いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
アフィリエイト広告が有ります
「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

ORKの口伝51

2008-04-26 | フィクション
この文章は全てフィクションです
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝51
ーーやっぱりゲームが好きであるーー」


オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーは
昔からTVゲームが好きであった
ここ最近
諸事情により距離を置いていたが
先日久方ぶりに新ハードを購入したのである
我等な発音のハードウェアである
これでは長いので
略して我ハードと呼ばせてもらうこととする

懐かしのハードのゲームが遊べる
良い時代になったと心底思うのである
今回は熊拳
目がゴングという略称の16ビットハードの
ベルトフロアタイプのアクションゲーム
・・・
私が過去友人に借りて遊んだモノとは
違っていたのである
私が借りた物は第二作目であった
この一作目は体力の消費無しに出せる
大技が無い為
少し地味なゲーム展開になりがちであるが
その分しみじみと遊べる
今遊ぶともうわびさびである

だけど
アクションゲームは派手な物が好きなので
次は間違えずに
二作目を購入するのである
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ORKの口伝50

2008-04-26 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝50」

ゴベ

稲の一種
研究機関で品種改良中に偶然出来た
変異種である

収穫するまでは他のジャポニカ種と
変わりが無い
しかし
籾摺りをし玄米まで仕上げると
その差異は顕著に表れる

玄米は赤茶色をしており
精米を終えてもまだ赤い
この赤色の原因は鉄分によるものである
土壌及び水分中の鉄分を吸着する力が強く
それを種子に蓄えるのである
それ故
主食とするには難がある

名前の由来は
研究員が試食したときに発した言葉より
「この米は不味い!」と言おうとした所
あまりの不味さにうまく喋れず
「このゴベ・・・」といってしまい
そのまま名付けられてしまったとのことである
これは余りにもあんまりなネーミングだと
私は思うが

このように作った人達でさえ
美味しくないと思うこのゴベであるが
貧血対策の栄養補助食品としては
大変優秀であり
「鉄血米」の名で販売されている

単体で炊飯すると食べられたモノでは無いが
白ご飯中に一割程度までならば
あまり鉄の味を気にせずに
食すことが出来る
それでも気になる人は炊き込ご飯で食べれば
美味しく食べることが出来る
鉄欠亡性貧血でお困りならば
試してみる価値は有ると思われる

私はゴベ100パーセントのご飯を食べたが
正直参ったのである
錆釘を口の中に入れて居る様で
思わず吐き出してしまった
この研究所を訪れて挑戦した人は
数多く居るそうであるが
いまだにゴベ100パーセントのご飯を
美味しいと言った人は
一人も居ないそうである

思うに
ゴベ100パーセントご飯を美味しいと言う人は
味覚異常を疑うべきである
病院で検査を受け
然るべき処置を相談することを奨める
それで何も異常が見付からず
美味しいと言うのであれば
まぁ
タデ食う虫も好きずき
世界は不思議で出来ているのである
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ORKの口伝49

2008-04-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝49」

ワニゴイ

獰猛で肉食の鯉の一種
その口にはピラニアを思い出させる牙があり
大変危険な魚である

原産地はアマゾン河流域の最深部
極めて限られた地域の沼地に生息していたが
熱帯魚として世界各地に持ち出された

稚魚の間は育て易く
動物性の餌を与えていれば良いため
ペットとして飼育されていたが
体長が最大で2m近くなるため
飼育を断念した飼い主が近くの池などに放流し
一時大変な環境問題となった

一度池に放すと他の魚を喰い尽くしてしまい
食べる物が無くなると共食いを始め
最終的にはプランクトン位しか残らない
飢えているときはとにかく見境無く
あらゆる動物にかじり付き
人間が被害にあうこともしばしば起こった

このような事態を鑑みて
しらみつぶしに駆除活動が行われ
今現在は原産地以外の池では
確認されなくなった様である
池から流れでる川に逃げ延びているのでは?
そう思われる方もおられるだろうが
その点は心配無用である
流れに合わせて泳ぐことを大変苦手としており
池の外では繁殖できないのである

ちなみに
駆除活動が成功した原因として
ワニゴイの美味しさも一役かっている
私も何度かいただいたが
煮つけと唐揚げの甘酢あんかけが絶品であった
今食べようと思っても
既に駆除され尽くしたため
手に入れるのは難しいと思われる
現代の養殖技術ならば
容易に増やせるであろうが
かつてワニゴイを飼育していた方から
餌の事を聞いた所
ド肝を抜かれる程の大食いでありながら
成長が遅く
食用魚としては経費対効果が低すぎて
誰も養殖に手を出さないようである
このようなことから今では
幻の珍味となってしまったのである
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ORKの口伝48

2008-04-14 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝48」

ガクガクムシ

虫といっても昆虫ではなく
ネズミを最終宿主とする寄生虫である
正式名を
神経寄生型吸血線虫という

この通称の由来は
寄生されたネズミが
ロボットダンスのような
もしくは
惨劇の恐怖に震えるかの如く
不自然なカクついた動きをするように
なるからである

この寄生虫は
神経繊維の周りに寄生し血液を養分として生きる
この時排泄物として
神経伝達阻害物質
ディエンキボガイスリンを周辺にまき散らす
これによって
カクカクガクガクと
不自然な動きをすることになるのである

このように
ネズミの行動に悪影響を与えるのだが
ネズミが弱ってくると
吸血も排泄もしばらく止め
ネズミの体力の回復を待つという
観察結果が報告されており
どのようにして
ネズミの体力の現状を知るのかが
研究者たちに注目されているテーマである

今現在
人間に迷入した症例は報告された事が無いが
ネズミの通り道に食料を置いておくと
卵がネズミの糞に混じって出てくるため
食料の保存に付いては注意すべきである

おおよそ好き嫌いの無い
さすがの私も
寄生虫を食べることは宥恕して欲しいのである
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ORKの口伝47

2008-04-13 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝47」

ヤマブキレンゲ

レンゲといえば通常薄紫〜紫色だが
このレンゲは目にもまぶしい山吹色である

このレンゲの特徴は
根粒菌による窒素固定量が
通常のレンゲの3〜5倍になることである
この性質を利用して
新規開墾地へ種を撒き
堆肥などと並行利用した肥沃な土づくりに
活躍している
また
荒廃した畑地・水田の再生の際にも
利用される

ただ残念な事に
今現在利用されている畑や水田では
使いどころが難しいようである


窒素固定までに掛かる時間が長い為
(通常のレンゲのおよそ二倍)
待っている間の土地利用が出来ないこと

土の冨栄養化に伴う病害虫の多量発生
稲作では刈り入れ前の倒伏の多発など

上記二の理由を元にした
無農薬有機栽培や自然農法での利用困難性
よしんば利用したとしても
収益の安定化は難しい

今のところ
上記三項目が現行農地での利用が避けられる
主な理由である
現在農業に利用するのであれば
通常のレンゲの方が使い勝手が良い様である

ちなみに
花も葉っぱも根っこも食べても美味しくは無い

花びらを根元から引き抜いて
その根元を吸うと
甘い蜜を味わうことが出来る
山吹色の園で吸う蜜の味は格別である
蜜を吸うときは蜜蜂に注意するのが
肝要である
うっかり蜜蜂ごと吸うと
唇明太子である
経験者談
である
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ORKの口伝46

2008-04-13 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝46」

Ganseblume blau
ガンスブルーメ ブラオ

北欧の草原地帯に自生する
青い雛菊
花の部分は食用とされる

宿根性で花だけを摘み捕れば
毎年その場で咲くため
大変手軽に手に入る
野性のエディブルフラワーである

味はタンパクだが
やはり花であるため香りが良く
サラダの香り付けに大変好まれる
だが青色という寒色の為
大量に盛りつけると食欲減退効果が
表れる人も中にはいるため
注意が必要とされる

この花を採集するときに
最も注意すべき事は
花の色形が瓜ふたつの
Ganseblume Gift(ガンスブルーメ ギフト)が
必ず一緒に生えているのである
こちらは毒草である
毒といっても
突然倒れて病院行きになるほど強毒ではなく
下痢・嘔吐・それに伴う疲労が主な症状である
上記の症状も幼児が食べたときの事例で
大人の場合はさらに軽く済む

注意すれば見分けるのは簡単である
ブラオの葉は根元から直立しているのに対し
ギフトの根元の葉は
ロゼッタ型に展開しているのである
これは
どんなに密生していようとも同じである

私も出先でこの花の群生地を見つけたが
それは見事なものであった
空が足元から生えている様で
その日は一日中ふわふわして過ごしたのである

でも結局
サラダにして食べたのである
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ORKの口伝45

2008-04-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝45」

ログディバイダー

和名はマルタカミキリムシ
山林の樹木の幹に穴を開ける
極めて大型のカミキリムシの一種

体長は触覚を除いても30Cm以上あり
その顎の強さで
どのような太い木でも
たちまちオガクズにしてしまう

大きさ故に目立つため
人間が危害を受けることは少ないが
過去に何度も
遊び半分で腕を落とした事例が報告されている
特に
子供同士の喧嘩の行く末に
この虫を使った度胸だめしに発展した例が多く
生息地の学校近辺では
二・三年に一度は報告される

不幸中の幸いなのは
この虫の顎は大変鋭利で
傷口の細胞損傷度が非常に低く済むため
応急処置に気を配れば
接合手術でほぼ元通りに繋がるとのことである

カミキリムシ類の幼虫は美味であると
かねがね聞き及んでいたため
私も現地で採集に励み
食してみた
調理法は遠火の炭火で網焼きである
唐揚げも試してみたが
最初の一匹が爆発したため
危険と判断して取り止めたのである

若齢幼虫で10Cm位までの物は
大変美味であった
味が濃縮されたヤキグリを食べている様であった
しかし
それ以上の大きさになってくると
皮の硬さが難になり食べ難く
虫特有の生臭さも強くなってくるため
食用には向かないとおもわれる

この先は食事中の方は読まない方が
無難である








この網焼きパーティをしていると
現地の方がやってきて
「小さい奴なら生の方が美味しい」と
アドバイスをしてくれたので
他の仲間が止めるのも聞かずチャレンジ
煮詰めたミルクを食べているような味わいで
確かに美味であった
しかし後日
食べた覚えの無いパスタが・・・・

この時以来
どんなに美味しいと言われても
虫を食すときは生食はしないと
心に硬く誓ったのである
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ORKの口伝44

2008-04-10 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝44」

クレイドルコックローチ

ゴキブリの一種で
体をゆらゆらと揺らし
まるで揺りかごが揺れている様に
見えるため
この名が付けられた
ゆらゆら揺れるのは
主に交尾の前で
求愛ダンスの様なモノである

面白いのは
求愛に失敗したときで
振られたショックからかどうかは解らないが
体を彫刻のごとく硬直させてしまう
交尾期のピークになると
そこかしこで
悪戯用のおもちゃのような身動きしない個体を
見ることが出来る

プロレスの技の中に
ローリングクレイドルと言う技があるが
この技の起源の説として
クレイドルコックローチの振られた個体が
運悪く傾斜の途中で振られてしまい
ショック硬直したまま転がり落ちた所を
目撃したプロレスラーがヒントを得て
編みだした技である
と言う説があるが
私は眉唾な話であると思う
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ORKの口伝43

2008-04-09 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝43」

マゼンタシルク
MagentaSilk

文字通り
赤色の絹糸であるが
染色した物ではない
「赤絹蚕(セキケンサン)」
という蛾の幼虫の繭から取れる糸である

かつて
シルクロードから絹が伝えられた時代
絹の中でももっとも稀少な物として
遥か欧州にまで伝えられた物であるが
その当時の物は
その貴重性ゆえに運搬途中に強奪される等し
現存する物は一点のみとなった様であるが
これも噂話に近い
滅びたどこかの国の
戴冠式用のマントだそうである
警備上の問題で保管場所も定かになっていない
とのことである

シルクロード交易が盛んな時代には
赤絹蚕の養殖も試みられていたが
どうしても上手くいかなかったようで
当時は自然に作られた繭を採集して
マゼンタシルクを生産していたため
赤絹蚕の数が激減してしまった
近年まで絶滅したかに思われていたが
開発の進行により
山奥まで人が踏み入ることで
偶然生き残りが発見される事となった

この機を逃しては今度こそ絶滅する
世界の昆虫学者達は総力を結集し
赤絹蚕の養殖に取り組んだ
学者達の尽力の結果
かつての養殖が失敗に終わり続けた
原因を特定することに成功
餌に対する考えが根本的に違っていたのである

赤絹蚕の幼虫も成虫も
普通の蚕と見分けが付かず
同じ桑の木に取り付いて育つが
赤絹蚕の幼虫は
こっそりと
カイガラムシの一種も食べていたのである
かつての養殖が失敗に終わったのは
このカイガラムシの一種を食べさせ無かった為
栄養失調に陥っていたと推測される

現在は
養殖技術も進歩したため
マゼンタシルクは普通のシルクと同じ様に
生産出来る様になった為
一般市場にも広く出回るようになった
絹製品の赤の部分は
ほぼマゼンタシルクが使用されている

これは余談だが
昔女性の友人の誕生日に
マゼンタシルクの製品をプレゼントしたが
私の頬が赤く染まってしまった
穴あきだったのが御気に召さなかったようである
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ORKの口伝42

2008-04-07 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝42」

ボーン イーター ナッツ

石器時代の人類の化石から発見された
ドングリの一種と見られる
木の実の化石である

発見された骨の化石の
骨髄が存在していた空洞を貫くように
枝や根を伸ばしていたのである
最初発見されたときは
死体となった後に偶然木の実が
骨の空洞を通って生えたと思われていたが
その化石が発見された場所から
大よそ1kmの範囲で固まって
同様の化石が発見されたため
この植物の習性であると言う説が
現在は一般的である

また
木の実の化石が出土する箇所も
人類の化石の胃がある辺りに集中しており
良くかまずに飲み込んだ物が発芽したとも
推測されている

その年代の周りの地層を調べてみたところ
どうやら
土壌のpHが強酸性であったようであり
木の実が土に落ちて
酸性の土壌条件に反応し発芽していたのではと
考えられており
このことから
体内に入った木の実が
胃酸に反応して発芽したのではないかという説が
有力である

石器時代の子供たちも
食べ物は良くかんで食べなさいと
教えられていたのかも知れないのである
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ORKの口伝41

2008-04-04 | フィクション
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「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝41」

シュヴァルツ キルシェ

和名を黒桜花という
欧州の深い森に生える希少な桜の木である

その名の通り
漆黒の花弁を持ち
遅咲きで他の樹木が若葉を芽吹く頃に
花をつける為
その黒さが一層引き立つ

遠くから見たとき
その全てを吸い込むかのような黒さから
英語圏では特に
ブラックホール チェリーブロッサム
と呼ばれる

文献を調べたところ
過去には
この木で占められている森も
存在したようであるが
その色合いの特異さから忌み嫌われ
一時期集中的に伐採されたため
希少種となってしまった
今残っている木は
人が踏み入れることが大変困難だった
森林地帯最深部に残ったものである
また
開花期間が短く
咲いた花から順に条件が良くても3日から4日で
散りきってしまう為
位置を特定しきれなかったとも思われている
ちなみに葉っぱは緑色である

残念なことに
私も未だ
自然生えの実物にはお目に掛かっていない
現在この木が生育する地域は
自然保護区域に指定されており
おいそれと立ち入ることは困難である
研究機関によって繁殖が試みられているものの
森に生える物とは違い
漆黒の花が咲くことは無い
どうやら地質が
花の色に強く影響を与えるようである
土の持ち出しも禁止であるため
この先も研究の進捗は芳しくないと思われる

追記
私が研究機関を訪ねた時は
丁度サクランボがなっていた為
研究員に頼み込んで一つ頂いてみたが
大惨事・・
舌をたわしで洗いたくなる位
渋かったのである
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