いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
アフィリエイト広告が有ります
「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

近況20091231

2009-12-31 | Weblog
近況20091231

今年もいよいよ終わり。
今年はフィクション作品「ORKの口伝」が、
まるで更新できなかったが、
その分読書録が沢山更新できた。
取りあえず後ろ向きには進んでいないと思う。
今年読んだ本の読書録の残りを、
一気に載せます。
ーーーーーー



最近の読書

「発酵する夜」

著者 小泉武夫
出版 光文社

p116より引用
“それを食い潰しちゃうのは(中略)損ですわね。”

発酵学者である著者と著名人との対談集。
それぞれの食に関する一家言やエピソードを披露。
納豆から爆弾まで幅広く取り上げられた話題は、
飽きる事がありません。

上記の引用は、
人間が動物を食べる事に関しての、
動物行動学者・日高敏隆氏の一言。
数量の少ないものに値段をつけて追い掛け回すことに対して。
一番多くある物を食べる様にしていたら、
今少ない物は数が回復すると言うのは納得の行く話だと思います。
無いものねだりは、
結局自分の身を滅ぼすのでしょうか。
他人の食べ物に関しての考え方が気になる方に。
ーーーーー



「チーズはどこへ消えた?」

著者 スペンサー・ジョンソン
出版 扶桑社

p57より引用
“人が恐れている事態は、実際は想像するほど悪くはないのだ。
自分の心の中につくりあげている恐怖の方が、
現実よりずっとひどいのだ。”

世の中の状況に対してどういう行動を取るかと言う事を、
二人の小人と二匹のねずみを主人公にして語られる、
御伽噺・教訓話。

上記の引用は、
状況の変化に対して発生する恐怖に対する、
主人公の一人の考え。
この本全体を通して、
大変前向きな考え方が展開されています。
その為非常に楽しく読めますが、
逆のパターンについては全く書かれていない様に思われます。
そのため全てについて同じように考えることには、
慎重に望んだ方が良いのではないでしょうか。
気持ちを前向きにしたい方に。
ーーーーー



「まれに見るバカ」

著者 勢古浩爾
出版 洋泉社

p40より引用
“人間は楽なことを選ぶ生き物だからである。”

バカということについて幅広く深く書かれた一冊。
ひたすらに鋭く辛辣です。
名指しで著名人をバカ呼ばわりしているので、
読んでいてひやひやします。

上記の引用は、
人間が簡単にバカになってしまう理由として書かれた一文。
私自身の経験と照らし合わた場合、
大変納得のいく意見だと思います。
とほほ。
この著者のような口調で面と向かって言われたら、
私は生まれたてのヤギのようにプルプル震えて、
目の幅で涙を流すことでしょう。
ハートの強い人向けです。
ーーーーー



「モーティマー夫人の不機嫌な世界地誌」

編者 トッド・プリュザン
訳者 三辺律子
出版 バジリコ

p33より引用
“進化には時間がかかる。”

19世紀ヴィクトリア時代の子供向けの本の作家、
ファヴェル・リー・モーティマー氏による、
世界についての過激な発言集。
兎に角ひたすらに辛辣な文章がつらつらと並び続けます。

上記の引用は、
編者による前書きの最後の一文。
この文章の前に現代の著名人による、
配慮の足りない発言がいくつか紹介されています。
それを受けての意見ですが、
なんとも苦笑してしまいます。
この本が何より面白いと思うのは、
著者が世界のことを描きながら、
生涯二度しかイングランドを出たことが無い事。
その二度も、
パリ旅行とエジンバーグと極めて近所だそうです。
内容が内容なので大人向けだと思います。
ーーーーー



「親子丼の丸かじり」

著者 東海林さだお
出版 文春文庫

p63より引用
“おや、ここんところにまだ肉がという:捜索の楽しみ:
も味わうことが出来る。”

漫画家でエッセイストの著者による、
食に関するエッセイ集。
文春文庫50冊目。
香港編以外は、
とても身近な食事に関する話ばかりなので、
気に入ったエピソードを真似することも、
比較的簡単だと思います。

上記の引用は、
焼き鳥に関しての一文。
手羽を食べる時の楽しみを表したもので、
この著者の食に対する細部へのこだわりが、
良く表れている様に思います。
著者の食に関するエッセイ集「丸かじり」シリーズは、
どれを読んでもハズレが無く安心して楽しめます。
ただ非常に食欲を刺激されるので、
その点は注意したほうが良いと思われます。
食欲不振の方に。
ーーーーー



「[語源]の謎にこだわる本」

著者 日本語倶楽部
出版 雄鶏社

p78より引用
“どうやらこの説は「うさん臭い」らしく、有力なのは
次の説だ。「うさん」すなわち「胡散」は、中国語で
「怪しい・疑わしい」と言う意味がある。”

日本語をより深く楽しむ為にその語源をたどる一冊。
よく耳にする慣用句から名詞まで、
ざっと数えたところ170収録されています。

上記の引用は、
読んで字のごとく「うさん臭い」の語源についての記述。
この調子で語源についてつらつらと書かれています。
どちらかと言うと通して読むよりも、
気になった言葉が出て来た時にあると得心がいく、
と言った感じの使い方がよさそうだと思います。
語源に興味があるなら楽しい一冊です。
ーーーーー



「撲殺天使ドクロちゃん」

著者 おかゆまさき
出版 電撃文庫

p192より引用
“具の多い血の池をさらに広げます。”

未来から来た天使「ドクロちゃん」と主人公「桜くん」が織り成す、
血まみれの異常な日常。

兎に角主人公がやたらと死亡します。
死亡するのですがその場で即生き返る為、
悲壮感のかけらもありません。
上記の引用は、
主人公が死んだり死に掛けたりする中の一文。
数えてみたところ、
第一話で6回は撲殺されています。
文章が非常に軽快で大半が会話なため、
あっという間に読み終わります。
気軽に時間を過ごしたい方に。
ーーーーー



「続ける力」

著者 伊藤真
出版 幻冬社新書

p177より引用
“「続ける」ことこそが、全てのゴールにつながる
「王道」なのです。”

仕事や勉強をいかに続けるかについての、
著者の実体験を交えた技術を伝える一冊。
最難関の資格試験・司法試験の勉強を続けさせた方法が、
数多く紹介されています。

上記の引用は、
あとがき前のまとめの一言。
王道と言われると何だか大事な様に感じます。、
自分の健康維持一つとっても、
継続する事が何より大切であると実感します。
私も減量はいつも三日坊主なので。
何か勉強を始めようと思っている方に。
ーーーーー



「やんごとなき姫君たちのトイレ」

著者 桐生操
出版 角川文庫

p26より引用
“一つの城にあまり長く住んでいると、
その城があまりに不潔になってしまうからだ。”

トイレに始まりファッションまで、
中世ヨーロッパ中心にヘンテコなエピソードや、
私生活などを紹介しています。
現在からは想像も付かない様な話が盛り沢山です。

上記の引用は、
中世の王様が絶えず城から城へと移動していた、
理由についての一文。
いまの人の感覚から言うと、
掃除を自分ですれはいいのにと思ってしまいますが、
そういうところを自分でしないところが貴族なのでしょうか?
タイトルがタイトルなので、
食事中に読まれる方はいないとは思いますが、
注意してください。
ーーーーー



「そして世界に不確定性がもたらされた」

著者 デイヴィッド・リンドリー
訳者 阪本芳久
出版 早川書房

p248より引用
“科学的心理の力は強大であっても、万能ではない。”

量子力学とその重大理論・不確定性原理が生まれるまでと、
生まれてからの歴史に関する一冊。
科学者達の奮闘と苦悩、
人間関係が歴史の流れと共に書かれています。

上記の引用は、
不確定性原理から導かれる結論の一つだとおもいます。
観測することによって、
対象が影響を受けるという事を初めて聞いた時は、
目から鱗が落ちる思いでした。
科学というものは、
もっとはっきりとした物であると思っていた為ですが、
何事にも限界はあるみたいだなぁと思いました。
一度読んだだけでは、
正直人物名を覚えきることも出来ませんでした。
じっくりと時間を掛けて読める方に。
ーーーーー



「つかぬことをうかがいますが」

編 ニュー・サイエンティスト編集部
訳者 金子浩
出版 早川書房

p339より引用
“科学を楽しむために、
物理や化学の専門知識は必要ありません。”

週間科学雑誌「ニュー・サイエンティスト」の、
QandAコーナーに寄せられた質問と答えを集めた一冊。

上記の引用は、
訳者あとがきの一文。
非常に身近な質問から宇宙の誕生に至るまでの、
広いはんいの質問に対して、
大勢の人たちが回答を寄せて楽しそうにやり取りしています。
サイトURLもあり、
eメールでの質問も受け付けているようなので、
参加したい方は考えて見られても良いかもしれません。
ーーーーー



「イグ・ノーベル賞 世にも奇妙な大研究に捧ぐ」

著者 マーク・エイブラハムズ
訳者 福島俊造
出版 講談社+α文庫

p4より引用
“まず人を「笑わせる」こと、そして次に
「考えさせる」ことである”

奇妙な研究を大真面目にした人たちに贈られる、
「イグ・ノーベル賞」についてまとめた一冊。
グリズリーとの闘いから検尿の容器まで、
一つ一つ積み重ねた研究の面白さが満載です。

上記の引用は、
この賞の受賞条件を示した一文。
まぁとにかく、
研究のタイトルを一見しただけで噴出すようなものが多く、
非常に楽しく読み進められます。
しかし楽しいだけではなく、
精子バンクなどの大変複雑なテーマもあげられております。
だけどやはりこの本は、
取りあえず楽しくよんでしまうのが良いのではないでしょうか。
その後深く考えるかは気が向いた時にでも。
ーーーーー

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近況20091225

2009-12-25 | Weblog
近況20091225

おととい、
久しぶりに映画鑑賞に出かける。
見た映画は「アバター」、
3D版の方はすでにチケットが完売されていて、
仕方無しに通常版を鑑賞する。
レイトショーならば席は取れたのだけれど、
そんなに遅くまで待てないなと思い通常版にする。
感想としては、
日を改めて3D版を見ればよかったかなぁと思う。
空想にありったけの手間をかけて再現した様な、
非常に美しい世界が印象的でした。

昨日
書類がとっちらかってきたので、
整理したところ整理棚でもなだれを起こしてしまった為、
仕方無しにブックエンドを買いに出かける。
近所のホームセンターにて、
一番大きいサイズのL型ブックスタンド購入。
非常に気持ちよく書類が立ち並んだ為ごきげん。

今日。
一日中読書。
甥っ子達の叫び声に耐えながら、
二冊読了。
ーーーーー



最近の読書

「しがみつかない生き方」

著者 香山リカ
出版 幻冬舎新書

p129より引用
“「私は何のために働いているのか」と
深く意味をつきつめないほうがよい”

精神科医である著者の臨床経験に基づく、
ほどほどでそこそこ幸せな生き方を目指す為のアドバイス集。
うまく物事が運ばない事は、
努力が足りないだけが原因ではないと言ってもらえるのは、
大変慰めになります。
もちろん努力するに越したことは、
無いとは思いますが。

上記の引用は仕事についての章の一文。
わたしも一人で仕事を黙々とこなしていて、
直接収入にならない時に良くこう思います。
しかし、
生きる為に働いているだけで十分といってくれる著者の言葉は、
優しく勇気付けてくれます。
くたびれそうな方に。
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近況20091222

2009-12-22 | Weblog
近況20091222

午前中は細かい用事を済ます。
最近はこういうことが多く、
あまりゆったりとした時間が過ごせていない。
正直くたびれ気味。
午後からは会議。
所属団体の役員を受け持っているので、
出席せざるをえない。
今年度の総会の日取りと内容等を検討、
何一つもめることなく順調に議題がこなされてゆき、
二時間程度で終了。
その足でレンタル屋へと返却に、
もう少し近くにあると助かるのだけれど、
全く無いよりはましか。

昨日購入した指先がない手袋を使用しながら、
このブログを書いているのだけれど、
非常に快適。
今まで真冬は指先がかじかんで、
どうしてもキーボードが打ち辛かったけれど、
まるでかじかんでこない。
こんな簡単な事で解決できるとは思わなかった。
ただ静電気が心配なので、
帯電防止の輪ゴムとやらを装着。
尚且つ静電気除去キーホルダーで時々放電。
冬場は割りとめんどくさいなぁ。
手袋と輪ゴムは100円均一で買ったので210円、
静電気除去キーホルダーは700円くらいだったと思う。
手袋が一番良い買い物だったかと思う。
ーーーーーーー



最近の読書

「旅せざるもの食うべからず」
著者 小泉武夫
出版 知恵の森文庫

p88より引用
“どうやらヤシガニの腹腔にある線状の臓器が、
中毒を起こすらしいのです。”

発酵学者である著者が、
世界を旅して食べ歩いた時の写真や日記を元に、
その地域の食材や料理を紹介。
もちろん食べるだけではなく、
その食文化の背景等も解説されています。

掲載されている写真は全てカラー、
点数も多く見た目だけでも楽しめます。
しかし、
何といってもこの著者の本を読み易くしているのは、
その砕けた語り口ではないでしょうか。
「地球怪食紀行」なども読ませてもらいましたが、
一貫して楽しく読むことが出来ます。
文体に関しては好みがあると思いますが。
気軽に他地域の食文化を覗いて見たい方に。

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近況20091219

2009-12-19 | Weblog
近況20091219

今朝は天気予報によると、
今年一番の冷え込みだったそうで。
仕事に出かけるのに気力を振り絞るのも
一苦労。
最近まで温かかったので必要なかったが、
もうズボンの下にぱっちを履かないと外に出られない。
年齢のせいもあるのだろうけど、
寒いのに薄着で頑張りすぎると、
体のあちらこちらにガタが来るので無理はしない。
むかし小学生だった頃、
今よりももう少し寒かったはずの真冬にでも、
ランニングシャツと半ズボンで通学していた子がいたなぁ。
今でもああいう元気の塊の様な子はいるのだろうか?
ーーーーーーーーーー



最近の読書

「悪霊にさいなまれる世界(下)」
著者 カール・セーガン  訳者 青木薫
出版 早川書房

p164より引用
“物事をとことん考え抜く習慣が必要なのだが、
それを身につけるには訓練と練習が必要だからだ”

惑星科学者である著者の生前最後の著作の文庫版。
下巻ではトンデモ話と少し離れて、
政治や文化等広範に話題を取り上げています。

上記の引用の後にさらに
“懐疑する精神も不思議さに驚嘆する感性も
鍛え上げなくては使えない技術である。”
と続きます。
物を考える為の訓練と言うのが、
子供のうちはイマイチピンと来なかったことを思い出しました。
今でもピンと来ているかどうか、
訓練をこなせているかどうか自分に対して疑問。
中学や高校の頃に出会いたかった一冊です。
これから科学を目指す方や懐疑的な考えを身に付けたい方に。

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近況20091218

2009-12-18 | Weblog
近況20091218

昨夜
どうもイマイチ寝つきが悪く、
気が付いてみると午前四時になっていた。
多分あまりにも寒い為に、
体をどんなに保温しても顔が温まらず、
そのため眠りにつけなかったのではないかと思う。
今日も朝から大変寒い一日で、
何をするにしても体が動きにくくて仕方が無かった。

午後から、
先日の忘年会の帰りのタクシー代金のお釣を、
所属している会の会計担当さんに渡す為、
近所のショッピングセンターにお出かけ。
そこのホームセンターでついでに消耗品も購入。
車で移動なのだけれど、
どうして車の暖房は効きすぎるのか?
いつものぼせるほどに温度が上がり、
気が付くと息苦しいほどになっている。
気付くのが遅いと言われてしまえばそれまでなのだけれど。

帰宅して犬の散歩。
普段より時間があったので、
少し遠くまで出かけることにする。
めったに行かないような遠出に喜んでくれた様子。
毛皮一枚でも犬は驚くほど元気だなぁ。
ーーー


最近の読書

「人類の月面着陸はあったんだ論」

著者 山本弘、植木不等式、江藤巌、志水一夫、皆神龍太郎
出版 楽工社

p5より引用
“本書はいわば、アポロ疑惑を題材にした「学問のすすめ」
である。”

数年前に話題になった、
アポロ計画による月面着陸が捏造だったとする話に対する、
科学的反証本。

上記の引用は前書きからの一文。
しゃべられた事を鵜呑みにしてしまう危険さに、
自分も気を付けなければと改めて思います。
もう何十年も前に学校は卒業したけれど、
人から聞いた話を鵜呑みにする可能性は、
この先生きていくうえでまだまだあるでしょうから。
宇宙開発史年表や参考文献が多く、
この先アポロ疑惑に興味を持って調べる為の入り口に最適です。
ーーー



「ゲームセンターCX3」
出版 太田出版

p70より引用
“あなたにとってゲームとはなんですか?”

CSで放送されたゲーム番組の書籍化第三弾。
番組内コーナー
「たまに行くならこんなゲームセンター」の特集と、
番組の大百科が今回のメイン。

上記の引用は大百科の一項目より。
出演者の有野氏がインタビューで必ず最後に尋ねる一言。
私にとってのゲームは、
出会って随分長い年月が経つけれども、
離れることの出来ないかけがえの無い友人です。
どんなにつまらなくて苦しい時でも、
ゲームだけは楽しかったなぁ。
ゲーム好きならどうぞ。
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近況20091215

2009-12-15 | Weblog
近況20091215

今日は午前中で仕事がひと段落したため、
午後からお休み。
久しぶりに一人きりで出かけることに。
ゆっくりと本屋とレンタル屋を見て周り、
充実した時間を過ごせた。



最近の読書
「なぜ人はニセ科学を信じるのかⅡ」
著者 マイクル・シャーマー  出版 早川書房

p327より引用
‘時に人は、来るべき先の人生に目を奪われるあまり、
今手にしているものを見失ってしまう。’

科学的懐疑主義の視点から、
ニセ科学を調査・解説した物の二冊目。
この巻では主に、
創造論とホロコースト否定論について詳しく書かれています。
上記の引用について思うことは、
未来を思わない現在はつまらないが、
あまりにも現在をおろそかにしていては、
未来への道も早々に閉ざされてしまうのではないか?
と思いました。

あまりにも非現実で都合のいい話には、
一旦立ち止まって疑うくらいの慎重さを持つことが、
科学的懐疑主義者への第一歩でしょうか。
懐疑的な考えが好みの方に。
大変ボリュームがあります。
ーーー



「図解 量子論がみるみるわかる本」
著者 佐藤勝彦  出版 PHP研究所

p158より引用
‘自然とは曖昧でいい加減なものである'

上記の引用は、
ハイゼンベルクの不確定性原理を要約した一文。
ミクロの世界に適用される物理理論を、
その成り立ちから出来るだけ分かり易く解説した一冊。

以前紹介した相対性理論との関係本より、
さらに細かく量子論について本書では解説されています。
だけどしかし、
やっぱりイマイチ理解しにくいと言うのが、
正直な印象です。
引用した不確定性原理について、
突き詰めていけば世界は偶然の連鎖の結果であるという話は、
初めて耳にしたときは大変な衝撃を受けた事を覚えています。
若いうちに出会いたかった一冊です。
ーーー



「日本語を反省してみませんか」
著者 金田一春彦  出版 角川oneテーマ21

p44より引用
“会話をするとは、
結局相手への配慮をいつも忘れずにいると言うことかもしれない。”

言語学者・金田一京助氏の長男である著者の、
日本語に対する取り組み方、
考え方に関する一冊。
著者の次男・秀穂氏は、
最近TVにもよく出演されているので、
知っておられる方も多いと思います。

上記の引用は、
第二章上手に話すと言うことの中の一文。
この前に
「自分が良く知っている言葉は、
当然相手も知っていると決めてかかっている。」
とあります。
相手とうまく話すなら、
自分の使う言葉をうまく説明できるようになるのが、
早道でしょうか。
国語が苦手な方もしくはさらに深く知る入り口に。

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ORKの口伝123

2009-12-14 | フィクション
この文章は全てフィクションです
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
「オレヴァホ・ラフ・クノダイスキーの口伝123」

タイタンダンゴムシの巨大化に関する報告

かつて紹介した巨大生物
タイタンダンゴムシが巨大化する原因について
ある一定の研究成果が出たそうなので
ここに報告する物である

タイタンダンゴムシ専門に研究している生物学者
ディカイ・イ・ムシスキーによる調査研究の結果
巨大化する原因として
種の遺伝的な特性ではなく、
腸内細菌および甲羅の表面に住む光合成細菌の作用が、
顕著であることが特定されたのである。
この腸内細菌は新発見である為、
ひとまず通称として
タイタニアフィルスa・bと名付けられている。

腸内に住むタイタニアフィルスaは、
食料として食べた落ち葉などの植物性腐食物を、
非常に高い効率で分解吸収を促す物質を作っているのである。
その物質も正式名がない為、
今のところタイタニウムと呼ばれている。
このタイタニウムの作用の為、
その他の植物性腐植物を食料とする生物とは、
一線を画す大きさとなるのである。

この巨大化にさらに追い討ちをかけるのが、
タイタニアフィルスbである。
この光合成細菌はタイタンダンゴムシの甲殻表面におり、
クロロフィルを介さない形態の光合成を行うのである。
この光合成で生成された糖が、
甲殻の上を細菌のコロニーがリレー中継し、
タイタンダンゴムシの甲殻の下の体表から吸収され、
活動エネルギーとして利用される。
このため、
食事で獲たエネルギーを全て体の成長に回すことが出来、
巨大化するのである。

ここで注目すべきは、
タイタニアフィルスbの方である。
この細菌のコロニーを移植した服を、
もし人間が利用出来るようになれば、
この先まだまだ増えるであろう人類の食糧事情を、
一気に解決することが出来るのではないだろうか。
ただし皮膚に細菌を中継させておく為には、
常にコロニーを移植した服しか着ることが出来ない上に、
洗えない。
そのうえ、
この細菌は他生物に養分を吸収してもらわなければ、
自分の合成した糖に雑菌が繁殖し死滅してしまう。
そのため人間の生命活動に利用する為には、
まだまだ研究の余地があるようである。
それならばaの方は利用できないのかと言うと、
こちらの方は人間の食性からいって利用は不可能である。
植物性腐植物のみ分解吸収を促す為、
それを食べることの無い人間は利用しようがないのである。

だがしかし、
食事をしなくても養分を得る事が出来る可能性があるなら、
生命維持の為の負担が非常に軽減される。
将来食糧不足のため紛争が起こる可能性も減るだろう。
今後の研究の進捗に期待する次第である。

しかし私個人としては、
普通に食事を楽しめて尚且つ争いが無いことが、
嬉しいのである。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この文章は全てフィクションです

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近況20091210

2009-12-10 | Weblog
近況20091210

紅葉の頃も過ぎて、
ずいぶん落葉も進んでしまいいよいよ冬本番。
先日外出した時のこと、
とあるパスタ屋さんにて昼食を採ることに。
豆乳クリームパスタを頼んだのはよかったのだが、
どうにもこうにも味が薄い。
暖めた豆乳にそのまま茹でたパスタをいれた、
だけの味。
パスタの茹で汁に塩を入れ忘れたのだろうか、
それとも味付けをし忘れただけだろうか。
兎に角あまりにも素っ気無い自然な味。
あのメニューを頼む時は要注意だなぁ・・・・。



最近の読書
「世にも美しい数学入門」
著者 藤原雅彦、小川洋子  出版 ちくまプリマー新書

p32より引用
”「三角形の内角の和が180度である」
と言う一行が持っている永遠の真理は何物にも侵されない。”

「博士の愛した数式」の作者と数学者の対談集。
数学の魅力を語り合う様子は、
数学が良くわからなくてもなんだか楽しそう。
実用にすぐ役に立つことが格下という、
数学の価値観に不思議さを感じます。
しかし、
人を感激させる文化と同じと解説されると、
ほんの少しですがわかったような気がします。

答えがはっきり出る数学の世界でも、
「不完全性定理」などという物があるところに、
大変な不思議さを感じます。
数式もある程度本文の中にでてきますが、
そこを読み飛ばせば対談として楽しく読めます。
数学を嫌っている方おすすめ。
ーーー


「おかしな科学」
著者 渋谷研究所X+菊池誠

p264より引用
"今すぐ選ばないと損するみたいに思いがちですけど、
本当に損することなんてめったにない。"

近年一度は耳にした事がある科学的っぽい話を、
掛け合い漫才のような調子で取り上げつつも、
まじめな議論で締めくくる科学読み物。

上記の引用は、
現在の結論を急ぎすぎている感のある状況に対しての一文。
慌てて結論を出そうとするから、
どうしても手軽な方法に流れてしまうのでしょうか。
ダイエットに関しては、
私も色々手を出してしまったことがあります。
1999年が終わって10年が経つけれども、
全く減ることの無いトンでもない話に、
今後対処していく為の足場としての一冊に。
ーーー



「探偵ガリレオ」
著者 東野圭吾  出版 文春文庫

p326より引用
‘それは、何を隠そう東野さんは、
僕をイメージして「探偵ガリレオ」の主人公である
天才物理学者・湯川学を書いたといういきさつがあるからである。’

物理学者を主人公とした連作ミステリー。
一見オカルトに見える事件を、
科学的に解明していく様に、
自然現象や物理の不思議さに感心すると同時に驚きます。

上記の引用は解説より、
俳優の佐野史郎氏のコメント。
昨今テレビドラマや映画にもなった作品だけれど、
作者の当初のイメージとドラマ等のイメージの違いに、
なんだかなと思います。
佐野版のガリレオも見てみたいとは思うけれど、
今のイメージが強すぎて難しいでしょうか・・・。
短編集なので少しずつ読める為、
忙しくても安心。
ーーー



「予知夢」
著者 東野圭吾  出版 文春文庫

p113より引用
‘「亡霊は心の中にいるからな」’

連作ミステリ探偵ガリレオシリーズ第二弾、
全5話収録。
物理学者である主人公・湯川学が、
科学によってオカルトっぽい事件を解決してゆく。
物語に登場する犯人達は、
兎に角凝った人の頃し方をする。
おかげで事件がオカルトに見えるのだが、
湯川はいつも冷静。
科学的に考える訓練の賜物でしょうか?

上記の引用は犯人達の様子を言ったもの。
心で強く思うと、
見えないものが見えたり聞こえない音が聞こえたりするのは、
現実でも起こっている事だそうです。
それゆえにオカルトは滅ぶことは無いのかもしれません。
こちらも短編なので、
時間がない方でも読みやすいと思います。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー

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近況20091205

2009-12-05 | Weblog
近況20091205

本日も雨
12月に入ってからなんだかやたらに、
雨が多いような気がする。
昨日は私用の為一日中外出、
今後必要な物を購入する為にお店周り。
しかし買い物と言う物は疲れる、
そんなに長い距離を歩いているわけではないのに。
元々人ごみが大の苦手であるのに、
行く先々で混んでいる。
年末が迫っているからだろうか。
ーー


最近の読書

「悪霊にさいなまれる世界(上)」
著者 カール・セーガン  出版 早川書房

p191より引用
”UFO雑誌を買うこと自体が
だまされやすさの目安にされているのである”

上記はUFO雑誌に載る広告に関する著者の意見。
惑星科学者である著者の生前最後の著作。
科学的方法論と懐疑的思考法により、
胡散臭い物に騙されない様になるための一冊。

上下二冊構成の一冊なのだが、
大変ボリュームがあったため読むのに三日かかりました。
全部読むのが理想だけれど、
取りあえず騙されにくくなる為には、
第12章p381から読んでみることをお勧めします。
その後余裕がある時に通して読めればなお深く、
懐疑的思考法が身に付くのではないでしょうか。
科学に興味の無い人にもおすすめ。



「なぜ人はニセ科学を信じるのかI」
著者 マイクル・シャーマー 訳 岡田靖史
出版 早川書房

p140より引用(アルフレッド・マンダー「民衆のための論理」)
”思考は熟練の技である”

懐疑主義者である著者のエッセイ集の上巻。
自身が自転車レース参加中に、
色々怪しい物に触れる事によって懐疑的になった様子が、
p44から48前後に書かれています。
そのため一度騙された人の言葉となっていて、
大変説得力が高くなっています。

重点的に読んだのは第三章。
引用もこの章の23・努力の不足と・・・から。
今後自分がそうならないようにしたいと思います。

世の中の胡散臭い物を疑っている人に。
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近況20091203

2009-12-03 | Weblog
近況20091203

最近の読書
「すべてを投げ出したくなったら読む本」
著者 斉藤茂太  出版 新講社

p25より引用
”何でもいいから、人から「ほめられるまで」
精一杯頑張る。”

以下ステップ4までつづくのですが、
ステップ1のほめられると言うことが何よりも難しいし、
そこまで頑張れる間は
タイトルのように全てを投げ出したくならないのでは、
と思いますがいかがでしょうか?

この手のメンタルヘルス系の本は、
疲れきっていると効果を発揮しにくいではないかと
思います。
そういう疲れきった方は、
何よりもまず病院にいってきちんと治療をうけ、
回復してから読んだ方がいいんじゃないかなぁと、
素人考えではありますが思います。
今現在元気な方は、
元気があるうちに心理疲労の予防として。
ーー


「トンデモUFO入門」
著者 山本弘、皆神龍太郎、志水一夫、と学会
出版 洋泉社

p105より引用
”普通の人がそのまま読んだら、「おかしい・・・かな?」
と感じることはあるかもしれないけど、
どこがおかしいかなんて指摘できないからね。”

怪しくて楽しいUFOの世界への入門書。
上の引用は超常現象研究家の本を読んだ場合の、
一般的な反応の一例だと思います。
一冊の超常現象に関する本を読んだだけだと、
書き手が迫力のある文章で迫って来た時に、
その勢いに押し切られそうになるのではないでしょうか。

p104の写真のどや顔は一見の価値があると思います。
終盤には深く知る為の推薦図書も紹介されていますが、
あっちの世界に行ったきりにならない為に、
まず基礎知識を身に付けたほうが良いようです。
基礎知識を身に付けるのは、
その他の超常現象に対しても大切な姿勢なのでは。
と学会の分しか読んでないので、
その他についてはなんとも言えません。
次にUFOブームが来た時に、
おかしな話にだまされたくない人に。
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近況20091202

2009-12-03 | Weblog
近況20091202

いよいよ年末になり
色々と用事が増え始めて非常にわずらわしい
そんなめいった気分だったが
今日の天気の良さはそんな陰鬱な気分を全て吹き飛ばすほど
目が痛いくらいの快晴だった



最近の読書
「伝説の武器防具が良くわかる本」
著者 佐藤俊之  監修 造事務所

p253より引用
”「始めに武器ありき」というう人間の歴史は、
神話や伝説にも反映されていると言える。”

防具についての章の一文だが、
現代の武器は防具を作って追いつくような威力ではない、
より攻撃を受けないようにすることが、
何より必要なんじゃないでしょうか。

有名な物が多い為、
誰でも一度は見聞きしたことのある武器や防具ばかり、
しかし名前しか知らないアイテムの由来などがわかり、
楽しい一冊です。
特にRPGをプレイする機会が多いと、
接する名前が一つはあるはずだと思います。
参考文献も多く載っているので、
より深く調べる為の起点としては良いのではないでしょうか。

RPGが好きでアイテムに深く興味を持てる人に。
--


「図解 相対性理論と量子論」
著者 佐藤勝彦  出版 PHP研究所

引用
”二十世紀の物理学の発展を支えた両輪である
二つの偉大な理論によって、
私達は自然の仕組みを科学的に理解できるようになったのです。”

PCを扱っていたら必ずお世話になっている、
現代に生きていたらお世話にならざるを得ない、
そんな物理学の二大理論だけれど
普段生活しているうえではまるで意識していない。
入門の入門である本書を一通り読み終えても、
そうなる物なんだな程度にしかわからない所に、
自分の能力を思い知らされました。
しかし文章は大変平易に書いてくれてあるので、
読みやすくて目を通すことに苦痛を感じることはありません。
普段お世話になっている道具を知る為の第一歩に。
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