いつまでもぼちぼち

食べ物とか読書録です
アフィリエイト広告が有ります
「ORKの口伝」はフィクションです
実在する全てと無関係です

読書録「ホーンテッド・キャンパス」ほか

2021-11-25 | Weblog
読書録「ホーンテッド・キャンパス」3

著者 櫛木理宇
出版 角川ホラー文庫

p41より引用
“「あのねえ、おさななじみ同士で恋がめば
えるなんて、漫画の中だけの現象よ。あだち
充の世界よ。そんなの、現実にはまず起こり
えないっての」”

目次より抜粋引用
“壁にいる顔
 ホワイトノイズ
 南向き3LDK幽霊付き
 雑踏の背中
 秋の夜長とウイジャ盤”

 見たくないのに幽霊が見えてしまう大学生
を主人公とした、短編連作オカルトミステリ。
 怖がりでオカルト関連が大の苦手であるに
も拘らず、幽霊が見えてしまう主人公・八神
森司。高校生活も残り少ない最後の秋に、い
つもは特に何もない中庭に、いつもとは違う
光景を目にした…。

 上記の引用は、オカルト研究会メンバー・
三田村藍の台詞。
主人公・八神が片思いしている相手とオカル
ト研究会部長の関係について。動物行動学の
話だと、人生の中で一緒に過ごした時間が長
ければ長いほど、男女の関係にはなり難いそ
うですね。そうすると、幼馴染との恋という
のは、この台詞の通りなことが多いのかもし
れません。
 読みやすい短編で、気軽に読み進めること
が出来ます。人間関係の把握などを思うと、
シリーズを順番に読む方が良さそうです。
 作中のもののたとえに、他作家の作品が良
く出てくるので、文芸に関する知識がある人
の方が楽しめそうです。もちろんオカルトに
関する知識もあると、より面白い作品ではな
いでしょうか。

ーーーーー

読書録「カイチュウ博士と発酵仮面の「腸」
健康法」5

著者 藤田紘一郎、小泉武夫
出版 中経出版

p147より引用
“ 戦後、コレステロール値は四回変わって
いますが、一〇下げると患者が何千人も増え
ます。私のうるさい弟子が、「先生、二か月
に一度、血を採って検査します」と言うので、
うるさいなと思いつつ素直に従っていたら、
「コレステロールが高い」と言うんです。「あ
のねえキミ、正常値より高い人が長生きして
いるんだから、俺の数字は正常じゃないか」
「イヤ、正常値はもっと下ですから、薬を飲
んでください」です。”

目次より抜粋引用
“珍食・奇食、いったいどっち?
 「うまい!」は結局、元気な腸とよいウンチ
 菌万歳!発酵する二人
 和食力で免疫アップ!”魚食人種”のすすめ
 立て!日本の男たち”

 日本の面白学者二大巨頭による、食と健康
について語り合った対談集。
 世界で食べた日本では馴染みのない食べ物
についてから年齢を重ねても元気でいるため
の食養生まで、お二方の長年の調査・研究・
実体験をもとに非常に楽しそうに語られてい
ます。

 上記の引用は、医学的に決められた正常値
のおかしさについての藤田氏の言葉。
自分たちに都合が良くなるように基準をいじ
ることで、大きく利益を得る人たちがいるの
でしょうか。自分の体調は、自分で管理でき
るように、普段からしっかりと向き合ってお
きたいものですね。
 食べる物と事の大切さを説くのと同じ比重
で、出すことについても語られています。気
になる方は、食事の前後に読むのは避けた方
がいいかもしれません。
生きるということの本質について考えるため
の、良い参考になる一冊ではないでしょうか。
 男性の下半身の元気についても、一章を丸々
使って語られているので、必要を感じている
方は一読されても損はないのではないでしょ
うか。

ーーーーー

読書録「世界のインスタント食品」3

著者 森枝卓士
出版 徳間書店

p19より引用
“ 味覚は最終的には主観である。
「俺はこれが上手いと思うんだもんね」とい
われると、こちらはそんな不味いもの、口に
入れられるだけでも呆れちゃうのに、それが
旨いだなんて、と感じていても、
「そうですか」というしかない。嗜好には反
論のしようがない。たとえ、反論しても、「朝
まで生テレビ」なみの不毛な議論シカうまれ
ないだろう。”

目次より抜粋引用
“タイの激辛インスタントラーメン
 インスタントでフルコースを
 アメリカの美味は世界の美味か
 お湯いらずのラーメンと保存弁当”

 写真かでジャーナリストである著者による、
世界の多くで食べられているインスタント食
品とその周辺事情を記した一冊。
 袋の乾めんから冷凍食品まで、カラー写真
をふんだんに使って紹介されています。

 上記の引用は、好きな食べ物についての一
節。食べるということに関しては、これに尽
きるような気がします。人が何を言っていよ
うが、自分の好きな味は、自分にしか決めら
れないのでしょうね
 インスタント食品が好きな人が、本書を参
考に世界のインスタント食品を手に入れよう
と思っても、出版が1993年とのことですので、
少し古すぎるかもしれません。
インスタント食品の歴史資料の一つとして。

ーーーーー



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読書録「干物妹!うまるちゃん9」ほか

2021-11-22 | Weblog
読書録「干物妹!うまるちゃん9」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p80より引用
“楽しみって勝手に起こるんじゃなくて…
こうやって探してくもんだったんだな”

目次より抜粋引用
“うまると家具
 うまるとドーナツ
 うまると卓球
 うまると夜桜
 うまると暗闇”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 絵本作家になる目標を達成するための一歩
として、出版社へ原稿を持ち込んだきりえちゃ
ん。うまるに付き添ってもらいながらも編集
者に原稿を見てもらったところ…。

 上記の引用は、兄・タイヘイの同僚・ボン
バがうまる達と遊んでの胸の内。
行動することが幸福であるというのは、色々
な偉人が昔から言っていることのようです。
気持ちの疲れも体の疲れも、体を動かすこと
で解消されるとも言われているようなので、
休みの日程運動した方が良いのかも知れませ
んね。
 初期の頃のぐうたらさ加減が、随分影を潜
めてきているように感じます。主人公たちの
変化は良い方向へ向かっていますが、だらだ
らした様子を見るのが好きだったファンにとっ
ては、方向性が違ってきているかも知れませ
ん。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん10」4

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p41より引用
“普段 家にいるお母様達のオシャレの場・
三者面談!!
いかに普段から美を意識しているかが試され
るんですわ!”

目次より抜粋引用
“うまると接待
 うまると叶
 お兄ちゃんと夏の思い出
 うまるとお散歩
 うまると三者面談1”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 主人公・うまるとすっかり仲良くなった元
ライバルで現友人・ヒカリ、彼女が気を利か
せて取り計らったおかげで、兄・タイヘイに
料理を教えてもらえることになったヒカリの
姉でタイヘイの上司・叶だった…。

 上記の引用は、うまるたちの三者面談に対
して、気合を入れてきた保護者たちを見ての、
シルフィンの台詞。
もう年十年も前のことになりますが、その時
もそんな感じでしたね。教室や廊下が化粧臭
くて嫌いでした。
 作中きっての良いヤツ・ボンバが、悩む話
があります。生きていれば、多くの人が思う
ことのある悩みかと思いますが…。誰もがボ
ンバのように行動することは、難しいのでは
ないでしょうか。生活に大きくかかわる決断
は、その場のノリで決めない方がいいでしょ
うね。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん11」4

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p8より引用
“どちらが普通でどちらが特殊なのか…
それは誰にもわからない…(作者にも)”

目次より抜粋引用
“うまるとカウントダウン
 うまると休み明け
 うまると停電
 うまると食べ歩き
 うまるとネットゲーム”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 一年を無事過ごし、大晦日を穏やかに迎え
ている主人公・うまると友人・きりえちゃん。
しかしうまるは、その穏やかさに不満を感じ
ており…。

 上記の引用は、うまる達兄妹ときりえちゃ
んの年越しの過ごし方の違いについての一文。
人や地域によって、生活習慣は違っていて、
その数だけ普通は変化してしまうものかもし
れませんね。
 主だった登場人物は、妹と兄姉という関係
で繋がっており、一貫したテーマとなってい
るようです。兄弟姉妹のいる人であれば、何
か思うところがどこかに見いだせるであろう
作品ではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん12」5

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p45より引用
“夏休みにみんなで北海道に行かない?”

目次より抜粋引用
“うまると登校
 うまるとパスワード
 うまるとファン
 うまるとデビュー
 うまると剣道”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。シ
リーズ完結。
 出会いはライバルのようだったヒカリとも
すっかり仲良くなり、家で遊ぶ主人公・うま
る。宿題をこなしていれば授業に出なくてい
い特進クラスのヒカリは、どうやら学校に行
きたくないようで…。

 上記の引用は、友人たちを旅行に誘う主人
公・うまるの台詞。
初期の頃と比べると、別人のようなアクティ
ブさですね。まあでもそこは主人公、最後ま
でファンの期待を裏切らない姿を見せてくれ
ます。
 うまると友人達、全員が妹である彼女たち
と、その兄姉の関係が一通りうまく収まりを
見せて終わりを迎えています。私のお気に入
りのボンバも、新しい仕事をなんとかこなし
て、妹のきりえちゃんとも仲が戻りつつあり
一安心です。
 登場人物に嫌味な奴がほぼおらず、温かく
穏やかな気分で最後まで読める作品ではない
でしょうか。初期のうまるのわがままさを乗
り越えられると、後は気にならないのではな
いかと思われます。

ーーーーー

 

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読書録「田所さん2」ほか

2021-11-19 | Weblog
読書録「田所さん2」4

著者 TATSUBON
出版 キルタイムコミュニケーション

p88より引用
“世界が変わっていく
今まで暗かった世界が明るくなっていく
私は今毎日がとても楽しいです
二階堂さん”

目次より抜粋引用
“洗いっこ
 桐ケ谷さん
 妄想の二階堂さん”

 絵を描くのが好きな地味な子と全方位完璧
に見られるお嬢様の、女子高生二人を主人公
とした、百合百合しいラブコメ漫画。
 お互いの想いを確かめ合いお付き合いする
こととなり、日々を楽しく過ごせるようになっ
た主人公・田所さん。しかし、もう一歩深い
仲を目指すもう一人の主人公・二階堂さんは…。

 上記の引用は、二階堂さんと出会いお付き
合いするようになって、良い方向に変化した
日々に対する田所さんの胸の内。
人生に色彩が戻るという表現がよく似合いそ
うな、または冬が明け春になるというような。
田所さんにとってはそんな出会いだったので
しょう。
 主人公二人の仲が、急速に進展していくの
で、せっかちな人でもヤキモキせずに楽しめ
るのではないでしょうか。
 大好きな絵を描くことと漫画を創ることに
対する、田所さんの挑戦も描かれていますが、
作中に登場するような編集さんは本当に居る
のでしょうか?相手をする漫画家さんも大変で
すね。

ーーーーー

読書録「田所さん3」4

著者 TATSUBON
出版 キルタイムコミュニケーション

p53より引用
“道具ですよ
使えるか使えないか
ただそれだけです”

目次より抜粋引用
“波乱の後
 おてつだい
 2人でアイス”

 絵を描くのが好きな地味な子と全方位完璧
に見られるお嬢様の、女子高生二人を主人公
とした、百合百合しいラブコメ漫画。
 雑誌編集とのやり取りを経て、より自分の
作品を良くするために行動する主人公・田所
さん。流行に合わせるように努力するものの…。

 上記の引用は、前巻に田所さんの原稿をチェッ
クした雑誌編集・虎岩の台詞。
頭の中で何を思おうとも、それはその人の自
由ですが、口に出してこんな言葉を発してし
まえば、その人も同じように扱われるのでは
ないでしょうか。こんな風に思っている人が
人を雇う側にいるから、過労死なんておこる
のでしょう。
 禍福はあざなえる縄のごとしといいますか、
新しい良い出会いあり、ライバルの登場あり
と、濃厚な一冊。もちろんイチャラブもたっ
ぷりとあります。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん6」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p17より引用
“3万円分の売れ残りが入ってるやつだ”

目次より抜粋引用
“うまるとお年玉
 うまると貯金
 うまると優しさ
 お兄ちゃんと出張1
 うまると夢”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 新年を迎え、寝ぼけた頭であいさつをする
主人公・うまると兄・タイヘイ。起き抜けに
お年玉をもらい喜ぶうまるだが、どうやらタ
イヘイは寝ぼけたままのようで…。

 上記の引用は、お正月名物の福袋について
のモブの台詞。
自分で中身を選べない福袋は、正直買う気に
ならないのですが、動画サイトの正月の風物
詩としては面白いものですね。
 将来の目標に向かって行動するきりえちゃ
ん、兄との再会を願う海老名ちゃんとタイヘ
イが出張先で出会った人物、シルフィンとそ
の兄・アレックスの仲の変化など、少しずつ
ですが確実に時間と状況が変わっています。
日常系マンガだと、同じ時間がぐるぐる周る
タイプの作品もありますが、時間の流れに沿っ
て結末に向かう作品です。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん7」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p53より引用
“たぬきちだってすぐ大きくなるし
ずっと一緒にいる訳じゃないだろ?
今の何気ない所を写真に撮っとくと
後で良かったって思うんだよ”

目次より抜粋引用
“うまるとハンバーガー
 うまるとダンボール
 うまると弟子
 うまるとガチャガチャ
 うまるとお泊り”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 画面からいい匂いが漂ってきそうなハンバー
ガー店のCMを見て、頭の中をハンバーガーに
支配されてしまった主人公・うまる。朝食時
も友人との会話中も、ハンバーガーが考えか
ら離れず…。

 上記の引用は、兄・タイヘイの同僚・ボン
バが、タイヘイに一眼レフをあげた時の台詞。
興味を失ったからと言って、昔なじみの友人
だからと言って、何十万もしそうなカメラを
ポンとあげられるボンバはすごいヤツではな
いでしょうか。仕事中に居眠りしまくってい
るようなキャラですが、こういうことが出来
ることで、多くの周囲の人の助力で幸せに生
きていきそうですし、幸せになって欲しいキャ
ラです。
 高校生活も二年目の夏休み、考えることを
避けられない進路について考える友人たちの
様子から、うまるも変化を決意しますが…。
気持ちのも体にも無理をかけるような変化は、
自分を壊してしまうかもしれませんね。
 嫌な奴の出番がほぼない、やさしい作品で
す。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん8」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p49より引用
“聖地ってのは…
変わらないから聖地なんだよ!”

目次より抜粋引用
“うまるとお好み焼き
 うまるとジグソーパズル
 うまるとメガネ屋
 うまると勉強会
 うまるとホットケーキ”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 日頃の買い物でたまったポイントを使い、
ホットプレートを手に入れた兄・タイヘイ。
他の物が良かったとごねるうまるに対し、タ
イヘイは自信有り気な表情を見せる…。

 上記の引用は、友人・シルフィンの思い出
の場所についてのうまるの台詞。
環境の変化に合わせて変わらなければ、生き
残れない物事は多いですが、変わる必要が無
かったり、変わらないことで生き残り続ける
物事もあるのもまた事実ですね。変わる必要
が無い位、完成された存在になれるのは、稀
なことだとも思いますが。
 ショッピングモールで買い物をする兄・タ
イヘイの様子が、映画「イコライザー」のマッ
コールさんようです。普段からこんな風では、
脳神経焼き切れそうで心配です。
 初めライバルのようだったうまるの同級生・
ヒカリとも、徐々に打ち解けつつあり、うま
るの人間関係も広がりを見せる。ように思え
ますが、実はそれ程遠くない友人関係なので
した。なんというか、いつの間にか親戚になっ
ている、身内の結婚と人間関係を思わせます。

ーーーーー


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読書録「田所さん1」

2021-11-08 | Weblog
読書録「田所さん1」4

著者 TATSUBON
出版 キルタイムコミュニケーション

p42より引用
“何かを一生懸命やってる人の
どこが気持ち悪いのか
私にはわかりません”

目次より抜粋引用
“二階堂さんは一緒に帰りたい
 クリスマス
 耳かき”

 絵を描くのが好きな地味な子と、全方位完
璧にみられるお嬢様の、女子高生二人を主人
公とした、百合百合しいラブコメ漫画。
 クラスの片隅で一人、絵を描く主人公・田
所陰子、絵を描ける幸せを感じながら休み時
間を一人で過ごしていると、クラスの雰囲気
を華やかにするクラスメイトが教室に帰って
きた…。

 上記の引用は、一人で絵を描いていた主人
公・田所さんに気付いた他のクラスメイトが、
田所さんをバカにするような発言をした事に
対する、もう一人の主人公・二階堂桜子の台
詞。
このような言葉を本心から言ってくれる親友
が一人でもいれば、きっと人生は豊かなもの
になることでしょう。作ろうと思って作れる
ものではないのが、残念です。
 同性の恋愛感情については良く分からない
ところもありますが、創作として読む分には
気持ちの温かくなるものですね。尊いと言う
のは、こういうことなのでしょう。
 田所さんの普段の姿と絵の作風や、完璧に
思われる二階堂さんの妄想癖とスケベさは、
ギャップを楽しむのが好きな方にはたまらな
いのではないでしょうか。
 男性の名前のあるキャラクターは見当たら
ず、背景というか小道具というか。男性に何
がしかの活躍を求める人には、全く向いてい
ない作品でしょう。

ーーーーー


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読書録「干物妹!うまるちゃん2」ほか

2021-11-05 | Weblog
読書録「干物妹!うまるちゃん2」4

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p14より引用
“やっぱり夏はエアコンの効いた部屋で
「ぽくなつ」に限るねきりえちゃん”

目次より抜粋引用
“うまると夏
 うまると深夜のコンビニ
 うまると風邪
 うまるとお弁当
 うまるとラーメン”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生と、その兄の日々を描いた、日常系漫画。
 突然家に訪ねてきた、見た目の怖いクラス
メイト。その鋭い刺すような視線に恐怖を感
じる、家の中の姿の主人公・うまるだったが…。

 上記の引用は、主人公・うまるが猛暑の日
に家で友人・きりえちゃんと遊んでいる時の
台詞。非常に共感する台詞です。
自然環境が厳しい時節でも、何時も同じよう
に楽しく時間を過ごせるから、インドア趣味
はやめられません。
 うまるのクラスメイトや兄・タイヘイの同
僚など、登場人物も増えて盛り上がりを見せ
る第二巻。連載開始前と二話と同時掲載だっ
た読み切り二編、友人・海老名ちゃんの書き
下ろしエピソードもある盛りだくさんな内容
です。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん3」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p83より引用
“「来年から本気出す」の…
「来年」が来てしまっている!!”

目次より抜粋引用
“うまるとネット
 うまると漫画喫茶
 うまるとお食事会
 うまるとコタツ
 うまるとクッキー”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 寝転んでポテチをかじりながらネットで動
画を楽しむ主人公・うまる、寝ころんだまま
体を動かしていると、テーブルの肢にぶつかっ
てしまい…。

 上記の引用は、11月に兄とした約束につい
ての場面でのうまるの心の声。
次とか明日からと時間を稼いでも、手に入れ
た余裕は意外と短いもので、結局時間を浪費
してしまいがちです。将来や未来の自分には
あまり期待しない方が、物事を先延ばしにし
なくなるそうですが…。なかなか思ったよう
には出来ないものですよね。
 高校の同級やすぐ年の近い友人と、社会人
になっても関係が続いている兄・タイヘイは、
兄としても人としても良くできた人物のよう
です。うまるを主人公として見ていますが、
タイヘイもほとんどの話に出てきます。世話
をする相手がいる大人の立場から読んでも、
面白い作品ではないでしょうか。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん4」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p83より引用
“実は私…
雨の日はいつもこんな感じで
テンションが低くて…”

目次より抜粋引用
“うまるとアニメ
 うまると春
 うまるとシルフィンフォード
 うまるとカップ麺
 うまるとクジびき”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系マンガ。
 偶然同じゲーム大会に参加していて、主人
公・うまると対戦することになったクラスメ
イト・橘シルフィンフォード。マスクを着け
ているうまるをクラスメイトであると認識で
きていないシルフィンだが、学校でのうまる
への対抗心同様全力で戦う彼女に押され、う
まるは苦戦する…。

 上記の引用は、うまるの友人・きりえちゃ
んの台詞。
梅雨時や秋口の長雨は、普段活発な人でも気
が滅入りがちなのでは。天候や気圧の変化に
敏感な人には、辛い季節なのでしょうね。
 友人や兄・タイヘイの同僚とも出かけたり、
干物と呼ぶには活動的な話の多い巻となって
います。兄の友人で同僚のボンバの家族一同
が出てくる話がありますが…。この家族に囲
まれて何故きりえちゃんはああ人見知りなの
か、謎です。

ーーーーー

読書録「干物妹!うまるちゃん5」3

著者 サンカクヘッド
出版 集英社

p60より引用
“ハロウィンは秋の収穫に感謝するお祝い事
なんだ
だったらカボチャ料理がなきゃ
ハロウィンじゃないだろ!”

目次より抜粋引用
“うまると新作ゲーム
 うまると暑い日
 うまると耳かき
 うまるとギャルゲー
 うまるのズル休み”

 家の外と内で見せる姿がまるで違う女子高
生とその兄の日々を描いた、日常系漫画。
 世間で流行の新作ゲームに興じる主人公・
うまる、子供向けと軽い気持ちで遊んでいた
が…。

 上記の引用は、ハロウィンを楽しむ兄・タ
イヘイの台詞。
いつのまにか日本にも定着したハロウィンで
すが、本来のあり方とは全然違うようです。
秋の収穫に感謝すると言われても、農業と何
の縁も無く生きてきた人にとっては、ピンと
こないものでしょうから、そのありようが変
化してしまうのは時代の流れでどうしようも
ないものなのかもしれませんね。
 何事も無い日常が楽しく描かれているよう
に見えますが、こんなに仲良く時間を過ごせ
る友達が何人もいる時点で、非日常ですよね。
 主人公たちが徐々に仲良くなっていく様子
を、温かく見守るつもりで読んでしまうのは、
歳のせいなのでしょうね。

ーーーーー

読書録「インチキ科学の解読法」4

著者 マーティン・ガードナー
監訳 太田次郎
出版 光文社

p11より引用
“悪しき科学の誤りを暴露することは、科学
者とサイエンス・ライターにとって義務であ
ると思っている。とくに医学分野での誤った
考えは、人に無用の苦しみを与え、ときに死
の原因にもなりうるのである。”

目次より抜粋引用
“「天国の門」
 伝記に書かれていないエジソン
 アダムとイブに、ヘソはあったか?
 リフレクソロジー
 懲りない予言者たち”

 数多くの著作を残す科学的懐疑主義者であ
る著者による、巷に溢れる迷信や疑似科学に
ついて反論を記した一冊。
 UFOについてから宗教の矛盾についてまで、
理路整然と手厳しく記されています。

 上記の引用は、プロローグでの一節。
原著の出版は2000年とのことですが、20年以
上経た今の状況に対して、非常に考えさせら
れる言葉ではないでしょうか。誤った考えを
持つその人個人が不幸になるのは、その人の
自由と責任でしょう。けれど、多くの人を巻
き込む可能性をまき散らすのは、やめなけれ
ばならないのではないでしょうか。
 人が何かを心の支えとして生きているその
何かを、非科学的であると切り捨ててしまう
というのも、また行き過ぎではないのかなと
思います。
人から金を巻き上げるような噓は悪行ですが、
日々の苦悩を慰める噓は時としてありがたい
ものです。そういう点で、好みの分かれる一
冊ではないでしょうか。

ーーーーー


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