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とめどもないことをつらつらと

日々の雑感などを書いて行こうと思います。
草稿に近く、人に読まれる事を前提としていません。
引用OKす。

『君の名は。』米メディア“矛盾”を指摘しつつも「一流」と絶賛

2016-11-12 11:49:13 | 映像作品

『君の名は。』米メディア“矛盾”を指摘しつつも「一流」と絶賛
2016年11月11日
http://movie.smt.docomo.ne.jp/article/1053874/

日本で記録的なヒットを続ける『君の名は。』(英語タイトル“Your Name”)の米公開スケジュールが具体的になってきた。北米配給を務めるファニメーションが、12月2日(金)から8日(木)までロサンゼルスの1館で限定公開を行い、さらに来年初めに規模を拡大した上映を予定していると発表した。

12月の1週間限定公開は、第89回アカデミー賞(来年2月)の長編アニメーション部門にノミネートされる資格を得るために行われる。審査対象作品となるには、今年中にロサンゼルス郡内の劇場で最低7日間連続で商業公開を行うことが条件となるからだ。

これまで韓国、スペインで映画賞を獲得してきた『君の名は。』が、本格的な米国上陸を果たすことになる。北米上映とアカデミー賞の行方を占う上でも、ハリウッドの映画人たちが同作をどう評価するかは気になるところだろう。

ちょうどこのタイミングで、米映画界での注目度が高い2大エンタメ業界誌「ヴァラエティ」「ハリウッド・リポーター」による同作への批評が出揃ったので、その内容を紹介していこう。結論から言って、両誌とも概ね高く評価している。
「魅力的で、型破りな恋愛映画」
「ほろ苦く、信じ難いほどのロマンス」

まず、物語についての「ヴァラエティ(以下、V誌)」の記述が印象的だ。「多くの恋愛映画は出会いで始まり、そこから進展していくが、『君の名は。』では、主人公2人が本当に出会えるのかどうかもわからない。このジャンルの伝統的ルールは適用されず、空想的な前提がベタな『出会いのときめき』を無視し、『いつか巡り会うかもしれない2人』を描いていく。タイムトラベルと“体の入れ替わり”とパニック映画の愛らしく風変わりなミックス。極めて魅力的で、型破りな恋愛映画だ」。

「ハリウッド・リポーター(以下、H誌)」も、「主人公2人が互いの名前を覚えておこうと努め、巡り会いを求める様子が、ユーモアと神秘的な暗示を織り込んだ、ほろ苦く、信じ難いほどのロマンスを生んでいる」と称えている。

さらに同誌は、「映画の後半にエネルギーを与えている迫り来る自然災害は、東日本大震災による被害のトラウマを呼び起こす。新海誠監督は、ハングリーなアニメファンの支持を受ける多くの要素を積み上げた」とも述べている。
「新海誠の名を西欧に知らしめる新作」
「一流の日本アニメの趣」

また、「この新作は新海誠監督の名前を西欧に知らしめるだろう」(V誌)「一流の日本アニメの趣がある。新海の評判を世界のアニメファンに認知させる作品」(H誌)と両誌揃って監督の手腕に賛辞を贈っている。

具体的な内容はこうだ。「新海ほど美しい空や風景を表現できるアニメーターは探すのが難しい。特にスタジオジブリの宮崎駿、高畑勲の引退もあって手描きアニメーションが衰退すると言われる中、新海は自ら編み出したというオール・デジタルのアプローチで、手描きアニメーションの伝統が死んでいないことを証明している」「彼のトレードマークである超リアルな背景描写は絵画以上で、古いセル画の技術では決してできなかった新しいきらめきを全体像に与えている」(V誌)。

「同作の優れた点は、示唆に富み、想像を掻き立てるオープニング・シークエンスに見られるような、美しく深みのあるアニメーションそのものにある。新海による建物や景観のリアルな描写は、ほとんど写真を超えている」(H誌)。

どちらも、過去の新海作品も例に挙げて説明するなど、よく勉強して批評していることがわかる文章になっている。それだけ、この監督に関心があるということだろう。
「キャラクター描写」
「時間と空間の超え方」には苦言も?

しかし、称賛だけで終わらないのがハリウッドの映画評。ややネガティブなコメントも紹介しよう。

H誌は、「宮崎駿や細田守の描く人間性や洞察力の深さには、まだまだ及ばない。主人公2人の物語は心に大きく響いてこない。それは恐らく、背景にある彼らの『家族からの独立性』が、彼らを抽象化してしまっているからだろう」とキャラクター描写の厚みの足りなさを指摘。また、特に日本の若年層に好まれたと言われる音楽の使い方に関しても、「RADWIMPSの楽曲が、時に煩わしいほど現代的で陳腐なビートを(作品に)与えている」と苦言を呈した。

そして、V誌が「タイムトラベルの矛盾は説明がつかない」と述べるように、2誌そろって疑問符を付けたのが、「時間と空間の超え方」だった。H誌は批評の冒頭で、「矛盾をはらんだSFファンタジー。解釈については、ネット上でメインターゲットであるティーンの論争が起こりそう」と記している。

SFファンの多い米国では科学的整合性へのこだわりが強い傾向があるものの、説明のつかないファンタジーが受け入れられないということもない。それでも、『君の名は。』のある意味、日本文化的なファンタジー(時空の超え方)は、少しアメリカ人に理解しにくい部分があるのかも知れない。

とはいえ、H誌が「もし最終的に理解できなくても、十分に魅力的な作品だ」とまとめているのを見ると、あまり気にする必要もないのだろう。


クリントン氏敗戦の弁「若い人に聞いて欲しい」

2016-11-12 11:46:39 | 海外・国内政治情報等

敗戦のクリントン氏が最後に語った最もパワフルな言葉 「若い人に聞いて欲しい」
「正しいことのために戦うことは、価値のあることなんです」
posted on 2016/11/10 03:01
https://www.buzzfeed.com/daisukefuruta/last-message-to-young-girls?utm_term=.kc6Vmr0G8#.xx85nrGvY

敗者は、いつもと変わらぬ笑顔を浮かべて会場に入ってきた。

アメリカ大統領選でドナルド・トランプ氏に敗れたヒラリー・クリントン氏が、一夜あけた現地時間11月9日、支持者たちに敗戦の弁を語った。

いつものように夫と娘とともに姿を現し、壇上に立ったクリントン氏。満場の拍手に笑顔を浮かべ、右手を上げて答えた。まるで勝者のように。

最初にトランプ氏について「彼がアメリカ大統領として成功することを望む」と勝利を祝福した。その上で、大統領選をともに戦った支持者に感謝の言葉を述べ、憲法に基づく、民主党から共和党への平和的な権力の移譲を訴えた。

選挙戦の結果が明らかになった直後から、トランプ氏に対する抗議デモが各地で発生している。そのことを念頭に置いた発言だったのかもしれない。

クリントン氏は「憲法に基づく民主主義」について、もう一つ付け加えた。

「憲法に基づく民主主義は、私たちの参加を求めます。4年に1度の選挙のときだけではありません。常に参加を求めているのです。だから、できることをやりましょう。私たちが大切にしている理念や価値を前に進めていくために。私たちの経済を富裕層だけでなく、みんなのものにするために。私たちの国を、私たちの地球を守るために」

選挙戦中に、移民やイスラム教徒や女性に対する蔑視発言が目立ったトランプ氏。クリントン氏はこう語った。

「アメリカン・ドリームは大きい。誰もが夢見て良いほど大きい。全ての人種、全ての宗教、全ての男性と女性(ここで声を大きくして強調した)、移民、LGBT、障害者。全ての人たちのものです」

さらに、オバマ大統領夫妻や、民主党関係者、家族らへの賛辞が続く。真剣な表情で、これまでの演説に比べると、やや口調が早い。

でも、それが素顔に近いように感じられた。選挙戦では演説中も満面の笑顔を浮かべていることが多かった。それが不自然に映ることもあった。

ひときわ大きな拍手が送られたのは、若者を鼓舞するメッセージを送ったときだった。

「皆さんに、特に若い人たちに聞いて欲しいんです。私は、自分が信じるもののために、生涯をかけて戦ってきました。勝ったことも、負けたこともあります。辛い思いもしました」

「あなたたちも、勝つこともあれば、負けることもあるでしょう。負けることは辛い。でも、決して、信じることをやめないでください。正しいことのために戦うことは、価値のあることです。やるべき価値のあることなんです」

彼女がこの言葉を繰り返すと、会場から大きな拍手が起きた。その様子をゆっくりとうなづきながら見渡す目には、涙が光っているようにも見えた。そばに立つ夫の目にも。

少し間を置いて再び話始めたクリントン氏は、女性の社会進出を阻む「ガラスの天井」についても、若い女性たちにメッセージを送った。

「私たちは最も高い『ガラスの天井』を打ち破ることはできませんでした。でも、いつか誰かが打ち破るでしょう。そのときが、今、私たちが考えている以上に早いことを望みます」

そして、全ての少女たちに聞いて欲しい、と言葉を続けた。

「あなたは、価値がある存在で、しかも力強い。あなたの夢を実現する機会を追い求めるに値するんです。そのことを、決して疑わないで」

訂正

「権利のために」としていたのは「正しいことのために」の誤りでした。訂正いたしました。 2016/11/10 07:04




情報判断・伝達の人間/自分の意見 --ドナルド・トランプ米大統領誕生に添えて(2)

2016-11-12 00:23:18 | 海外・国内政治情報等
今回のトランプ当選、ヒラリー落選について、自他への意見。

1.
まず私はヒラリー当選だと思っていた。これが外れた。
どうして外れたのかと言うと、「そもそも根本的に予測できない事象であった」というのと、実態的な反省点として「私の希望・願望が入っていた」ということになる。ここを反省せねばならない。

「そもそも根本的に予測できない事象であった」というのはいい訳かもしれないが、きちんと考えると、「ほら、ここにこういう数字が出ているじゃんか、だからトランプ勝利になるんだよ」と、今から振り返ると分かる数字や資料があるものだが、しかし今回のそれは明確なものがない(総評数カウントではクリントンの方が票を獲得している)。
票の獲得地域のパターンとしてはブッシュ大統領が勝ったパターンにはなるのだが(海岸沿いの州vs内陸の田舎)、前回はブッシュを選択した理由が「アルゴアが田舎なまりのテキサス・ブッシュを笑ったから」というような理由もあっただろうが、今回の理由は明白で、移民に伴う治安の悪化や、あるいは現行制度への不満があったからである。
その拮抗がトランプへと傾いたのだった。
もっと細かい票を追って行けば、この選挙結果の推移が見えたかもしれない。
しかし私はそのデータを手に入れられないし、そもそもそういうデータを取得していないかもしれない。
この点で私の予測は無謀であったように思う。

移民支持基盤と海岸沿いの州を地盤にしているクリントンであるが、移民の力はまだ弱い。
現在、アメリカの人種別人口比は、私が勝手に予測するに、白人65%、ヒスパニック19%、アジア5%、黒人11%くらいだと思う。
なんでこういう数字になるかというと、私の頭の中にある若干古い数字があるが、それを元に適当に補正をかけたからだ。
15年ほど前は、白人70%、ヒスパニック14%、アジア3%、黒人11%であった。それにヒスパニックの伸び、中国人移民の伸びを適当に数字に加えた。
アメフトやバスケを見てみても、黒人比率はもっと多いと思いきや、実は10人に一人しか黒人では無い。
逆に10人の内、7人弱が白人なのである。
(あとはWASPやドイツ系、オランダ系、フランス系、ユダヤ系の細かい区分があってドイツ系が23%くらいだったかな? ここはよく覚えていません。)
それがアメリカの現実であり、そしてそれが票へと繋がる。


2.
塩野七生さんのコメントが待たれる。きっと来月か再来月の文藝春秋でのコラムで言及してくれるでしょう。
ローマにこうしたケースはあったか、帝国としての崩壊の予兆はあるか。

3.
俳優のレーガンが大統領になるよりもインパクトがある。

4.
世界は動いている。たった今、激動の大波をかぶった。
内戦に内戦を重ねたローマ、ルビコンを渡ったカエサル、カリグラの狂気、キリスト教の全盛、ローマの崩壊、暗黒の中世、ルネッサンス、近代・及び現代の発明、大戦、WW2、経済成長、湾岸戦争、ISの誕生、テロ、激動するアメリカ・・・そしてドナルド・トランプ・・・。
ここへ来てまさかのまさか、
まさかWWE(アメリカのプロレス団体)でビンス・マクマホンと取っ組み合いしているエンターテイメント野郎が大統領になるだなんて・・・。



5.
古館さんが「私もひどいですが、私も色々参考にさせていただいた識者も識者ですよ。ほとんどがクリントンと言ってました。やはりテレビ局も何も読めていないですよ。」と言っていたらしいが、これはNGである。
というよりプロレス解説であればこれでOKだが、普通のリポーター、あるいは識者としてNG。
正直私もクリントン当選を予測していたのだが、この範囲で間違っていたし、それを誰かのせいにしようとは思わない。
トランプの可能性だってあったことは十分承知していたが、私はクリントンに賭け、そして勝負に負けたわけだ。

私は情報のプロでもなんでもないが、もし情報のプロがいるとするならば、外れたことを冷徹に見て、その原因を分析し、正確に軌道修正をする。もしそれを誰かに言ってしまっているのであれば、取り繕ういい訳をせずに、素直に謝る。誰がいいか悪いか、などということは言わないように思う。
新たに軌道修正をして、正確な国際情報を読むのに注力する。本来であればそうした営為が必要である。
そこへ来て「誰が悪い、それが悪い」だの言うのはプロではない。それは以前のことでしょう? なぜ今、あるいは先を読まない? 
飽くまでその材料を持ってその情報を整理して、その情報を発信したのだから、それは自分の意見ではなかろうか。
誰かの意見を代理で発信するメッセンジャーボーイをやるのであれば、それは誰にだってできるのよ。

古館さんはこの意味では情報のプロではないことが分かった。くり返しになるが、プロレス解説であればOKである。

ひょっとしたら、トランプというおじごは、WWE並みの取っ組み合い(ちなみにWWEでは全ての試合、及び全てのリングサイドの演出に脚本があることを公言している)を国際情勢で見せてくれるかもしれないので、その意味において合っているかもしれない。

正直な話、情報関係者の人たちは、1年位前は「トランプ? いやーワッハッハ無理でしょ」で統一されていたのが、半年前くらいになったら「いや、トランプの可能性も視野に入れなければいけない」という風に軌道修正していたように思う。
いや自分「ワッハッハ」とか笑ってたやんけ! と思うには思うが、しかししかるべき予防線を張っていたので、古館さんよりは全然マシである。


6.
当然ながら、昨日のニュースはトランプ一色であった。

世界にとってはジョークのような、悪夢のような、しかしアメリカにとっては切実なカードが切られたのであった。

尚、関東圏での情報によると、朝日、読売、産経、日経、東京新聞は当然一面見出しにトランプ、
ニッカンスポーツとスポニチでさえも一面にトランプであったという。

尚、一面にトランプを持ってこなかったのは、
・東京中日スポーツ
・日経MJ
・デイリースポーツ
・サンスポ
・スポーツ報知
・週刊つりニュース
・週刊へらニュース
であるというどうでもいい情報が。


7.
昨日の21:00付近でのAFNニュースでも、トランプがオバマに会いに行ったというニュースが流れる。

8.
この奇跡のような笑えない冗談をどう受け止める? 
私が思うに、ロシアは既にシナリオを複数用意している。
中国は用意していないが、しかし部下に「なんとかしろ」という曖昧な指示は出している。
日本も複数シナリオは用意している。

9.
今後の行方に注目である。
トランプは公約を強硬に実行し、メキシコからの移民流入を防ぎ、世界から軍隊を撤退させ、露中と親密になるのか。

10.
トランプの政治動向は、アメリカの知識層とは真逆の方向を指し示している。
CIAは動かず、ストラト・フォーの言及する「経済維持のためにメキシコからの不法移民は許容せざるを得ない」という判断と真逆の志向を露呈する。
撤退すると言っても、世界各地にちらばる米軍は納得するのか? 
ウォール・ストリートでも警戒をしている模様。

11.
米大統領は、接戦の後は国内政策は日和る傾向がある。
48%vs46%で勝ったならば、その政策のままで行けば48%スタートだからである。
だから残りの52%の内、大部分である46%の相手候補の支持も聞かざるを得なくなってくる。