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同一労働同一賃金
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%B8%80%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%90%8C%E4%B8%80%E8%B3%83%E9%87%91
同一労働同一賃金(どういつろうどうどういつちんぎん、英:equal pay for equal work)とは、同一の仕事(職種)に従事する労働者は皆、同一水準の賃金が支払われるべきだという概念。性別、雇用形態(フルタイム、パートタイム、派遣社員など)、人種、宗教、国籍などに関係なく、労働の種類と量に基づいて賃金を支払う賃金政策のこと。
さらに、同一価値労働同一賃金(どういつかちろうどうどういつちんぎん)とは、職種が異なる場合であっても労働の質が同等であれば、同一の賃金水準を適用する賃金政策のこと。
国際労働機関(ILO)では、同原則をILO憲章の前文に挙げており、基本的人権の一つとされている。また世界人権宣言の第23条において「すべての人は、いかなる差別をも受けることなく、同等の勤労に対し、同等の報酬を受ける権利を有する」[1]と規定されている。さらに国際人権法でも、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約の第7条と人及び人民の権利に関するアフリカ憲章の第15条において、勤労権に関して『同一労働同一賃金』を明記している。
経済学的には一物一価の法則(自由市場では需要と供給の関係から、標準的な相場が形成される)を、労働市場に当てはめたものである[2]。
なお、同一労働同一賃金の語は、北欧諸国の連帯的賃金政策の意味で用いられる場合もある。本稿では、これも併せて解説する。
>
私は次のような経験があります。
2007年8月のことです。
先輩が1の仕事をしている時に、私は15倍の仕事をしていました。
先輩はヒラで、私は指示を出す側です。
ちなみに労働時間は、おおよそ先輩185H/月、私255H/月でした。
尚、その時の上長であるYさんからは、そのプロジェクトに入る前に
「親会社からのノルマを達成する為、いくらでも仕事をしていいから」
と言われ、プロジェクトが終わった後は
「ノルマは達成できたんだが、残業時間が100時間を超えると今度は労働関係がうるさいから、超えた分は翌月につけて回してくれないか」と言われ、私はそうしました。
つまり上記の255Hは嘘で、それよりも足がちょっと出るのです。
私は頑張りに頑張りました。
その先輩は、メールに勝手に暗号化もPDF化も圧縮すらもしていないファイルを添付して展開し、周囲に大迷惑をかけたり、あるいは私が疲れて机に突っ伏していたら「姿勢が悪い」と無理矢理引き起こしたり、あるいは私の仕事のキャパシティが受ける量を超えそうだったので、自分がこれだけ手一杯なのでこの仕事は断らせて貰ってもいいですか? と断ったら「○○(私)、お前、仕事好きじゃん」と言って仕事を振って、本人は18:35で帰ったり(ちなみに私は22:00以降辺りで帰るのがデフォ)、ちょっと仕事の能力値に問題があるような感じの人でした。
尚、私はダラダラと残業をしていたわけではなく、先輩が1の仕事を185Hでやるのに対し、私は15の仕事を255H(よりちょっと上)の時間で片付けるくらいの仕事量でこなしていました。
そのような状態で、先輩が出世しましたが、私には数年間何の音沙汰もありませんでした。
2009年8月に知り合った課長の話しによると「○年もいたから昇進したんじゃないの? 」とのことでした。
このような状況は、どのように捉えるべきでしょうか。
お前の努力は無駄だって言いたいのでしょうか。
死ねって言うんでしょうか。勝手に潰れろって言うんでしょうか。
小さい会社はどうでもいいですか、そうですか。
人を笑顔で使い潰す割には、評価も何も与えないとかまあありえませんが、同一労働同一賃金の遵守以前に守られていないことも多々あるような気がしてならないのですがいかがでしょうか。
ホワーイジャパニーズピーポー
ホワーイ○○○○○○○○○(現○○○○○○○)
同一労働同一賃金
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E4%B8%80%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%90%8C%E4%B8%80%E8%B3%83%E9%87%91
同一労働同一賃金(どういつろうどうどういつちんぎん、英:equal pay for equal work)とは、同一の仕事(職種)に従事する労働者は皆、同一水準の賃金が支払われるべきだという概念。性別、雇用形態(フルタイム、パートタイム、派遣社員など)、人種、宗教、国籍などに関係なく、労働の種類と量に基づいて賃金を支払う賃金政策のこと。
さらに、同一価値労働同一賃金(どういつかちろうどうどういつちんぎん)とは、職種が異なる場合であっても労働の質が同等であれば、同一の賃金水準を適用する賃金政策のこと。
国際労働機関(ILO)では、同原則をILO憲章の前文に挙げており、基本的人権の一つとされている。また世界人権宣言の第23条において「すべての人は、いかなる差別をも受けることなく、同等の勤労に対し、同等の報酬を受ける権利を有する」[1]と規定されている。さらに国際人権法でも、経済的、社会的及び文化的権利に関する国際規約の第7条と人及び人民の権利に関するアフリカ憲章の第15条において、勤労権に関して『同一労働同一賃金』を明記している。
経済学的には一物一価の法則(自由市場では需要と供給の関係から、標準的な相場が形成される)を、労働市場に当てはめたものである[2]。
なお、同一労働同一賃金の語は、北欧諸国の連帯的賃金政策の意味で用いられる場合もある。本稿では、これも併せて解説する。
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私は次のような経験があります。
2007年8月のことです。
先輩が1の仕事をしている時に、私は15倍の仕事をしていました。
先輩はヒラで、私は指示を出す側です。
ちなみに労働時間は、おおよそ先輩185H/月、私255H/月でした。
尚、その時の上長であるYさんからは、そのプロジェクトに入る前に
「親会社からのノルマを達成する為、いくらでも仕事をしていいから」
と言われ、プロジェクトが終わった後は
「ノルマは達成できたんだが、残業時間が100時間を超えると今度は労働関係がうるさいから、超えた分は翌月につけて回してくれないか」と言われ、私はそうしました。
つまり上記の255Hは嘘で、それよりも足がちょっと出るのです。
私は頑張りに頑張りました。
その先輩は、メールに勝手に暗号化もPDF化も圧縮すらもしていないファイルを添付して展開し、周囲に大迷惑をかけたり、あるいは私が疲れて机に突っ伏していたら「姿勢が悪い」と無理矢理引き起こしたり、あるいは私の仕事のキャパシティが受ける量を超えそうだったので、自分がこれだけ手一杯なのでこの仕事は断らせて貰ってもいいですか? と断ったら「○○(私)、お前、仕事好きじゃん」と言って仕事を振って、本人は18:35で帰ったり(ちなみに私は22:00以降辺りで帰るのがデフォ)、ちょっと仕事の能力値に問題があるような感じの人でした。
尚、私はダラダラと残業をしていたわけではなく、先輩が1の仕事を185Hでやるのに対し、私は15の仕事を255H(よりちょっと上)の時間で片付けるくらいの仕事量でこなしていました。
そのような状態で、先輩が出世しましたが、私には数年間何の音沙汰もありませんでした。
2009年8月に知り合った課長の話しによると「○年もいたから昇進したんじゃないの? 」とのことでした。
このような状況は、どのように捉えるべきでしょうか。
お前の努力は無駄だって言いたいのでしょうか。
死ねって言うんでしょうか。勝手に潰れろって言うんでしょうか。
小さい会社はどうでもいいですか、そうですか。
人を笑顔で使い潰す割には、評価も何も与えないとかまあありえませんが、同一労働同一賃金の遵守以前に守られていないことも多々あるような気がしてならないのですがいかがでしょうか。
ホワーイジャパニーズピーポー
ホワーイ○○○○○○○○○(現○○○○○○○)
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いまの時代のナポレオン。 - ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/atsugirijason/2016-03-02.html
ジェイソン:
日本の新卒って不思議なんです。
みんな、大学で4年間も勉強してきてるのに、
びっくりするほど関係ないことばかりやってる。
お茶を出したり、コーヒーを入れたり、
電話を取ったり。
糸井:
きっと、見ててじれったいですよね。
ジェイソン:
「これは自分にはやってられないな」と思いました。
何をやってるんですか。
すごいもったいない時間じゃないですか?
糸井:
そこには、それぞれへの「何したいの?」とか
「どうなりたいの?」がないから。
ジェイソン:
そうなんです。
そして日本だと勤める側も、
「こんな仕事をしたい」じゃなくて
「この会社に勤めたい」という発想で就職する。
これが、すごく不思議で。
糸井:
そうだよね。
>
一般的に「仕事に関する考え方が違う」「文化が違う」という考え方で一刀両断式に片付けられるこの問題をもうちょっと考えてみよう。
そもそも仕事とは一体何なのだろうか?
・~・~・~・~・~・
物事はいくつかの側面制が折り重なった事象の複合体である。
例えばリンゴ一つを見るにしても、
・赤い
・酸っぱい
・甘い
・手の平に乗るサイズ
・可食
・健康にいい
などの複数の要素が一つのまとまった言葉を含意するのがリンゴという言葉なのだ。
仕事という概念も同様だ。
仕事は次の考え方の複合的事象である。
・自分の生活の糧
・会社を通じた社会への貢献(使命)
・人生の意義
・自分の理念の達成
・自分の目標の達成
まだまだ足りないかもしれないが、取り急ぎ上記の要素があることだけ抽出して先に考えを進めてみようと思う。
仕事という言葉を取るにしても、「仕事」を構成する個々の概念の内、例えば上記の言葉の内、どれかに重みが置かれ、どれかが軽んじられることになる。
厚切りさんの仕事の概念は、「やりたいこと」「なりたいこと」を主眼に置かれているので、理念や目標を大事にして、それ以外は大体できているだろうから、まずは理念と目標を大事にしなさいよ、ということを言いたいのであるのだと思う。
ただ、日本人の仕事の人生感は大きく異なる。
日本人は「生涯における安定」を望んでいる。
それは優良企業の大きな傘の下に入ることによって・・・。
クビにならない安定、昇進し続ける安心。
「何事も一位を取る」という一番病の人間が一度の失敗で脱落していくのとは裏腹に、「自分の能力では出世ができないのではないか」「不安定なリスクを取ると将来が破綻するのではないか・・・」という極度の自信喪失、そうした両極端な人間がいるのは確かで、しかし両方とも人間の性質でありながら、後者の自信喪失面を伴う安定志向が日本人の心理面に普遍的に存在することは確かだ(それでなければ、日本人は全員独立起業している)。
それであるので、日本人は理念や目標よりも50年先に渡るおまんまの食い扶持を心配し、それを確保しようとしているのである。
あるいは妻帯者や家族ができるとこれもまた自分の達成したい理念や目標とは別に、やりたくないことでもやるという、組織にこうべを垂れるという傾向もある。
これは何も日本人に限った話ではなく、アメリカでの調査研究でも、妻帯者の場合はリスク回避志向を伴い、起業などをしない傾向があるという調査報告がある(すみません、書籍探すのめんどうなので引用なし)。
さて、そうした志向は昔の昔からあったようで、阪急グループ創業者の小林一三がとある言葉を、若者向けに遺している。
「青年よ、独立せよ。大会社にあこがれるな。商売はいくらでもある。仕事はどこにでもある」
いまの時代のナポレオン。 - ほぼ日刊イトイ新聞
http://www.1101.com/atsugirijason/2016-03-02.html
ジェイソン:
日本の新卒って不思議なんです。
みんな、大学で4年間も勉強してきてるのに、
びっくりするほど関係ないことばかりやってる。
お茶を出したり、コーヒーを入れたり、
電話を取ったり。
糸井:
きっと、見ててじれったいですよね。
ジェイソン:
「これは自分にはやってられないな」と思いました。
何をやってるんですか。
すごいもったいない時間じゃないですか?
糸井:
そこには、それぞれへの「何したいの?」とか
「どうなりたいの?」がないから。
ジェイソン:
そうなんです。
そして日本だと勤める側も、
「こんな仕事をしたい」じゃなくて
「この会社に勤めたい」という発想で就職する。
これが、すごく不思議で。
糸井:
そうだよね。
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一般的に「仕事に関する考え方が違う」「文化が違う」という考え方で一刀両断式に片付けられるこの問題をもうちょっと考えてみよう。
そもそも仕事とは一体何なのだろうか?
・~・~・~・~・~・
物事はいくつかの側面制が折り重なった事象の複合体である。
例えばリンゴ一つを見るにしても、
・赤い
・酸っぱい
・甘い
・手の平に乗るサイズ
・可食
・健康にいい
などの複数の要素が一つのまとまった言葉を含意するのがリンゴという言葉なのだ。
仕事という概念も同様だ。
仕事は次の考え方の複合的事象である。
・自分の生活の糧
・会社を通じた社会への貢献(使命)
・人生の意義
・自分の理念の達成
・自分の目標の達成
まだまだ足りないかもしれないが、取り急ぎ上記の要素があることだけ抽出して先に考えを進めてみようと思う。
仕事という言葉を取るにしても、「仕事」を構成する個々の概念の内、例えば上記の言葉の内、どれかに重みが置かれ、どれかが軽んじられることになる。
厚切りさんの仕事の概念は、「やりたいこと」「なりたいこと」を主眼に置かれているので、理念や目標を大事にして、それ以外は大体できているだろうから、まずは理念と目標を大事にしなさいよ、ということを言いたいのであるのだと思う。
ただ、日本人の仕事の人生感は大きく異なる。
日本人は「生涯における安定」を望んでいる。
それは優良企業の大きな傘の下に入ることによって・・・。
クビにならない安定、昇進し続ける安心。
「何事も一位を取る」という一番病の人間が一度の失敗で脱落していくのとは裏腹に、「自分の能力では出世ができないのではないか」「不安定なリスクを取ると将来が破綻するのではないか・・・」という極度の自信喪失、そうした両極端な人間がいるのは確かで、しかし両方とも人間の性質でありながら、後者の自信喪失面を伴う安定志向が日本人の心理面に普遍的に存在することは確かだ(それでなければ、日本人は全員独立起業している)。
それであるので、日本人は理念や目標よりも50年先に渡るおまんまの食い扶持を心配し、それを確保しようとしているのである。
あるいは妻帯者や家族ができるとこれもまた自分の達成したい理念や目標とは別に、やりたくないことでもやるという、組織にこうべを垂れるという傾向もある。
これは何も日本人に限った話ではなく、アメリカでの調査研究でも、妻帯者の場合はリスク回避志向を伴い、起業などをしない傾向があるという調査報告がある(すみません、書籍探すのめんどうなので引用なし)。
さて、そうした志向は昔の昔からあったようで、阪急グループ創業者の小林一三がとある言葉を、若者向けに遺している。
「青年よ、独立せよ。大会社にあこがれるな。商売はいくらでもある。仕事はどこにでもある」
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シリア人学生、遠のく日本留学 狭き門、学習環境も悪化
ダマスカス=渡辺丘 鈴木暁子
2016年1月17日23時08分
http://www.asahi.com/articles/ASHCR0G37HCQUHBI016.html
内戦が続くシリアで日本語を学ぶ学生たちが、「狭き門」の日本留学を断念し、他国への渡航に切り替える例が相次いでいる。内戦のために日本人教師は去り、勉学の環境も悪化の一途だ。「国の再建のためにも、友人にチャンスを与えて」。日本で学ぶシリア人留学生は懇願する。
日本政府によると、日本の国費による留学生は2014年5月現在で164カ国の8351人。そのうちシリア人は20人だ。
文部科学省の奨学金は月十数万円の生活費や渡航費などが支給され、条件が良いが、12、13年には内戦の悪化で日本大使館が国外に退避した影響もあり、シリアでの募集が止まった。14年は6人が合格したが、ほとんどは専門研究に携わる大学院生など。倍率は高く、「非常に狭き門」(外務省関係者)だ。
>
色々な見方がある。
1.再建の為には、手を貸すべきである。
2.であるが、その再建の知識に関してはアメリカへの留学が絶対的にいい。英語も使う他に日本語を覚えるというのは二度手間三度手間だ。
3.次点で欧州。
4.なぜ近隣のトルコ・サウジ・イラン・イスラエルへ行かないかというと世情が関係する。
アサド政権経由で渡航した場合、スンニ派なので、イランへのシーア派国を見ると基本的に派閥が異なる。
イスラエルはその国家成立の経緯から、排外主義政策を取っている。
5.なぜロシア、中国、南米、インドを選択しないのかもよく考えてみたい。
シリア人学生、遠のく日本留学 狭き門、学習環境も悪化
ダマスカス=渡辺丘 鈴木暁子
2016年1月17日23時08分
http://www.asahi.com/articles/ASHCR0G37HCQUHBI016.html
内戦が続くシリアで日本語を学ぶ学生たちが、「狭き門」の日本留学を断念し、他国への渡航に切り替える例が相次いでいる。内戦のために日本人教師は去り、勉学の環境も悪化の一途だ。「国の再建のためにも、友人にチャンスを与えて」。日本で学ぶシリア人留学生は懇願する。
日本政府によると、日本の国費による留学生は2014年5月現在で164カ国の8351人。そのうちシリア人は20人だ。
文部科学省の奨学金は月十数万円の生活費や渡航費などが支給され、条件が良いが、12、13年には内戦の悪化で日本大使館が国外に退避した影響もあり、シリアでの募集が止まった。14年は6人が合格したが、ほとんどは専門研究に携わる大学院生など。倍率は高く、「非常に狭き門」(外務省関係者)だ。
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色々な見方がある。
1.再建の為には、手を貸すべきである。
2.であるが、その再建の知識に関してはアメリカへの留学が絶対的にいい。英語も使う他に日本語を覚えるというのは二度手間三度手間だ。
3.次点で欧州。
4.なぜ近隣のトルコ・サウジ・イラン・イスラエルへ行かないかというと世情が関係する。
アサド政権経由で渡航した場合、スンニ派なので、イランへのシーア派国を見ると基本的に派閥が異なる。
イスラエルはその国家成立の経緯から、排外主義政策を取っている。
5.なぜロシア、中国、南米、インドを選択しないのかもよく考えてみたい。
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2016年03月03日
ブラック企業を見抜くには? 就活生が見落としがちな「あの資料」
http://withnews.jp/article/f0160303001qq000000000000000G0010201qq000013073A
2017年春に卒業する学生の就職活動がスタートした3月1日夜、東大生らによるブラック企業を見抜くイベントが開かれました。「売り上げと利益だけで判断できる?」「財務指標の見方は?」「中期経営計画ちゃんと読んだ?」。大企業に入っても安心できない時代、熱を帯びた議論が交わされました。
業界分析、使うのは公開情報だけ
東大本郷キャンパス近くの会場で開かれた今回のイベント、合同説明会を終えた東大生ら約30人の学生が集まりました。イベントは、『進め!!東大ブラック企業探偵団』(講談社)の出版を記念して開かれました。
『進め!!東大ブラック企業探偵団』の著者は現役の東大生、大熊将八さんです。経済学部4年の大熊さんは、京都大学客員准教授の瀧本哲史さんが主宰するゼミで企業分析の手法を学びました。
『進め!!東大ブラック企業探偵団』では、財務指標など公開情報を使ってブラック企業を暴く架空のサークルを舞台に、企業の実名をあげながら、銀行やメディアなど業界の実態に迫りました。
売り上げ利益順調でも「倒産」
イベントで大熊さんは、売り上げと利益だけでは企業の実態がつかみにくいことを指摘しました。例として、2015年4月に民事再生法の適用を申請した東証1部上場の商社「江守グループホールディングス」の事例を分析。売り上げと利益だけ見ると順調に成長しているように見えたのが、実態は中国での事業に失敗。債務が膨らんでいました。
実は、「江守グループホールディングス」の実態にいち早く気づいたのが、瀧本ゼミのメンバーでした。イベントでは、就活でも、売り上げと利益だけでなく、財務指標を調べて、企業がどれだけ資産を持っているか把握する大切さが話し合われました。
電子部品などを扱う商社で東証1部上場の江守グループホールディングス(本社・福井市、江守GHD)が30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。1906年創業の老舗商社で県内を代表する大手企業の一つだが、近年急拡大させてきた中国事業の失敗が大きな痛手となった。負債総額は約711億円。今後、スポンサーの支援を受けながら再建に取り組むという。
出典: 2015年5月1日:中国事業失敗、痛手に 江守GHDが民事再生法申請
ググれば読める「中期経営計画」
次に注目したのが、「中期経営計画」です。多くの企業は投資家向けに、自社の成長戦略を説明した資料をネットで公開しています。会社案内と違って、実践的な情報が多く、学生が抱くイメージと企業が重視している事業に差がある場合も少なくありません。
例えば、パナソニックは一般的に電機メーカーと思われていますが、「中期経営計画」を読み込むと、住宅関連の事業を強化していく記述が目立ちます。
広告会社の電通は、海外の会社の買収を積極的に進めており、国外の事業に力を入れています。テレビコマーシャルを作る会社という意識で採用試験を受けると、ミスマッチが起こりかねません。
裏技「IR」への電話質問
裏技として「IRに電話をする」手法も紹介されました。上場企業には、投資家の質問に答える「IR」の部署があり、電話で応対してくれます。
「投資を考えている」という意味では学生も社会人も関係ありません。就活イベントで説明される情報だけでなく、投資家向けの詳しい情報があれば、ブラック企業かどうか、見抜く手がかりが増えます。
「転職サイトにも赤裸々情報」
イベントの最後には、実際に、学生たちがスマホを片手に企業分析を行いました。
食品業界を調べた学生は、寿司の味が「まずくなっている」と感じていたある回転寿司チェーン店を調べました。公開資料から、カラアゲやスイーツなど、寿司以外のメニューを充実させていることがわかり、「本業の寿司の味に変化が起きたのでは」と結論づけました。
イベントを企画した大熊さんは「就活だからといって、就活サイトの情報だけに頼る必要はありません。転職サイトには、給料への不満など赤裸々な情報があふれています。経済誌のジャーナリストのように、利害関係のない立場からの情報を意識的に集めることが重要です」と話していました。
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2016年03月03日
ブラック企業を見抜くには? 就活生が見落としがちな「あの資料」
http://withnews.jp/article/f0160303001qq000000000000000G0010201qq000013073A
2017年春に卒業する学生の就職活動がスタートした3月1日夜、東大生らによるブラック企業を見抜くイベントが開かれました。「売り上げと利益だけで判断できる?」「財務指標の見方は?」「中期経営計画ちゃんと読んだ?」。大企業に入っても安心できない時代、熱を帯びた議論が交わされました。
業界分析、使うのは公開情報だけ
東大本郷キャンパス近くの会場で開かれた今回のイベント、合同説明会を終えた東大生ら約30人の学生が集まりました。イベントは、『進め!!東大ブラック企業探偵団』(講談社)の出版を記念して開かれました。
『進め!!東大ブラック企業探偵団』の著者は現役の東大生、大熊将八さんです。経済学部4年の大熊さんは、京都大学客員准教授の瀧本哲史さんが主宰するゼミで企業分析の手法を学びました。
『進め!!東大ブラック企業探偵団』では、財務指標など公開情報を使ってブラック企業を暴く架空のサークルを舞台に、企業の実名をあげながら、銀行やメディアなど業界の実態に迫りました。
売り上げ利益順調でも「倒産」
イベントで大熊さんは、売り上げと利益だけでは企業の実態がつかみにくいことを指摘しました。例として、2015年4月に民事再生法の適用を申請した東証1部上場の商社「江守グループホールディングス」の事例を分析。売り上げと利益だけ見ると順調に成長しているように見えたのが、実態は中国での事業に失敗。債務が膨らんでいました。
実は、「江守グループホールディングス」の実態にいち早く気づいたのが、瀧本ゼミのメンバーでした。イベントでは、就活でも、売り上げと利益だけでなく、財務指標を調べて、企業がどれだけ資産を持っているか把握する大切さが話し合われました。
電子部品などを扱う商社で東証1部上場の江守グループホールディングス(本社・福井市、江守GHD)が30日、東京地裁に民事再生法の適用を申請した。1906年創業の老舗商社で県内を代表する大手企業の一つだが、近年急拡大させてきた中国事業の失敗が大きな痛手となった。負債総額は約711億円。今後、スポンサーの支援を受けながら再建に取り組むという。
出典: 2015年5月1日:中国事業失敗、痛手に 江守GHDが民事再生法申請
ググれば読める「中期経営計画」
次に注目したのが、「中期経営計画」です。多くの企業は投資家向けに、自社の成長戦略を説明した資料をネットで公開しています。会社案内と違って、実践的な情報が多く、学生が抱くイメージと企業が重視している事業に差がある場合も少なくありません。
例えば、パナソニックは一般的に電機メーカーと思われていますが、「中期経営計画」を読み込むと、住宅関連の事業を強化していく記述が目立ちます。
広告会社の電通は、海外の会社の買収を積極的に進めており、国外の事業に力を入れています。テレビコマーシャルを作る会社という意識で採用試験を受けると、ミスマッチが起こりかねません。
裏技「IR」への電話質問
裏技として「IRに電話をする」手法も紹介されました。上場企業には、投資家の質問に答える「IR」の部署があり、電話で応対してくれます。
「投資を考えている」という意味では学生も社会人も関係ありません。就活イベントで説明される情報だけでなく、投資家向けの詳しい情報があれば、ブラック企業かどうか、見抜く手がかりが増えます。
「転職サイトにも赤裸々情報」
イベントの最後には、実際に、学生たちがスマホを片手に企業分析を行いました。
食品業界を調べた学生は、寿司の味が「まずくなっている」と感じていたある回転寿司チェーン店を調べました。公開資料から、カラアゲやスイーツなど、寿司以外のメニューを充実させていることがわかり、「本業の寿司の味に変化が起きたのでは」と結論づけました。
イベントを企画した大熊さんは「就活だからといって、就活サイトの情報だけに頼る必要はありません。転職サイトには、給料への不満など赤裸々な情報があふれています。経済誌のジャーナリストのように、利害関係のない立場からの情報を意識的に集めることが重要です」と話していました。
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