『当代一の誉れ高い絵師・円山応挙の弟子・吉村胡雪こと彦太郎。その応挙の絵を絵図とこき下ろし、我こそ京随一の絵師と豪語する深山箏白こと豊蔵。彦太郎が豊蔵を殴りつけるという最悪の出会いから、会えば喧嘩の二人だが、絵師としては認め合い、それぞれ名声を高めながら数奇な人生を歩んでいく―。京画壇華やかなりし頃を舞台に、天才絵師の矜持と苦悩、数奇な生き様を描いた、読みごたえたっぷりの傑作時代小説! 』
曾我蕭白(本書では深山箏白)は気になる画家の一人だが、詳細は知らず、応挙や長沢蘆雪(本書では吉村胡雪)との確執(乃至は友情)等とても興味深く読んだ。
狩野も江戸狩野が優勢の時代の京の画壇の様子も面白い。