![]() | 上方のをんな: 女方の歌舞伎譚 |
片岡 秀太郎 | |
アールズ出版 |
名優の誉れ高い十三代目片岡仁左衛門の次男に生まれ、上方に生き、上方らしさに徹底的にこだわり続ける役者、片岡秀太郎が初めて語る女方の真髄! 』
雀右衛門さんの訃報を知り、思い出して積読になっていた本書を。
「上方のをんな」ということで、上方の演目の女形の要諦を的確に表現されて面白く読めた。
かわいらしい娘役もほんとうに違和感なく演じられるのはさすがというほかはない。
立ち役も女形も演じられるのが上方の役者。
愛之助さんにもたまには女形も演ってほしいと思うのだが。
批判めいたことはおっしゃっていないのだが、無視していらっしゃることがあることに否応なく気づいてしまう。
無視が批判ということになるのだろうな。
このところ歌舞伎には足が遠のいているのだが、久しぶりに行ってみるかなぁ。