俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

杜鵑草

2017-09-20 | 俳句・秋・植物




姿勢よく一つ咲き出で杜鵑草



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ユリ科の多年草。

産地の半日陰や湿り気の多いところに自生する。







それぞれの葉の基部に花が一~三個つく。

薄紫の斑点が時鳥の胸毛の模様に似ているところから、

この名がついた。







杜鵑草の花が、真っ直ぐに立って一つだけ咲き出していた。






林中の歩をゆるめたり杜鵑草



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鶏頭

2017-09-19 | 俳句・秋・植物




鶏頭にまだまだ伸ぶる未来あり



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ヒユ科の一年草。

熱帯アジア原産。







九月上旬、茎の頂にビロードのような紅・赤・紅紫・黄・白

などの花をつける。

花の形が鶏の鶏冠に似ているところからこの名がついた。

観賞用として庭などに植えられる。

槍鶏頭、扇鶏頭など種類が多い。

花汁を染料として使ったことから、古名を「韓藍」という。






鶏頭が咲いていた。

まだ花が開いた途中で、これからもっと大きな花になる未来

が待っていると思った。






鶏頭やそろそろ子規を離れねば



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秋の蝶

2017-09-18 | 俳句・秋・動物




一瞬のことよ視界に秋の蝶



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秋に見られる全ての蝶を指していう。







せせり蝶や蜆蝶など地味な蝶が秋には多く目につく。

ただ、揚羽蝶も結構見られる。







秋の蝶が飛んでいると思ったが、あっという間にどこかへ。

視界に入ったのは一瞬であった。






秋蝶の黒きは葉陰へと飛びぬ



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思草

2017-09-17 | 俳句・秋・植物




隠るるも思ひの深し思草



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ハマウツボ科の一年草。

ススキ・アワ・ミョウガ等の根に寄生する。

「南蛮煙管」の古名。







秋、淡紅色の花をその先端に横向きにつける。

茎は短く、葉をもたず、葉腋から長い花柄を出し、パイプに

似た筒形の花のあり様が煙管に似ているところから、南蛮

煙管の名がついた。







南蛮煙管が薄の下に隠れるようにして咲いていた。

思い草と呼ばれるように、下を向くその姿からは、思いが

深いように感じられた。






向き向きにひそと南蛮煙管かな



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松虫草

2017-09-16 | 俳句・秋・植物




松虫草草原の風あらばなほ



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マツムシソウ科の二年草。

日当たりのよい山地の草原に自生する。






八~九月、淡紫色の頭状花を茎の頂につける。







松虫草が草原に咲いていた。

爽やかな風が吹いてきたら、もっとよいのになあと思った。






摘までおく松虫草に膝折りて



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