俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

春の水

2010-02-23 | 俳句・春・地理


満々と空湛へたり春の水

春は雪解け水などで川や湖が水嵩を増す。その上に日が差すと明るく、水が勢いづく。満々と水を湛えた湖があった。その水面はあたかも空を満々と湛えているように見えた。豊かな春の水らしい景色であった。

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ぽつかりと雲を映せり春の水


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春日和

2010-02-22 | 俳句・春・天文


なだらかな階(きざはし)上(のぼ)る春日和

春の上天気をいう。穏やかに晴れ渡り、風も気持ちよく、暖かい日和で心もなごむ。なだらかな石の階段があった。春の日差しが燦々と降り注ぎ、上の方には白梅と紅梅が咲いていた。ゆっくり上るとシジュウカラの声が聞えた。心が解き放たれた瞬間であった。

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山鳩のくぐもり声や春日和


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水温む

2010-02-21 | 俳句・春・地理


細々と筧の音や水温む

寒さがようやく緩み、春の日差しに池や沼の水が温んでくること。水中に水草や藻が生えてきたり、魚が動き始めたりと、春の訪れが感じられる。竹から水が細々と流れ、蹲に溜まっていた。澄んだ水底には緑の苔が生じ、水も温んでいた。

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池の藻の緑の濃しや水温む


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春の日

2010-02-20 | 俳句・春・時候


春の日に木の影の濃き芝生かな

春の太陽を指す場合と春の一日をいう場合とがある。前者はうららかで明るい日光、後者は暖かくのどかに長い一日である。庭園を訪れた。今までとは打って変わって、風もなく、明るい春の日差しが溢れていた。木の影も冬とは違い、暖かさがあった。

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竹組みのトンネル春の日の溢れ


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三椏(みつまた)の花

2010-02-19 | 俳句・春・植物


三椏の花の径や独りきて

ジンチョウゲ科の落葉低木。枝がみつまたになるのが特徴。三月~四月にかけて、葉よりも早く黄色の筒状の花を咲かせる。三椏の花がもうじき咲こうとしていた。その前の径をいつものように独りで歩いた。いつ見ても、枝先が三椏に分かれているのが不思議であった。

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三椏の花一人では生きられず


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