俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

新茶

2019-06-02 | 俳句・夏・人事




売茶翁のことを聞きつつ新茶かな




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その年の新芽で製した茶をいう。

走り茶ともいい、最も早い芽で作ったものを一番茶と呼ぶ。

香りのよさと味のよさで珍重される。

前年の茶は古茶と呼ばれる。




肥前通仙亭



佐賀の通仙亭を訪れた。

ここは、佐賀出身の煎茶の祖、売茶翁の情報発信を行う

施設で、煎茶を体験することもできる。




売茶翁(若冲筆)



売茶翁は(1675~1763)は佐賀に生れた黄檗宗の禅僧で、

月海と称して全国を行脚し、晩年、還俗して高遊外(こうゆう

がい)と称して京都に通仙亭を構え、売茶業を営んだ。




偶成(売茶翁直筆)



高僧がその身分を離れ、布施も取らず禅を説く姿に、京都の

人々は尊敬の念を抱き、売茶翁(ばいさおう・まいさおう)と

呼んで慕ったという。

話が上手な売茶翁のもとには、池大雅、与謝蕪村、伊藤若冲

などの文人が集い、多くの肖像画を残した。







売茶翁を紹介するビデオを見たり、店主に話を伺ったりし、

「売茶翁」という銘の八女茶の新茶を作法に従っていただい

た。

一煎目は香りよく、深みのある初めての味に感動した。

三・四煎目を戴いたあと、茶葉を器に移し、昆布だしをかけて

全てをいただいた。






走り茶の二煎三煎戴きぬ




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