俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

額の花

2023-06-15 | 俳句・夏・植物

 

 

旅疲れとは贅なるよ額の花

 

 

 

 

 

 

ユキノシタ科の落葉低木。

紫陽花の母種で、関東南部、伊豆七島の海岸近くの山地に自生し、観賞用に栽培もされる。

 

 

 

 

 

 

六~七月頃、枝先の散房花序に多数の小花をつけ、周囲を蕚である装飾花が取り巻く。

それが額縁に似るのでこの名がある。

 

 

 

 

 

 

花色は、青紫、紫、紅、淡紅、白などがある。

梅雨空のもと、しっとりと咲くところに風情がある。

 

 

 

 

 

 

大津への旅から帰って少し旅疲れが出た。

だが、今は旅行者が増えたとはいえ、旅疲れはまだ贅沢のように思われた。

外では、額の花が雨に濡れていた。

 

 

 

 

 

昨夜(よべ)の雨宿してゐたり額の花

 

 

 

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