臘梅の青空に黄を濃くしたり
ロウバイ科の落葉低木。
中国原産。
一~二月、葉に先立って芳香のある黄色い花を下向きまたは横向きにつける。
蝋細工のように半透明で光沢があるので蝋梅というが、臘月(陰暦十二月)に咲くことから臘梅とも書く。
川沿いの道端に臘梅が咲いていた。
青空を背景に花の黄色をより濃くしていた。
臘梅を日の離れたる匂ひかな
臘梅の青空に黄を濃くしたり
ロウバイ科の落葉低木。
中国原産。
一~二月、葉に先立って芳香のある黄色い花を下向きまたは横向きにつける。
蝋細工のように半透明で光沢があるので蝋梅というが、臘月(陰暦十二月)に咲くことから臘梅とも書く。
川沿いの道端に臘梅が咲いていた。
青空を背景に花の黄色をより濃くしていた。
臘梅を日の離れたる匂ひかな
用水に沿うて冬枯道行きぬ
冬が深まり草木が枯れ果て、野山が枯一色となった荒涼とした景をいう。
この季語は古俳諧でも多く読まれている。
近代以降は単に「枯る」の形でも詠まれ、自然の風景だけでなく、心理的な表現にも使われるようになった。
用水に沿う道は冬枯道となっていた。
その道を歩いて行った。
バス停の後ろの草地枯れにけり
水仙や明日見る如く前向きて
ヒガンバナ科の多年草。
地中海沿岸原産。
関東以西の海岸近くに自生するが、観賞用として庭に植えられ、切り花としても用いられる。
葉の間から花茎が伸び、その先に数個の白花を横向きにつける。
花の中心に黄色い副花冠がある。
福井県の越前岬や静岡県伊豆の爪木崎は群生地として有名である。
水仙が咲いていた。
その花は明日を見つめるかのように、しっかりと前を向いていた。
人影のなき水仙に夕日かな
侘助や歩幅崩さず歩ききて
唐椿の一品種。
秀吉が朝鮮出兵をした文禄・慶長の役の際、日本にもたらされたとされる。
花は小振りの一重咲きで、椿よりも気品がある。
古くから茶花として好まれている。
花色は、白、桃、紅など。
花言葉は「控え目」「簡素」。
一定の歩幅を保ちながら歩いてきた。
すると垣根に侘助が咲いていた。
侘助の茶房に休みゐたりけり
枯芝やマレットゴルフ定休日
冬の枯れた芝をいう。
庭や庭園の芝生も野の芝草も冬になると枯れる。
枯れて一面薄茶色になった芝は、晴れた日には暖かそうに見えるが、曇りの日には寒々とした感じになる。
マレットゴルフ場の芝が枯芝となっていた。
いつもプレーする人がいるが、訪れた日は誰もいなかった。
おそらく定休日だろうと思った。
枯芝に自転車二台止めてあり