先月行われた「アジア国立公園会議」という国際会議について、10月に書かれていた記事です。
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「三陸復興国立公園をPR・・第1回アジア国立公園会議」2013年10月14日
自然環境研究センターの渡辺綱男さんに伺いました。
「第1回アジア国立公園会議」が来月、仙台市で開催されますが、どのような議論が行われるのですか?」
アジアは経済発展が著しいが、人の暮らすゾーンと自然との距離が近く、生物多様性も豊かだ。
自然と対峙せず、自然の中で生きるという、共生の知恵があり、地震や台風などの自然災害にも対応していた。
来年11月にシドニーで「世界国立公園会議」が開催されるが、その前にアジアの考えをまとめる狙いがある。
具体的にはアジア地域23か国からの行政関係者や研究者ら約500人が参加し、各国での公園管理の手法や自然災害への対応、エコツーリズムなどについて意見交換する。
日本は、東日本大震災からの復興を目指して今年5月に指定された「三陸復興国立公園」もPRする。
米国では国が土地を購入して公園を指定するが、日本などアジアで私有地を指定することもある。
アジアでは公園内とその周辺で暮らす人がいる中で、生活の場と公園の保護をどう調和させるかが課題になる。
そのモデルとして、「三陸復興国立公園」には各国の注目が集まっている。
人を遠ざけて自然を守るのではなく、700キロメートルの遊歩道を整備して三陸の自然・文化をつなぎ、観光客を呼び込みながら地域を再生させていく。
会議の開催期間には、参加者が現地を視察するイベントもある。
震災を経て海の豊かさと厳しさを知った我々だからこそ、世界に発信できることは多い。
(写真はwikipedia「三陸復興国立公園」より)
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会議後の記事もありました。
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「自然保護へ連携強化を 「国立公園会議」が憲章発表」
読売新聞2013.11.17 1
仙台市で開催中の第1回アジア国立公園会議は最終日の17日、防災や減災に貢献する自然公園の役割を強調し、政府や企業、非政府組織(NGO)が連携して保護に取り組むことを盛り込んだ「アジア保護地域憲章」を発表した。
憲章は、アジアの豊かな自然環境が急速な都市化で脅かされ、計画性のない開発行為のため自然災害による被害のリスクが増していると指摘。
国立公園などの自然保護地域を適切に管理することで、生態系保全と開発の両立や、防災・減災の取り組みを進めるよう求めた。
また地域経済に利益をもたらすエコツーリズムの推進や、政府と民間の連携強化も提言している。
会議は国際自然保護連合と日本の環境省が主催。
5日間で46の国・地域から約800人が参加した。
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アジアの生物の多様性を示す記事もありました。
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「3年で123種の新種発見・・ボルネオWWF報告」
朝日新聞2010年5月11日
世界最長の昆虫に、空飛ぶカエル・・東南アジアのボルネオ島で、この3年間に少なくとも123の新種の生物が発見された。
世界自然保護基金(WWF)が報告書をまとめた。
マレーシアとインドネシア、ブルネイにまたがる同島の熱帯雨林を保護するため、3国は共同して2007年、22万平方キロメートルを「ボルネオの心臓部」と命名、研究者らが環境調査をおこなった。
この結果、植物67種、無脊椎動物29種、魚類17種などの新種が見つかったという。
全長57センチ、体調36センチに達するナナフシの他、大きな水かきや腕と脚の膜を使って樹木の間を15メートルも滑空するカエル、、頭の3倍もの長さの尾を持ち「恋矢」と呼ばれる針で交尾時の相手にホルモンを打ち込むナメクジなどだ。
月に3種以上のペースで新種が発見されたという。
1978年に報告され、絶滅が心配されていた体調7センチのカエルは見つかった個体を解剖した結果、完全に肺がないことが確認された。
報告書は「現地は生物多様性の面では、地球上で最も豊かな場所の一つ。
新発見された生物種の数と多様性から、3国による保護が重要なことが裏付けられた」としている。
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「第一回アジア国立公園会議」HP
wikipedia「三陸復興国立公園」より
三陸復興国立公園は青森県南部から宮城県北部に至る三陸海岸一帯を占める国立公園。
東日本の国立公園では唯一ともいえる本格的な海岸公園である。
管理上では、北部の八戸・宮古地区と南部の大船渡地区に分割される。面積は12,212 haである。
1955年5月2日に陸中海岸国立公園として指定。
2011年に発生した東日本大震災による津波で、指定区域が大きな被害を受けたことを受け、震災からの復興および被害の伝承を目的として、2013年5月24日に、青森県の種差海岸階上岳県立公園及び八戸市鮫町の2地区を編入の上、現在の名称に改められた。
今後2014年中に南三陸金華山国定公園を編入することを目指しており、続いて宮城県の県立公園の編入も検討されている。
公園の名称は復興状況を見て、将来的にふさわしい名称を検討する。
三陸の豊かな自然や文化に触れるための遊歩道の整備のほか、震災により被害を受けたキャンプ場などを保存するなど、津波の脅威を学ぶことができる国立公園を目指す。
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