始まりに向かって

ホピ・インディアンの思想を中心に、宗教・心理・超心理・民俗・精神世界あれこれ探索しています。ご訪問ありがとうございます。

中沢新一と脱原発の展望(2)・・「緑の党」は、「熱い社会」を冷却できるだろうか?

2011-10-31 | 野生の思考・社会・脱原発


中沢新一氏が熊本のエコビレッジ作りに協力しておられるという記事を先日取り上げましたが、政党を立ち上げる意向も持っておられる、という話が10月3日の新聞にありました。


               ・・・


http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011100302000016.html
「脱原発掲げ「緑の党」  中沢新一氏ら来月にも」

2011年10月3日 東京新聞朝刊

 人類学者で明治大学野生の科学研究所長の中沢新一氏(61)らが「緑の党」(仮称)を十一月にも立ち上げることが分かった。

中沢氏が本紙のインタビューに応じ、語った。

脱原発を綱領の柱に掲げ、東日本大震災後の日本の転換を目指す運動を展開。

欧米の「緑の党」との連携を図る。

 「緑の党」には有識者のほか、里山保全や地域通貨の創設などに取り組む市民団体メンバーらが参加。

正式な名称や具体的な活動内容は今後詰めるが、最初は正式な政党の形態はとらず、創刊予定の雑誌や、インターネットなどを使って全国のネットワークづくりを進める予定。

 エネルギーでは太陽光やバイオマスだけでなく、植物の光合成の仕組みを応用した発電などの提言を検討。

他の政策課題でも、成長を前提とした経済から脱して、有機野菜中心の食生活や自動車に依存しない生活を目指し、情報発信する。

 中沢氏は「震災後の日本は政治が貧弱化している。生き方の根底を大きく変えるネットワークをつくるのは今しかない」と「結党」理由を説明している。

 当面は国政選挙には直接かかわらず、中沢氏も「立候補するというと従来の既成概念が先行してしまう」と自身の出馬に否定的だが、将来候補者を支援、擁立することも「有力な選択肢」としている。

原発のある自治体と連携、住民投票を行う運動にも取り組む。


 欧米では1970年代以降、反戦や反原発を掲げる「緑の党」という名の政党が誕生。

ドイツでは1998年に連立政権入りし閣僚ポストを得たほか、福島の原発事故後も、脱原発を掲げて支持を広げている。


             ・・・



「緑の党」という名前は、聞いたことがあるような気がして、wikipedia「緑の党」を見ると、以下のように書いてありました。

               ・・・

wikipedia「緑の党」より


日本での試み

1983年、河西善治が西ドイツ(当時)緑の党をモデルとした「東京緑派」(DIE GRUENEN) を結成し、参院選に東京選挙区より出馬している。

比例区ではMPD・平和と民主運動(現市民の党)への投票を呼びかけた。

1986年、元第四インターナショナル活動家太田竜らが「日本みどりの党」を結成。

その後太田派と非太田派に分裂、太田派は「日本みどりの連合」を結成した。

その後、「みどりといのちのネットワーク」として再統合、大石武一らの推薦を受ける。

同時期、水の浄化を訴える「環境党」が結成されている。

また、重松九州男らを中心に結成された「日本世直し党」も「日本版緑の党」を名乗っていた。

1989年、山本コウタロー、北沢杏子、円より子、田嶋陽子らを中心に環境保護とフェミニズムを掲げる「ちきゅうクラブ」が、また、作家の今野敏や元三重大学教員の坂下栄、反原発運動・環境保護運動の活動家らを中心に「原発いらない人びと」が結成された。

共産主義労働者党や第四インターナショナルなど一部の新左翼勢力は「原発いらない」を支援した。

1992年の参院選では、前述の「みどりといのちのネットワーク」「ちきゅうクラブ」「原発いらない人びと」を統合した環境政党「希望」(代表は藤本敏夫)が立候補した。

1998年頃より保守リベラル政党であった新党さきがけが環境政党として再出発を表明。後に代表となった中村敦夫は黒岩秩子と共に院内会派「さきがけ環境会議」結成。

2002年、「みどりの会議」に改称。三木武夫・三木睦子夫妻の長女で無所属の参院議員だった高橋紀世子と中村が所属。2004年の解散後は「みどりのテーブル」に活動を引き継ぐ。

2007年、「みどりのテーブル」が中心となって参院東京選挙区に「無所属共同候補」として川田龍平を擁立し、当選する。

また、司法書士の黒田恒一が環境社会主義党を結成して参院選に出馬することを表明したが、直前で出馬を辞退した。

地方政治においては消費者運動からスタートした「生活者ネットワーク」・「神奈川ネットワーク運動」・「ネットワーク横浜」や、市民運動出身の無所属地方議員の連絡組織「虹と緑」、新潟県の地域政党「緑・にいがた」(旧「市民新党にいがた」)などがそれに該当する。

2008年、川田龍平は、「みどりのテーブル」から離脱した(その後、2009年に「みんなの党」に入党)。

「みどりのテーブル」・「虹と緑」が合流して「みどりの未来」を結成し、「みどり」系の地域政党・地域政治団体との連携を進めながら、地方政治および国政において「みどりの政治」の実現を目指すことを表明した。

2009年には、元自民党員の長友清冨が森海党を結党し、各種選挙に出馬している。

なお、日本で「緑の党」を名乗る団体も存在するが、これは日本労働党から分離した新左翼党派であり、本項の「緑の党」と理念がまったく異なっているので、創設者(三橋辰雄)の姓から、「三橋派」として区別される。


     (引用ここまで)
     
              ・・・


聞いたことがある名前がたくさんありますが、これからもさらに、いろいろとタケノコのようにたくさんの運動が生い茂るに違いないでしょう。。

現在の日本の「緑の党」
「みどりの未来」HP
http://www.greens.gr.jp/



これらの政治団体が取り上げている環境問題や自然保護や反原発運動や代替エネルギー推進運動などは、これからの文明に関する重要なテーマをたくさんはらんでいることは確かであると思いますが、

気鋭の学者である中沢氏が政治にあえて名乗りをお上げになるのは、どのようなお考えに基づいてのことなのかよくわからない、という一抹の不安を感じることも否定できません。

中沢氏が敬愛し翻訳も手掛けておられる文化人類学者レヴィ・ストロースが、政治参加に関して言及しているものとして、前に「熱い社会」と「冷たい社会」に関するインタヴューを紹介しました。

この紹介記事は当ブログでは「ホピの予言と文明の危機」というカテゴリーに入れてあります。

つまりレヴィ・ストロースが「熱い社会」と名付けているわたしたちの現代文明と、当ブログのテーマである先住民族の文明=「冷たい社会」とは異なった原理で動いている異なった社会であると考えているのですが、

それら二つの異なった社会原理を研究する「文化人類学者」の「政治参加」という「熱い行動」は、学者としては逆説的でしかありえない、というスタンスが語られていました。

その逆説を、学者があえてやってみるという心意気に、たいへん驚くと共に、共感もしています。


「熱い社会」=現代社会を、実際に冷却して、少し「涼しい社会」にすることができるのか?

「現代社会」に内在するに違いない私たち個人個人の潜在力としての「野生」のパワーは、いかにしたら発揮できるのか?

「現代文明と野生」という魅力的なテーマが、今後どのように展開されるのか、大変楽しみにしています。



「明治大学野生の科学研究所」HP
http://sauvage.jp/



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中沢新一と脱原発の展望(1)・・日本の野生はがんばれるか?

2011-10-28 | 野生の思考・社会・脱原発
中沢新一さんの「日本の大転換」を読みたいと思って図書館に予約を入れているのですが、ぜんぜん順番が来ないので、新聞記事のご紹介を書きます。

8月16日の記事ですから、だいぶ時間がたっていますが、いろいろと考える材料が詰まっている記事で、たいへんおもしろいと思いました。

建築家がエコビレッジを作り、そこを「独立国」にしようと思っている、という内容です。
そして、その「独立国」の文部科学大臣に、思想家の中沢新一氏を任命した、ということです。




                 *****
   
     (朝日新聞から)


http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY201108160151.html
「生きるための「新政府」建築家、熊本で首相に 福島から避難民受け入れ」


原発事故を契機にした迷走が収まらぬ中央政府に愛想を尽かし、九州「西南」で「新政府」を立ち上げたアーティストがいる。

避難民を受け入れ、福島県の子供たちにサマースクールを用意。半年以内には格安の“団地”も実現させると、意気軒高だ。



■舞台は日本家屋

 熊本市中心部、夏目漱石の旧居近くに「ゼロセンター」はある。

200坪の敷地に築90年近くの日本家屋。

台所に、若いカップルがいた。

「反原発運動に参加している」という団塊世代の女性も上がってくる。

 門も扉もふすまも窓も全面開放。

川風がよく通り、見知らぬ人も次々に吹き抜けていく。

談笑の輪の中心にいるのが坂口恭平さん。

『ゼロから始める都市型狩猟採集生活』などで注目された気鋭の若手建築家だ。

 ゼロセンターは、東京在住の坂口さんが放射能汚染に危機感を募らせて郷里の熊本に帰り、自腹で始めた「公共」の場だ。

5月10日に新政府樹立を宣言、首相となった。

思想家の中沢新一さんを文部科学相に任命するなど「組閣」も進めた。


■被災者受け入れ

 新政府とは穏やかでないが、「新政府は、生きる態度のことを指すんです」と初代首相は語る。

 福島県などから30人以上の避難者を受け入れた。

シンガー・ソングライターの七尾旅人さんを呼んでライブも開いた。

7月末から福島県の子供約50人を熊本に招待してサマースクールを開催中。

「ライブでは客から1円も取らず、七尾さんにもギャラを払ったが、ネット中継したらカンパが十分来た。

サマースクールには自分で150万出すつもりが、寄付が集まった。

人のために使おうとすると、カネは回り出す」と話す。


■「年3万円生活」

 庭には、「モバイルハウス」が駐車してある。

ホームセンターで売っている2万6千円分の材料を自分で組み立て、中にベッドを設置、2畳半ほどの小さな“家屋”にしたもの。

屋根にソーラーパネルをとりつけ、電子機器なら動く。

 床部分に小さな車輪をつけたのがみそで、建築基準法に照らせば、規制でがんじがらめの「建築物」ではなくなる。

半年以内に、デザインの違う家をコンペで募り、「モバイルビレッジ」にする計画がある。

 「市民農園を借りてモバイルハウスを置けば、借地代は月400円。

『バイトで1日1時間働け、年間3万円で生きていける世界を作ろう』とアジってる」

 自給自足が目的ではないが、自家製ビールを造り、塩を作り、イチジクの葉でたばこを作る。

「生き延びる方法を提示するのがアート。ぎりぎり冗談の、ぎりぎり本気。

みんなが怒った瞬間に何を言うか。芸術家はそこを問われる」と、覚悟を決めている。

近く、東京・銀座にある、所有権未登録の土地を国土とし、国連に加盟申請するという。

 世間が「怒る瞬間」は、意外に近く、来るのかもしれない。


■行政も注目

 先月、都内で坂口さんとトークショーを開いた中沢新一さんは満員の聴衆にこう語った。

 「突然坂口君から電話が来て『文科相に任命する』と言われた。

謹んでお受けしました。

私も60歳。国家や貨幣を本気で変えないとならないと思っている。

坂口君の考えは、決してナンセンスではない」


 行政も興味津々だ。

熊本県の小野泰輔政策調整参与は、朝日新聞の取材に以下のように答えた。

 「(2畳半のモバイルハウスという)極端な形で見せているので荒唐無稽に思えるが、数千万円の住宅ローンを35年抱えて生きていく日本の社会モデルは、3・11以降、破綻(はたん)した。

県としてどうかかわれるか未定だが、モバイルビレッジ構想は、実際に協力したいという農家の方が複数ある」


      (引用ここまで)


       *****


熊本県のお役人も言うように、35年の住宅ローンは時代遅れなのかもしれません。。

トレーラーハウスのエコビレッジという構想は、現実味があるように思います。

トレーラーハウスを全国の被災地の仮設住宅への代案として提案しているHPがありました。

「モバイル・すまいるプロジェクト」HP
http://www.mobile-smile.com/


建築家坂口氏と中沢氏のトークがあったという記事もありました。

http://archive.n0idea.com/post/7750775487/x
リトルプレス『歩きながら考える』主催 中沢新一×坂口恭平 トークイベント

 
読売新聞の「日本の大転換」の書評はこれです。


      *****


         (引用ここから)

http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20110913-OYT8T00762.htm

「震災後の社会 考え方提示」

 思想家、人類学者の中沢新一さん(61)が、『日本の大転換』(集英社新書)を出版した。

東日本大震災以降のエネルギー政策、社会のあり方をどのように変えてゆけば良いのか。

分かりやすく、コンパクトに考え方を提示した。

 
「震災は、このままではうまくゆかないと予感させていたものを一気に顕在化させた」と語る。

その一つが、エネルギー問題だ。

本著では従来の「反核運動」の枠組みを超え、原子力発電にまつわる問題点を「原理的にはっきりと説明できないかと思いました」。

 原子炉内で起こる核分裂連鎖反応は本来、地球の生態圏の外部で起きる現象であり、石炭や石油を使ったほかのエネルギー利用とは、根本的に異なると指摘。

一種の<小さな太陽>と呼べる原子力発電所は、人間を生態圏の現実から遊離させると主張する。

 「つまり、地上に偽りの太陽を持ち込み、何も考えずに電気をじゃぶじゃぶ使うような今の生活が、長く続くはずはないんです」

 そこで、植物の光合成のメカニズムを模倣した「太陽光発電」をはじめとする再生エネルギー技術によって動く、新しいタイプの文明を育んでゆきたいと説く。

「単なる技術の問題ではありません。

太陽から生命を『恵まれている』と感じられるエネルギー技術を確立できたとき、現在の人間や社会のあり方は柔らかく変わってゆくはずです」

 都市を根源から探る『アースダイバー』、人類の原点を探る『カイエ・ソバージュ』シリーズなど多彩な執筆を続ける中沢さんは、10月、明治大に開所する予定の「野生の科学研究所」の所長にも就任した。

「エネルギー問題についても今後、著作や運動をとおして具体的に取り組んでいきたい」。

震災後の社会のあり方を示してゆくつもりだ。

       (2011年9月16日 読売新聞)


          *****


秋になって、「野生の科学研究所」もすでに開所したようです。

HP「明治大学・野生の科学研究所」
http://sauvage.jp/

開所記念講演は、「がんばろう、日本の野生」というテーマだったようです。


人間の“野生”の智慧に基づいた、あるべき文明の姿を探るという試みには、希望を感じています。

それはおそらく、現代の物質偏重主義の対極にある文明であろうと思います。

自然の中の一員としての人間という立場をわきまえた、物質と精神のバランスがとれた、成熟した社会であろうと思います。

物質偏重主義という病気や、際限のない欲望に翻弄されることの苦しみを癒す智慧を備えた文明であろうと思います。

地球上の各地で遠い昔から営まれてきた、ごく普通の人間の暮らしであろうと思います。




日本のエコビレッジの連絡会のHPもありました。

「エコビレッジ・ジャパン・ネットワーク」HP
http://www.ecovillage-japan.net/



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脳と墓(2・終)・・脳は、文明という墓場で、何をしているか?

2011-10-23 | メディテーション


養老孟・斎藤磐根氏共著の「脳と墓」を読んでみました。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


        *****


      (引用ここから)


社会すなわち脳が発達してくると、死体は恐れられるようになる。

死体こそが、人の自然性の表現そのものだからである。
死体が放置されてはならないのは、それが今では社会自体の本質に関わるからである。


シンボルの有無が、人とその他の霊長類とを分けるとすれば、やはり「埋葬」を行い、かつ「墓」をつくったネアンデルタール人にその起源を求めてもよいことになる。

ネアンデルタール人は「埋葬」と「墓」で人間になったのである。


死というのは、実に奇妙なものである。

われわれは、自分の死を経験できない。

生きているうちは死んでいないし、死んでしまうと生きてはいない。

だが、他人の死ぐらい判然としたものはない。
さっきまで口をきいていた人が、今ではもういない。

別な言い方をすれば、死とは「具体的かつ抽象的」である。

他人の死はきわめて具体的で、自己の死はどこまでいっても抽象的である。

そう考えると、人の進化の過程で最初に起こった抽象化というのは、死に関したことではないかと思われる。

抽象化する力というのは、言い換えれば、シンボル能力である。

だから抽象化能力、あるいはシンボル能力の「具体的な入り口」はじつは死であったといえるのではないか。

なぜなら、死とは前述のように「抽象的であって、具体的」であるからである。


具体と抽象を繋ぐ性質を、死はいわば“具体的に”備えている。

十分なシンボル能力はまだなかったとはいえ、その萌芽はネアンデルタール人に現れている。

そして墓はシンボルの中ではもっとも早期に出現したものであるといえる。


死をみつめたことから具体と抽象がつながり、墓は作られた。

「はじめに言葉ありき」である。

脳の進化とともに、神は形と名前を変えるだけである。

結局は脳の出来事である。


     (引用ここまで)



      *****



筆者としては、脳が土下の墓の中に入れられることは、たいへん残念なことであるようです。

その残念さを埋め合わせるものが、脳の子どもである社会であり、社会の子どもである宗教である、と述べておられるのであろうと思います。

脳の遺言状、、とでも言えるでしょうか。。

しかし、「死」という現象こそが、人類の脳が象徴化をおこなう機能を誘発した、という説はじつに重要ではないかと思われます。



その脳をめぐり、グラハム・ハンコックは「異次元の刻印」という本を著していますが、人類の象徴の機能をめぐる同書を、次のように書き始めています。

                *****


          (引用ここから)


人類の意識が完全に現生人類のものへと発達し、象徴化と文明、宗教、芸術といった現代人がもつ能力へと導かれたという進化上の出来事が、どれほど類まれであり、特異なものであったかということはいくら強調してもしきれないくらいである。

それまでは、人類の祖先でいかなる形の象徴も使ったものはいなかった。

だが約10~4万年前までの間にそのスイッチが入った象徴化能力は、すべてを根底から変えてしまったのだ。

種としての効率性や競合上の優位がおどろくほど向上したこの展開の謎は、それが眼に見える身体的変化を一切伴わず、またそのような変化が直前にあったわけでもないのに起こっているという事実によりさらに深まる。

いったいなぜ人間の挙動に、計り知れないほどの大変革が始まり、4万年前ごろまでには臨界点にこそ達しないものの、
想像力あふれ、芸術、象徴、文明、宗教、そして自我意識をもつ存在に、人類はなることが出来たのだろう。

現生人類の文明を産んだ、それまで地球上の生命体の歴史においてもまったく前例のない、この画期的な方向性と運命の変化をもたらしたものは一体何だったのか。


          (引用ここまで)


           *****


グラハム・ハンコックは、意気軒昂と人類の脳の研究を開始します。

人間の脳が、土の中に戻り、安らうまでの間に、人間の脳はいったいどれほど大量の夢を見、ドンキホーテのごとき無謀な活動を行い、おびただしい墓標を建ててゆくのでしょうか。。

そのことを夢想するのは、人間の夢想への墓参り、ということになるのかもしれませんが。。



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脳と墓(1)・・妄想とはなにか?

2011-10-20 | メディテーション

養老孟司・斎藤磐根氏の共著「脳と墓」という本を読んでみました。


人間の社会とは不思議なものだということがつくづく書かれています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


     *****


   (引用ここから)


脊椎動物は進化の過程で「脳化」と呼ばれる方向に進んできた。
より新しい方の動物は、より大きな脳を持つ。

この進化傾向の成れの果てが、現代の都会である。

都会には、脳の産物以外のなにものも存在しない。

建築物であれ、道路であれ、街路樹であれ、ペットであれ、すべては人の脳が作り出し、配置したものである。

ここでは脳はもっぱら脳の産物に囲まれ、おとぎの国に暮らす。
そこには違和感はない。

あれば脳はそれを排除する。
違和感は脳に生じるからである。

だから200メートルもある超高層ビルまで作ろうとするし、ワンルームマンションでも住める。


では、“自然”とは何か。

人がかつて社会を造り始めたころは、それは“自明”だったろう。
至る所、その“自明”、つまり“自然”が存在したからである。

それは人間にあらゆる益を与えると同時に、あらゆる危害を加える。

“自然”とは本来的に“統御できないもの”を意味するのである。

“社会”とは、“統御可能”な脳の機能を集約するものである。
それはそのようなものとして作られたからである。

社会とは、要するに脳の産物である。

ところが、その脳とは、身体を統御する器官であり、環境を統御する器官である。

社会は個人の集合であるというのは、間違いである。

個人とは、身体の上に成り立ち、その身体は“自然性”のうえに成り立つからである。

その“自然性”を、社会は排除する。

そして排除する身体の器官は、脳である。

脳は身体の一部であるがゆえに、初めから矛盾を抱えている。
個人と社会の相克は根本的にここに発する。

社会は個人の集合ではない。
社会は脳のアナロジーである。

つまり脳がなぜか外部に、脳自身を実体化したものに他ならないのである。

脳化=社会は身体を嫌う。

それは当然である。
脳はかならず自らの身体性によって裏切られるからである。

脳は、その発生母体である身体によって、最後にかならず滅ぼされる。

それを知る者は脳だけである。

だからこそ脳は、統御可能性を集約して社会を作り出す。

個人は滅びても、脳化=社会は滅びないですむからである。

脳内における、死をめぐる帳尻あわせこそ、宗教に他ならない。

この世は統御可能な社会である。
これに対し、あの世も、誰も見たことがないので、どのようにでも統御できる。

したがって、この世とあの世の間に関係をつくり、それを統御しようという宗教というものは、まさに脳が行う業である。

宗教は社会と表裏一体となって、社会を裏から支える。

社会が続くかぎり、宗教も形を変えながら続く。

人間が自分自身のことが分かるまで。

      (引用ここまで)


      *****


すべては脳が作りだしているものだという筆者の考えは、なるほどと思えます。

そして、その脳は身体の一部であるという宿命によって、身体が滅びる時には滅ばざるをえないということも、なるほどと思いました。


文明は脳の墓標であると思われます。


映画「おくりびと」はまだ見ていないのですが、青木新門氏の原作「納棺夫日記」を読んでみました。

作者は納棺夫の仕事から人の死についていろいろなことを考えていました。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


             *****


           (引用ここから)


私がこの葬送儀礼という仕事に携わって困惑し驚いたことは、一見深い意味をもつように見える厳粛な儀式も、その実態は迷信や俗信がほとんどの、支離滅裂なものであることを知ったことである。

迷信や俗信をよくぞここまで具体化し、儀礼として形式化できたものだと思うほどである。

人々が死をタブー視することをよいことに、入らずの森のように神秘的な領域となって、数千年前からの迷信や今日的な俗信まで幾重にも堆積し、その上日本神道や中国儒教や仏教各派の教理が入り混じり、地方色豊かに複雑怪奇な様相を呈している。

こうした葬送儀礼様式や風習が生まれる原因も、元はと言えば、「我々はどこから来て、我々は何で、我々はどこへ行くのか」があいまいであることから来ているのである。

今日の仏教葬儀式に見られる姿は、釈迦や親鸞の思いとは程遠いものであろう。

極端に言えば、「アニミズム」と「死体崇拝」という原始宗教と変わらない内容を、表向きだけは現代的に行っていると言っても言い過ぎではない。

科学が、宇宙や生命の謎を解き明かそうとしている時代に、霊魂を信じるアニミズムが数千年前と変わりなく人々の心に巣食っている。

そのことは、迷信や俗信の裏に霊魂の実在を信じる人間の自我が、断ちがたく存在しているということに他ならない。

釈迦は、当時輪廻説を解いたバラモンが霊魂の実在を信じていたのに対して、霊魂(自我)を否定し、無我を縁起とした新しい仏教を解いたはずである。


        (引用ここまで)


          *****


人間は崇高な存在であるとともに、迷いの雲の中をさまよっているものでもあるのだという気持ちになりました。

脳に関する科学が必要ではないかと思いました。

筆者はいよいよ死に肉薄していきます。


        *****


      (引用ここから)


毎日毎日死者ばかり見ていると、死者は静かで美しく見えてくる。

それに反して、死を恐れ、恐る恐る覗きこむ生者たちの醜悪さばかりが気になるようになって来た。

驚き、恐れ、悲しみ、憂い、怒りなどが錯綜するどろどろとした生者の視線が、湯棺をしていると背中に感じられるのである。

死者の顔を気にしながら、死者と毎日接しているうちに、死者の顔のほとんどが安らかな顔をしているのに気づいた。

生きている内にどのような悪や善を行ったか知らないが、そんなことはあまり関係がなさそうだ。

信仰が篤いとか薄いとか、そんなことにも関係なく、死者の顔が安らかな顔をしているように思えてならない。

死んだままの状態の時などは、ほとんど目は半眼でよくできた仏像とそっくりである。


         (引用ここまで)


        *****


社会や文化が人間の妄想の産物であるとすると、人間が姿を消した暁に、地球はやっとおだやかな日常を取り戻すのかもしれません。

でも、これこそが現代文明の課題なのは、なんと皮肉なことでしょうか。



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物質と霊が結合し、時が成就する・・F・アルパーによるアトランティス再浮上論(6・終)

2011-10-16 | アトランティス
フランク・アルパーのチャネリング本「アトランティス・超古代文明とクリスタルヒーリング」のご紹介をさせていただいています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


       *****

        (引用ここから)



魂自らが、昔の(アトランティスでの)カルマのパターンを解放できるようにするのだ。

こうしたやり方で、つながりを一気に、永遠に断ち切ることができる。

それが起こる時こそ、アトランティスが完全に「浮上」する時だ。

あなた方は、どんなカルマのエネルギーを引き継いでいくのか、見極める必要がある。

なにを残し、なにを変革していくべきか見極める必要がある。


あなた方は自らにこう言うべきである。

「彼ら(アトランティス)は私の一部である。したがって、私は彼らである。」

自らの魂を信じて発達させるのだ。

神がもたらしてくれるのは、祝福と愛のみである。


1985年3月25日、アトランティスのエネルギーは完全に「浮上」しているだろう。

そしてみずがめ座の時代(アクエリアスエイジ)が、その強さと力の新世紀を迎える。


長らく待ち望まれた歴史的瞬間が、ついに実現するのだ。

そのためにアトランティスで仕えたすべての人たち、アトランティス文明を地球上で再興する事業
に従事した人たちが、この新しい悟りの時代に生まれ、一人残らず肉体を持って生まれてくるだろう。

緩慢ながら着実に、すべてが実現していくだろう。


六亡星は宇宙的象徴であり、人類の二重性を表わす象徴である。

つまり物質的、霊的本質の二つの結合を表わしている。

これが「みずがめ座の時代」の象徴となり、力となるだろう。

両者はもはや分離されてはいない。

困難や不和を生みがちな弱さやカルマ的表出は、もう地球の波動から消えてなくなるだろう。

そして2組の三位一体が統合され、バランスをとられて永遠に封印される。


それが物事の秩序だからである。


       (引用ここまで・終わり)


             *****


1985年が未来であった時に、このチャネリングは行われました。


前の記事で、マヤ暦はどのように祝われたかを調べた時、1987年という年が大変重視されていることを見ました。

ハーモニック・コンバージェンスの時であるとされ、世界の多くの聖地で祈りが捧げられたということでした。

二つの年はとても近いですし、そのころのニューエイジ文化は、ほんとうに近代文明はもう今にも終焉を迎える、という気分に満ちていたように思います。


古代文明の復活とは、現代文明の終焉を意味しているとも言えると思います。

フランク・アルパーの伝えるアトランティス文明は、とても荘厳な雰囲気で、わたしは好きです。

また別の時に、フランク・アルパーの語る非西洋文明について、まとめてみたいと思います。

彼はアメリカ・アリゾナのフェニックスに住んで、人々にアトランティスについて教えていたということです。

古代アメリカに関する彼の考えを聞いてみたいと思っています。


彼の説く“霊と肉との新しい結びつき”は、キリスト教の三位一体を下敷きとして、三角形の組み合わせとしての六亡星の意味を示しています。

wikipediaでは「三位一体」は次のように説明されています。


   ・・・

三位一体とは、キリスト教の語で「父」と「子」と「聖霊」が「一体(唯一の神)」であるとする教理。

キリスト教が受け入れる中心的教義・教理である。

ギリシャ語では「聖なる三」の意)」、英語では「三にして一つの意」という。

正教会の一員である日本ハリストス正教会では「至聖三者(しせいさんしゃ)」と訳される。

教会等のミサでは「父と子と精霊の御名において」と称えられる。

この語は、キリスト教神学を離れて、3つに見えているものが本質的には同じものであること、あるいは、三者が心を合わせること、3つのものを一つに併せることを指して用いられる場合もある。

    ・・・


霊と肉が新しい結びつきをする時、それが、人類が新しい時代=水がめ座の時代に入る時である、と語られます。

wikipedia「水瓶座の時代」には、水がめ座とニューエイジについて、次のように説明されています。

             
                 ・・・


「ニューエイジ」という呼称は、具体的には「水瓶座の時代」(みずがめ座の時代、age of aquarius)を意味する。

この呼称は西洋占星術に由来し、地球の歳差運動によって黄道上を移動し続けている春分点が、ちょうど20世紀の後半に、黄道十二星座のうお座からみずがめ座に入る、との主張による。

この主張では、春分点がうお座にあった時代は、ほぼキリスト生誕から現在までの約2000年間と重なる。

さらに、キリスト教には、イエスを魚によって象徴させる慣わしがある。このことから、「ニューエイジ」という言葉には、今こそ既存の西洋文明・キリスト教の支配する時代が終息し、自由で解放された「新時代」(=水瓶座の時代)の幕が開いた、という意味が込められている。

ニューエイジ(New Age)とは、字義どおりには「新しい時代」であるが、新しい世界、新しい思想を含意する。この表現の背景には、ヨハネの黙示録に見られ、一部のキリスト教徒が採用している千年思想がある。

すなわち、神と悪魔の戦いが千年続き、最後に神が勝利して、ニューエイジ=新しい世界がやってくるというものである。

基本的には、伝統的な教えの中から、古くて役に立たない教えを廃し、真の意味での教えを明らかにしようという運動である。

ただし、現在「ニューエイジ」(ニューエイジ・ムーブメント、ニューエイジ運動)と言うときには、アメリカ合衆国、とりわけ西海岸を発信源として、1970年代後半から80年代にかけて盛り上がり、その後商業化・ファッション化されることによって一般社会に浸透、現在に至るまで継続している、霊性復興運動およびその生産物全般、商業活動全般を指す場合が多い。

     
              ・・・


この説明を読むと、フランク・アルパーの説く水がめ座の時代とアトランティスの再浮上説は、まさにニューエイジムーブメントそのものであったと考えることができるように思います。

古代の復活という教えが、ニューエイジの教えであるというのは、不思議なような気もしますが、ニューエイジ思想のもつ奥深さと可能性の大きさに圧倒される思いがします。





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浄化の日とダビデの星・・F・アルパーによるアトランティス再浮上論(5)

2011-10-13 | アトランティス
フランク・アルパーのチャネリング本「アトランティス・超古代文明とクリスタルヒーリング」をご紹介させていただいています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

遠い過去に、アトランティスは滅亡した。
しかし今、アトランティスは再浮上しつつある。

アトランティス人の中にも、滅亡した人々と生き延びた人々がいる。
生き延びたアトランティス人たちは結集しつつある。
地球上では今再び、地球の存亡をかけたドラマが展開するのである、と述べられています。



          *****


         (引用ここから)


アトランティス人たちは滅亡した。

あなた方の時代の終わりにも、当時と同じ波動の人たちは滅亡するにちがいない。

しかし必ずしも同じ滅び方である必要はない。

人類が過去の行動から学ぶことが目的なのである。

こうした形の破滅を経験する必要はなく、変えることもできるのだということを学ぶべきなのである。

ぜひ地球で、それが起こってほしいのである。

今、人類の意識はそれに向かって大きく飛躍しつつあり、アトランティス人たちが集結している。


アトランティス文明の崩壊が迫っていることを知らされた長老たちは、物質界を離れた。

彼らの任務は、すでに完了していたからである。

彼らは最初に地表に定住した人たちであった。

破局が収拾された後、地球に再び定住すべき時期との判断が「聖同胞団(白色同胞団=ホワイトブラザーフッド)」によって下された。

そしてこれらのアトランティスの長老たちは文明を復興するために「神に選ばれた」のである。


アトランティス人が集結する時が到来すると述べてきた。

気づきが生まれ、互いを認め、あるいは交じり合いつつある。

これは事実である。

これらの魂は眠りから覚めつつある。


最後の審判が近づいている。

浄化の日が迫っている。


過去を水に流すべき時である。

まるで神がこう言われたかのようである。

「もう充分である。ゲームは終わりだ。

あなた方が自分の真理を認め、魂のパワーによって行動をおこすべき時が来たのである」と。


人類はまさに今、避けて通ることのできない状況に直面しているのだ。

古代のすべてのカルマと直面しているのだ。

古代に成し遂げられなかったこと、あるいは未解決だったことを達成しなければならないという思いが意識に上り、直面するわけである。


彼らは宇宙的な「ダビデの星」の烙印を押されている。

それは神の一側面を否定したという烙印であると同時に、宇宙が源であるという印である。

地球誕生の印である。

「ダビデの星」の中に、すべてのアトランティスのカルマが内包されている。

彼はあなた方を慰め、愛し、大切にする。

あなた方のすべての傷を癒すためにいるのだ。


人類が、太古の決意を解放するべき時がきている。

過去の知識を取り戻し、人類のために活用し、人類の成長と発展のために活かすべき時である。


このことを分かち合ったのは、あなた方の理解と解放のためである。

アトランティス時代の業績に誇りをもってほしい。

あなた方の魂のもつ知識を意識し、それを人類のために役立ててもらいたい。

  
     (引用ここまで)


        ****


本書は、大変典雅な文体で読む者の心を鼓舞するので、一冊読み終わる頃には、アトランティス時代の記憶が自分の中に再現されていくような感覚を味わうことができる、たいそう魅惑的な本ではないかと思います。

「宇宙的なダビデの星」という表現も、なるほどと思わせます。


wikipedia「ダビデの星」によれば、「ダビデの星」とはユダヤのシンボルとあります。


           ・・・


       (引用ここから)


ダビデの星は、ユダヤ教、あるいはユダヤ民族を象徴するしるし。

二つの正三角形を逆に重ねた六芒星(ヘキサグラム)といわれる形をしておりイスラエルの国旗にも描かれている。

このしるしは、古代イスラエルのダビデ王に由来するとされる。

ナチス・ドイツによるホロコーストにおいて、ユダヤ人は、黄色で描いたこの星型紋様(独: Judenstern=直訳でユダヤの星と呼ばれていた。当時は独: Davidstern=ダビデの星とは表記していなかった)をつけさせられた。


      (引用ここまで)


           ・・・


神智学はいろいろな宗教を取り合わせたものですから、ここに述べられている「宇宙的なユダヤの星」は単にユダヤ教のことではなく、宇宙における神の僕として、意味づけが異なってきているのだと思います。

しかし、このチャネリングの源は「ユダヤの神=エロヒム」である、とされており、ハルマゲドンやエデンの園といった概念が登用されているのですから、「ユダヤ」という概念が含むものは何か、ということはやはり大きな焦点になってくると思います。



Wikipedia「エロヒム」(ヤハウェ)を見てみると、「エロヒム」で独立した項目はなく、「ヤハウェ」の中に次のような説明があります。


          ・・・

      (引用ここから)


ユダヤ人たちの間では、直接ヤハウェの名を口にするのは恐れ多いと考えられ、神聖四文字を「アドナイ」と読み替えていた。

YHWHに「アドナイ」の母音符号をつけると、エホウァやエホバ(YeHoVaH)となるのでそのように読まれることもある。


エル、エロヒム、エル・シャダイ、神

旧約聖書では他に「神」という一般名詞であるエル(古典的なヘブライ語発音でエール)やその複数形エロヒム、またはエローヒーム、エロヒーム(אלהים)などもヤハウェの呼称として用いられる。

一般に日本語訳聖書ではこれらの音訳は使用せず、これに相当する箇所は漢訳聖書での訳語を踏襲し神とするものが多い。

また、「全能・満たすもの」を意味するとされるシャダイの語を付してエル・シャダイ(El Shaddai)とした箇所は全能の神などと訳される。


 異教由来説

ユダヤ教成立以前の信仰をヤハウェ信仰と呼ぶ。

ヤハウェは、元来はシナイ山で信仰された山の精(ジン)などを指したのではないかと考える者もいる。

ヘブライ人がカナンの地を侵略、定着する過程で、先住民カナン人の最高神であるエルやバールの性格を取り入れ、後にバビロン捕囚などを経てユダヤ教が成立してゆく過程において唯一絶対神の性格を帯びるようになったとする説もある。

四資料説においては、「エル」を神の呼称とする資料(エロヒム資料)に比べ、ヤハウェを神の名とする資料(ヤハウェ資料)は新しく、祭儀を祭司階級に担われたものと考える点などにおいて、先行資料と異なっている。

旧約聖書に於けるヤハウェは唯一神であり全世界の創造神とされ「宇宙の最高原理」のようなもので、預言者を除いた一般人にとっては、はっきりしない存在であるが、むしろ自ら人間たちに積極的に語りかけ、「妬む」と自称するほど感情的であり、創世記のとおり人類はヤハウェに似せて造られたことが伺える。

また、『創世記』第32章第31節~や『出エジプト記』第4章第24節~などには自ら預言者たちに試練を与える場面もあり、ヘブライ人たちが、預言者を通じて実在感のある存在と捉えていた事がわかる。


         (引用ここまで)


           ・・・


「先住民カナン人とバール神」、というテーマは興味深く、後日考えたいと思いますが、「ユダヤ」という言葉には幾層もの層があり、一つの言葉には含みきれないほどたくさんの、重い意味があるのではないかと考えます。

そして、

>最後の審判が近づいている。
>浄化の日が迫っている。
>あなた方の時代の終わりにも、当時と同じ波動の人たちは滅亡するにちがいない。

という文言には、やはり有無を言わせぬ力があるように思います。




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ハルマゲドンと地底の人々・・F・アルパーの語るアトランティス再浮上説(4)

2011-10-10 | アトランティス
フランク・アルパーによるチャネリング本「アトランティス」をご紹介させていただいています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

大変重大なことが書かれていると思いますので、少し長くなりますが。。


       *****


        (引用ここから)


そして実際に浄化されるだろう。

水により浄化される地域もあるし、火により浄化される地域もある。

浄化の大半は進化によるもので、この惑星の中心から発するエネルギーヴォルテックスや制御しているあなた方の同胞や、地球の中心核外の洞窟状空間にある地底文明により開始されるだろう。


世界中で、アトランティスに転生した魂が集結するだろう。

そしてその数もじょじょに増えていく。

彼らが一緒になることで波動が融合されると、必要なエネルギーのパターンが解放される。

すると失われた秘密が次々と意識に上ってくる。


ハルマゲドンは今起こりつつある。

ただしそれは霊的なハルマゲドンであり、物質的なものではない。

人類が産み出したネガティブなエネルギーは克服されなければならない。

この戦いに勝利できるかどうかは、「目覚めた子どもたち」である「神の戦士たち」の双肩にかかっている。


あなた方の世界は一つになるだろう。

光の子たちは人類を救うだろう。

そしてこの惑星はアトランティス、すなわち「エデンの園」となるのだ。

神の真理にかけてそれは成就する。

あなたがた、そして他の光の仲間たちはそのための手段となるだろう。

わたしはあなた方とわたしの言葉の波動に関わるすべての人たちに対し、この神への任務を欲する。

あなた方は自分の人生をコントロールしなければならない。

そしてあなた方は着飾らない姿で神の前に進み出て、

自分の価値を宣言して、そして「愛」でその身を包まなければならない。

その衣の中に、あなたのすべての強さがある。


           (引用ここまで)


             *****



この本は「アトランティス・超古代文明とクリスタルヒーリング」という副題がついているのですが、大変多くのクリスタルとヒーリングに関する記述があります。

かつてアトランティスで行われていたヒーリングを、今思い出し、行っている人々がたくさんいる、と述べられています。

実際に、アルパーを取り囲んでこのチャネリングを聞いている人々の多くが、すでにクリスタルを扱う何らかのことを行っているようで、細部に渡った専門的な質問とその答えが書かれています。

彼らの姿こそは、アトランティス人が集結し始めているという状態そのものであると、アルパーは述べています。


そして、まもなく「ハルマゲドン」が起こり、最終的には「エデンの園」が地上に出現する、と述べられています。

アトランティスというのは、「エデンの園」のことだったということがわかります。

これは比喩なのでしょうか?

「わたしの言葉」とか、「愛」とか、「神」と言う言葉はキリスト教的な感じがしますが、「言葉」ではなく、「言葉の波動」であると言われていますから、まったく同じものではないのだと思います。


また、ハルマゲドンは“物質的な戦い”ではなく“霊的な戦い”である、と言われています。

この「霊的な戦い」というものは、すべての文明にあったと思いますし、また、キリスト教にもあったようにも思います。

ホピの予言でも、「来たるべき戦争は、物質的なものと霊的なものの戦いになる」と予言されています。




「失われた記憶が次々と上がって来る。」という言葉からは、催眠療法でアトランティス時代に生きていた過去世のことを思い出したという人たちの事例が書かれていたことを思い出しました。

人間の心の中には、はるかな過去世の記憶も眠っており、自我意識を超えて遠い記憶に呼びかけることができれば、過去からの返事も届くといいます。

チャネリングが一般的になった1950年以降は、催眠療法もさかんになってきた時代だと思います。

アトランティスが再浮上する、という大事を成就するためには、とても大きな文化的なバックボーンが揃っている必要があるのではないかと考えます。

“洞窟状空間にある地底文明”から浄化が開始される、ということですが、これはホピ族の言う蟻人間の住む場所のことなのでしょうか?





wikipedia「ハルマゲドン」より

ハルマゲドンは、アブラハムの宗教における、世界の終末における最終的な決戦の地を表す言葉のカタカナ音写。

ヘブライ語で「メギドの丘」を意味すると考えられている。

メギドは北イスラエルの地名で戦略上の要衝であったため、古来より幾度も決戦の地となった(著名なものに、トトメス3世のメギドの戦いなど)。

このことから「メギドの丘」という言葉がこの意味で用いられたと考えられている。

世界の終末的な善と悪の戦争や世界の破滅そのものを指す言葉である。

(戦争を終わらせる最後の戦争。一説では大艱難の頂点がハルマゲドンとも言われている。)



Wikipedia「エデンの園」より

エデンの園は、旧約聖書の『創世記』(2:8-3:24)に登場する理想郷の名。

楽園の代名詞になっている。

パラダイス、地上の楽園とも言う。

『創世記』の記述によれば、エデンの園は「東の方」にあり、アダムとイヴはそれを管理するためにそこにおかれ、そして、食用果実の木が、園の中央には生命の樹と知恵の樹が植えられた。

ヤハウェ・エロヒム(エールの複数形、主なるエホバ神と訳される)はアダムとイヴが禁じられていた知恵の木の実(禁断の果実)を食べたことから

「人はわれわれのひとりのようになり」、その後、生命の樹の実をも食べ永遠に生きることをおそれ、エデンの園を追放する(失楽園)。

生命の樹を守るため、ヤハウェ・エロヒム(エホバ神)はエデンの東にケルビムときらめいて回転する炎の剣をおいた。




 
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この惑星の上面は浄化されなければならない・・F・アルパーの語るアトランティス再浮上説(3)

2011-10-07 | アトランティス
フランク・アルパーのチャネリング本「アトランティス」をご紹介させていただいています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

このチャネリングは「ホワイトブラザーフッド=白色同胞団」と関わりがあると述べられていますので、西洋の神智学の範疇で語られているのであろうと思っています。


          *****


       (引用ここから)


アトランティスは海面下にあったにも関わらず、長老たちはしばしば地上に上がっていた。

当時他の地域には、別の文明が存在していたのである。

アトランティスの都市はドームの中に存在していた。

地表でも、地底でもそういう形態で存在していた。

こういう形態をとった理由は純粋な波動を作り出し、いわば世界の中に世界を作りだすためである。

アトランティス人は地球上の他の文明と比較してはるかに高い波動を持っていたので、彼ら自身の世界を作り出す必要があったのである。


この世界はアトランティスが地表に存在した時も、地上に変化がおこってアトランティスが海底に沈んだ後も存在していた。

アトランティスに住んでいた人々のほとんどは沈没前に死んでしまった。

生存者たちはアトランティスが再建されるまで、その都市機能を維持していた。


この時期彼らの多くは海面下の巨大洞窟に居住していた。

洞窟内には海水が侵入せず、そこで生活することが出来た。

彼らは後に(宇宙からの)再建者たちの協力を得て、都市や環境を復興したのである。


アトランティスはもともと地球における実験的文明として建設されたものである。

この惑星に転生してくる魂のために、さまざまな波動レベルを確立することが、その目的であった。

グリッドのパターンと、地球に流れる磁気エネルギーの制御は「白色同砲団(ホワイトブラザーフッド)」と呼ばれる一群の魂の管轄下にあった。

アトランティスの崩壊は、進化による波動の変化が、破滅の主因だった。

大陸そのものの物理的沈没は定められていたことではなく、地球の変化の副産物として起こったことである。


アトランティスはいずれ浮上するだろう。

いよいよ時が来たのである。

アトランティスはすでに「浮上」を始めたのである。

もう少なくとも20年間は「浮上」を続けており、さらに数十年は継続するだろう。

しかしそれは必ずしも陸地が物理的に「浮上」することを意味しているのではない。

「浮上」というのは波動の上昇のことである。

アトランティスのあらゆる知識、あらゆる行動はエーテル的に存在し、陸上の波動にも存在している。


いかにしてアトランティスは復活するのだろうか?

それは古代アトランティスの波動に同調して吸収し、蘇った知識や能力をすこしずつ活用している人たちすべての双肩にかかっている。


再びアトランティスはこの惑星の表面に君臨することになる。

そうならない理由はない。

将来再びアトランティスは存在することになるが、より高いレベルでのみ存在するのだ。

そしてより進化し成熟した魂のみが地球上に住み、過去に達成されたいかなる業績をもしのぐようなものとなるだろう。


したがってこの惑星の上面は浄化されなければならない。


           (引用ここまで)


              *****


アトランティスが崩壊したのは、進化の必然であったのだと語られています。

アトランティスが沈没し、多くの人々が死んでしまったけれど、その文明は、生き残った人々によって海底において続けられたということです。

生き残った人々は海底の洞窟で暮らしていたのだと述べられています。

そして、今また再び、アトランティスはその波動をもって、再浮上する時を迎えた、と語られています。

再浮上がうまくいくかどうかは、過去のアトランティス時代の記憶を持つ者たちの奮闘にかかっている、と語られています。

アトランティス人として生きた過去の記憶を持つ、たくさんの人たちの魂が地上に集結している、

アトランティスが地上に再浮上する用意が整いつつある、と語られています。

しかし、再浮上するためには、地上は一たび浄化される必要があるのだと語られています。

過去、地上にあった時にも、海底にあった時にも、アトランティスはドームの中に存在した、と述べられていますが、ドームがあったとしても、なお一たびの浄化が必要なのだと語られています。


浄化とはどのようなことなのでしょうか?

「ホワイトブラザーフッド=白色同胞団」によるエネルギーの調整とは、なにを意味するのでしょう?

そしてなぜ、「アトランティスは今復活する」のでしょうか?

「今」という時は、どのような可能性を秘めているのでしょうか?




wikipedia「ホワイトブラザーフッド(白色同胞団)」より

グレート・ホワイト・ブラザーフッド(白色同胞団)とは、神智学やその影響を受けたニューエイジ思想で信じられている超自然的人物の集団である。

ブラヴァツキー夫人はこの集団に属する。

クートフーミやモリヤといったマハートマー(大師、マスター)から教えを授かったと主張した。

チャールズ・ウェブスター・リードビーターによれば同胞団のリーダーはサナト・クマーラである。

Ascended Master Teachingの教義によればサナト・クマーラがこの集団を創設した。

また、同胞団の本拠地はゴビ砂漠上空のエーテル界に存在するシャンバラに築かれた。




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フロリダ沖のクリスタル文明・・F・アルパーの語るアトランティス再浮上説(2)

2011-10-04 | アトランティス
フランク・アルパーによるアトランティス人のチャネリング本「アトランティス」のご紹介をさせていただいています。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

筆者(話者)はまず、レムリアとム―とアトランティスの関係から話しはじめます。


       *****


       (引用ここから)



レムリア大陸とその諸文明は10万年あまり存続した。

レムリア文明は2派に分かれており、両派はバランスを保っていた。

一方は愛を表出し、他方は好戦的であった。


ムーに転生した魂の多くは、この文明の両派での人生を体験していた。

このことが、将来のパターンを決定する際バランスをとっていくことを可能にしていた。


現在のアメリカ合衆国にあたる大陸の東海岸側の彼方に、広大な陸地が存在し、アトランティスと呼ばれていた。


ムー大陸に最初に人間が定住してから約2万年後、このアトランティスに人間が住むようになった。

紀元前89000年のことである。


アトランティスの魂は基本的に調和の中を歩んだといってよいだろう。

アトランティスには好戦的な人々は存在しなかった。


それゆえムー大陸の否定的な波動に関わることを望まない魂の多くは、アトランティスに転生するようになった。


しかしアトランティス文明が発達し拡大するにつれ、ムーの好戦派はその勢力圏をアトランティスにまで拡大することを決めた。

やがて戦争が勃発し、5万年にわたって戦乱が続いた。

その結果二つの大陸は海面下に沈んでしまったのである。

    
          (引用ここまで)


           *****



初めにレムリアとム―の文明が興り、その後アトランティス文明が興ったことが述べられます。

レムリアのファンも、ム―のファンもそれぞれいて、レムリアと聞くと、夢幻の世界を思い起こす人もいるし、ム―と聞くと、そこの場所を楽園として懐かしく思う人もいるように思いますが、

このチャネリングによると、レムリアとム―は荒い波動で争いの地であったようです。

それに比べるとアトランティスは本質的には精妙な愛の波動の世界であった、と述べられています。

しかしその地こ、荒い波動のム―文明の人々が攻め込んできて戦乱になり、アトランティス大陸もムー大陸も両方とも沈んでしまった、と述べられています。


そして、アトランティスを救出するための援助隊がやってきたと述べられています。



           *****


             (引用ここから)


紀元前77777年に、地球外より初めて宇宙船隊が飛来し、現在のフロリダ沖に着陸した。

そして海面下でアトランティスの復興再建に着手した。

彼らの旅は宇宙船で数百年を要する長旅であった。

各宇宙船に数千人の乗員がいるので、こうした作業はけっしてたやすくはなかった。


アトランティスの動力源はクリスタルであった。

なかには高さ7メートル、直系3メートルにおよぶものもあった。


古代アトランティスの都市に最初に建設された建造物の一つに「いやしの大神殿」がある。

この神殿は壮大な建物であった。

部屋の天上はドーム状で、色の異なるクリスタルを組み合わせて古代のさまざまなシンボルのパターンを構成していた。

これらのシンボルの多くは現代ヘブライ語のアルファベットとして使われている。

中にはヒエログリフ(神聖文字)の形をしたパターンもある。

天上から光が差し込むと、明るくはあるがソフトな、強いパステル光となって、心なごむような、それでいて荘厳な雰囲気を醸し出していた。


アトランティスの住民が“エデンの園”に住んでいたとは思わないでほしい。

実際はアトランティス人もまた問題を抱えていたのである。

エメラルド・グリーン・クリスタルは高さが45センチないし60センチ以上ものはない。

これ以上の高さになると、そのパワーがあまりに破壊的になってしまうのである。

このクリスタルはエネルギー源として、あるいは地表を培い、植物を育てるエネルギーとして使われていた。


定期的に地表に出る必要がある人たちはこのパワーによって物質転送を行っていた。

これは「非物質化」によるものである。


          (引用ここまで)


          *****



海底に沈んだアトランティス文明を救出にやってきたのが、宇宙船にのった人々でした。

彼らはたいそう忍耐強くアトランティスの復興に力を尽くしてくれたようです。



アトランティス文明では、クリスタルがエネルギー源であり、海底と陸地の間を移動できる人々もいたことが述べられています。

この文明の言語はヘブライ語に受け継がれていると述べられていますので、この神秘的なアトランティス観はユダヤ系の神秘思想であると思われます。



wikipedia「ヘブライ語」より

古代にパレスチナに住んでいたヘブライ人(ユダヤ人)が母語として用いていた言語古典ヘブライ語(または聖書ヘブライ語)と、現在イスラエル国で話される現代ヘブライ語がある。

現代ヘブライ語はヘブライ語で「イヴリート(イヴリット)」と呼ばれ、古代の聖書ヘブライ語は "Lashon HaKodesh" あるいは「聖なる言葉」すなわち「神の言語」という名前で知られていた。

古典ヘブライ語はユダヤ人が世界離散(ディアスポラ)する以前には次第に話されなくなっており、後の時代の離散ユダヤ人は、かわってアラビア語・ラディーノ語・イディッシュ語などの諸言語を日常的に用いた。

そのためヘブライ語は二千数百年の間、ユダヤ教の言葉として聖書(ヘブライ語聖書)やミシュナーなどの研究・儀式・祈り、
別々の言語を話す遠隔のユダヤ人共同体同士がコミュニケーションを取る場合などに使われるのみであった。

しかし、20世紀にヘブライ語が現代ヘブライ語として再生され、他の言語に替わってイスラエル国に居住するユダヤ人の多数言語の地位を占めるようになって現在に至っている。

この言語の一般的な名称として使われているヘブライの名は、ユーフラテス川を越えて移住する人たちのことを総称してヘブル人と呼んでいたことに由来する。

今から紀元前3000年頃にカルデヤのウル(現在のイラク)からカナンの地(現在のパレスチナ・イスラエル)に移住したとされるアブラハム一族と、その子孫である人々が他称としてヘブル人、ヘブライ人などと呼ばれるようになり、彼らが使う言語がヘブル語、ヘブライ語と呼ばれる。


wikipedia「ヒエログリフ」より

ヒエログリフ ( 聖刻文字、神聖文字) とは、ヒエラティック、デモティックと並んで古代エジプトで使われた3種の文字のうちの1つ。

エジプトの遺跡に多く記されており、紀元4世紀頃までは読み手がいたと考えられているが、その後使われなくなり、読み方は忘れ去られてしまった。

19世紀になって、フランスのシャンポリオンのロゼッタ・ストーン解読により読めるようになった。


Wikipedia「アルファベット」より

知られている最初のアルファベットは、紀元前1700年~紀元前1500年頃に地中海東部の沿岸地域で発達したと一般に考えられている。

このアルファベットは北セム文字と呼ばれ、楔形文字とヒエログリフを組み合わせてできたものであるが、クレタ文字やヒッタイト文字のような類縁関係にあるアルファベットから採られたものもあるようだ。



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フランク・アルパーの語るアトランティス再浮上説(1)・・精妙な波動の王国

2011-10-01 | アトランティス

ご紹介してきたバーバラ・マーシニアックがチャネリングで受信しているメッセージは、「西洋」という枠を越えて思考しようとする不屈の意志が感じられるように思ったのですが、

同時に西暦2000年の到来、ミレニアム、終末の時の到来、というようなキリスト教を源とする思考が介在していることは間違いないと思います。


次にもう一つ、とても西洋的な感性によって築かれたアトランティス、、

閉じられた空間としてのアトランティスが感じられる、西洋人のチャネリングによる「アトランティス」論・・フランク・アルパーの「アトランティス・超古代文明とクリスタルヒーリング」という本を紹介します。

エジプト文明もマヤ文明も、遡るとアトランティス文明に起源をもつと考えられる、という、今まで見てきたマヤ文明の研究の中で、西洋の文明、また、ニューエイジ思想はどのように関与しているだろうか、という視点で考えています。


フランク・アルパーは、1950年代にチャネリングが始まったということです。

かつて偶然この本を手に取り、初めて読んだ時は、その美しい世界に本当に感動しました。

クリスタルでできた大神殿、ローブをまとった老若男女、ドームでおおわれた都市、クリスタルをエネルギー源とした非物質的な文明、透明な光の国が描かれています。


フランク・アルパーによると、地球上の一番初めにはムー文明=レムリア文明が存在していたということです。

ムー文明は荒い波動だったので、アトランティスはそこでの好戦的なことを好まない人々が波動的に集まってきて、長い時間をかけて実験的な都市として作り出されたということです。

アトランティスが存在したのは大西洋の西であるというプラトンの説が、またその後カリブ海の海底に沈んだというエドガー・ケーシーの説が採られています。


ムー文明やレムリア文明が物質の要素を強くもつものであったのに比べて、アトランティスは非物質的な空間であった、と述べられています。

またアトランティスには宇宙からの人々が飛来して、文明を移植したということも述べられています。


そしてアトランティスの知恵の源泉は「白色同胞団(ホワイトブラザーフッド)」であるということです。

この「白色同胞団」の由来は、ブラバツキーの神智学、さらに遡って、西洋神秘学を源泉とするものではないかと思われます。

神智学の「白色同胞団」はチベット、インドの文化を取り入れた東西の神秘学を混淆した西洋の神秘学だと思いますが、その成り立ちの源泉も調べてみたいと思っています。


           *****


        (引用ここから)


ムーとして知られるレムリア大陸から話を始める。


          (続く)


         *****


wikipedia「グレート・ホワイト・ブラザーフッド」(白色同胞団)より

「グレート・ホワイト・ブラザーフッド」とは神智学やその影響を受けたニューエイジ思想で信じられている超自然的人物の集団である。

日本語表記としては「聖白色同胞団」、「大白色聖同胞団」、「大いなる白色同胞団」がある。

ブラヴァツキー夫人はこの集団に属する。

クートフーミやモリヤといったマハートマー(大師、マスター)から教えを授かったと主張した。

チャールズ・ウェブスター・リードビーターによれば同胞団のリーダーはサナト・クマーラである。

Ascended Master Teachingの教義によればサナト・クマーラがこの集団を創設した。

また、同胞団の本拠地はゴビ砂漠上空のエーテル界に存在するシャンバラに築かれた。


wikipedia「千年王国」より

千年王国(せんねんおうこく、英語:Millenarianism、あるいはMillenarism)は、キリスト教終末論の一つ。

また、千年王国説を信じる人のことは、英語でmillenarianやmillenaryと呼称されている。

終末の日が近づき、神が直接地上を支配する千年王国(至福千年期)が間近になったと説く。

千年王国に入るための条件である「悔い改め」を強調する。

また、至福の1000年間の終わりには、サタンとの最終戦争を経て最後の審判が待っているとされる。

千年王国に直接言及する聖書の箇所は、ヨハネの黙示録20章4節から7節。



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