不思議な描写を続けます。
巡礼の道は、フランス南部とスペインが接するところからはじまり、東から西へと一直線に続いています。
巡礼の終わりは、聖ヤコブを祀っていると言われていますが、巡礼路をさらに延長すると、大西洋にいたります。
シャーリー・マクレーンは、その大陸から海の力を感じ取って、古代へ、古代へと進んでいきます。
その海の中には、レムリア文明がはるか昔から、今にいたるまで存在しつづけている、と、彼女は感じ取っています。
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(引用ここから)
ジョンはわたしをクリスタルのピラミッドへと連れて行った。
いろいろな服装をした人たちがそこにあつまっていた。
「ここは生命が発生した場所だ」。
わたしはあたりを見回した。
玄関ホールの奥は誕生のホールとなっていた。
ホールのまわりにはクリスタルで出来た巨大なタンクが、大理石でできたしきりの中におさまっていた。
そのクリスタルのタンクは、子宮の形に作られていた。
中には金色の液体が入っていた。
ジョンはある特別なタンクにわたしをまっすぐにつれていった。
中には人間がやすらかに浮いていた。
「これがわれわれのはじまりなのだ。おまえの伝統だ。レムリア人の人生でもっとも神聖なも
ののひとつは誕生である。お前はこの誕生にたちあうのだ。
われわれにははずかしいという感覚はない。
だから、レムリアの習慣にしたがってわれわれは服を脱ぐことにしよう」。
ジョンは着ていた白い衣服を頭から優雅に脱いだ。
ジョンはゆっくりと恥ずかしがりもしないで全部服をぬぎすてた。かれにはおっぱい、女性の胸があった。
わたしには理解できないことだった。
わたしは下半身を見た。
そしてあっと口をあけた。
ジョンには男女両方の性器があった
わたしは服を脱いで、自分の体を見た。
おどろいたことにわたしも両性具有だった。
両方の性器を持っていた。
「わかったかい。さいしょ魂は男でも女でもなかった。
レムリア人もそうなのだよ。すべてのたましいは両性具有で、神の一部であった。
だからそれにしたがって、肉体もそうなたのだ。
わたしはびっくりして口をぽかんとあけたまま後ろを振り返ると、タンクの中をのぞきこんだ。
タンクの中でお産をしている人は
こんどは仰向きになり、おなかと胸と両性を備えた性器を見せていた。
「この人は今からお産をする 」とジョンはいった。
新しい母親がこどもを出現させる。
彼女・彼は深い眠りの中にいた。
時間が早くなっていくように感じた。
おなかがもっと大きくなっていって、そしてついに生んでいる人はほとんど全くといっていいほど女性の表情をおびた。
彼・彼女は安心して金色の液体の中に浮かんでいた。
両足が開かれ、子宮が開き、産道を通って、新しい子供がうまれた。
小さな赤ん坊もまた両性だった。
助産婦がクリスタルの中に入り、へそのおを切った。
その時、わたしのまわりにいる人はみな両性具有者 なのに気が付いた。
彼らは赤ん坊を愛撫し、世話をした。
わたしは母親を見た。
彼女・彼は浮くのをやめ、タンクの底に沈んでいた。
付添人は生命のオーラを調べているのだった。
しかしオーラはなかった。
母親はすでに死んでいた。
わたしは悲鳴をあげて泣き始めた。
「その人の顔を注意深く見てみなさい。 」とジョンが言った。
するとそのとき、計り知れない永遠の時を超えてわたしの記憶がかけもどった。
わたしは時間を先の方へと転げ落ちていった。
とつぜんわたしは理解した。
その顔こそ、後にシャルルマーニュになり、オラフ・パメルになる者だった。
ジョンはわたしの頭に触った。
「この人はツインソウル(ふたごの魂)だ。
そして、神の状態で修復しなければならないカルマの欠陥を持っていた。
この魂は喜んで死んでいった。
短い視点から見ると不条理に見えるかもしれないが、長期的な視点に立てば、必要なことなのだ。
この時体験したことを、おまえはもう一度目撃する必要があったのだ。
それはおまえが理解するためだよ。
おまえはこの魂とカミーノで出会った 」とジョンは言った。
そしてこの人生で彼を愛した。
おまえはいま、時を超えておまえたちが互いの人生でどんな役割をはたしてきたか、そして、これから果たすのか、理解し始めたのだ。
おまえ達はまた一緒になるだろう。それも何回もだ。
今、おまえは理解し始めている。それはつらいことだ。
しかし真実は必要だ。
そして真実を知れば、おまえは軽くなる。
(引用ここまで。写真(下)は、我が家の所有物で、カミーノとは関係ありません)
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