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太古の巨人族に出会う・・「第三の眼・チベットに生まれて」(4)ロブサン・ランパ著

2018-09-12 | メディテーション



著者ロブサン・ランパは、先輩たちに導かれて、秘密の場所に連れていかれます。

そこには、チベットがまだ海辺にあった頃にミイラにされた巨人たちの遺体が置かれていました。

ロブサン・ランパは、その間に横たわって、一人で瞑想をすることになります。

これは現実のことでしょうか?

だれにも答えることはできませんが、一人のラマ僧が書いた本によると、下記のようになります。

          *****

        (引用ここから)

「太古の巨人の遺体にはさまれて」

洞穴の中央には、黒光りのする一軒の家が建っていた。

あたかもみがかれた黒檀で作られたような家が。

不可思議な記号がその外側には書かれてあったが、これと同じような図形を、私は洞穴の奥の湖水への通路で見たことがあった。

私たちは、その家へと歩みより、広い、高い入口から中に入った。

内部には奇怪な彫刻と記号のある3つの石棺があった

フタはなかった。

私は中を注視した。

そして中のものを見たとたん、息がつまり、突然気が遠くなるように感じた。


「我が息子よ。」

先頭の大僧正が叫んだ。

「これらを見なさい。

これらはまだ山々ができる前の、太古のわが国の神々だったのだ。

彼らは海がわれわれの岸辺を洗い、今とは違った星が空にかがやいていた頃、我々の国を歩いておら
れたのだ。

見るのだ。

奥義をさずかる者以外には、かつて誰も見たことがないのだから」。


わたしは見なおし、魔に魅入られたように畏怖の念に打たれた。


3つの黄金の体が、全裸のまま目の前に横たわっていた。
二人は男で、一人は女だった。


すべての輪郭、すべての特徴が黄金で忠実に再現されていた。


しかしその大きさといったら!


女性はその横になった長さが3メートルはたっぷりあったし、それより大きい2人の男の方は5メー
トルをくだらなかった。

頭は大きく、そして先の方がいくらかとがっていた。

あごはせまく、口はちいさく唇はうすかった。

鼻は長く薄く、一方、目は正しく並び、落ち窪んでいた。

死んでいる姿ではなかった。

ねむっているように思えた。

私たちはまるでその目をさますのを恐れるかのように、こっそり動き、ひそひそ話した。

わたしは片隅に棺のふたを見つけた。

その上には天体図が彫られてあった。

しかしその星々は、なんと見慣れないものと思われたことか。

わたしは占星学を勉強していたから夜空にはきわめて精通していたが、これはそれとはまったく似て
も似つかなかった。



「お前は過去を見、未来を知ることによって奥義を許された者の一人となろうとしている。

その労苦は並大抵のものではないのだ。

多くの者がそのために死に、また多くの者が失敗したが、しかも合格しないかぎり、誰一人ここを生きて去ることはできないのだ。

どうだ、覚悟のほどはよいか?」


わたしは「やります」と答えた。

彼らはわたしを、二つの棺の間に横たわっている平たい石のところへつれていった。

この家にわたしは、彼らの指図で、両足を組み合わせ、背筋をただし、そして両手のたなごころを合
わせて蓮華座の姿勢で座った。


それぞれのひつぎと私の石板とに4本の線香がともされた。

3人の大僧正はバターランプをとると、出て行った。


重い黒い扉が閉まるとともに、私は大昔に死んだ者の遺体と一緒に取り残された。

石の上での瞑想のうちに時はすぎていった。

私は多年教えこまれてきた、特別の調息法をおこなった。

静寂と闇がおおいかぶさっていた。

それはほんとうに墓場の静寂だった。


全く突然、私の体がツッパリ、硬直症におちいった。

私の四肢はしびれ、そして氷のようにつめたくなった。

わたしは死んでいくのではないかという恐怖に襲われた。

日の光の下150メートル以上もの古代の墳墓の中で、死につつあるという恐怖に。。

ぶるぶると激しい痙攣が起こり、そして古い革を広げるようなガサゴソという奇妙な音がほんの微か
にしたような気がした。


徐々に墳墓は、高い山路にかかる月光のような青ざめた光にみたされた。

わたしはゆらゆらとした。


気がつくと私はただ肉体の上を浮動していたにすぎなかった。

意識していても、動きはやってきた。


一吹きの煙と同じく、感じられない風に乗せられたかのように、わたしはただよった。

わたしの頭上に、私は金の円板のような輝きを見た。


私の真ん中へと白銀色のコードがぶらさがっていた。

それは生命を脈打ち、生気に輝いていた。

わたしはいまや死体の中にとりかこまれ、死体のように静止している寝ころんだ私の体を見下ろし
た。

私のからだとこれら巨人のそれとの間のわずかなちがいが少しずつわかってきて、その詮索に気をうばわれた。

私は、今日の人類の憐れむべきうぬぼれについて考え、また唯物論者がこれらの巨大な人体を目の当たりに見たら何と説明するだろうと思った。


そしてここにいるのは、もはや私一人ではないと思われた。

会話の一コマや口には出さない考えの断片が私の所に届いてきた。

ばらばらな絵が私の心の絵の前をよこぎって、鳴弦し始めた。


はるか遠くで、なにものかが大きな深い音のする鈴を鳴らしているようにおもわれた。

それはえらい勢いでどんどん近づき、とうとう私の頭の中で爆発したようにおもわれた。

そして私は色のついた光の小滴と、得体のしれぬ叫びの閃光とを見た。


私の霊体は木枯らしに会う枯葉のようにゆられ、飛ばされた。

赤く焼けつくような痛みの斑点がわたしの意識にうちあたり、その中を走りすぎていった。

私は孤独で、すてられ、ゆらめく宇宙の中の浮浪者であると感じた。

黒い霧が私の上におそいかかり、それと同時にこの世のものとは思われぬ静寂がやってきた。


「チベットは、昔、海岸にあった」

わたしを包んでいた真っ黒いものは次第に動いていった。

どこからか海のドウドウという音と、波打ち際の砂利のザラザラという音が聞こえてきた。

わたしは潮風と、海藻のぷんと鼻をつくかおりをかぐことができた。

それはよくある光景だが、私が太陽で温められた砂の上に、ごろりとねころんで、棕櫚の木を見上げていた。

だがしかし、他のもう一人の私が言った。

「お前は海を見たこともないし棕櫚の木なんか聞いたこともないじゃないか」と。

ごく近くの茂みから、笑いさざめく声が聞こえて来て、その声は日焼けした人々の楽しそうな一団があらあわれた時に、ひときわたかまった。

巨人たちだ。

彼らの全部がわたしをみおろした。

そしてわたしもまた巨人であった。


わたしの霊体の頭脳は次のように考えた。

「数えられない年月の昔、地球は太陽のもっと近くを回転していた。

いまとは逆の方向に、毎日は今よりも短く、また暖かだった。

文明は広く起こり、人々は今日以上に多くのことを知っていた。

他の空間からさ迷える惑星がやってきて、あっという間に地球にぶつかった。

地球はよろめき、その軌道をはずれて反対の方向に回り出した。

大風が巻き起こり、水をたたきつけたが、ちがった重力に引っ張られた水は陸地をおおって洪水が、世界的な大洪水が起こった。

世界中を地震が揺さぶった。

ある陸地は海の下に沈み、別の陸地は隆起した。

温かい楽しい土地であったチベットは、海浜のあそび場から一変して地上約4000メートルの土地に突き出た。

周囲一帯には、巨大な山々が、くすぶる溶岩をはきだしながら出現した。

はるか遠くの高原には、その表面に亀裂が生じ、太古の動植物は繁栄を続けた。

すこしたってわたしは幻影がうすれ、くらくなってゆくのをかんじた。


徐々に私の意識は霊的にも、またに肉体的にも、わたしから去っていった。

しばらくして私は不愉快な寒さで正気づいた。

凍る暗闇の洞穴内で、石の板に横たわっていた寒さだ。

「そうだ、戻ってきたのだ。近づいたのだ」、と思考の指先が私の脳裏を探った。

数分間が過ぎた。

そして一つのかすかな光が近づいてきた。

バターランプ。

3人の年老いた大僧正。

「よくぞやった、わが息子よ。3日間お前はここに横たわっていたのだ。

今こそ悟っただろう。死んで、そして生きたということを。」


わたしはよじのぼるように、やっとのことで足で立ったが、衰弱と飢えでよろめいた。

生涯わすれられない部屋から出て、他の通路の冷たい、冷たい空気へとのぼっていった。

私は腹いっぱい飲み食いし、そして、その夜、私が眠りについている時に、まもなく私はチベットを
去ることになり、そしてよその国々にいくことを知った。

           (引用ここから)


             *****

人類は、地表の出来事とともに、このような永遠の世界にも通じているのでしょうか?


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