始まりに向かって

ホピ・インディアンの思想を中心に、宗教・心理・超心理・民俗・精神世界あれこれ探索しています。ご訪問ありがとうございます。

星の位置が変わり地球は焼き尽くされる・・ホピ族と、隠された青い星(5・終)

2014-04-11 | ホピの白い兄・石版など


引き続き、刑部恵都子氏の「聖書とホピの予言の超シンクロニシティ」のご紹介をさせていただきます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


          *****


          (引用ここから)


その日は、結構暗くなってから長老の家に着いた。

そして再び4人でテーブルを囲んだ。

長老は奥からさまざまな資料を持ってきて、それを見せながらいろいろ語ってくれた。


「日本という国は「太陽」の印と「卍」の印を持っている。

「ホピ(平和)の印」を持つ人が数多くいるということだ。

この時代、日本は重要なお役を担う国だということ。

だからこそ、その役目を果たさなければ、重い災厄が襲うこともある」などなど。


私は、「ホピの石版」の裏と表の図を長老に見せた。


すると長老はその図を一目見るなり

「これはオールドオライビの「熊族」が持つ3つの石版の一つだ。

この石版は、スパイダーウーマンを表わしたものだ。

スパイダーウーマンとは、聖書でいうアダムとイブと同じような存在なのだ。

世界が始まった時、すでにそこにいた存在だ。


しかしこの石版は成就されていて、もう必要のないものだ。


それよりも注目すべきはファイアークラン(火族)の持っている「5つの石版」だ。


それは今まで決して外部に出したことはない。


とても大切なもので、星の位置が変わることも表わしている」。



「星の位置が変わることを表わしている」。。


これこそ、私が期待していた言葉だった。


初めてこの家に来た時、長老の口から

「ロング・ロング・アゴー、青い星と月が入れ替わったのだ」

という言葉が出た。


そしてこの星の位置が変わるという言葉。。


つまり「ホピの予言」の最も重要な部分には、大きく天体が動くことが記されているようだ。


長老の話は続く。


「今、地球の上空を火の玉が横切っていることに、人々は気づいてきている。

これは聖書にも描かれていることだ。

この火の玉は人工的なものではない。

これは破壊の予兆だ。

天の警告なのだ。

この火の玉が地球に落ちたら、地球は焼き尽くされるだろう。


また、火星の周りにポップコーンのようなものが無数にあることもわかってきた。


天にいくつも異変が起きているのだ。

しかし一握りの人しかそれに気が付かない。

いや気づかないふりをしているのかもしれない」。


ここまできて、長老の口からほとばしる言葉はすべて天体の動きに関してのことだった。


月と星の入れ替わり。

星の位置が変わる、つまり大きく天体が動くということ。

「UFOピープル」という「外宇宙の存在」。

地球を横切る大きな火の玉。

火星を取り巻くポップコーンのようなもの。


こうした言葉は、安逸な生をむさぼっている人類には、あまりにも荒唐無稽なこととしてしか捉えられないだろうが、私にとってはまさに、“やっぱり”だった。

私の見た「青い星」はもう動き出しているのだ。

そしてその位置を変えようとしている。


聖書の予言に記されていることは、「宇宙の異星人たち」の英知と、膨大なる時間をかけた地球と人類に対する関与であり、ある計画だった。

宇宙の大きな動き、さらには「UFOピープル」なる存在。

こうしたことを、文明人を称する私たちは今までなにも知らなかった。

いえ、なにも知ろうともしなかったのだ。

経済的な豊かさや自己の幸せといったことを追い求めるあまり、真実を見る心の目は閉ざされてしまっている。

だがそれで本当に幸せがつかめたのだろうか?

そうしたものを追い求めることに疲れ果てて、死んだような目をしている日本人。

今の日本のどこが豊かで、何が進んでいるというのだろう?

私には分からない。



話が一段落すると、長老が奥から一つの絵を持ってきてくれた。

それは古代マヤに伝わる予言の絵文字だった。

マヤ文明の石碑から見つかったというこの絵文字には、これからの人類の行き着く様が描かれているという。


長老は言った。

「この「マヤの預言」の絵文字と「ホピの予言」は、表現こそ違うが、内容はほとんど同じなのだ。

ホピの予言は見せられないが、これを使って話してあげよう」。


そういって「マヤの預言」を描いた絵を一つ一つ指し示しながら、丁寧に説明をしてくれた。


「この絵には4つの預言が描かれている。


一番右は、この世に人類がやってきた頃。

グレートスピリッツと共に生きていたこの時代の人々は、大地と根でつながっている。

この頃の大地はとても豊かで、人々は平和に暮らしていた。


その隣りには、マヤの地にやって来たスペイン人が、マヤの伝統文化や宗教を破壊して別の文明を作ることが描かれている。

長老は、

「この頃から自然に異変が起きるようになり、「外宇宙の存在」が地球を監視し始めた」と言う。

しかしこの段階でも人々の下には根が描かれている。


「インディアンの土地をコロンブスが発見し、先住民を侵略することで新たな都を作る」という予言もある。

「二枚の舌」は白人が二枚舌で先住民を惑わし、戦争に駆り立てたことを表わしている。


一番左は私たちのステージ。

これまでの人間とは違って、現代の人々には根が無い。

背中の後ろの矢は戦争を表わしていて、3つ目の矢は「第三次世界大戦」の勃発を予言している。


左側に描かれている人は、最後に帰って来る兄弟を表わしていて、その兄弟は黄色い人種、日本人を表わしているかもしれない」とのこと。


「その頭上に鳥が描かれているのは、世界に警告を与える役割を担っていることを示しているのだ」と言う。


最後に描かれている人は耳をふさいでいるのだが、それは人々が警告を聞こうとしないことを表わしている。


長老の話によって、こうした予言がマヤの石碑に刻まれていたことを私は初めて知った。


「聖書の暗号」、そして「ホピやマヤの予言」にも、「第3次世界大戦」が起こることが示唆され、それによって、人類は破滅に向かおうとしているのである。

これほど多くの「予言」に示された道を、人類が「予言」通りに突き進んだとしたら、あまりに悲しすぎる。

それをなんとかして回避できないものだろうか?

今という時代をまともに眺めてみれば、残念ながらきな臭いことおびただしい。

いつなんどき戦争に巻き込まれてもおかしくないほど、世界は危うい。


           (引用ここまで)


             *****

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かつて「青い星」と月が 入れ替わった・・ホピ族と、隠された青い星(4)

2014-04-07 | ホピの白い兄・石版など


引き続き、刑部恵都子さんの「聖書の暗号とホピ予言の超シンクロニシティ」のご紹介を続けます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


           *****

         (引用ここから)


次の日の午後は、ホピの長老として最も有名なマーティンさんにお会いできることになっていた。

彼は1993年11月22日に国連で講演をし、ホピの聖地で今、何が起こっているのかということと、「ホピの予言」の中にあるすべてのことを世界にむけて発信した。

そして世界平和実現のための、ホピからの提言についての返答を、期限付きで求めたのである。


しかしマーティン長老の願いも空しく、警告は無視されたという。

そのマーティン長老の家は、第三メサの平地の中にあった。


ぬかるんだ道をゆるゆると走りながら、ようやっと来るべき所に来たことを実感した。

私は旅の半ばに、この方にお会いするべくここまで来たのだと心底感じ始めていた。


長老の家は、バッキーのそれより簡素で暗く狭かった。

そして電気も水道もなにも無かった。

長老は部屋の中で満面の笑みを浮かべ、両手を広げて迎えてくれた。

その後、入口のそばにあるテーブルを囲んで4人で話を始めた。


「青い星」や「聖書の予言」のような話も、長老は深くうなずきながら淡々とした表情で聞いてくれた。

バッキーさんの時のような緊張感も無く、隠さなければならないようなこともないような、そんな雰囲気だった。


「キバには、イニシエーションを受けた者しか入れない。
そしてそのイニシエーションは、長老たちに選ばれないと受けられない」と言う。

「キバの中での祈りの儀式として描く砂絵は、夏至と冬至に入る微かな光を用いる。

光が、描かれた砂絵のあるラインを超えると、世界のバランスが狂っていると解釈し、地球のバランスを取るために聖なるものを埋め、儀式を行うことになる」。


聖なるものとは、ターコイズなどの貴重な石だそうだ。

夏至や冬至に差し込む光を取り入れるために、計算し尽くして作られた神像や宮殿もある。


砂絵を描いての祭りはネパールなどでも行われているが、それにしても砂絵のあるラインを超える太陽が地球のバランスを崩すからといって、それを元に戻すために儀式をするとは!

これが救世主によって与えられたという特別な使命なのだろう。

計り知れないところで人々は守られているのだとつくづく感じる。


またボウルの中にハーブを入れた水で儀式が行われ、儀式の前には4日間ほどの断食を行い、この祈りは夜明けまで続くという。

キバには梯子がかかっていて、その梯子を下りてキバの中に入っていく。

「お祈りが高まっていくと啓示が下りる。

ある時は梯子にくくっているトウモロコシの袋やなにかがトントンと音をたてながら降りてくる時もある」と言う。


ところで平和の民として知られるホピにも、マヤや旧約聖書の世界と同じような「いけにえ」の儀式があるのだろうか?

その問いに対しても、長老は率直に答えてくれた。

「悪魔に魂を売った人とか、ブラックマジックを行って人心を惑わせた人たちが「いけにえ」になった。

また大きな地震が起きることが分かると、地震が起きる場所に8才から13才の清らかな男女2人を差出すこともあった。

その子ども達はウォーターコヨーテ族の中から選ぶことと決まっていた。

子ども達が大蛇になって、地面を治めるのだ」。


やはりここでも「いけにえ」の儀式はあったのだ。

ここでは子ども達まで犠牲になっていたことを知った私は、とても複雑な思いでぼーっと長老の顔を見つめていた。


そのときだった。


「昔々、「青い星」と月が入れ替わった。

その時、人類は破滅したのだ。

そして今、再び同じようなことが起ころうとしている」。


長老はあまりに唐突に衝撃的なことをおっしゃった。

「青い星」のビジョンを見たという私の話を、長老はしっかりと捉えていてくれたのだ。


それにしても、それはどういうことなのか?

長老の話はどんどん進む。

「ある時、神は人間に質問してくる。

正しく答えると、世界は平和になる。
正しく答えないと、破壊されるのだ。


「UFOピープル」と呼ばれる外宇宙の別次元の存在が、この惑星で何が起こっているかを見つめ続けている。

いや、監視していると言ったようがよいだろう。

彼らはやがてその意図することを、私たちの世界に実現するだろう。

私たちに予言されているのは、「生存することがとても困難な時代」が来るということだ。

逃げられる所は皆無に近い。


このまま行けば、「外宇宙の人々」つまり「UFOピープル」は、自分達の強大な力を行使するだろう。

この「浄化の時」には、多くの人命が失われる。

生き残れる人たちは、本当にわずかしかいないだろう。

生き残った人たちは一つの場所に集まり、未来のために創造主の教えのままに生きていくだろう」。


そう語る長老の顔には不思議となんのかげりもなく、むしろその時が訪れるのを待っているかのようだった。

「もうこれ以上何もなすことはない。

自分はやるべきことをすべてやったのだから、あとは浄化の日を待つだけだ」。

そう考えているようにさえ見えた。

実際、ホピの若者でさえ長老の言葉に聞く耳を持たなかったようだし、年老いた者達も、多くがアメリカ政府に懐柔されていた。

アメリカはこの地からホピ達を追い出すために別の土地に文化住宅を与えるなど、様々な手段を講じている

だが長老はそのすべてを拒否している。

なぜなら長老たちホピ族は、この世が終わるまでこの大地を守ると、救世主「マサウ」と契約を交わしたからだ。

たとえば大地に穴を掘って水道管を埋設すれば、母なる大地が寸断される。

だからこの土地に水道を引くのを、長老はあくまで拒んだ。


しかし、こうしたことにも若者世代の反発がある。

「昔は、踊り祈れば神に通じたものだ。

今はどれだけ祈っても、通じないことが多くなってきた。

それは今の人たちに、真の祈りができなくなってきたからなのだ。

今世界中の心を開いている人々が、この地に集まってきている。

地球という命の始まりの頃にホピだった印のある人たちが、きっとこの地に戻ってくる。

そして、選ばれた人たちの祈りが始まるのだ。


「終末の日」がいつなのかは、誰も知らされていない。

古い方法で生きることができれば、生き残る道はあるだろう。

祈り。。それが希望だ。

信じていることを容易に変えてはいけない。

自分の使命を全うしなければならないのだ」。


熱く語る長老の言葉を聞いているうちに、もしかしたら長老はこれから起きることすべてのシナリオを知らされているのではないかと思った。

長老から伝わってくる諦めにも似た思いの中に、すべてを知ってしまった人の悲哀を感じたからだ。

幼い魂を持つ今の人々への憐み、これから起きるであろうことを知ってしまったゆえの苦悩、そのすべてを超越した深い慈愛の心。

長老の本当の悲しみが伝わってきた。


私はずっと気がかりだったことを尋ねずにはいられなかった。

「今年、いえ明日にでも「浄化の日」が起きてもおかしくないとお思いですか?」

「イエス!」

それはいままでで一番大きな声だった。

そしてそれは確かな答えだった。

その声の波動の強さに思わず私はのけぞってしまった。

 
             (引用ここまで)


               *****


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ホピの印のついている人々がいる・・ホピ族と、隠された青い星(3)

2014-04-05 | ホピの白い兄・石版など


刑部恵都子さんの「聖書の暗号とホピ予言の超シンクロニシティ」のご紹介を続けます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

著者はそれから、とんとん拍子でホピの地に向かう旅の手筈が整います。

そして、最初に若い長老に会い、話を聞きます。


              *****


             (引用ここから)


「私は宗教家ではありませんが、人々の幸せを祈る者です。

少し前まで、ホピの方々のことをほとんど知りませんでした。

ところがある日突然「青い星」のビジョンを鮮明に見たのです。

そのことから「ホピの予言」につながって、誘われるままにこの地に来ました」と私は言った。


バッキーさんは言った。

「「青い星」の伝説はある。

「青い星」はとても神聖なものだ。

「青い星」はホピにとって、とてもシークレットで大事なことなので、立場上お話しすることはできない」。


バッキーさんは「青い星」のことがホピの外部に出ていることに少なからずショックを受けているように見受けられた。

「違う、そうじゃないの。ホピに伝わるという「青い星」の伝説を知りたくてここに来たのではない。

突然、「青い星」のビジョンを見たのです。

「青い星」を見たことが先で、その後にホピに「青い星の予言」があることを知ったということを、しっかりと伝えてほしい」と私は言った。


バッキーさんは、不思議なものでも見るような目で私をみつめた。

「この世の終末に「青い星」が現れることを知りました。

それはなぜですか?」と私は尋ねた。


バッキーさんは答えた。

「そういうことに心を乱すのではなく、自分の静けさの中に入って、自分の祈りと瞑想を重ねることで本当に深い深いところにある自分の存在を見つめ、創造主から頂いている命から来る本当のメッセージを信じることだ。すべては自分の中にある」

ある意味では型どおりの素晴らしい言葉が続いた。


「聖書の予言にある「終わりの日」、ホピでは「清めの日」というのでしょうが、そのことと、今起こっている様々な災害についてどう思いますか?」と私はたずねた。

バッキーさんは答えてくれた。

「今起こっている災害というのは、すべて「ホピの予言」で語られていることです。自分もおじいさんから聞かされてきました。

この前起こった津波も火山の活動も地震も、今起こって大量の雨もみな、この世の終わりに近づくと起こると聞かされていました。

けれども、救いというものはあると思います。

私もその一人ですが、日本人でも別の国の人でも、数は関係なく、一握りの人達でもいいから、昔の伝統を大切にして、本当の祈りをそれぞれの地で行うことにより、少しずつではあっても救われていくのだと思います。

救世主「マサウ」によって人々がここに導かれたのは、「マサウ」は初めからここにいたのだけれど、地中から出てきた人々が「マサウ」から言葉やいろいろな技術を与えられ、四方に散らばって行った。

それはレムリアの時代からではないでしょうか?

この地球というものの命の始まりの頃、人間は四方八方に散らばって行ったのだけれど、最後はまた地球の中心であるこの地へ戻ってくるように導かれる。

それが今日本人であろうと、ドイツ人であろうと、中国人であろうと、その人が過去ホピであったという「印(しるし)」が刻まれている。

「印(しるし)」があるのだ。

神の指導に基づいて生きている人たちは、再びここに戻ってくる」。


その夜、私たち旅の3人は、ホピにあるミュージアムのホテルに泊まった。

ミュージアムには、昔ながらのホピの生活様式が、写真や建物のミニチュア、道具などと共に展示されていた。

そしてカチーナという精霊の形をした人形がたくさん展示され、独特の雰囲気を醸し出している。

ホピには、1000を超えるカチーナ(精霊)達がいるという。

セドナからホピの居留地に来る途中には、神々が降り立ったと言われるカリフォルニアピークスと呼ばれる山がある。(もとビッグマウンテン)

そこには1000を超える精霊たちが住んでおり、一年の内半分はホピの居留地で過ごすそうだ。

ということは、ホピの人たちは今も精霊と共に暮らしているということになる。

ミュージアムに展示されているその精霊たちをよく見ると、それはまるで生きているような動きのある魅力的な人形だと思った。

だが私には、それがどうしても精霊だとは思えなかった。

「宇宙の人々」が仮に装った姿、、そう感じたのだ。


様々な衣装と一つずつ異なる独特のお面を身につけているカチーナ(精霊)人形たち。

「宇宙人」達は、そうした姿形でホピの人々の前に姿を現して、生きるための知恵や技術を教えた。

ホピの人々は間違いなく神=「宇宙人と共に生きてきた。

カチーナを実際に目にして、そのことを実感できたことがとても嬉しかった。


             (引用ここまで)
 

               *****

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この世の終焉と、強い魂・・ホピ族と隠された青い星(2)

2014-04-02 | ホピの白い兄・石版など



刑部恵都子氏の「聖書の暗号とホピ予言の超シンクロニシティ」という本のご紹介を続けさせていただきます。

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           (引用ここから)


記事を読めば読むほど「聖書」の世界の「ヤハヴェ」という神と、ホピの救世主「マサウ」は同じ存在か、ご同類なのではないかと言う考えが脳裏に迸った。

考えてみると、ホピ族とヘブライの民にはいくつかの類似点がある。

「十戒」という映画に描かれているように、「ヤハヴェ」という神はエジプトで奴隷として苦しんでいるヘブライの民を救い出すために、モーゼに奇跡を起こさせ、エジプトからヘブライの民を脱出させた。

それが「旧約聖書」に記されている「出エジプト記」であり、暗号を秘めた「トーラー」の一部でもある。

そのモーゼの後を継いだヨシュアという人が、44年ほど民を率いて荒野を放浪した。

その後「カナンの地」が、この「ヤハヴェ」という神から、与えられるのである。


なぜ40年以上もの長い間、「ヤハヴェ」神はヘブライの民たちを放浪させなければならなかったのか?

その目的は、「ヤハヴェ」という唯一神を信じ切る強い魂の民へと、彼らを鍛え上げるためだったと言われている。


ここまでくると「ヤハヴェ」という神が、あまりに生々しく感じられてならない。

今まで感じていた神という存在よりもっと身近で、目の前に現れたら話しかけることすらできるように感じる。


そういえば「出エジプト記」には、随所にそんな場面がある。

たとえばモーゼが民たちの願いを受けて、「ヤハヴェ」に水を出してほしいと願う。

すると「ヤハヴェ」は、ある岩を杖で一回叩けば水が湧く、と言う。

そこでモーゼはその岩を杖で叩く。


しかし水は出てこない。

思わずモーゼはもう一回、その岩を叩いてしまう。


その時、水が湧き出るのだが、神は、モーゼが神を疑ったと怒る。


そしてそれゆえにモーゼに「カナンの地」を踏ませることはなかった。

つまり自分を疑ったモーゼに、罰を与えたのだ。


たった一回杖で突いただけで、あんなに忠実なモーゼに罰を与えるの?

なんだかとっても人間的。

そう思うのうは私だけだろうか?


一方ホピ族も「第4世界」に出現した時、救世主「マサウ」に会い、次に再開した時に「永住の地」を与えられるその日まで、大陸をくまなく大移動するように命じられたという。


大移動の目的は明らかだ。

「マサウ」はイスラエルの民の荒野放浪よりも更に壮大な大移動の旅を通して、どんなに辛くとも救世主の指令を守りぬく、強い魂を選ぼうとしたのだと言われている。

これも「ヤハヴェ」の発想に近い。


長い大移動の末にブラックメサに辿り着いたホピ族は、ついに救世主「マサウ」と再会を果たす。

そしてブラックメサという大地を「世界が終わる日」まで守り抜くという契約を結ぶ。

そして、「地球のバランスを保たせる」という「特殊使命」も与えられたという。

「マサウ」という存在は、「ヤハヴェ」という神と違って、人間の姿でホピの民の前に現れたようだ。

だからホピ族は「マサウ」を神と呼ばずに、「救世主」と呼んだのだろう。


ホピインディアンとヘブライの民は、同じように神から選ばれた民、つまり選民だ。

そして唯一神「ヤハヴェ」と救世主「マサウ」、そのどちらもがこの世界の終焉を予言している。


極秘にされ「ヤハヴェ」と名付けられた「青い星」の写真は1985年、こともあろうにNASAから内部漏えいしたらしい。

そしてそれは、間違いなく私が見た「青い星」と瓜二つだ。


だからと言って、太陽の裏側を地球と同じ軌道で公転している惑星のことをにわかには信じることはできなかった。

あまりにも突拍子もないことなので、真偽のほどは確かめようがない。


だが、私が見た「青い星」は何かの影に隠れるように一部だけが見えていた。

だからこの本を一瞥した時、そうか、「青い星」は太陽の影に隠れていたのか、と思ったことは事実だった。

               (引用ここまで)


                *****


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ホピ族と、隠された青い星(1)・・刑部恵都子さん

2014-03-31 | ホピの白い兄・石版など


刑部恵都子氏の「聖書の暗号とホピ預言のシンクロニシティ」という本を読んでみました。

刑部氏は、ある時突然「青い星」のビジョンを見ました。

そしてたくさんの導きを受けながら、世界各地を旅するのですが、ここではホピ族に関する部分だけをご紹介したいと思います。

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                *****


               (引用ここから)


ひもろぎの前で座っていると、瞑っている眼前の左の方に、大きな「青い星」が見えてきた。

しかし星の全容が見えたわけではなく、星の一部だけだった。

その「青い星」が何なのか不思議に思った私は、誰にともなく語りかけていた。


「この「青い星」は地球ですか?

おかしいですね、今私は地球にいるのに、地球と同じような青い星を見るなんて。

この「青い星」は地球ではないのでしょうか?

でも、地球の他に、このような青い星があるのですか?」

   
              (引用ここまで)


                *****


そして、ホピ族に「青い星」に関する予言があることを知り、ホピ族の住むアリゾナ州に旅立ちます。


               *****


               (引用ここから)


ホピの予言9番目「最終章」は次のように語る。

「あなた方は天の住居のことを聞くようになるだろう。

それは大音響と共に落ちてくる。

青い星のようなものが見える時、私たちの民の儀式はまもなく終わりを告げるのだ」。


神秘の民ホピ(平和の意味)は、創造主から特別な使命を与えられた最古のインディアンの部族と言われている。

長いこと平和に生活してきた彼らの間に、現在分裂がおきている。

「ホピの予言」は、「彼らの在り方は世界の縮図だ」としていて、実際世界はまさに分裂状態にあるのだ。


ホピの予言には3つのソースがあるらしい。

「石版」と「岩絵」と「お告げ」だ。

これらの予言は、今までいくつもが的中してきたという。

広島と長崎に投下された原爆は、「ホピの予言」に明確に記されていたという。

この事実が判明した時から、ホピの人々の戦いが始まった。

そして今まで明かすことのなかった「予言」のすべてを、世界に明かす決心をしたという。

なぜなら残り少なくなった「未成就予言」に、世界の転換を告げるものが多々あったからだ。


ではホピの「最終予言」とはいったいどのようなものなのか?

まず石版は紀元1100年に彼らがオールドオライビ(当時のホピ集落の中心地)において、救世主「マサウ」から直々に授かったもので、「マサウ」自身が自ら裏表に象徴を描き込んだという。

2つ目の「ロードプラン」と呼ばれる岩絵は、ホピの生きる道を後の世代が忘れぬよう、ホピの先祖がオライビの近郊の岩肌に刻んだものである。



ここには「ホピの出自」と、「第四の世界」に入ってから人類が辿る「2つの道」が描かれている。

ホピの険しい道は下に、世界の大部分が辿る広い道は上に描かれている。

下の道の最後は「豊作」だが、上の道は波線に示された「混乱」で終わっている。


「ロードプラン」とあるように、ホピにとっては「人類の道」は最初から決まっている。

未確定なのは、誰がどの道をとるか、そして世界がその道を進む速度ぐらいだ。


3つ目の「お告げ」は、ホピの祭司長が「キバ」で祭りの度に受ける天啓である。

時代が進むに従い、岩絵と石版の象徴に封じられていた多くの「予言」が、ホピの長老のお告げを通して解釈されてきた。

その結果、100に上るホピの予言のほとんどがすでに成就しており、現在残すところは数えるほどになっているという。(月刊ムー第249号)


この「予言」に対して、数人の研究者が解読を試みてきた。

そのうちの一人、ホピの歴史と祭祀を初めて世に広めたフランク・ウォーターズは「青い星のようなものが見える時」という部分について、次のように伝えている。


            ・・・


「時は迫っている。

青い星のカチーナが広場で踊る時が来る。

彼はまだ見えない青い星を象徴している。

その星はもうすぐ現れる。

祭りで歌われる聖歌によっても、その到来は予告されている」。

         
                ・・・


私がかつて見た「青い星」は、全容が見えなかった。

なにかの影に隠れているような見え方だった。

しばらくするうちに、そのことが気になり始めた。

青い星は、何の影に隠れているのだろう?

隠れていないのならば、星の全容が見えるはずだと思ったのだ。

それを気にかけながら時々、神籬の前に座ってみるのだが、なかなか青い星は姿を現してくれなかった。


ある日、「青い星」のことで新しい情報が入った。

漫画家でサイエンス・エンターテイナーの肩書きを持つ飛鳥昭雄さんと言う方が「青い星」のことを書いているというのだ。

本のタイトルは「太陽系第12番惑星ヤハヴェ」。

帯には、「太陽の向こうに隠れながら公転する「反地球クラリオンは存在した」」とある。

つまり太陽の反対側に地球と同じ軌道を、同じ速度で回る惑星があるというのだ。

そしてNASAは秘密裡にその「反地球」の探査を決行しており、その存在を確認しているという。


地球よりももっと青いその惑星に、NASAがつけたコードネームは「ヤハヴェ」。

ヤハヴェとは旧約聖書に出てくるモーゼの神であり、アブラハムの神、イエスキリストの父なる神である。

つまり旧約聖書も新約聖書もヤハヴェという神の導く世界なのだ。

そして旧約聖書の最初の五書「トーラー」(モーゼが記したとされる)には、暗号が秘められている。


かつて私が見た「青い星」のビジョンが、「ホピの予言」とつながった。

「青い星」の名前がヤハヴェだとは。。

もしかしたら聖書の暗号に出てくる「終わりの日」とは、ヤハヴェという神の誘導した時代の終焉ではないのか?

だとすると、ホピ族の救世主という存在もまた、ヤハヴェという神なのだろうか?


             (引用ここまで)


              *****


今まで5年半、当ブログで慎重にとりあつかってきた「ホピの青い星」について、著者は臆するところなく、突き進んでゆきます。

この本も、ホピ族に関する重要な資料なので、わたしは大切にご紹介したいと思っております。



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「ホピの予言・・青い星はいつ現れるのだろうか?」

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〝いけにえ”で地球を救う・・ホピ族のペテログラフ(岩絵)(6・終)

2014-02-21 | ホピの白い兄・石版など


吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」のご紹介を続けます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


           *****

          (引用ここから)


「あのカチーナ山が再び火を噴く時、人類は浄化される。

その時はアメリカ中が亡びるときだ。

しかしホピとホピの血だけは残る。

なぜならここオールドオライビは宇宙の中心だからだ」

と言うマーティン氏の表情は、確信に満ちている。


「人類が絶滅状態になる「浄化の日」を避ける方法はありますか?」
と私が聞くと、

「生贄が必要だ」
と彼は私を見据えて断言した。

「ホピやナバホは、伝説に残っているように、少年と少女をナバホ山の近くの湖のそばで殺し、その血をカチーナ山やナバホー山、湖と、神に定められたあらゆる地点に注いでまわった。

その二人は部族のために進んで生贄になることを申し出、喜んで、微笑を浮かべて死んでいったのです。

インディアンは再生を信じているから、死は眠りと同じで、まもなく別の人間としてよみがえるのです。

その少年や少女のような生贄が必要になる。

生贄を捧げて神に祈るしか、「浄化の日」を逃れるすべはないのです」

とホピインディアンの長老は空を仰いだ。


         (引用ここまで)


           *****


ホピ族が伝統的に少年少女をいけにえにささげてきた、ということについては、他の本にもいくつか記述があったことを記憶しています。

あえて採りあげなかったのですが、時をあらためて、紹介したいと思います。


関連記事

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地下核シェルターの住人と地上文明の相克・・ホピ族のペテログラフ(5)

2014-02-19 | ホピの白い兄・石版など


吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」のご紹介を続けます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

           *****


         (引用ここから)


私はマーティン氏の話を聞いていて、思った。

ホピの神話に言う「地下の国」とは、日本流に言えば、「記紀」でイザナギノミコトが妻のイザナミノミコトを追って訪れた根堅州国(ねのかたすくに)だ。

それは中国思想の影響で、黄泉の国=死者の国と考えられたりするものの、元々はその文字が示すとおりに「地下にある堅固な国」つまり、現代に置き換えれば堅固な核シェルターであり、多数の人間が生活できるように設計され構築された地下都市であったのではないのか?


ホピの神話に言うように、人類は何度も地上で絶滅状態になり、おそらく核戦争による汚染で住めなくなったため、選ばれた人間だけが地下都市で生き延びていたのだ。

アトランティスやムーの高度な文明も、原子戦争で滅んだという説もある。

12000年前も、それ以前も、人類は少なくとも2度は、壊滅状態になってしまったのだ。

ホピの神話は、核戦争で滅びた人類の歴史を伝えているのに違いない。

すると、イザナギ・イザナミの神話は、日本列島でも現実に存在した地下都市王国の女王=地下シェルター人の代表であるイザナミと、地上王国の王=地上王国の代表であったイザナギの対立の物語ではなかったのか?」と。


カナダインディアンのクリンギット族を含む北米インディアンには、「大地の神「マニトー」が地上に現れ、人々を守護する」という信仰があり、「マニトー神」が現れる場を「マニトバ(マニトーの場)」として祭祀する。

カナダの「マニトバ」は、その代表的な祭祀の土地であった。

現在ニューヨークと呼ばれる地も元はマンハタン(「マニトーの神」の島)であった

そこをオランダ移民がインディアンから買収してニューアムステルダムとしたものを、後に英国からの移民集団がオランダ移民から買い上げて、「新しいくびき」の意味も込めて「ニューヨーク」と改名したのがそのいわれである。


この「マニトー神」は、ホピの場合は「キバ」という地下神殿で祀られる神にあたる。

日本流に置き換えれば、キバの神は「蛇神」である。

ホピ族は「ホピとは平和の意味」というが、その平和とは地下の蛇穴にいる蛇のように、静かに時を過ごすことに由来している。

ホピ族の宗教的中心地であるキバは、まさしく村の中心にあって蛇穴に似せて作った地下神殿であり、

地上に開いた穴から見えているはしごでホピの人々が出入りするホピ祭りの神事の風景は、蛇穴から出入りする蛇の精霊そのものである。


私がオールドオライビを訪れた日は、ちょうどホピ族の祭りの日で、ホピ族がオールドオライビの地に住みついた日を記念したホピの踊りが奉納される日であった。

かつては岩山をくりぬいた横穴式のとりで状住居であったものに、時代が下がるにつれて扉や窓を入れ、更には岩山に隣接する住宅を石と木材で建てたりして、

メサの頂上部のすり鉢型の地形を上手く使い、中央部分の平たい場所を神事のための広場にし、周囲を防御用のとりで兼住宅にした場所で、ホピ伝統の踊りは数時間にわたって繰り広げられた。

日本の盆正月の感覚で、この日のために帰郷した人々は親族や友人の家で食事をしたあと、すり鉢の縁にあたる岩山や民家の屋根に上がって広場で奉納される踊りを見物する。

踊りといっても、数十名の男は裸体に腰布を巻き付け、手足に脚絆のような毛皮や布を巻き、それに土鈴のようなものを下げ、頭にワシやタカの羽飾りをつけただけ。

女は、上体ははんてんのような衣服で、腰布、首飾りと手足の装飾といういでたちで、素足である。

40~50人の踊り手が一重か二重の輪になって、太鼓と囃子手の歌声に合わせて足を踏み鳴らし、手はほとんど動かすこともなく、ぐるぐる回るだけのものである。

手足を最も簡単なラジオ体操のように動かすこともなく、歌声や掛け声は聞いていると、仏教の声明やお経に似ている。


「海の向こうにホピより肌の白い兄弟がいる。

その兄弟はもともとホピであったのが、世界に散ったのだ。

やがて世界が浄化された時、その兄弟の代表が、ホピと共に、それぞれの部族に伝わる石版を持って「雲母の部屋」に集まり、世界の立て直し方を記した石版の文字を読み、新しい生き方を始める。

日本人はその兄弟の一つなのだ」

と言って、一族の食卓に招いてご馳走してくれ、ホピダンスにも招待してくれたホピの長老マーティン氏の好意に対して、私は妻や宮田監督と共に、炎天下の岩山の広場で繰り広げられる神の踊りに、暑さに耐えることで参加していた。

ホピダンスでは、悪霊や地霊が踊り手を誘惑したり、かく乱したりしに現れる。

その役目をする男たちは、メサの頂上の住居群の中心部にあるキバの穴からはしごを伝って現れ、踊りが終わるとまた中から地下に消える。


その装束と様子を見ていて、私はイザナギを鬼たちといっしょに「黄泉比良坂(よもつひらさか)」まで追いかけてきたイザナミを思った。

「死者の国」と「生者の国」との境の「黄泉比良坂」に「ふさぎ岩」として置いた「千引岩」をはさんで、

「私はあなたの国の人間を毎日1000人殺してやる」と叫ぶイザナミに対して、「それならおれは毎日1500人生まれさせる」と言い返すイザナギの話は、

1000人の人間でしか動かすことができないような巨石で出来た頑丈なシェルターの出入り口越しに、「地下王国の女王」と「地上王国の王」が憎しみをぶつけあったことと解釈できる。


ホピの神話でいう「蟻人間」と「地上人間」の相克にあたる。

今、目の前で繰り広げられている悪霊・地霊とホピの善良な「地上人間」とのやり取りは、まさしく根堅州国(ねかたつくに)と筑紫国の住民との物語だ、と理解しながら、遥か彼方にそびえるホピの霊山カチーナ山の万年雪に覆われた頂上を眺めると、霊山は富士山に重なって見えるのだった。

           (引用ここまで)


             *****


関連記事

「ホピの予言より・・1978年「やさしいかくめい」から」


「フランク・アルパーの語るアトランティス再浮上説(1)・・精妙な波動の王国」


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蟻人間にかくまわれて地底に住む・・ホピ族のペテログラフ(岩絵)(4)

2014-02-17 | ホピの白い兄・石版など



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             *****

            (引用ここから)


だからこそホピの長老のマーティン氏は確信を持って「天空人」や「天空船」のことを話すし、マヤ以来伝わる絵図を部族の宝として大切に継承しているのだ。

そうした一連の事柄は、ホピにとって当時の「未知との遭遇」がいかに重要であったかを物語っているといえよう。

そうした「天空人」が、古代日本に降り立ったのを目撃した人々によって、「記紀」の「天孫降臨神話」の原型が作られたとしたら、神々として尊崇されていたものの中には宇宙人も含まれていることになる。


だが、ホピ族の絵図や伝承をよく考えると、神々が天空から飛来しただけではなく、ある時期に地下から地上の世界に現れた「地底人」であった可能性もある。

どうやら「蟻人間」というのが、地下世界の住民で、その人々にかくまわれていたのが「地底人」であったようだ。


ホピの神話は

「今我々は「第3世界」に住んでいるが、第2世界にはホピの祖先は地下に住んでいた。
やがて我々は第4世界に住むことになる」という。

そしてホピの先祖が地下からこの第3世界に出てきた道は、グランドキャニオンの近くの谷底にぽっかり開いた洞窟の穴が「出口」だったという。

マーティン氏は、ホテビラの自宅の入口の続きの土間に置いた質素なテーブルに私を迎え、ホピのハーブ茶とピキという薄いパンを勧めてくれながら、絵図を広げて話してくれた。

「第1の世界は一斉に開いた火山の口から吐き出される火と煙と溶岩で滅び去った。

すると「ソッツナング」というホピの神は、地上から地下に逃れて「蟻人間」と共に暮らしていたホピの生存者が生き延びるのにほどよく冷める時期を見計らって、「第2の世界」を作ることにした。

「ソッツナング」は火山の火で浄化された地上世界をさらに清め、海には陸を、陸であった所には海や湖を作り替え、地上を創り直した。

住むのに適した地上の土地が整備されると、「ソッツナング」の神は地下都市に住む人々を地上に呼び戻した。

彼らは長い地下の道を通って地上に出て、再び暮らし始めた。

「ソッツナング」は、人々がどのように信仰深く、誠実に生きているかを、常に人々の波動が「ソッツナング」に発信される基地と地球の「波動センター」から出る通信の波で聞いていた。

やがて善良な人々の村には争いが起き、人々の間にも創造主をないがしろにする悪い心の者が増えてはびこるようになった。

そこでソッツナングは「第2の浄化」をすることに決めた。

心の良い、信心深い人々を「蟻人間」の案内で地下の住居に避難させ、南極と北極の極点で地軸をまもっている「双子の神」に命じて、持ち場を離れさせた。

すると地軸は狂い、地球の軌道は狂い、海と湖は陸地に覆いかぶさり、太陽の熱も届かなくなって、やがて地球は分厚い氷に閉ざされてしまい、「第2の地球」上の世界は完全に氷の中で凍え死んだ。

やがて「ソッツナング」は「双子の神」に両極の狂いを元に戻すよう命じた。

すると地球は正しい軌道を巡り始め、太陽の光が再び地球を温めるようになって、氷が溶け、暖かい地上がよみがえった。

そこで、「ソッツナング」は「蟻人間」に連絡して、地下住居の避難民を地下道を通って地表に戻らせた。

こうして「第3の世界」が訪れた」。


「だが我々は今、ここにいる」と、マーティン氏は絵図の終わりの方の一点を示した。

そこには「天空船」が見守る真下に、鳥も鳴くことを止め、地下のアナグマもなまずも住めなくなった汚染した土壌の世界があった。


「人類がこのまま進むと、再び世界戦争が起き、今度は人類が死滅する程の大変な状況になる。

しかし、たとえ世界中が争いの場となり、アメリカ中が戦場となっても、ホピの人々は決して武器をとって戦わない。

我々は心ある人々と共にこのメサの地下に潜り、カチーナの神が「出てきてよい」と言う日まで耐えることになる。

我々はいつ地下に潜っても生活できるように、十分食糧も貯えている。

地下での生活が終わって次に我々が地上に出る時は、人類は「第4の世界」にいるのです」

と彼は壁に吊るしたたくさんのカチーナ神の人形を見た。

           (引用ここまで)

             *****

 関連記事

「悪しき世界から清められる・・ホピの祭(ウウチム祭その4)


「ハルマゲドンと地底の人々・・F・アルパーの語るアトランティス再浮上説」


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「ホピの祭り・・大波が第3の世界を滅ぼし人々は葦のいかだで島を渡る(笛祭り1)」

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UFOは今もホピ族を見張っている・・ホピ族のペテログラフ(岩絵)(3)

2014-02-15 | ホピの白い兄・石版など


吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」のご紹介を続けます。

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              *****


            (引用ここから)


自然の岩場、巨木、灌木の茂みを祭壇として、部族の祖先神や守護神を祭祀するホピインディアンの伝統は、沖縄で「御嶽(うたき)」とか拝み場所(うがんしょ)といって、街中の灌木の茂みやサンゴ礁岩の岩場、ガジュマルやヒルギなどの茂った森の一角を聖域として祭祀する風習と酷似している。

ちなみに、沖縄にもホピインディアンにも、お寺や神社はない。

祖先神と自然神を祭る場は、山、街中、森の中、海岸、湖、洞窟、岩場と、神秘的な雰囲気さえあればどこでもよいのだ。



シェブロンキャニオンには、ループキャニオンやウォルナッツキャニオンにはない注目すべき図形があった。

見方によればヘルメットととれる大きな頭をして、肩が宇宙服かアメリカンフットボールのユニフォームのように大きく、それでいて腰が異様に細い、逆三角形状の頭上に、四角や楕円形の飛行船のようなものが描かれているのである。

中には頭のてっぺんから昆虫の触覚のようなものが2本も3本も出ているのがある。

アメリカの岩刻画学会や岩石芸術教化学会の学者の見解では、最も古いものは、頭を表わす丸と、体や手足を表わす太めの線だけで人物を描いていたが、やがて頭が異常に大きく、肩も張って、逆三角形の体をした岩絵に移行したという。

ここでいう「岩絵」とは、岩を線や奇蹟で彫り込んだ線刻と違って、輪郭線の内側にあたる岩肌を、石などで磨滅して面として表現したものである。

しかしヘルメットのようなものからアンテナが数本出ていて、宇宙服を着ていると見られる人物の上に、

「いつもホピインディアンを天空の一角に浮かぶ「スカイシップ」(天空船)から見守っている「スカイピープル」がいて、人類が絶滅の危機に瀕した時には必要な人間だけを助けるために、彼らは地上に降りてくる」

というホピ族に伝わる絵巻物や伝説があることをその場で思い出したら、率直に「これは宇宙人だ」と考えたくなる。

それらのロックアートを見た仲間たちは「これは間違いなく、古代にアリゾナの砂漠に宇宙人が降下していた証拠だ。

この上空の宇宙船などは、世界各地で目撃されている型のそれぞれを描いたものですよ」と話し合った。


何人かの仲間は深夜の砂漠に出かけ、いろいろな不思議体験をしたという。

「1等星の数倍は明るいその物体は、私たちに合図するようになんども強烈な光線を点滅した。

ヘリコプターでもなく飛行機でもなく、あれは確かにUFOだった」。

「藤原先生がサモンコール語で交信しているのを見ていた私たちは、気づくと衣服にキラキラと光る金粉がびっしり付いていたのですよ。

まったくの奇蹟です。
アリゾナに付いてきてよかった。
学会はまったく分からなかったけど、こんな所でUFO体験ができたなんて!」

などと、報告はにぎやかだった。

こんな時間まで帰ってこないとは、もしかしたら砂漠で道に迷って遭難したか、事故に会ったか、気がかりだと心配していた12名の思惑とは裏腹に、5名は、宿舎のホリデイインホテルに帰って来た時、極度に興奮した口調で、それぞれに夜の砂漠で貴重な体験を話したものだった。

私は彼らの話を聞いて、やはりUFOは今でもアリゾナのホピインディアンを見張っているのだと素直に受け取らずにいられなかった。

ホピ族は古代から、そのようにして「スカイシップ」と「スカイピープル」を目撃し、「未知との遭遇」をシェブロンキャニオンの聖地にロックアートとして描いたのだろう。


考えてみれば、このシェブロンキャニオンにUFOや宇宙人の絵がインディアンによって描かれても当然である。

今でもアリゾナ州フラッグスタッフからセドナやネバダの砂漠の米空軍基地にかけては、UFO目撃情報が多いのだから。

「セドナの赤い山塊のどこかに、宇宙人とアメリカ某機関の共同基地があるはずですよ」と地元のクリスタルショップの経営者も言っていた。

現代でもそうだから、アメリカインディアンの時代には、もっと多くの星団や、他の惑星からUFOが飛来し、実際にアリゾナの荒野に降り立った宇宙人をホピやナバホインディアンの先祖が何度も見たのに違いない。

その強烈な「未知との遭遇」をシェブロンキャニオンの岩壁に描いたのだ。


             (引用ここまで)

     
              *****


関連記事

〝はだか世”から訪れる〝人類の祖”・・ニライカナイは地底にある(3)

「新しい人類が新しい宇宙をつくる・・半田広宣氏「2013:人類が神を見る日」

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スカイピープルと古代人・・ホピ族のペテログラフ(岩絵)(2)

2014-02-13 | ホピの白い兄・石版など


吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」のご紹介を続けます。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

           *****

         (引用ここから)


「確かにこれはUFOだし、宇宙船ですね。

こんな思想が,いつの頃からホピインディアンに伝わったのですか?」と私はマーティン氏に尋ねた。


「マヤやインカの人々は、元々ホピと同族なのです。

その絵図にあるということは、はるか古代から言い伝わっていると言えます。

元々ホピの伝説では、「マサウ」というホピの神が最初に地上に出現し、人類に生き方を教えたとされていますが、

その「マサウ」自体が「天空人」ですから、人類の始源から「スカイピープル」は関わっていたとみるべきでしょう」

とマーティン氏は答えて、ホピ茶を勧めた。


そのマーティイン氏の説明を傍証する岩壁画を、私は日本から同行した16人の仲間と共に、数日後、ホピの村近くのシェブロン峡谷で見ることになった。

3台の四輪駆動車に分乗し、フラッグスタッフのホリデイインホテルを出発。

シェブロン川が流れる荒野に入った私たちは、前の車があげる砂埃が雲のように視界をさえぎるガタガタ道を2時間かけて峡谷へと向かった。

やがて道路は鉄条網で囲まれた、なにやら訳のありそうな荒れ野原に入り、木枠と鉄条網で作った門に何度も行く手を阻まれることになる。

その扉には、

「アメリカ合衆国政府がインディアンと建国時に取り交わした協約によると、「インディアンの聖地を犯す者には死をもって報いる」という条文があり、今でもその法律は生きている」とある。

それにジャックという私の車の運転手によれば、

「このあたりにはいろいろな秘密機関の基地があり、中には悪い宇宙人と共同研究している基地もあるらしい。

だから地平線の彼方まで広がるこのあたりの荒野の私有地は、名目上はアメリカ人のものになっていても実際にそこを利用しているのはアメリカ以外の機関かもしれないし、宇宙人である確率も高い。

だから警告板を無視して、こうやって侵入を続けるのは、本当に危険なんだ。

万が一とがめられたら、僕たちは日本人のお客に命令された通りに運転しているだけだと言う。一切、責任はとらないよ。
実際どこに行くのかも知らないのだから」

と諦めと怒りの入り混じった表情で私に告げた。



シェブロン峡谷で見た岩肌は、まるで岩の奥からコールタールか重油が染み出しているかのように、こげ茶色から黒色をしていた。

その黒茶色の層はさほど厚いものではなく、2センチそこそこのものであった。

だからそこに線刻されていた文様や図形は、掘られた部分だけが下の層の白い岩質が現れるため、全体としてこげ茶色の壁面に白か薄茶色の線刻や図形が描かれたことになって、くっきりとした画面を見せていた。

しかし古いものは2000年から3000年というから、長い年月の風化や剥落で傷みが激しく、描かれた人物の顔全体が消え失せていたり、

せっかくすばらしい造形だと見えたものが、近づくにつれて崩落寸前のひび割れだらけだったりという状況だった。

アメリカという国家の文化財産であるはずのインディアンの聖地のロックアートには、まったく保護措置がとられていないことが見てとれた。

アメリカ岩石芸術学会やアメリカ碑文学会、ルイジアナ遺跡学会、アメリカ文化学会など、多くのロックアート学術機関が、インディアンの聖地に残るロックアートの保存と保護を唱導しているわりには、シェブロンキャニオンの谷間では、措置は全くとられていない。

それは途中に立ち寄ったウォルナッツキャニオンの遺跡でも同じであった。

フラッグスタッフから車で40分ほどのウォルナッツキャニオンは・・キャニオンというからにはグランドキャニオンなどの広大な峡谷を想像していたが・・現場は飛び越せるほどの小川が流れる「クルミの森」の谷のそばの十数メートルの丘の南斜面にある岩場だった。

ホピ族の自然神殿だったという丘の一角には、横数10メートルほど、縦4メートルほどの岩塊があり、そこの岩には星や太陽、甲虫、蛇、イモリ、カメ、カエルなどと共に、杖を持ったシャーマン(呪術師や巫女)、雷文様などが彫ってあった。

しかし、アメリカの岩刻画学会で研究発表者が誇り高く報告するような保護や保存の痕跡は、まったく見られなかった。

それはホピインディアンの居住地・オールドオライビからの帰途に調査したループキャニオンでも同じことであった。

幅約50メートル、両岸の断崖の高さが最高で約10メートルのループキャニオンは、ホピ族がそれを採取してお茶として飲むハーブの甘酸っぱい芳香におおわれていた。

その匂いの方向に、岩だらけで水のない川底を歩いていくと、谷間で盆地のようになった住居跡らしい草地や砂地に、ハーブ茶の原料となる草が群生していた。


ホピインディアンは、寒風が吹きつけない谷間の陽だまりで、周辺は断崖や巨石で見通しが悪くて中が覗かれないような水場に野営地を設けた。

人の背丈ほどもある岩だらけの峡谷だから、仮に敵に見つかっても攻撃されにくく、防衛しやすい。

峡谷には水は流れていないが、伏流水があるのだろう。

あちらこちらの岩陰に、底も見えないほどの深い淵がある。

水は澄んでいるから、相当に深いのだと分かる。

その縁に岩場の楓やハゼの紅葉が映えて、真っ青な空を背景に温和な詩画をつくる。


切り立った岩壁には、カメ、いもり、足形、手形、同心円、螺旋文様、雷文様、鹿、犬などとともに、人物が刻印されていた。

聞けば、その岩壁や棚はホピやナバホインディアンの祭壇であったという。

そこが彼らの神殿であったのだ。

              (引用ここまで)

                *****

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ホピ族のペテログラフ(岩絵)・・吉田信啓氏

2014-02-11 | ホピの白い兄・石版など


吉田信啓氏の「岩刻文字の黙示録」という本を読んでみました。

リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

当ブログのメインテーマであるホピ族についての記述のある、1995年に出された書籍です。


             *****

          (引用ここから)


「宇宙人は常に上空に滞空した天空船から地上を見ていて、地球に危機が訪れた時、その天空船に乗って降りてきて、必要な人間だけを助け、しばらく天空のある場所で過ごさせた後、地上に戻してくれる」

という伝説が、北アメリカに絵図や岩に刻んだロックアートと呼ばれる岩絵で伝えられている。

私がこのことを知ったのは平成6年5月、アリゾナ州のフラッグスタッフから車で3時間ほど走ったメサにあるホピインディアンの古い地ホテビラのホピの長老の家であった。

私は北アリゾナ大学で開かれた国際岩絵芸術学会連合の学会に参加するためフラッグスタッフに「日本ペトログラフ協会」の16人の仲間と一緒に滞在していた。

長年ホピ族と生活を共にしながら映画「ホピの予言」とその続編「浄化の日」を撮り続けている宮田雪監督の案内で、ホピの長老の一人であるゲスリスウマ・マーティン氏の自宅に招かれたのだった。



マーティン氏は「マヤやインカの時代から伝わった絵図」の写しを質素なテーブルに広げて

「人類は「第4の世界」に移行しようとしている。

この「第4の世界」は、物質中心のこれまでの人類の歩んだ道と、これから人類が進むべき精神文化中心の道とに分かれるこの辺から始まる」

とその絵図を示しながら説明してくれた。

その絵図の線刻は、ホピ族の最古の村であるオールドオライビと、マーティン氏が住むホテビラ村との間の荒れ地にあるホピの聖地の大きな予言の岩にも描かれているという。



「この二つの道のどちらを選ぶかで、人類が生存し続けるか、絶滅してしまうかが決まる。

この分かれ道の真下にある印は、「ホピの予言」で「死の灰のつまったひょうたん」とよぶ原子爆弾です。

原爆による世界原子爆弾戦争を経過して、人類は破滅の道を進むか、世界最終戦争を回避して精神文化の道を選び、人類繁栄の道で生き残るかの瀬戸際を私たちが生きていることを、この絵図は示しているのです。さらに・・」

とマーティン氏は、古びた絵巻物の左端の上の部分に描いてある四角い乗り物を指した。

「これが「スカイピープル」とホピ族が呼ぶ、天空人の乗り物です。

天空人はこのようにして、いつも天空の一角から地上を眺めています。

そして、いざという時に降下して、必要な人間を「スカイシップ」に乗せて助けるのです」と言った。

     
             (引用ここまで)

               *****

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「白い兄」の記憶の源・・ホピの予言研究(その4・終)

2010-08-31 | ホピの白い兄・石版など
ルドルフ・カイザー著「ホピ・宇宙からの予言」を読んでみました。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。続きです。

著者は「白い兄弟の帰還」というテーマをホピ族の神話体系の中で捉える必要性を述べています。

        *****

(引用ここから)



世界の周期的な死と再生というのは、先史時代の文化に広く見られるテーマである。

ホピにとっては、時のはじめから宇宙の運動の一部であった「種子」の成長に、このサイクルのすべてが関わっているのだ。

この意味で神話の過去と未来は一つであり、予言はまさに未来についての神話となる。

だからこそホピは過去から未来を読むことができるのだ。


たとえば長老は次のように語っている。

「わたしたちホピには、こうなることは以前から分かっていた。

なぜならこれは宇宙の計画だからだ。

大神霊と創造主によってつくられた計画。

だから生き残りたいと思うなら、そもそものはじめの生き方、平和な生き方に立ち戻らなければならない。

創造主の教えをすべて受け入れて、それに従わなければならない。」


伝統派のホピにとっては、時の始めに定められた世界の秩序を維持し回復することが何にも増して重要なのであり、それに比べたら進歩や発展によって新しいものを生みだすことは大した価値を持たない。



●聖書との類似

ホピの予言の基本的な構造は、聖書などの他の予言と明らかに似ている。

聖書に出てくる多くの予言でも、この世の終末のことを「終わりの日々」、「さばきの日々」とよんでいる。

これはホピの予言の表現と同じである。

「白い兄の帰還」という予言も、世界の終わりにイエスキリストが再臨するというマタイの福音書の予言に似ている。

同様の予言の例としては、ユダヤ人に伝わるメシア願望、ヒンズー教におけるビシュヌ神の化身クリシュナの帰還の予言、イロコイ族の予言者の輝く光となって東から帰ってくるという誓約、神からつかわされた予言者が夜の内に東から現れて人々の魂を清め彼らを教え導く、というエスキモーの伝承などがある。

そして忘れてならないのがアステカの、ケツァルコアトルが帰ってくるという神話である。

アステカのケツァルコアトルは有翼のヘビ神で、みずからに火をつけて生贄として死んだ。

しかし死ぬ前に「いずれ平和をもたらすために東の大海を越えて帰還する」と約束したという。


ユダヤ教のメシア、キリスト教のイエス・キリスト、ホピのバハナ、そしてアステカのケツァルコアトルはみな、平和をもたらす者として帰って来ると語られている。

彼らは、「世界が暗くなり終末が近づいて光をもたらす者が必要な時に帰ってくる」という神話上の救世主なのだ。


このような神話は、人類が太古から持ち続けている希望や贖罪、浄化、平和、救済への願望の現れなのだろう。


ここに上げたような類似の予言が生まれたのは、宗教上の相互交換作用の結果ではなく、普遍的な、全世界共通の宗教または神話的モチーフが、多くの宗教や神話に個別に現れたものと考えるべきだと思う。


●ところで、部族民の宗教はその部族の神話から切り離すことができないので、一般的には部族民はその予言を世界中に広めようとはしない。

ホピの予言も元々は彼らだけの世界、時間、未来についての解釈だったのだ。

しかし村の地下室で1947年と48年に下された決定により、部族の神話は世界の神話に変容することになった。

ホピの予言は世界に向けて発せられたものとみなされるようになったのだ。

第二次世界大戦が世界に及ぼした影響、技術の進歩、とりわけ原子爆弾に対する世界的な反動も追い風になったのかもしれない。

いずれにしても第二次世界大戦後まもなく、一部のホピの宗教的指導者たちは彼らの予言に世界的な価値があると認識しはじめ、それまで多かれ少なかれ秘密にされてきた先人の教えを世界に広めようと提唱した。


ホピは存亡の危機に立たされている。

そしてこの世界の未来と後の世代の幸福を心にかける人なら、理由こそ全く異なるものの、ヨーロッパ・アメリカ型の西欧文明もやはり危機的な状況にあることを進んで認めるだろう。

つまり根本的に異なる二つの生き方がいずれも等しく未来の不安にさらされているわけだ。

そしてそのことがこの二つの道に融合をもたらし、正反対の方向から発しているにも関わらず、互いに互いを大きく強化することにつながったのだ。

(引用ここまで・終わり)


*****


著者の考えはごくまっとうで、ホピ族の予言は本来部族のためのものであったということです。

おそらく、それはそうなのだと思います。

その部族の祈りが、人々や地球全体への配慮に満ち満ちているということが、敬意にあたいする価値のあることなのではないでしょうか。


しかし、それだけではまだ問題はほとんど解けたとは言えないでしょう。

彼らの待つ「白い兄」とは誰なのか?
兄と弟は、何を約束したのか?

それらへの答えはまだ何一つないからです。

ケツァルコアトル神とホピ族の関連が不鮮明なのは、なにかが故意に隠されているようで、気になりますが、ホピ族の祭祀に見られる驚くような伝承は、本当に「失われた第3の世界」の記憶であるのではないかとも思います。

神と人が共に暮らしたはるか太古の神代の記憶なのではないか?
あるいは、宇宙からの指導者の帰還を待ちのぞんでいるのではないか?

そういう可能性はあるのではないかと思っています。





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世界は浄化されるのか破滅するのか?・・「ホピの予言」研究(その3)

2010-08-26 | ホピの白い兄・石版など
ルドルフ・カイザー著「ホピ・宇宙からの予言」を読んでみました。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。続きです。


ホピの待つ「白い兄」とはどんな人なのか、ということが考えられています。


       *****

(引用ここから)


要約すると、「白い兄とその帰還(証として聖なる石板をもってくるという)」はもっとも古い中心的な「ホピの予言」のモチーフである。

黙示録的なテーマ、灰のつまったひょうたん、懲罰、滅亡、その後に訪れる千年至福王国や、
世界を揺さぶる3度の動乱、白い兄につき従う2人の協力者、そして清めの火が迫っている、といった「予言」は、
おおむね「白い兄」の「予言」の後に生まれたもので、時に生きた神話化過程と呼ばれる現象の産物だ。


しかし伝統派のホピ指導者が演説や手紙で圧倒的に重視しているのは、この後者のモチーフである。

そしてこの終末論的なテーマは、西欧世界のどこでも、人々の想像力を刺激した。


しかし「ホピの予言」について考える時は、古い、また千年至福王国的ではない、伝統的な“核”の部分と、その後にできたと思われる黙示録的な部分や解釈とを、区別しなければならない。


もともとは「白い兄」はこの世界を次の段階に移行させる人物だった。

このことから、裁判官にして破壊者という見方が出てきたのだ。


また古い「予言」には、ただ一人の「清める者」しか語られていない。


「浄化」というテーマにしても、その元になっているのは、邪悪なものや望ましくないものを周期的にふるい分けなければならない、という考え方にすぎない。

これが一種の懲罰とみなされるのは、後になってからのことである。


もともと「予言」は、ホピの生きる道のうち“未来”を語っている部分でしかなかった。

しかしこれを公表すると決まった1947年以降、「予言」はいよいよ重要になり、それと共にホピ神話の総体から次第に洗練されていった。



「ホピの予言」は独立した、それだけで完結した伝承ではなく、ホピ神話の一部である。

ホピ族の古来の教えに組み込まれた「予言」はいわば、“現代についての神話”の終焉をなしているのだ。

ホピ神話のもっとも古い時代についての伝承が、この世界がどのようにしてできたか、を伝えているように、「予言」は未来とこの世界の終末を語っているわけだ。

つまりどちらも本質的には体験不可能な出来ごとを扱っているわけで、解釈に左右されやすいところはある。


しかし第二次世界大戦以後、「ホピの予言」は非常に重視されるようになったため、神話体系の一部でありながら、ある程度独立に扱われるようになった。

そして日常の政治問題にも、また現在の文化変容についての議論にも、重要な意味をもつようになった。

「ホピの予言」は歴史を予想するものではなく、歴史の意味と起こり得る未来を解釈しようとする試みなのだ。



「予言」は部族の神話から成長する。

そしてある意味では、過去から現在、そして未来にまで延長された神話なのだ。

したがって「予言」を部族の神話の全体から切り離すことはできない。

全体の一部としてとらえなければ、理解することも評価することもできないのだ。

その意味では「予言」されているこの世界の浄化と破滅は、ホピの神話に語られる太古の3つの世界が破滅したことの再現である。


また「失われた白い兄の帰還」という「予言」を正しく理解するには、先史時代に兄弟が離れ離れになったという神話を知り、「兄の帰還」がその別離の時代の終わりを意味するということを知っていなければならない。


しかもホピの神話認識は、時と共に発展する。

この世界に始めから存在していた「種子」が、次第に成長するからである。

未来の出来事は過去にその「種子」があって起きる。


そしてホピの神話は過程であり、出来ごとの連なりである。

出来事の「種子」は過去に播かれ、その最終的な結末ははるかな未来に訪れる。

このように、すでに存在する「種子」の成長した姿が未来であるとすれば、当然「予言」に基づいて神話を解釈出来るはずである。


この世界への人類の出現と世界の浄化とは、ホピにとって、人間存在の境界を確定する周期的な出来ごとであり、始まりと終わりであって、過去と未来なのである。

この周期性は宇宙のリズムを反映している。

ホピの神話の場合は、「4」というリズムになる。

(引用ここまで)

     *****

続きます。


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ホピの予言「白い兄と分かち持つ聖なる石版」について・その2

2010-08-21 | ホピの白い兄・石版など
ルドルフ・カイザー著「ホピ・宇宙からの予言」を読んでみました。続きです。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。


次に、兄弟がそれぞれに持っているという「石板」について、同書から少し抜粋してみます。

始めに、「熊」氏族の持っている石板のこと、次に「火」氏族の、欠けた部分がある石板について、述べています。

          
          *****


(引用ここから)


●白い兄は聖なる石板を携え帰還する


白い兄は石板を持って戻って来るからそれと分かる、とホピは信じている。

その日のためにオライビとホテヴィラの村に保管されている石板と、白い兄の持ち帰る石板とは、ぴったり合うはずだからだ。

これらの石板はおそらく、予言の岩に描かれた線画「ロードプラン」よりはるかに古く、「ホピの予言」の歴史と起源に密接に結びついている。

石板の一枚は「火」氏族に、3枚は「熊」氏族に託されていると伝えられている。


この石板がいつ、どのように作られたか、知るすべはないが、石板の図像はこの世界の始めに大神霊マサウによって刻まれた、あるいは息で吹きつけられたものである、

とホピの間で広く信じられている。


その目的は大神霊の教えの記録を目に見える形で人間に与えることだった。

十戒を記した石板を神がモーゼに与えた、という旧約聖書の話と明らかに似ている。


ホピの石板の3枚目の表側に描かれた四方形は、この第4の世界でホピが大神霊に出会った時、大神霊が彼らに託した土地の境界を表わしている、というのが通説である。

つまりこの方形は部族の共有する土地にホピが正統な権利をもっていることを表わしているのだ。

周囲をとりまく6人の人物が内側の方形を左手で指さしていることもそれを裏付けているように思われる。

この石板はホピ第一の氏族である「熊」氏族に大神霊が与えたという3枚の石板のうちの一枚だ。


次に、「火」氏族に与えられた石板(「小道の石」と言われている)は、隅が欠けている。

そして多くのホピが、「白い兄はその身分の証として、この欠けた部分を持って戻ってくる」、と信じている。


マサウは「火」氏族の神だった。

かれはこの石板を「火」氏族に与えるとすぐに顔を背けたので、その姿は見えなくなった。

これは彼の言葉の記録として与えられたものだ。

石板に刻まれたマサウの言葉はこうである。

  ・・・ ・・

「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。

そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。

従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。

しかし抵抗してはならない。

救い主が現れるのをまたなければならない。

    ・・・・・


彼はさらに、

「しかるべき時がくれば、「火」氏族の石板は割れて、中から別の“しるし”が現れるだろう。

それによってホピ族の素性が明らかになる。」

と述べている。


そして多くのホピが信じている。

石板の破片はいつか再び現れて、創造主の平和と正義の約束をもう一度明らかにしてくれる、と。


(引用ここまで)


       *****


石板は、ホピの出自を示す大切なものであること。

そしてその石板のうち一枚は、一部が欠けていて、
ホピ族の兄弟「白い兄」がその破片を持って帰ることが約束されている。


著者は、そのことが「ホピの予言」の核心であると考えています。

この伝承が「火」氏族のものであり、マサウは「火」氏族の神であったのであるとすると、ホピの予言は、「火」氏族に与えられたものではないかという仮説が生まれます。

   ・・・・

(上記引用部分より)

「「火」氏族が移住の末に永住の地を見つけたあと、見知らぬ人々によって征服される時がくる。

そして新しい支配者の命令に従って土地と使命を利用するよう強いられる。

従わなければ、罪びとのように扱われて罰せられるだろう。

しかし抵抗してはならない。

救い主が現れるのをまたなければならない。

(上記引用ここまで)

   ・・・・

彼らは何に対して、何ゆえに、「抵抗してはならない」のでしょうか?

救い主とは誰なのでしょうか?


わたしは「ホピは平和の民である」、という時、それは彼らは彼らの神に対して“絶対的な恭順”を誓っている、、、むしろ、誓わざるを得ない、、ということなのではないかと思っています。

そのような彼らの宗教性は、極めて閉鎖的な事柄でもあり、また極めて汎世界的な事柄でもあるように感じています。

続きます。


写真は同著より・「熊」族の石版


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「ホピの予言」研究・・「白い兄は聖なる石版を携えて帰還する」伝承について(その1)

2010-08-16 | ホピの白い兄・石版など
「ホピ・宇宙からの予言」(ルドルフ・カイザー著)という本を読みました。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。

このブログで、今までに最も多く紹介している本は「ホピ・宇宙からの聖書」(フランク・ウォーターズ著)という日本語の題の本です。

また前回まで、8回連続で紹介した本は「ホピ・神との契約」(ダン・エヴェヘマ+トーマス・マイルズ共著)という日本語の題の本でした。


ホピの解説書としては、この3冊は日本で出版されたものとしては基本的な本だと思うのですが、なぜかこのような似通った題名がついています。


これらのよく似た題名が示しているのは、「ホピ族は宇宙あるいは神から授かった聖なる契約や予言を持っている」ということだと思います。


それではどのような「予言」なのか?

それがなかなか分かりにくいのです。
はっきりつかむのは、至難の業。

「予言」で有名だというのに、どういう「予言」なのかがはっきりしないとは不思議なことです。


3冊目のこの「宇宙からの予言」という本の著者は、世界的な視野に立ってホピの伝承を見ています。

ホピ族の「予言」がいつどのように始まったのかといったことをめぐる一冊です。


著者は、いわゆる「伝統派」とは一線をおいて、独自の立場から、「ホピの予言」の一番古い形はどのようなものであったかを考えています。

そして、「ホピの予言」の最も古い形は、

「白い兄が、いつの日か石板を持って帰還する」
というテーマであると考えます。

そこで、「白い兄」伝説と石板、岩絵「ロードプラン」について、著者の書くところを同書より抜粋してまとめてみます。

はじめに「白い兄」の言い伝えです。


       *****


       (引用ここから)

「白い兄伝説」


第4の世界の新しい土地と生活に、忠実な人々を導いた偉大な首長は「弓」氏族の人でした。

かれには母親を同じくする二人の息子がありました。

この二人の兄弟は聖なる石板をひとそろい与えられて、「大神霊の示す場所にそれを運んで行け」、と命じられました。


兄はただちに出発し、太陽の上る東をめざして進んで行きました。

目的地に辿りついたら、彼はすぐにもと来た道を引き返し、大神霊の地に留まっている弟を探すことになっています。


兄の務めは弟を助けて清めの日を成就させることです。

そしてその後にはほんとうの平和と友愛の生が実現するのです。

兄は大神霊によって与えられた聖なる使命を果たすためにやってくるのです。


赤い弟は全土を歩きまわってすべての土地に足跡を残すように命令されました。


「人々が移動するうちに、いつか空に大きな白い星が現れるだろう」、と兄弟は二人とも告げられていました。

それが現れた時、すべての人々は、兄が目的地に辿りついたことを知り、それゆえにその時にいた場所に定住しなければならないと悟るのです。

そこがどんな所であろうとも。


そして弟は、東に向かった兄が弟の所に戻ってくるまでそこから動くことはできません。


兄がこの国に戻ってきて弟と再会したとき、これらの石板が対になって並べられ、二人が本当の兄弟であることを世界中に示します。

ホピは今も聖なる石板を持っており、ほんとうの白い兄の到来を待ち望んでいます。


(引用ここまで)


            ****


この文章は、著者ルドルフ・カイザー氏がフランク・ウォーターズ氏の前掲書から引用して紹介しています。

「白い兄」と「赤い弟」とは誰のことなのでしょうか?

「白い兄」とは白人のことなのか、そうではないのか?

もし、伝承のとおり、ふたりの兄弟がホピの部族のひとつ「弓族」の兄弟であるということならば、「白い兄」とは白人ではないということになります。



続きます。



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