マヤ族の予言書「チラム・バラムの書」(望月芳郎訳)の紹介をしています。
続きです。
リンクは張っておりませんが、アマゾンなどでご購入になれます。
*****
(引用ここから)
首長も立ち去るだろう。
首長が汝らの町に戻る時、その富はなくなっているだろう。
禿鷹が家の中に飛び込み、多くの動物が森で死ぬ時が来るだろう。
プルメリアのカトゥンが続く間、オシュの実がパンとなるだろう。
それから気違いの主張、うそつきの主張が13重ねのマットのてっぺんで支配する日が来るだろう。
続いて6つの地方(くに)に「大勅書」(訳注・法王の教書)が来るだろう。
「大勅書」は三度、読み上げられるだろう。
黄金の棒を持つ殿が審判をするために来、白いろうそくが上げられる時、「大勅書」の審判が訪れるだろう。
正義が天降り、キリスト教徒が正義のまなざしの前を歩く時こそ、白いろうそくの時である。
やがて天と地は震えるだろう。
そしてプルメリアのカトゥンが終わるだろう。
誰もそのカトゥンの予言を止めようとはしないだろう。
人々は木の枝の前でこうべを垂れるだろう。
国全体にわたり、地面は揺れるだろう。
プルメリアのカトゥンの予言成就は売られるだろう。(訳注より・「売りに出されるだろう」という訳もある。)
汝らが大司教に従う理由はない。
彼が訪れたら、汝らは出てゆき、森の中に隠れよ。
もし汝らが従ったら、シュポ(キリスト)が来られる時、汝らは彼の後を歩くようになるだろう。
彼が訪れるのはその時だ。
それからプルメリアに水を振りかける時となるだろう。
やがて汝らは分かるだろう。
静かな天に雷が轟き渡るだろう。
いにしえの壁に描かれた言葉が響きわたるだろう。
汝らはまた、その神聖を宣するだろう。
その時こそ、汝らは心の奥深く、その神聖を納得するだろう。
汝らの中には、このことが分かる賢人が一人はいるだろう。
このことが分かる者は、キリスト教に仕えるために、森へでかけるだろう。
だがこのことがわかる者は、一体誰であろうか?
(引用ここまで・続く)
*****
西洋人とキリスト教が訪れて、原住民マヤ族は支配されてしまう、ということを言っているのだと思いますが、
>汝らが大司教に従う理由はない。
>彼が訪れたら、汝らは出てゆき、森の中に隠れよ。
>もし汝らが従ったら、シュポ(キリスト)が来られる時、汝らは彼の後を歩くようになるだろう。
という部分に、彼らのしたたかな本心があるのではないかと思いました。
解説など随所に、「キリスト教を受け入れたような語り方がされているが、そのように語らないと公にすることができなかったのであろう」と解釈されています。
「白いろうそくの時」「地面は揺れるだろう」「天に雷がとどろき渡る」「いにしえの壁に書かれた言葉」といった言葉づかいは、キリスト教の聖書の言葉と似ていますが、ホピ族の言葉づかいとも共通しているように思いました。
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首長も立ち去るだろう。
首長が汝らの町に戻る時、その富はなくなっているだろう。
禿鷹が家の中に飛び込み、多くの動物が森で死ぬ時が来るだろう。
プルメリアのカトゥンが続く間、オシュの実がパンとなるだろう。
それから気違いの主張、うそつきの主張が13重ねのマットのてっぺんで支配する日が来るだろう。
続いて6つの地方(くに)に「大勅書」(訳注・法王の教書)が来るだろう。
「大勅書」は三度、読み上げられるだろう。
黄金の棒を持つ殿が審判をするために来、白いろうそくが上げられる時、「大勅書」の審判が訪れるだろう。
正義が天降り、キリスト教徒が正義のまなざしの前を歩く時こそ、白いろうそくの時である。
やがて天と地は震えるだろう。
そしてプルメリアのカトゥンが終わるだろう。
誰もそのカトゥンの予言を止めようとはしないだろう。
人々は木の枝の前でこうべを垂れるだろう。
国全体にわたり、地面は揺れるだろう。
プルメリアのカトゥンの予言成就は売られるだろう。(訳注より・「売りに出されるだろう」という訳もある。)
汝らが大司教に従う理由はない。
彼が訪れたら、汝らは出てゆき、森の中に隠れよ。
もし汝らが従ったら、シュポ(キリスト)が来られる時、汝らは彼の後を歩くようになるだろう。
彼が訪れるのはその時だ。
それからプルメリアに水を振りかける時となるだろう。
やがて汝らは分かるだろう。
静かな天に雷が轟き渡るだろう。
いにしえの壁に描かれた言葉が響きわたるだろう。
汝らはまた、その神聖を宣するだろう。
その時こそ、汝らは心の奥深く、その神聖を納得するだろう。
汝らの中には、このことが分かる賢人が一人はいるだろう。
このことが分かる者は、キリスト教に仕えるために、森へでかけるだろう。
だがこのことがわかる者は、一体誰であろうか?
(引用ここまで・続く)
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西洋人とキリスト教が訪れて、原住民マヤ族は支配されてしまう、ということを言っているのだと思いますが、
>汝らが大司教に従う理由はない。
>彼が訪れたら、汝らは出てゆき、森の中に隠れよ。
>もし汝らが従ったら、シュポ(キリスト)が来られる時、汝らは彼の後を歩くようになるだろう。
という部分に、彼らのしたたかな本心があるのではないかと思いました。
解説など随所に、「キリスト教を受け入れたような語り方がされているが、そのように語らないと公にすることができなかったのであろう」と解釈されています。
「白いろうそくの時」「地面は揺れるだろう」「天に雷がとどろき渡る」「いにしえの壁に書かれた言葉」といった言葉づかいは、キリスト教の聖書の言葉と似ていますが、ホピ族の言葉づかいとも共通しているように思いました。
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