元同僚のKさんが手作りの干支の作品を
今年も届けてくださいました。
もう、全種類が揃ってるかもしれません。
どんなデザインで仕上がるのか 毎年心待ちにしています。
私の方は手先を使って作れるものがなく
せめて、お礼の宴を企画します。
「鶏頭となるも、牛後となるなかれ」と、
高校の国語の先生が 力説くださったのをふと思い出し
私も真似して 年末に紹介しました。
若者たちは 「その単語が?意味不明」という反応で
全くイメージできてない様子でした。
「 小っちゃいグループのリーダーの方が、
でっかい集団のビりで働くよりも
面白い仕事ができちゃうぞ」と ささやくと
「 なるほど、そうかもね。」
「 え、驚かないんだ! もしかして納得??
個人商店で働くよりも、大企業の雇用は安心、経済的に裕福
うつ病で休職3年間でも大丈夫、その他の福利厚生も充実、
海外出張のチャンスもあるし、名刺もドヤ顔で出せるよ。 」
「 うーん。 大企業の正社員は、マジきついっすよ!
特に、ビりはどこでも悲惨だしな、 人間扱いされてんのか 」
「 なに知ったかぶってんだよ、お前、正社員か!」
「 バイト先の アホ上司の命令や指示も うんざりショ。
その通りやって失敗したら 俺らに責任取らすって、どうよ!
ああ~俺の判断で働きて~ トカゲの尻尾は嫌だ~」
「 おい、牛の尻尾じゃね? 」
「 もオ-- 。どっちも一緒よ 」
私が高校生の頃は、バブルよりかなり前だから
日本を代表する大企業が、皆のあこがれの存在。
「リストラ」とか「非正規雇用」という言葉も、聞いたことが無かった。
昇進が年功序列だったから、競争も緩やかで、
営業成績ナンバー1の人は、未達者をサポートしてる話もよく聞いた。
社内で一目置かれる人物は、仁・義・礼・智・信の行為をよしとする情の厚い人だった。
成果実力主義のどこかの若造が上司に異動というのも一般的じゃなかったし
ライバルの足を引っ張り・蹴落とす知恵に長けた人が、少なかった。
外国人のボスや同僚と働くのも夢のまた夢
そんな時代に、
どうして先生が この話を熱弁されたのか、と想う。
当時、どうも出世街道まっしぐらではなさそうな私へ
「生き方には様々な選択と可能性がある
世間の常識をうのみにするな」という
キャリアカウンセリングではなかったか・・・
◆おまけ
(史記)による由来は
戦国時代、秦(しん)の国が強くなり、他の国を圧倒しつつある時に、
蘇秦(そしん)と言う人が、韓(かん)・魏(ぎ)・趙(ちょう)楚(そ)・斉(せい)・燕(えん)の
六国の王に、秦(しん)に服従せず、独立した一国の王として、
連合して、秦(しん)に立ち向かうべきだと唱えたことから、この語ができた。