笑顔浴

優しい時間

大切にされて気持ちが緩む

2020年06月19日 | Weblog

雨宿り:どうぞごゆっくり・・・

 

昨日は相談予約があり、午後から出かけました。 

斜めに降る雨音が 不安を刺激して

荷物をビニール袋で包んで行きました。

水色の派手なカッパを 車の後部から取り出して、

運転席に座った時には、もう~びっしょり。

タオルでぬぐっても、衣服はすぐに乾かないですね。

この冷たさ、久しぶり。

 

相談にくる人達も、大雨の中 同じ状況です。

「こんな雨の中、よく来られました」

ねぎらわずに、いられましょうや・・

 

17時から18時までの枠の最後の相談者さんが

場所を間違えて移動中と連絡が入りました。

 

大きなリュックを背負い、真っ白なタオルを掴み

面接室に駆け込んだ彼は、

髪の先から ぽたぽたと、肩にしずくが落ちてて

「あのう、遅れてすいません・・・」と、かたまってしまいました。

「Okで~す。それよりも、早くタオルで髪やTシャツを」と促したほどです。

 

カッパを着て自転車で走って来たらしいのですが

場所を間違えたとわかり、(よほど慌てたのか) 

そこから 猛ダッシュしてきたそうな。

 

再びカッパを着る時間さえ惜しむ彼は

一生懸命で、まじめで、 几帳面で、 

良い人ほど、生きづらいなんて おかしい。

私は黙々と彼の大きなリュックを拭きました。

 

彼が、握りしめていた真っ白なタオルは

受付時に、手渡されたらしく

「(初対面なのに)親切にしてもらって、嬉しかった」と

面接後に 教えてくれました。

 

タオル一枚の厚意が、

どうしようもなく凍えた気持ちまで温めていることを

学びました。

 


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