笑顔浴

優しい時間

自殺予防週間を終えて

2013年09月17日 | Weblog

9月10日が世界自殺予防デーでした。

9月10日~16日は、日本の自殺予防週間でした。

私は、一年中 自分に何ができるかを考えています。

 

一人ぽっちにしないで、あなたが孤独にならないで

あなたもゲートキーパーになってくださいと、

今年は いろんな場所で 呼びかける機会を得て 嬉しく感じます。

 

ゲートキーパーは、自殺しそうな人に気づき

声をかけ、話を聞いて、その人を支援してくれる人(団体)につなぐ

役割を持つ人のことで、

小さなお子さんからお年寄りまで

年齢も性別も、学歴も資格も職業もといません。

小さなお子さんまでを含むのは

「お母さんがいつもと違う」と 

異変を、近くの大人に伝えることができ

それを聞いた先生や近所の人が 専門家につなぐことができるからです。

そのためには、小さな子供でも話かけられる大人がそばにいることが前提で

そういう関係性を耕すことも大切です。

 

 

「自殺」という言葉の持つインパクトが強すぎて

暗くて重い研修だと想像していましたと 感想をいただきます。

「予防」だから明るいテーマなんです。

ご自身が、人生をゆたかに生きること

大切なご家族や友人 職場の同僚や部下・上司の変化に気づくくらい、

日頃から交流すること 

気持ちよく暮らせる地域を目指すこと

 

「私と話した後、その人が自殺したら、責任を追及されるので、何もしない」

「私は絶対関わりたくない、何もできない やりたい人がやって」

そうおっしゃるのも、自然です。

最近は、小学生まで「責任とれるのか?」と日常会話をしています。

カウンセラーや医療職は「お前のせいで、こうなった」と裁判で訴えられます。

責任を意識して、慎重になることを歓迎しますが、

責任を怖れて 誰もが拒否すると その人の孤独はますます深まります。

 

仮に「自殺させない責任」がどこかにあるとして

一人で背負えば100%の責任も、20人で背負えば、20分の1です。

ご家族と、友人と、病院のスタッフや 自宅に訪問くださる保健師さん、

自治体の窓口や 電話や面接での各種相談担当者と、生活支援団体や法律相談の担当者

地域の民生委員さんも力になってくれます。

笑顔浴のような音楽とおしゃべりを楽しむ会や、趣味の会や

居場所を得る集会があれば、元気が戻るきっかけになるかもしれません。

孤独と 生活苦と うつ病と 原因が複数あれば、それぞれの対策が必要で

多くの人に出会う つなぎが重要です。

 

でもね、

思いつく限りみんなで支援しても

生きたいか死にたいかを 最後に決めるのは、私たちじゃない。

命の「責任」は本人にあると思います。

明日も生きてみようかと 考えてもらえるよう

私も 本日の最善を尽くすだけです。

 

 

人は人によって、

或いは、思い通りにいかない出来事によって

深く傷つきますが

それを癒せるのは、人以外にないと、愚直に考えます。


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