ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

唐沢岳幕岩大凹角ルート

2010年03月15日 18時28分54秒 | クライミング
週末は久しぶりの山。唐沢岳幕岩大凹角ルートに登って来た。唐幕は初めてだったが、遠くから見ると大きな岩壁に氷壁がいっぱいぶら下がっていて、クワンデ北壁みたいでかっこいい。

13日は朝から雨。憂鬱になりながら岩場に向かう。1パーティー先行していてトレースがあったのでラッキーだった。彼らは左方ルンゼに行ったらしく、取り付けへのつめのルンゼはラッセルとなった。岩にとりついたのは午後2時くらいだったろうか。ベルグラが雨のせいでウエハースみたいにサクサクになっていて、おそろしく登りにくい。2ピッチ登って、洞穴テラスに着いた時には雨が吹雪に変わり、憂鬱なので右稜までトラバースしてビバークした。14日、日曜日は快晴。ベルグラは相変わらず使い物にならないので、スラブのピッチは苦労したが、なんとか完登。車に戻った時には真っ暗になっていた。





ところで、アイゼンをペツル・シャルレのM10にかえたのだが、高いカネ出して買っただけあって登りやすい。氷にも草付きにも、細かい岩の突起にもグサグサ刺さる。最高。でも、ついでにザイルや、スパッツにも刺さってしまい、買ったばかりなのに穴あいちゃった。おいおい、とがりすぎだよ。

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