「なんだって?・・・」
「・・・」
「そうか、この湖で獲れた魚だって?」
「・・・」
「この一番右端のでっかい魚、鮒(ふな)じゃねえのかい?」
「川海老もあるし、白魚?のようなもの?未成熟か出来損ないの泥魚?もあるか,
鯉もいるではないか?鯉以外のもっと大きい怪魚らしきものもあるぞ・・・」
(熱帯に位置する湖ではるけれど、当地の標高は高く、夜になると摂氏15度位まで気温は下がり、水温はもっと低くなる。したがって熱帯魚以外の「温帯系淡水魚」も、そうとう混ざっているようだ。とにかく何が何だか分からない・・・)
魚の名前なんて、いちいち分からない!
こうなると、質問内容も、それに対する回答も、限られてくる。
どの道、我輩、淡水魚の研究家ではないから、限られた「魚の名前」しか英語で表現できないのである。また、インドネシア語もいい加減で、コイの事を、日本語の「魚の意味」であると信じきっている農学部の助教授がいる。(これ、ほんとの話)ま、こうして調理する前に現物を見れば分かる。鮮度も分かる?が、どうも鮒以外の小魚は、鮮度が落ちているようだ。さてさて、昼食のメインディッシュとして、この淡水魚類を如何に調理するのか、見ものである。
「・・・!」
「そう、鯉(こい)しか知らないの?日本語で、魚は皆『こい』というのか。だって?鯉はこいだよ、鮒はふな、めだかはめだか、(そんなこと、どうだっていいよ)・・・」
さて、この鮒?我輩の目では、決して『鯉』には見えないのであるが、如何?
これは、紛れもなく「ふな」の親玉でしょう。何年ものかなあ?
我輩も、一度15cmくらいの鮒を釣ったことがある。しかし、この鮒の大きさには、到底かなわない・・・
「・・・?」
「なに、調理方法をどうするかって?そんな事いちいち口挟んだって出来っこない。まして、ここにいたって刺身なんて勘弁してくれよ。当地インドネシアでは、それはないだろうと思うが・・・」
ま、事此処に至って多くは云わん!貴女にお任せしますから、早く料理して食べさせてくれ~
<・・続く・・>
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PS: インドネシアの大学助教授、曰く、日本では「魚」の意味を(総称して)、全てコイ=鯉、という(英語で言えば)"Carp"であると、思っていたそうな、、、。(おそらく冗談であろうが、それにしても対日輸出用の「鯉の養殖」をインドネシアでやっている観賞魚ディーラーは、多い。その事への「アイロニー(皮肉)」なのであろう。熱帯地帯にて、元来温帯地域(日本も該当する)に生息する魚を育てると、色彩の発色もよく、10年かかって大きくするものが約3年で出来上がる。というから、びっくり仰天する。
ま、分からないでもない・・・