Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

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気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

東寺に想う・・(2)

2009-06-03 21:45:45 | つれずれ紀行
<添付画像>東寺の庭
(撮影日時):平成21年5月16日 すでに、午後5時を過ぎている頃か?
(天 候):絹糸のような小雨


 こんなに樹木の色彩が美しいとは、今まで気が付かなかった。 京都は東寺まで出向いて行って、、、
 まさか、東寺の庭の木立、そのバランスの良さが、こんなに美しいものだとは思いもよらなかった。

 人工的な色彩、例えば絵の具など、の『緑』や『黄色』は、みていて落ち着かない。
 私の好きな色は『青』。
 濃淡ひっくるめて、青なら何でも好きだ。 まぁ、宝石で例えれば「翡翠」か?はたまた「エメラルド」か? いやいや何ともきざな色であるか。 つまり、好きでない色彩の緑を美しいと思わない不肖トーマス青木メにして此の度「東寺の庭園」を見てのち、色彩について再認識した。
 すなわち植物世界の緑が、こんなに美しいものとは知らなかった。
 それもそのはず、本来的に『色彩』は自然界に存在するもの。 その昔、自然界に存在する色彩をもつ植物を採集し染料に加工し着物等を染めたはず。 そう、染料の原料には鉱物もある。 地中に埋没する綺麗な石ころを見つけ、それを粉末にし絵具とした古代の先人は、岩などに塗りつけて絵を描いた。 アルタミラ洞窟の壁画の動物や敦煌莫高窟の仏教壁画の「それ」がそれなのだ。
 色彩のことをあれこれ思い出すなか、きょうび、色彩認識したり色彩の調和や色彩の故事等多岐に及ぶ知識感覚に対し、センスと知識を保有する人物に対し試験を施し合格したものに対し能力を評して「認定」する資格制度あるらしく、それは確か、『カラーコーディネーター』と称する。 半年前のこと、たまたまとある色彩の良し悪しが話題になったとき、昨年度の「ColorCoordinator資格」の最上級試験に合格あそばされたインテリアコーディネーターの先生に、認定試験の内容について聞いたところ、何と、試験問題の中に「日本古来の色彩」の薀蓄があるとのこと。 例えば!例えば?といっても私には『和の美』の基礎知識及びセンス皆無にて「色彩表現の単語」すら思い浮かばない。 たぶんそれは例えば「ぐんじょういろ」とか「やまぶきいろ」とか、「あかねいろ」とか、さらに中間色となるとその呼び名を聞いただけでも、いかにも侘びや寂びを含蓄した日本的色彩の奥深さを感じながら、事実その色彩を見ても記憶できないほどに微細な中間色の羅列に違いないと勝手に想像し、日本的色彩によって表現されるのであろう日本的美しさの難しさに圧倒されつつ、「和の美を理解したくなった!」という新たな自分自身の挑戦に武者震いがしてきた、、、。 (投稿・トーマス青木)

 ps: おぉ、そうだ。 そういえば今年も『光陽会広島展』の案内が届いていた。
 「緑」を語っていたら「青」を思い浮かべ、「青」を思い浮かべていたらフェルメールの「真珠の首飾り」を思い出した。 青色の使い手は、なにもフェルメールに限ったことではないぞ。 ご案内状をお贈り下さったのは『青の魔術師!』こと木村順子画伯である。
 ありがとうございます。
 今年も木村画伯作品の「舞踏する青色」の鑑賞出来るのだ。 展覧会はすでに始まっている。(会期:平成21年6月2日~6月7日)
 ぼやぼやできない。
 いざ、今週中には広島県立美術館へ、何が何でも馳せ参じなければならんぞ!
 尚 光陽展には、絵画はもちろんのこと染色作品あり。絵画とは異なる染色作品の美しさに目を奪われていたけれど、今年は、より深層な感性を以って染色部門の鑑賞を試みたい。