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薄汚い野合とは『日本未来の党』結成?;産経抄(11月29日より)

2012-11-30 19:38:05 | 教養・文化・歴史
<添付画像>産経抄切り抜き
(月日)平成2411月29日


 案の定、生き残りをかけて小沢一郎が仕掛けてきた。

 胡散霧消するはずだった小沢グループが、こともあろうに滋賀県知事嘉田由紀子をたらしこんで、新党立上げのドサクサに紛れ込んだ。 

 これを『野合』と云わずに、何がヤゴウか?


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― 産経抄 ―
 (2012.11.29)
「ダメなものはダメ」 平成元(1989)年7月の参院選で流行語となった、当時の土井たか子社会党委員長お得意のフレーズである。政府自民党の消費税構想を激しく批判する、憲政史上初の女性党首の周りには、いつも大勢の聴衆が集まったものだ。結果は社会党が議席倍増の大躍進を遂げ、特に女性議員の進出が目立った ▼滋賀県の嘉田由紀子知事は土井氏と、若き日に京都で学んだ共通点がある。大先輩の勇姿を、記憶にとどめているはずだ。その嘉田氏が、新党「日本未来の党」の代表に就任することになった ▼表の顔が嘉田氏なら、裏で党を取り仕切るのは、国民の生活が第一を解党して合流する小沢一郎氏以外にはあり得ない。平成元年の参院選は、当時すでに自民党の実力者だった小沢氏にとっても、忘れられない選挙だろう ▼嘉田氏が、「ダメなものはダメ」と決めつけるのは、原発である。きのう初めて、「10年間でゼロにする」と目標時期まで明言した。福島第1原発事故以降、「脱原発」に勝る政治スローガンはないとえる ▼ただし、代替エネルギーの確率を待たずに強行すれば、国民生活と経済に与える影響は甚大だ。数日前の小紙コラムで増田明美さんが指摘しているように、「電気代は○倍に、失業者は○%になります」などと、負担の大きさについても、議論を重ねるべきだ ▼土井氏の主張が正しかったたかどうかは、その後の社会党の退潮を見れば明らかだ。嘉田氏の「卒原発」はどうだろう。嘉田氏は、東海道新幹線の新駅の建設凍結を訴えて、知事戦に勝利した。最近になって、新駅についての発言が一転したとの報道があっただけに、余計に気になる。

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(産経新聞殿、本日も産経抄記事書き写しをお許し下さい……)


<追記>
 野合?
 <以下goo辞書より>  http://dictionary.goo.ne.jp/leaf/jn2/221674/m0u/

や‐ごう〔‐ガフ〕【野合】
[名](スル)
1 正式の手続きによらず、夫婦になること。
2 共通するものもないばらばらの集団が、まとまりなく集まること。

 

万里の長城トレッキングツアー遭難事故のこと;「産経抄2012.11.6」より、、

2012-11-08 13:00:45 | 教養・文化・歴史
<画像>:産経抄切り抜き画像
(撮影年月日)平成24年11月6日

 数日遅くなったけれども、どうしても記事にしておかねばならぬトピックあり。 吾輩の感じるところと、またもや「ドンピシャリ」(Hit upon!)な、且つ起承転結の確かな『書下ろし小論』が産経抄(産経新聞・平成24年11月6日)に認められていたので切り抜いた。(またもや記事丸ごと書き写しをお許しください!)

 このたびの事故は、ひとえに旅行会社の企画募集した「海外トレッキングツアー」にて、どうにも始末が悪い。 事故に見舞われたツアーを企画した『旅行会社の責任』が問われるからだ。
 気が付く点は、流石に産経抄記事らしく、あながち旅行を企画案内した旅行会社を云々するまえに、どうやら参加者責任の重さを追及しつつ小論文の起承転結の「起」が始まるところにある。 論文の「起し」は、『旅行中の事故を如何に未然に防ぐ努力をするか』から始まり、ひいては『とあるガイドブックのお話』を上げ、起承転結の『承』は事故の話「世界遺産万里の長城グレートウォール100キロトレッキングのツアー」が挙ってきて、事故を起こした旅行会社の業務過失責任の有無から監督官庁である観光庁の対応に話題が転じ、起承転結の『転』に進む。
 結論として、
 旅行の安全管理の重要性とその責任の在処を問いつつも、『とあるガイドブックのお話』すなわち、アン・タイラー著「アクシデンタルツーリスト」(早川書房)の小説の内容に戻り『十分な備えと機転』の重要性が掲げられている。
 なんだかアンライター著の小説が読みたくなったと同時に、吾輩の尊崇する曽野綾子先生エッセイの幾つかが、脳裏に浮かんできた。特に最近の曽野綾子先生は、老いを迎えた人に対する自己責任の重要性と自己完結の必要性を強く説いておられる。
 さて、
 もともと若かりし頃の吾輩の生業(なりわい)は旅行会社社員の分際(ぶんざい)にて、この類のツアー事故及びその処理に関し多大なる関心あり。
 連載にて「山岳(トレッキング)ツアーのありかた」と事故処理にフォーカスをあて、『旅を創る』というテーマのエッセイを投稿したい。



【以下産経抄切り抜き記事】
米国の女流作家、アン・タイラーに「アクシデンタルツーリスト」(早川書房)と言う不思議な題名の小説がある。主人公は旅行ガイドブックのライターのくせに、旅行が大嫌いという設定だ ▼そもそも旅行の楽しさを伝えるのが、ガイドブックの目的ではない。仕事でやむなく海外に出かける人のために、アクシデント(不測の出来事)をできるだけ避け家にいるのと同じ快適さで過ごすための情報を提供している ▼世界遺産万里の長城グレートウォール100キロトレッキングのツアーに参加したのは、そんなガイドブックには無縁の人たちだった。日本と全く違う雄大な風景や食べ物を堪能していたはずだ。ただ、北京周辺を50年ぶりに見舞った大雪は、アクシデントとしては大きすぎた ▼しかし、大きな疑問も残る。日本人観光客4人と中国人ガイドが遭難し3人が死亡した河北省の現場は、中国の観光客もめったに訪れない辺鄙な場所だ。天気の悪化が予想できたにも関わらずなぜガイドは山歩きを強行したのか。ツアーを企画した「アミューズトラベル」は、「大雪は想定外」と釈明している ▼この会社は3年前の夏、北海道。大雪山系トムラウシ山で登山客ら8人が悪天候本の中で遭難し投資した事故でもツアーを主催していた。事故を受けて観光庁は、51日間の業務停止命令を出し北海道警察?は今も業務上過失致死容疑で捜査している。安全管理について教訓を生かしているのか、疑問の声が上がるのも当然だ ▼小説は、実はアクシデントこそ、旅行の、そして人生の醍醐味だと教えてくれる。もちろん、十分な備え、あるいは機転によって、それを乗り越えることが前提だ。(2012.11.6)

The Accidental Tourist
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