Cafe & Magazine 「旅遊亭」 of エセ男爵

志すは21世紀的ドンキホーテ?
はたまた車寅次郎先生を師に地球を迷走?
気儘な旅人の「三文オペラ」創作ノート

小説家「トーマス青木の」こと by Mr. T.T.・・

2008-01-30 10:15:15 | 小説家・トーマス青木
<添付画像>:Image of 小説『黄昏のポジョニ・ウッチャ』(Pozsony ut.)
 そう、その通り!
   ミニスカートの似合う女性こそ、この小説のイメージなのだ…

 先週土曜日(平成20年1月26日)の夜半、名古屋在住のT.T.氏から大変うれしい「推薦文」を頂戴し、我が舎弟「トーマス青木」君は大いに感激した。 在学中はE.S.S.に所属していたKT君こと「トーマス青木」君と、当時のE.S.S.部長だったT.T.氏は、卒業後一度も会っていない間柄とのこと。 さもありなん! おおよそ40年近くの長きに亘り世界を放浪し続けていたトーマス青木にして、学生時代の友人との音信不通は当たり前? にもかかわらず、トーマス青木君の小説出版を聞きつけた氏は、いち早く名古屋の行き付けの書店に出向き、『黄昏のポジョニ・ウッチャ』を書店購入され、一日で読破して下さった。 その旨Eメールにて、主だった同期生(含・トーマス青木宛)及び同窓生宛ご送信頂く、、、。
 これを拝読した不肖「トーマス青木」並びにエセ男爵共々感涙に咽びつつ、今尚継続して止まない「旧友の熱き友情」を心身で受け止めつつ、もって本日、恥ずかしながら「氏から頂戴したEメール本文」をブログ記事掲載するに至ったものであります、、、。
〆て、トーマス青木君の友人T.T.氏へ、
    互いの青春の思い出を回想し郷愁を募らせつつ、以って最大の敬意を払いつつ、、、。

                         written by エセ男爵

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  『ESS-OBから小説家誕生!』

 もうご存知ですね。 4回卒「KT」氏が昨年末小説を書いたことを、、、。

 タイトルは:『黄昏のポジョニ・ウッチャ』
 ペンネーム:『トーマス青木』
 発刊は:「リトルガリヴァー社」より、

 あらすじはアマゾンcomの説明から引用する…
[内容紹介]
 舞台は1990年代初頭の東ヨーロッパ。 旅行会社を脱サラし、外国人芸能人斡旋に手を染めた自称不良中年本田幸一。 日本と東欧ハンガーリーを往復しながら、ブタペストに事務所らしきものをかまえ、芸能人斡旋をすすめる。東欧という文化、風土、慣習に戸惑いながらもショービジネスの世界にチャレンジする。 国際色豊かな人間が登場する自伝的な小説。
(引用終り…)


物語のスタート、1ページ1行目に、
 「平和大通り。別称、百メーター道路と呼ばれている」
から始まる。 そして主役が「KT=本文中/本田幸一」

 これまでのキャリアを生かし、試行錯誤のうえ我々にはあまり馴染みのない英語の通じにくい「ハンガリーのブタペスト」を舞台に、個性的な人物とかかわりながら新しいビジネスを切り開いてゆく話だ。

 ポジョネ・ウッチャとは、なにか?

 その展開の面白さに引き込まれ、一気に読んでしまった。

 ただしそれは第1巻。 これからどう進展するのか?

 続きの第2巻が待ち遠しいところだ。

 聞くところによると、第2巻の発売は第2巻の状況に負うところが大きいようだ。 さらに全巻で「3巻」になるとのこと。 このヴォリュームは、まるでロシア文学ではないか?!
(そしてこれは、今流行の自費出版ではない……)

 状況とはその評判、言うまでもなく売れ具合ということである。

 購入先は、
1)まず、ネットでは「アマゾンドットコム」 
黄昏のポジョニ・ウッチャ
トーマス青木
リトル・ガリヴァー社

このアイテムの詳細を見る

2)全国の紀伊国屋書店店頭
3)広島オリジンの書店「フタバ図書」の全国店舗
4)または、当「エセ男爵ブログ」の舎弟ブログ『Cafe&Magazine旅遊亭』(トーマス青木氏運営)のEメール欄にて、直接申し込み。(何だか初版本だから著者にも販売ノルマがあるみたい。是非とも直接購入で応援してやってほしい!)


 尚、すでに購入して読んでしまった方もいらっしゃるようだ。 が、まだの方は是非読んでいただきたい。

         そして皆で感想と激励を送りたいものだ。


 平成20年1月26日
                           4回卒 T.T.  

     -----------------------------------------------

  以上、親愛なる旧友T.T.氏より、、、。

                         感謝!!!!

少しお洒落に Let's lunch,,, (5'/6); 酔い覚ましの野菜サラダ

2008-01-28 14:35:45 | 食彩+酒の肴
   ?

 これまたピンボケなのだ。

 はずかしいったらありゃしない、、、。


 魚料理(前回記事)を食した後、『西中国山地』で栽培された新鮮な野菜は(たぶん無農薬&有機栽培にて)、実に美味しかった。 この歳になって、ようやく「野菜の味」が解り始めた今日この頃。 もっと若い頃から「野菜の味」が解るようトレーニングしておけば良かったと、反省しつつ、そして味わう。

 これで以って、中ジョッキの生ビール3杯+白ワイン3杯+赤ワイン1杯の酒量にて、既にまわった酔いが少しさめてきたからありがたい、、、。

 いよいよ次はメインディッシュの「肉料理」!

 どのような肉料理なのか?!

 いよいよ酔いがさめてピント合ってきたから、どうぞご期待下さい、、、。


  <…続く…>


 * 前回記事「魚料理」は、こちらから入れます


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<参考資料>


【西中国山地国定公園】 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 西中国山地国定公園は中国山地の西部、島根県、広島県、山口県に亘る山岳公園。昭和44年1月10日指定。面積は約285平方km。恐羅漢山、寂地山、冠山、阿佐山など高さ1,200~1,300mの山々が連続し、急斜面から無数の渓谷を生み出している。
 この国定公園の特徴は渓谷美にあり、著名な渓谷に広島県の三段峡、島根県の匹見峡、そして山口県の寂地峡がある。 また、匹見峡周辺や寂地山にはブナ原生林が広がり、野生のツキノワグマやニホンザルが棲息する。 1969年(昭和44年)1月10月に指定された。(この続きはウイキペディア百科事典へ、こちらから入れます

少しお洒落に Let's lunch,,, (5/6);魚料理だぞ

2008-01-24 18:10:15 | 食彩+酒の肴
??!?

 
 何だか本格的に酔いがまわってきたぞ、、、。

 こうしてみると、「スープ」(前回記事はこちらから入れます)の次にサーブされた料理は「魚料理」なのだ!

 Oh? O!
 お、お洒落な飾り皿に盛り付けられた魚介類こそ「瀬戸内の海の幸」ではないのか?

 ま、間違えた、、、。 (どうか、ごかんべんを・・・)

 オードブルは只単なる「酒のツマミ」で瀬戸内のコザカナではなく、我輩にとっては「酒の肴的シロモノ」。

 ま、間違えたのだ、、、。

 このフィッシュ・ディッシュ(Fish Dish)こそ、瀬戸内海で獲れた海の幸なのですなぁ~

 「・・・?」

 「ま、まずいまずい……」

 この撮影のとき、本当に酔いがまわってしまい、バカチョンカメラの接写ピントに合わせたつもりが50cmの固定焦点距離になっていたのだから始末が悪い、、、。 (どうか、ごかんべんを・・・)

 ま、ま。 これに懲りずに、渾身の力を込めた「ランチシリーズ」を連載しますので、是非続けてご愛読下さい。

        <…続く…>

PS:<前回掲載記事は、こちらから入れます…>

少しお洒落に Let's lunch,,, (5/6);パンプキンスープ

2008-01-21 10:45:45 | 食彩+酒の肴
 オードブルの次は「スープ」、、、。


 ウエイターの薀蓄を聞けば、海老ソースをベースにして仕上げた「かぼちゃのスープ」とのこと。 かぼちゃ独特の深い甘みに加え、海老独特のコクが加わるから、より一層美味なのだ。 いかにも我輩好みの『パンプキンスープ』なのである。


 「……?」

 「おっと、失礼! この画像、ピントが合っていないですな」

 そうなんです。 このスープの画像は、都合4枚撮影したもののどの一枚も画像が合っておらず、みごとにピンボケ撮影なのです。

 あらためて考えたところ、どうやらこの時点で既にアルコールがまわっているから目がまわり、ピントが合わせられなくなったのか? いや違う。 ピンとは自動焦点にて、必ず合うはず。 でも合っていない。 ならば、たぶん?スープから沸き出でる湯気が自動焦点のピントを狂わせているのか?

 また解らなくなった、、、。

 ともあれ、スープを頂くステップまでに、我が体内に入ったアルコールの量を勘定してみると、
 まずは食前酒にて生ビールを2杯空けていた。つまり、おおよそ500ml?は入るであろうビアグラスを2つ空っぽにしてから、さらに白ワインを2杯空け、いよいよ我が胃袋にメインディッシュ(このときは鴨肉料理)を迎えるための準備として赤ワインに口を付けたところ、、、。

 これで酔っ払わない方がおかしいのだ。

 かくしてパンプキンスープは美味。 温かく再度焼き上げたフランスパンに、バルサミコを加えたオリーヴオイルを付けて食す。 硬めのパンを口に含みつつ、間合いにスープを飲む。 また白ワインが口に入る、、、。

 もうこれだけで充分(十分か?)、『酒の肴』になるのだ、、、。


    <…続く……


 * 前回投稿記事「オードブル」は、こちらから入れます。

 

少しお洒落に Let's lunch,,, (4/6);オードブル…

2008-01-19 08:45:45 | 食彩+酒の肴
 お待たせしました!


 いよいよ、(ようやく?)オードブル、、、。


 「地物の野菜と瀬戸内海で採れた新鮮な季節の魚介類をフィーチャーしたもの、云々…」
 と、ギャルソンは勿体付けて客(我々に対して)に説明する。 まぁ、四の五のと御託並べなくても見れば分る、食べれば解る。 けれども、ここは神妙に彼の御託を拝聴する。

 このレストランの所在は広島県廿日市市の郊外にある。 といっても廿日市市の南側は直ぐに瀬戸内海、目の前に世界遺産厳島神社のある宮島がある。 このレストランは山側にあり、レストランバーから瀬戸内海を隔てて宮島の弥山が遠望できる。 ま、そんなレストランだから、シチュエーションに合った新鮮な食材を用意したとするけれど、良く視れば生サーモンが乗っかっている。 サーモンなんて、瀬戸内海では漁獲できないであろうが、、、。
 
 おっと! ここに至って、我々自身が御託を並べる必要は無いぞぉ~。

 ウム、食すのみ!!!!

 美味ですぞ。 野菜と魚介のコンビネーションが良い。 白ワインとは、香りと風味が抜群に合う。

 料理人に拍手!!!

 な、なんとも、食が進む、、、。 

 でも、なんだなぁ~。 欧羅巴のフレンチレストランで、このような新鮮な魚介を見かけるのは稀であるぞ。 フランス国内でお見受けできるとすれば、せいぜい地中海沿岸の都市に限られてくるのではあるまいか。 どちらかといえばこの「dish」の「食材」は、イタリアンand/orスペイン料理に近いものがあると思う。

 ウイキペディア百科事典によると、フレンチ料理はイタリア料理が手本だと云う。 ならば、このオードブルの食材にも納得できる、、、。


   <…続く……>   

(前回記事はこちらから入れます…)

      -----------------------------------------------------   

 〔フランス料理〕 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

 フランス料理(フランスりょうり)とは、16世紀にイタリアよりもたらされた、当初はフランスの宮廷料理だった献立の総称。 ソースの体系が高度に発達していることが特徴で、各国で外交儀礼時の正餐として採用されることが多い。
 狭義としてはこうした正餐に用いる厳格な作法にのっとったオートキュイジーヌ(haute cuisine)と呼ばれる料理を指す。 もちろんフランスの各地方には一般庶民に親しまれている特徴ある郷土料理も数多くあり、広義には高級料理だけでなくこうしたフランスの伝統料理全般も含める。
日本のマスコミニケーションメディアでは単に「フレンチ」とよばれることもある。


 【食事作法】

 フランス料理のコースでは、料理の出る順番が決まっている。

 「オードブル」
 オードブルの前にアミューズ・ブッシュ(amuse bouche、小前菜)が出されることもある。

 「スープ」

 「魚料理」
 魚料理と肉料理の間にソルベやグラニテ(granite)と呼ばれる口直し用の氷菓が出されることがある。

 「肉料理-1」 家畜肉か獣肉か家禽類の肉を、煮込むか焼いたもの

 「肉料理-2」 肉料理1で出たものを除く1品

 「口直し」 ソルベまたはグラニテ

 「肉料理-3」 肉料理1・2で出たものを除く1品の料理と合わせてサラダ

 「チーズ」

 ここで別室へ移動、もしくはテーブルの整理

 「デザート」
 デザート前のメニューを食べ終わるとプティフール(petit four、小さな焼き菓子)と温かい飲み物(エスプレッソ、紅茶など)が供される。


 【代表的なマナー】は、以下の通り、、、。

 ナプキンは全員が着席してメインのゲストが手に取ってから他の人は使用する。途中で中座するときはナプキンを椅子の上に置く。
 ナイフやフォークなどは外側から順に使う(複数テーブルに並んでいる場合)。
 とりあえず皿へナイフ・フォークを置く場合は、八の字の形にする。
 食べ終わったら、ナイフは刃を内側にして、フォークと共に先を上にして皿に並べておく。
 高級料理店のような厳格な作法が求められない安価なフレンチレストランやビストロでも、前菜、メイン、デザートという流れはいずれも持っている。しかし前菜を省略することもできるし、デザートの替わりにコーヒーやお茶で済ますこともある。
       <以上、ウイキペディア百科事典より引用…>

PS:
* ウイキペディアさん、いつもどうも、たいへんありがとう……

少しお洒落に Let's lunch,,, (3/6);当世流行?ブレッドにはオリーヴオイルを!

2008-01-17 18:45:00 | 食彩+酒の肴
    ??

 恥をしのんで我輩は、連れのモノに問い質した!!!

 「一体全体、この『あぶら』はナンタルちぁ?……」

 かしてその回答は、

         「?……!!!」
                   と、来た、、、。

 しかし、どうしてこうなったのか、よくわからない……

 たぶん、オリーヴオイルをふんだんに使える地域は?

 例えばイタリアやギリシャ等の地中海沿岸都市においては、 風味深いホンモノバターの替わりの「パンのあて」に、この柑橘系香り「まろやか」、且つ新鮮純粋にして馥郁なるオリーブの油をパンにひたして食したに相違ない。

 ならば、バターが正当か?

 オリーヴオイルは邪道なのか?

 歴史的に一体全体どちらが古いのか?

 もう面倒だ、そんな事は如何でもよい。

 そう!

 イチゴジャムもママレードも、杏でも桃でもブルーベリーでも、何だって砂糖ずけにして煮込めばジャムになり、それをパンにつけて食すのも伝統的オプションなのである。

 こんがりと焼きあがったトーストもさることながら、焼いてから少し時間のたった固めのフランスパンに少し火を通せば柔らかくなり、パンの香りは増してくる。 その温かなパンをおもむろに手でちぎり、かのオリーヴオイルの小皿にあてがって食すのだ。 かくして固めのフランスパンを口に含み、さらに赤ワインを口に含んで調和を取つつ喉越しの味わいを楽しめば、もう他のディシュは必要なく、もう何も言うことなし。

 ウム! な、なるほど、、、。

 これは香ばしく、いかにもクリスピー(crispy)であるぞ。

 我輩は、それでもバターをつけて食べたい。

 かのルイ14世の時代を想像するに、宮廷フランス料理が生まれた頃には「オリーヴオイル」など欧羅巴大陸の奥深い場所には存在しなかったはず。 若しくは、遠く地中海沿岸の地から運ばれてきた高級食材だったに違いなく、今こうして、若いオリーヴオイルを手に入れることが可能となった今どきの我が国日本のレストランは、何故かイタリアンレストラン紛いの調味料?(ここはオリーヴオイルを指す)をごく自然にパンのあてに使うから、これをお洒落というか?はたまた単なる流行なのか?良く解らないけれど、まぁ~バターよりも健康的な感じはしないでもない。

 いいでしょう、いいでしょう。 我が家もオリーヴオイルでパンを食してみましょう、、、。

 「……?」

 「ちょいと待った! まずいまずい、いかにもやばいぞ!!!」

 はぁ、実は実は、スープスプーンの中に我輩の撮影している現場画像が映り写ってしまったのだ。

 ま、ここは更なる恥をかみ締めて、しのびに、しのんで、このまま投稿してしまいます、、、。

 次回は、いよいよ前菜をいただこう、、、。


            <…続く…


 * 前回関連記事は、こちらから戻れます。

少しお洒落に Let's lunch,,, (2/6);和食の作法、その第一歩

2008-01-14 12:50:10 | 食彩+酒の肴
<添付画像>:前回関連記事「ワインの話」(こちらから入れますこち)に続く… 「とあるフレンチレストラン」の『ランチタイム・テーブルセッティング』より……


 新年早々、やはり「食べるお話」です…


 その昔のずいぶん若い頃(たぶん二十代後半)、海外旅行中の夕食の席で「和食のマナー」について教わった記憶がある。

 お教え頂いた場所はアラスカの日本食レストラン。
 本来ならば、私の方からさりげなく洋食マナーをお教えしなければならない立場にあるにもかかわらず、ご参加のお客様から和食のマナーを教わったのだから青天の霹靂であった。 かなり恥ずかしい思いをしたけれど、天性の素直さを持った我輩は、これを素直に受け止めお教え下さったお客様に深く御礼を申し上げた。 そんな訳で、青天の霹靂的記憶は今も尚、鮮明に脳裏に焼きついて離れない。 我輩に和食マナーをお教え下さった方は「Alaska Photographic-Tour」(アラスカ写真旅行)にご参加のお客様のお一人だった。 そのお客様は、(けっして今も忘れない私の明確なる記憶によれば)京都のとある旅館の若旦那、当時のご年齢は50代半ばである。
 1970年5月下旬、当時はまだ珍しかったアラスカ旅行(7日間)始まって早くも1週間経過した頃、フォトグラフィックツアー参加者(総勢11名様)の大半は、毎日続くヴォリュームたっぷりの亜米利加的洋食に辟易され、「そろそろ和食が食べたい」等という声が盛んに上がる。 ここは添乗員の腕の見せ所と云わんばかりに我輩はアラスカのアンカレッジ市内を奔走し、未だ当時のアンカレッジに一軒しかなかった日本レストランを見つけ出し夕食の予約をした。 キングサーモンをはじめとする新鮮なアラスカの魚介類メニューの設定に参加者全員喜ばれ、我輩をして「さすが一流添乗員であるぞ!」と賞賛を受けつつ、その夜はナイフフォークをかなぐり捨てて久しぶりに箸を駆使する和食の夕食がスタートした。
 当時の海外旅行添乗員はお客様のテーブルと同じテーブルで食事をとるのが常識、我輩もお客様の間に分け入って箸をすすめていたところ、我輩と差し向かいに席をとっておられた上述のお客様から声がかかる。
 「ところでThomasさん(トーマスとは我輩のこと)、貴方はナイフフォークをお使いになって食事をされること多く、なかなか和食のレストランにお出かけの機会は少ないと思います。 和食をいただく時にも、それなりの作法がありますなぁ。 私ごときが先輩面するわけではないのですが、一つだけ、貴方にお教えしておきたい……」
 「? はい、宜しくお願いします!」
 「貴方の箸の持ち方はずいぶん綺麗ですから全く問題ありません。 そして箸は右手に持つものであり、貴方は右手に持っておられるからこれも問題ない。 そこでひとつ、食事の合間に右手から箸を離すとき、一旦左手で箸の真ん中あたりを持ち『箸休め』に置くのでして… また再び箸を使うときは左手を使って箸休めから箸を持ち上げ、そして右手に持ち替えるのです。 その行為その動作の繰り返しができれば和食の作法は完璧なのです」
 我輩ははたと気がついた。
(お客様の仰せの通りであるぞ!)
 話を聞き終わった瞬間、どうしようもなく恥ずかしかった。 しかしここは素直に気を取り直した。
(尤もだ!)
 そして素直に礼を申し上げた。
 「ありがとうございます……」
いい年とった今も尚、素直である。 が、若かりし頃の我輩はめっぽう素直であった。 その若旦那の含蓄ある一言一句とさりげない会話の間合いはいかにも自然体にて説得力あり、決して相手(我輩を指す)を傷つける言葉尻など皆無だった。 しかしその瞬間、我輩の顔から火が出るほどに恥ずかしく、且つ我輩の心臓は止まりそうになった。 そういえば、箸の上げ下ろしと、テーブルに箸を置かねばならない時の『箸を置く位置』には、さほど気を使った経験がなかったことに気づいたのだ。 たぶんその時、右手だけで箸の操作をやっていたに違いなく、その無知無教養にて育ちの悪さを目の当たりにされた京都の若旦那は見るに見かねて、我輩に対して直接指導を決断されたに違いない。

あれから四半世紀以上もたった今日、箸の上げ下げに恥ずることなく人前で食事できているかどうか?については、すでに及第点か?
「……?」
今もって自分自身のことは解らない。
一流料亭の席での会席膳マナーともなれば、未だに多くの疑問点が湧き出してくる。 要するに和食のマナーに対する自信がない。 たぶん、その理由は只一つ。 我輩の生活習慣上において余りにも和食の宴席に挑む機会が少なすぎたのであり、今からも少ないと予測する。
ならば、洋食はどうか?
これは、まったく問題ない。
まず、ナイフフォークなど自由自在に操れる。 何故か? 理由は簡単である。 ひとえに、度重なる外国生活や海外旅行中に、全くの自然体で洋食を食しているからである。
しかししかし、若し、世界の一流人たちとディナーを共にする機会があったら如何であろうか? 全くたじろぐことなく彼らと共に歓談しながら延々3時間、超一流のフルコースの晩餐をエンジョイできるであろうか? そのような晩餐会に出席することのない我輩にとって、なんら恥ずかしくなく立ち居振舞うことが可能かどうか、これは大いに疑問である。 なぜなら、この場合、食事のマナーの問題はとっくに通り過ぎており、一番の問題点となるのは、晩餐を共にする超一流人物たちとの会話について行けるかどうか?たったそれだけの問題だ。 しかしこれは難題であるぞ!

ともあれ、それなりの場に出席する頻度が少なければ「それなりのマナー」を会得できないことは確かである。
 
さて、話戻って「添付画像」のこと。 これはフレンチのハーフコースの食器セットだ。 しかも、ナイフフォークと共に箸がくっ付けてある。
「……?」
洋食の平たい皿で箸を使っている人を見かけると、いつも同じことを思う。 つまり、この平たいお皿に盛り付けられた料理を一対の箸を駆使して食事を進める所作を見ていると、やはりこれは「日本流なる食事の芸当」であるか。 でも、傍から見ていて何だか無様である。
やはりこの場合はスムーズにナイフフォークを使って食した方が食しやすいのではなかろうか、、、。

 <…続く…

PS:理屈っぽい話はこれまで、次回はいよいよランチタイムのお話です。 ご期待下さい。
 

5年ぶりの「タイム誌」届く!

2008-01-10 09:45:15 | 教養・文化・歴史
 昨年末に申し込んだ「タイム誌」が昨日(1月9日)自宅に届いていた。

 長らく「まともな英文」に目を通す作業から離れた生活をしている。

 いかにも …… 「やばい!」

 「すでに5年目になるではないか!」

 この4年間、たて続けに両親の急逝あり慣れぬ葬祭事に時間と神経を費やしたけれど、今年はエセ男爵的日常なる生活パターンを取り戻したい。 そして昨年後半は長編小説『黄昏のポジョニ・ウッチャ』第一巻発刊を終え、一区切りついた。 そんな昨年末、ふと自分自身の周囲を見回せば、いかにも英語世界から遠ざかり過ぎていることに気が付いた。

 ゾッと寒気がしてきた。

 たいへんな事になった。

 このままもう一年が過ぎると、まったく英語が読めなくなる予感がする。 否、予感でもなく予測でもなく、確実に訪れる事実だ。 その事実は、こんりんざい英語が解らなくなるという事だ。

 「絶対にやばい!もう一度英語を一からやらねばならぬ!」

 経験上、その目的達成の為にはタイム誌の講読がベストなのです、、、。

 「しかし覚悟しなければならぬ!」

      「……?」 

 「一旦申し込めば最後まで、毎週毎週高次元のハイレベルの英文が洪水のごとく押し寄せるぞ。それに抗しきれるか?」

 (読めない?読んでいない「タイム誌」が書斎に溜まってくると惨めになります……)

 「勝負だ、勝負! よっしゃ、やっつけてやろうじゃないか!」

 そんな訳で、昨年末に一念発起し、しばらく休止していたタイム誌の年間購読を、あらためて申し込んだ。


 そして、その一冊目が、昨日届いた、、、。

 観れば、

 表紙は、やはりブット女史(Benazir Bhutto)である。 表紙の画像は、その週のトップ記事を意味する。

 見出しは、

 No One Could Save Benazir Bhutto. Why We Need To Save Pakistan
By Simon Robinson ,,,

 <だれもブットを救えなかった。 (ならば)なぜ、われわれはパキスタンを救う必要があるか?(救う必要なんかない!)……>
 
 と、書いてある、、、。

 わずか54ページ(さりとて54ページ)のタイム記事の中、その週のトップ記事ともなれば凡そ2割すなわち10数ページの紙面が割かれ、特集される。

 モスリム系(イスラム系)のテロリストによる『プット女史暗殺』記事の特集を書いたタイム誌の筆者は”サイモン・ロビンソン”氏。

 タイム誌には、日本のマスメディアはおろかその筋の専門誌もなかなか切り込めない論評がザックリと切り刻んであるから痛快だ、、、。

 さあ、今年は忙しくなるぞ。 毎週届くタイム誌に、必ず目を通さねばならない余分な時間を捻出しなければならないから、、、。 もちろん、気になる記事は、精読する。 たぶん、毎週10時間はタイム誌の講読に時間を割くことになるであろう、、、。

正月ヴァージョン;「トノゴジラ号」(2/2)

2008-01-07 09:45:15 | 研究:「ダンディズム」
<添付画像>:ますらお殿下の愛車「TYOTA HIACE 初詣仕様」より

拙ブログ・平成20年1月6日記事にてご紹介した「ますらお殿下」の愛車"TOYOTA HIACE" ご紹介第2弾記事投稿に先立って、本日早朝の「殿下ブログ通信」より下記添付のコメントを頂戴した。

 いきさつ新(arata)か、出所明確なる「日章旗&旭日日章旗談義」にて、さっそく本文に引用掲載させて頂き、本連載記事の締めくくりとしたい。

         (以下、頂戴したコメントより引用)

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旭日日章旗 (tono)

2008-01-07 08:06:08

 (≧∇≦)/ ハハハハ
 ご紹介ありがとうございます。
 この車で、箱崎宮に初詣に行った折に、駐車場から出るときにすれ違った車が、日章旗と旭日旗をクロスさせておりました。
 トノゴジラ号は旭日旗も揚げるのですが、旗基台(電動可倒式アンテナ用)が一つなので、同時に揚げられない現状です。
 因みにクロス国旗は、西鉄バスが付けていたので、交渉して譲って貰った物で、取り付け基台一式はトノゴジラの手製です。(*´д`*)アハァ

  -------------------------------------------------------

                 (引用、ここまで・・・)


 まぁ~ なんと申しましょうか、エアーインテークに取り付けられた『日章旗クロス』のこと、いささかハイエースの図体に比例しては大きすぎるのではないか?いや、これで丁度「ますらお殿下的バランス」であるか?等々思案していたところ、なんと、地元大手バス会社に直接交渉して入手されたとのこと。 なるほど、いかにもバスの前面にくっ付ければ頃合のシロモノ。

 ヤッパし、そうなんだ!

 ちまちました小旗をくっ付けて初詣に赴かれるなど、これ、いかにも半端すぎて、「ますらお殿下的国旗掲揚比率」ではないのだ!!!

 我輩と致しましては納得に次ぐ納得、、、。

 この思考と交錯は、いかにもますらお殿下ならではの出来事にて、ますますもって殿下的豪快な段取りを再確認するにあたり、やはりここは「ダンディズムの極致」なり!

 我輩と致しましては、こういうダンディーな紳士とは今年是非一度お会いして、シーヴァスリーガルの18年物などオンザロックにして、且つ、60年代の古典モダンジャズがBGMで流れているほのかに薄暗い粋な洋風居酒屋の一角に陣取り、一献傾けたくなるのであります、、、。

 おっと、朝から一杯やりたくなった……
     
     
             <・完・・>

初詣仕様;『トノゴジラ号』 (1/2)

2008-01-06 21:45:35 | 研究:「ダンディズム」

 tonoさんこと「ますらお」さんから、Eメール年賀状を頂戴すると共に上記添付の画像をお送り頂いた。

 我輩の友人、かのMr. Dandy N.君のジープに勝るとも劣らない『殿下流ダンディズム』を正月早々発揮されるなんて如何にもダンディーな御仁であると感銘し、さっそくご許可を願い出て、只今掲載の暁に至る、、、。

 そう、いまどきの正月に、シメカザリをくっつけて疾走している自家用車なんて見かけなくなったけれど、ますらおさんの場合は伝統に則り愛車トヨタハイエースに国旗を掲揚されているからすばらしい!

 ご自身から命名され、称して、正月仕様『トノゴジラ号』!?

                 ですって……

 「・・・?」

 「そう、何か違っている?! モノ足りない!」

 そうなんです。

 何かが、足りませんですぞ!

 昨年は、殿下の実家の倉庫より現れ出でたる「輝く海軍写真帳」をお贈り頂いた由、すなわちますらお殿下にして海軍軍人のお家柄、、、。 ならばここは、日章旗の相方(aikata)として「旭日日章旗」(kyokujitu-nishouki)も掲揚されては如何なものか!と、お節介を申しぁぐるモノであります、、、。


      <・続く・・