奇想庵@goo

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2011.06.08 つぶやきし言の葉

2011年06月09日 02時08分37秒 | Twitter



2011.06.07 つぶやきし言の葉

2011年06月08日 02時08分07秒 | Twitter



2011.06.05 つぶやきし言の葉

2011年06月06日 02時08分08秒 | Twitter



2011.06.04 つぶやきし言の葉

2011年06月05日 02時08分08秒 | Twitter



2011.06.03 つぶやきし言の葉

2011年06月04日 02時08分08秒 | Twitter



『プロ野球解説者の嘘』の嘘

2011年06月03日 21時48分20秒 | スポーツ
プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)プロ野球解説者の嘘 (新潮新書)
価格:¥ 714(税込)
発売日:2011-03


「プロ野球解説者の嘘」を取り上げるというよりは、データを用いて定説が正しいかどうかを裏付けようとする意図を感じる一冊だった。

王貞治の三振数の少なさなど意外な感じのするデータもあったが、目新しい知見と呼べるものはなかった。1、2番バッターの出塁の重要性、投手力が勝敗に大きく影響する点などは当然といった感じ。
4割を狙うために打数を減らすことはもちろんだが、打数別の打率で4打数の試合、5打数の試合等での打率が重要という指摘は目新しいものの現実的とは言い難い。
JFKという強力な中継ぎ・抑えの継投の有効性の指摘は納得するが、選手寿命との兼ね合いをデータからチェックして欲しいと思った。登板過多は短期的には効果的でも果たして長期的視野では効率的なのかどうか。良い投手を数年でつぶしてしまう今の球界のあり方を問うて欲しかった。

そして、記事タイトルの「『プロ野球解説者の嘘』の嘘」。
最終章で取り上げたのが犠打の有効性。『マネー・ボール』で犠打や盗塁が得点力の向上に役立たないという指摘を受けて、犠打をデータの面から取り上げている。
ノーアウトでランナーが出塁した場合に犠打を使ったケースと使わなかったケースを比較して、得点の入ったケースは犠打を使った方が5%ほど高かったと述べている。これは2008年セ・リーグの場合だが、他の年度などでも大差はない。チームによってのばらつきはあるが、犠打を使った方が得点の入る確率が上がることは確かだろう。

しかし、問題は、だから犠打を使った方が良いとは言えないことだ。
野球は得点が入るか入らないかだけが意味を持つスポーツではない。メジャー・リーグで犠打を多用しないのはビッグ・イニングを狙った方が効果的だという考えがあるからだ。ビッグ・イニングとは大量点を取ること。つまり、1点取るかどうかが重要なのではなく、大量得点に結び付くかどうかも同じように重要なのだ。
得点の入る確率がたとえ5%上昇しようとも、2点以上入る確率が大きく落ちるならば本当に犠打が有効と言えるだろうか。

言うまでもなく犠打は相手にアウトカウントを与える戦術である。時としてそれは相手チームや相手投手を楽にする。
試合終盤で1点を争う展開であれば犠打の有効性が高いことは間違いない。だが、試合序盤での犠打は大量得点のチャンスをみすみす棒に振る可能性もある。
確かに、6回終了時にリードしていれば本書によると8割5分以上の確率で勝利するとある。1点ずつ積み重ねていくことが勝利をつかむことに繋がるのかもしれない。

メジャーでも示される高い有効性と称して、犠打が試合の明暗を分けたケースを紹介しているが、繰り返すように試合終盤で接戦であれば当然犠打は有効な戦術なのは間違いない。
しかし、日本では試合終盤のみならず犠打が多用されている。それまでひっくるめて犠打が有効と言うには明らかにデータ不足だ。

著者が意図してかどうかは分からないが、データを用いたごまかしが感じられた。今シーズンは統一球の影響もあってか各チームの得点力が低下し、ワンナウト1塁で野手に送りバントをさせる場面を目にしたこともある。手堅いというよりも消極的すぎる印象を受けた。バント偏重は野球をつまらなくすると思うのだが、バントの価値を明らかにするためにはもう少し丁寧なデータの扱いが必要だろう。


2011.06.02 つぶやきし言の葉

2011年06月03日 02時08分09秒 | Twitter



2011.06.01 つぶやきし言の葉

2011年06月02日 02時08分38秒 | Twitter



2011年5月に読んだ本

2011年06月01日 15時46分16秒 | 本と雑誌
5月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:2748ページ

妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫)妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫)
最初は『二分割幽霊綺譚』っぽい?って感じだったが、その後は『めぞん一刻』+『うる星やつら』っぽい雰囲気に。でも、後半は説教臭さが濃厚でつまらなくなってしまった。主人公に語らせすぎでしょ・・・。(☆☆)
読了日:05月03日 著者:香月 日輪
裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 (新潮選書)裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心 (新潮選書)
江戸期の銭湯が混浴だったというのはよく知られた事実だが、それを羞恥心という観点から探ったのは見事。論理には強引なところも見受けられるが、取り上げた資料の多彩さは良かった。ここまでダイナミックではないが常識の変容は日々起きている。そこにどんな理由があり、それが何をもたらすのかは常に注意するべきだろう。(☆☆☆☆☆☆)
読了日:05月04日 著者:中野 明
数学ガール/乱択アルゴリズム数学ガール/乱択アルゴリズム
良質の本格ミステリは作中に様々な断片が仕掛けられていて最後に名探偵がそれを一本に繋げてその意味を解き明かすことに醍醐味がある。「数学ガール」も様々な振りがキレイに集約していく感じが素晴らしい。ただミルカさんの説明を分かったと言えないところがもどかしいが(苦笑)。文系なのでlogやΣが出てくると辛くなるが、言い訳だよね。興味があるなら勉強すればいい。わかっちゃいるんだけれど・・・。(☆☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:05月12日 著者:結城 浩
ラブ・ケミストリーラブ・ケミストリー
ヒロインがキャラクターとさえ呼べない「記号」だし、主人公はなんでも周りにやってもらわないとダメ(カロン=ママって感じ)。オチはなんでもありの極地で、小説というより都合のいい妄想というレベル。解説でライトノベル的なんてあるけど、ラノベに失礼でしょ。ここまで批判を書きやすい作品も久し振り。そして、批判を書くために最後まで読み切った作品も久し振り。(☆☆)
読了日:05月18日 著者:喜多 喜久
ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)ゴーストハント4 死霊遊戯 (幽BOOKS)
これまでと比べると旧版からの変化が少なかった感じ。ただ旧版では気づかなかったけれど、本作はナルがイマイチな感じが。他の面々は見せ場もあって楽しめただけにちょっと残念かも。安原クンは更に磨きがかかった感じで良かったw(☆☆☆☆)
読了日:05月22日 著者:小野 不由美
古道具屋 皆塵堂古道具屋 皆塵堂
どこが江戸なの?時代ものらしさが皆無で、時代ものにした必然性が伝わってこない。『付喪堂骨董店』あたりと比べても「古道具」もあまり筋に関わってこないし、話にひねりもなければ、キャラクターに個性もない。読みやすさだけが取り柄といった感じの作品だった。(☆☆☆)
読了日:05月25日 著者:輪渡 颯介
問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました! (角川スニーカー文庫)
ゲーム的なのは構わないけれど、薄っぺらすぎだよなあ。まあ「ライト」ノベルだから仕方ないか。設定は頑張って考えてます!って感じだけれど、オリジナリティはほとんどなし。キャラももうひとつだし、文章にもややひっかかりあり。(☆☆☆)
読了日:05月25日 著者:竜ノ湖 太郎
涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)
読み終わった直後のいま、なんとも評する言葉が出て来ない。ストーリー自体は三分冊するほどのものでないと思うが、それを膨らませる語り口こそが著者の真骨頂ではある。時にクドくも感じられたが、読み続けてしまうのは魅力があるから。この作品の評価を自分の言葉で紡ぎたいと思わせるものだったことは確かだ。(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:05月26日 著者:谷川 流
僕は友達が少ない 6 (MF文庫 J)僕は友達が少ない 6 (MF文庫 J)
これぞ「はがない」って感じ。本筋とかマジいらない。つか、夜空もいら(ry もちろん、小鷹もいらねw(☆☆☆☆☆☆)
読了日:05月27日 著者:平坂読
光を忘れた星で (講談社BOX)光を忘れた星で (講談社BOX)
全人類失明という設定はユニークだし、小説という武器を最大限に利用している点は見事。それだけにキャラクターの弱さ、世界観の浅さ、ストーリーのつまらなさがもったいない。ストーリーを変に大きくしないで、世界を緻密に描いた方が良かったのでは。あるいはエンターテイメントに徹するか。中途半端に感じられて本当に惜しい作品だ。(☆☆☆☆)
読了日:05月30日 著者:八杉 将司,中山 尚子

読書メーター




『涼宮ハルヒの驚愕』は前後編なので、実際には5月は11冊。なかなかペースが上がらない。
裸はいつから恥ずかしくなったか―日本人の羞恥心』『数学ガール/乱択アルゴリズム』『涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版』は記事として既に書いた。
更に、ライトノベルのシリーズものである『ゴーストハント4 死霊遊戯』『僕は友達が少ない 6』を除くと、残った5冊は残念な評価の作品が並ぶ。

中でも惜しく感じたのが『光を忘れた星で』。上田早夕里氏のTweetから興味を持って読んだ作品で、SFとしてのインパクトはあると思う。
殖民した惑星の人類が全員失明し、それでもなんとか文化的な生活レベルを保つ世界。「視覚」の存在が忘れ去られそうな状況に陥りつつある。そんな世界を一人称の主観視点で描き切った。見えないことが当たり前ということを表現するという試みは非常に面白く、ある程度の成功は収めたと言えるだろう。

それだけの著者の苦労が偲ばれる作品だが、中身がついてこなかった感じだ。主人公は18歳という設定だが遥かに幼く感じられた。他のキャラクターたちも世界の特異性にマッチしているようには思えなかった。
失明した世界の心理面の描写はともかく、それをうまく世界観として形成することにも成功したように思えない。例えば、そんな世界で貨幣経済が成立するかどうか。殖民する文明レベルの人類がコインを使うとは考えにくく、失明によって世界が変質する中で貨幣の信用をどう担保するかが非常に難しく思う。この例に限らず、SFの魅力である世界観の構築という点では物足りなさが強く残る結果となった。
ストーリーも著者が目指す結末のために進行していく感じがしてしまう。ユニークなテーマだけに、細部を緻密に描いて、ストーリー的には大きな展開を求めない方が良かったのではないか。人類の命運なんかよりも些細な感情の動きを追う方が適した設定だと思うだけに、残念な思いばかりが読後に残ることとなった。
読書メーターの感想に書いたように、エンターテイメントに徹する方向もありだとは思うが、著者の資質として微妙なのかもしれない。

『妖怪アパートの幽雅な日常1』は文字通り妖怪や幽霊が、『ラブ・ケミストリー』には死神のような存在、『古道具屋 皆塵堂』には幽霊と意図したわけではないのに非日常的異物が登場した。ただこれらの作品ではご都合主義的に使われている感があって、物語の魅力を高めているようには思えなかった。
『問題児たちが異世界から来るそうですよ?YES! ウサギが呼びました!』は最近流行り(?)の無双系主人公だが、続刊を読むかどうかは微妙なところ。

2011年4月に読んだ本
2011年3月に読んだ本
2011年2月に読んだ本
2011年1月に読んだ本

この記事を書くために4月分の記事を見たら、☆評価を付けるのを忘れていることに気付いた。付けたからどうということもないが、とりあえず付けておいた。


2011.05.31 つぶやきし言の葉

2011年06月01日 02時08分39秒 | Twitter