Jerry Rice

待ちわびていた2005年シーズンが始まる直前、ひとつの伝説に幕が降りた。

私が初めて見たスーパーボウルは、あのモンタナ・マジックで記憶に残る49ers-Bengals戦だった。その当時からエースＷＲとしてスターだったジェリー・ライス。ジョー・モンタナ、スティーヴ・ヤングという偉大なＱＢのターゲットとして、輝かしい49ersの中心であり続けた。

San Diegoのファンだった時、スーパーボウルでライスのロングパスにずたずたに切り裂かれて大敗した苦い思い出。

Tampa Bayがドアマットチームから抜け出すきっかけとなった49ers戦で、ライスのリバースプレーをウォーレン・サップが止めたプレー（反則で、ライスは負傷し、シーズンをほぼ棒に振った）。

強い49ersに反発し、常に対戦相手を応援してきたからこそ、彼の凄さを常に思い知らされ続けた。
サイズの大きさは、ＷＲの評価法を変え、その流れの中からランディ・モスらがブレイクした。そのスピードは、なんでもないショートパスがロングゲインを生み出す魔法となった。そのシュアハンドは、対戦相手の手中にしたはずの勝利を何度となく奪ってきた。ルートの取り方、ＣＢとの駆け引き、肉体的にも精神的にもタフで真面目で練習熱心で・・・・・・。
『史上最高のワイドレシーバー』の称号は彼のものだ。数々の記録と記憶と共に。