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清武のハードスケジュールに無頓着でいいのか?

2011年09月08日 22時11分08秒 | スポーツ
A代表で活躍し、目下売出し中の清武がU22代表に選出された。

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U22でも既に活躍しているだけに、選ばれるのは当然という見方が強いが、ちょっと待って欲しい。
9月2日埼玉で北朝鮮戦、6日タシケントでウズベキスタン戦に試合途中からとはいえ出場した。
所属するセレッソ大阪はJリーグで10日、18日、23日と試合が組まれている(10日と23日はホーム、18日は大宮)。更に、ACLの準々決勝が14日と27日に予定されている(14日はホーム、27日は韓国・全州)。
これに21日鳥栖でのU22マレーシア戦となる。

本人は意欲的だが、週2試合のペースで海外との対戦も含むとあっては現実的には全てをフル出場することは不可能だ。セレッソ大阪は主力選手を怪我で欠いているだけに、清武不在では厳しい戦いを強いられる。本来サッカー選手はクラブで活躍することが前提であって、クラブやサポーターの期待に応えてこそプロサッカー選手と言えるはずだ。クラブも今シーズン不調で2部落ちの危険さえあるだけに尚更だ。

日本では選手自身が代表入りに難色を示すことに批判的だが、選手を守ることもファンや周囲の人々の役目ではないのか?
若い清武にいま無理をさせてなんのメリットがあるのか?

本来であればクラブが清武の招集に待ったを掛けるべきではないかと思う。育成型のクラブとしてしっかりと成果をだしているのだから、選手を守ることも大切なはずだ。

正直、年代別代表はクラブで試合に出れずに経験を積ませるためであれば有意義だが、クラブで十分に出場する機会があるのならば選手にとってそれほど大きなメリットとなるか疑問だ。特に清武の場合すでにA代表で結果を出しつつあるだけにその思いは強くなる。日本ではオリンピックを特別視しすぎるきらいがあるが、男子はあくまでも年代別の試合に過ぎない(オーバーエイジ枠はあるが)。

W杯アジア3次予選は10月以降も試合が予定されているし、ACLも勝ち上がれば試合が続く。Jリーグも2部落ちのリスクがあれば少々コンディションが悪くても使わざるを得ないだろうし、天皇杯などのカップ戦も本格化する。ただでさえ厳しいスケジュールがこれからも続いていく。

今回これを書いたのはサッカーファンの間にこうした声があまり聞かれなかったせいでもある。もちろん、私の耳に届かなかっただけかもしれない。それでも、ファンの間に選手を大切に思う気持ちが共有されて欲しいと思うがゆえに書いた。
香川、家長、乾、清武と見ていてワクワクする素晴らしい選手を生み出しているセレッソを誇らしいと思うがゆえに、選手のコンディション維持とそれをチームでも活躍する姿を見られるようにと願っている。


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