勝てば客が入るなんて意見を目にするが、それには非常に懐疑的だった。阪急ブレーブスがかつて強かった頃、西宮スタジアムには閑古鳥が鳴いていた。すぐ近くにある甲子園では弱い阪神タイガースに観客が詰め掛けていたというのに。
そこで、過去4年の観客数と勝率のデータから相関があるのかどうか見ていきたい。まずは基本のデータ。H勝率はホームでの勝率。
参考:プロ野球Freak,NPB
次いで、上記の数字を変動率で表そう。各年の数字は、平均観客数、勝率、ホーム勝率の前年からの増加率である。
勝率が落ちたチームは、10%以上の低下は9チーム中7チームが観客減、10%未満では7チーム中5チームが観客減となった。
09-10年の巨人と11-12年のソフトバンクは成績低下にも関わらず、観客増を果たしている。
一方、勝率が上昇したチームでは、10%以上で6チーム中4チームが観客増、10%未満で14チーム中7チームが観客増となった。
09-10年の阪神と11-12年のロッテが成績向上が観客増に繋がらなかったケースとなる。
36のケースのうち、成績と観客数が連動したのは23で、64%となる。ただ、弱くなると観客減が75%と高い割合なのに対して、強くなると観客増は55%と影響度合いは低めと言えるだろう。
ホームでの勝率と観客動員に関しては、チーム自体の勝率と比較して明確な差があるとは言いにくい。
観客動員は10%以上の変動が、09-10年の広島とオリックス、10-11年のロッテの3回だけであり、本拠地の移転(スタジアムの移転含む)などがないと変化しにくいように感じる。
成績と観客動員との関係性は確かにあると言えるが、劇的な変化をもたらすとまでは言えない。記録的な強さを示すことができればまた違うのかもしれないが。
そこで、過去4年の観客数と勝率のデータから相関があるのかどうか見ていきたい。まずは基本のデータ。H勝率はホームでの勝率。
参考:プロ野球Freak,NPB
チーム | 平均観客数 | 勝率 | H勝率 |
---|---|---|---|
阪神 | 41,765 | .478 | .535 |
巨人 | 40,755 | .659 | .705 |
中日 | 31,922 | .566 | .591 |
ソフトバンク | 31,194 | .532 | .588 |
日本ハム | 27,669 | .577 | .647 |
広島 | 26,015 | .464 | .464 |
西武 | 21,042 | .500 | .542 |
ロッテ | 20,350 | .446 | .544 |
ヤクルト | 18,505 | .496 | .541 |
オリックス | 17,860 | .394 | .444 |
横浜 | 17,319 | .354 | .375 |
楽天 | 16,711 | .538 | .549 |
平均 | 25,925 |
チーム | 平均観客数 | 勝率 | H勝率 |
---|---|---|---|
阪神 | 41,745 | .553 | .608 |
巨人 | 41,203 | .552 | .647 |
中日 | 30,460 | .560 | .746 |
ソフトバンク | 30,062 | .546 | .614 |
日本ハム | 27,027 | .524 | .549 |
広島 | 22,224 | .408 | .430 |
西武 | 22,101 | .545 | .619 |
ロッテ | 21,474 | .528 | .628 |
オリックス | 20,049 | .492 | .557 |
ヤクルト | 18,513 | .514 | .507 |
横浜 | 16,800 | .335 | .366 |
楽天 | 15,856 | .439 | .521 |
平均 | 25,626 |
チーム | 平均観客数 | 勝率 | H勝率 |
---|---|---|---|
阪神 | 40,256 | .492 | .650 |
巨人 | 37,736 | .533 | .588 |
ソフトバンク | 31,860 | .656 | .710 |
中日 | 29,777 | .559 | .666 |
日本ハム | 27,644 | .525 | .571 |
西武 | 22,106 | .503 | .582 |
広島 | 21,980 | .441 | .463 |
オリックス | 19,458 | .503 | .514 |
ヤクルト | 18,726 | .542 | .666 |
ロッテ | 18,511 | .406 | .428 |
楽天 | 16,225 | .481 | .529 |
横浜 | 15,308 | .353 | .388 |
平均 | 24,965 |
チーム | 平均観客数 | 勝率 | H勝率 |
---|---|---|---|
巨人 | 40,333 | .666 | .769 |
阪神 | 37,886 | .423 | .462 |
ソフトバンク | 33,993 | .507 | .552 |
中日 | 28,896 | .585 | .687 |
日本ハム | 25,813 | .556 | .575 |
広島 | 22,079 | .462 | .507 |
西武 | 21,195 | .533 | .558 |
オリックス | 18,482 | .425 | .455 |
ヤクルト | 18,371 | .511 | .507 |
ロッテ | 17,211 | .480 | .590 |
楽天 | 16,358 | .500 | .553 |
DeNA | 16,194 | .351 | .409 |
平均 | 24,734 |
次いで、上記の数字を変動率で表そう。各年の数字は、平均観客数、勝率、ホーム勝率の前年からの増加率である。
チーム | 09-10 | 10-11 | 11-12 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
巨人 | 1.09 | -19.33 | -8.95 | -9.19 | -3.49 | -10.14 | 6.44 | 19.92 | 23.53 |
阪神 | -0.05 | 13.49 | 12.07 | -3.70 | -12.27 | 6.35 | -6.26 | -16.47 | -40.48 |
ソフトバンク | -3.77 | 2.63 | 4.24 | 5.64 | 16.74 | 13.50 | 6.27 | -29.38 | -28.59 |
中日 | -4.80 | -1.10 | 20.75 | -2.29 | -0.10 | -11.97 | -3.05 | 4.48 | 3.03 |
日本ハム | -2.38 | -10.03 | -17.95 | 2.23 | 0.14 | 3.87 | -7.09 | 5.54 | 0.75 |
広島 | -17.06 | -13.67 | -7.95 | -1.11 | 7.42 | 7.16 | 0.45 | 4.53 | 8.65 |
西武 | 4.79 | 8.33 | 12.40 | 0.02 | -8.29 | -6.46 | -4.30 | 5.56 | -4.16 |
オリックス | 10.92 | 19.98 | 20.23 | -3.04 | 2.14 | -8.24 | -5.28 | -18.40 | -12.90 |
ヤクルト | 0.04 | 3.46 | -6.83 | 1.14 | 5.22 | 23.94 | -1.93 | -6.13 | -31.25 |
ロッテ | 5.23 | 15.55 | 13.44 | -16.01 | -30.09 | -46.67 | -7.55 | 15.52 | 27.47 |
楽天 | -5.39 | -22.46 | -5.41 | 2.27 | 8.73 | 1.56 | 0.81 | 3.65 | 4.41 |
DeNA | -3.09 | -5.51 | -2.40 | -9.75 | 5.01 | 5.63 | 5.47 | -0.64 | 5.14 |
平均 | -1.17 | -2.65 | -0.93 |
勝率が落ちたチームは、10%以上の低下は9チーム中7チームが観客減、10%未満では7チーム中5チームが観客減となった。
09-10年の巨人と11-12年のソフトバンクは成績低下にも関わらず、観客増を果たしている。
一方、勝率が上昇したチームでは、10%以上で6チーム中4チームが観客増、10%未満で14チーム中7チームが観客増となった。
09-10年の阪神と11-12年のロッテが成績向上が観客増に繋がらなかったケースとなる。
36のケースのうち、成績と観客数が連動したのは23で、64%となる。ただ、弱くなると観客減が75%と高い割合なのに対して、強くなると観客増は55%と影響度合いは低めと言えるだろう。
ホームでの勝率と観客動員に関しては、チーム自体の勝率と比較して明確な差があるとは言いにくい。
観客動員は10%以上の変動が、09-10年の広島とオリックス、10-11年のロッテの3回だけであり、本拠地の移転(スタジアムの移転含む)などがないと変化しにくいように感じる。
成績と観客動員との関係性は確かにあると言えるが、劇的な変化をもたらすとまでは言えない。記録的な強さを示すことができればまた違うのかもしれないが。
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