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マンガ読み的「のだめ」「げんしけん」「ハガレン」

2005年08月31日 20時21分19秒 | アニメ・コミック・ゲーム
ここ数年マンガを読むことが減っていた。収納スペースの許容量オーバーだとか、FFXIに時間を限りなく割いたとか、どうしても読みたいものがなかったとか、金銭的な問題とかいろいろ理由はあるが、ここにきて少し風向きが変わったので、タイトルに挙げた3作品に手を出した。
ジャンルはバラバラだが、興味を惹かれていた作品。とはいえ、「げんしけん」と「ハガレン」はアニメを見てそれからコミックにも興味を持った口だ。

「のだめカンタービレ」は既にここで取り上げたが、当時はまだ半分しか読んでいなかった。現在刊行されている12巻まで通して読んだ感じでは、徐々にパワーダウンしてるきらいがないわけでもない。この先、いろいろと難しそうだなぁと思いつつも、それでも非常に面白いマンガとして誰にでもオススメできる一品であることに間違いはない。

「げんしけん」はオタクマンガである。オタクの日常を題材にしたものは過去にもあったが、その完成形・・・・・・かもしれない(笑)。オタクの末端に連なる者としては、やっぱり読んでおかないとね。ちなみに、田中のような一つのことに精通しているオタクに憧れる(ぇ)けど、斑目タイプだろーなー・・・<自分。あと春日部や大野さんには興味なかったが荻上とゆー萌キャラ出されると(ぉぃ。などと、自身のオタクっぷりを如実に映し出すマンガだ(違うと思う。

さて、問題は「鋼の錬金術師」。アニメは間違いなく2000年代を代表する傑作。そのアニメ版から入ったことで、どうしてもコミック版に対する評価は辛めになってしまった。マイナー系少年マンガとしては、「王ドロボウJING」や「ハーメルンのバイオリン弾き」が好きだったが、そうしたルートの延長線上かなと。もちろん繊細でよくできているんだけどね。
アニメ版は、大人たちが「子供向け」というリミッターを外して、作品世界を描き切った傑作だ。ケレン味たっぷりで、ギャグの切れもいいし、完成度も高いが、テーマの重さに正面からぶつかった作品でもある。
アニメやコミックに限らないが、少年(少女)の成長を描こうとすれば、最も重要なのは大人の描き方だ。夢を持ちながら現実にも対応できる、困難に立ち向かうときにも余裕を見せられるような、勇敢と忍耐をバランス良く持っている、そんな大人たち。キャラクターの多彩さは原作の力だ。アニメ版はそれを最大限に引き出すことに成功した。
時に残酷な描写もあるが(特にアニメ版)、作品のテーマの重さがそれを必要とした。現実にある残虐性や様々な闇を必要以上に描くことはないが、そうしたものに目をそらして上辺だけの安寧にしがみついているのが今の日本の現状のようにも思う。

マンガの場合、あまりに大量の出版・流通状況に、面白いマンガと出合うことが困難とも思えることがある。でも、本当に面白いマンガと出合えたら楽しいことこの上ない。本の整理が終わったら、また新しいものに手を出してみたいな。

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