★Indianapolis Colts at New England Patriots
フォックスボロには魔物が棲んでいるのか?
IndianapolisQBペイトン・マニングはNFL記録となるシーズン49TDパスを決め、NFL史上最高と言っていいQBとなった。ホットラインWRマーヴィン・ハリソンだけでなく、WRレジー・ウェイン、WRブランドン・ストークリー、TEマーカス・ポラードといったレシーバー陣も成長し、マニングは豊富なターゲットに投げ分けることができるようになった。RBエジャリン・ジェイムズはケガからの低迷を脱し、今シーズンは全盛期に迫る復調振りを示した。OL陣もマニングをよく守った。パスもランも優れ、どんな状況でも力を発揮できるオフェンスだったはずだ。その最強のオフェンスがわずかFG1本に封じ込められた。
昨年の対戦でNew Englandの守備を支えた両CB、タイ・ローとタイロン・プールを負傷で欠き、エースDEリチャード・シーモアも欠場、試合前は果たしてマニングの攻撃を防げるのかかなり不安視された。その守備陣はTDを与えず、3つのターンオーバーを奪い、マニングの攻撃を完全に封じ込めた。
厳寒の地フォックスボロは小雪が降り続ける悪条件だったのは確かだ。フィールドも滑りやすく、人工芝とは勝手が違うのは間違いない。だが、それは始めから予想されていたこと。昨年のチャンピオンシップゲームと条件は変わらない。マニングにとってスーパーボウル出場のためにはNew EnglandHCビル・ベリチックは乗り越えなければならない壁だ。それは周知の事実。当然十分な準備をしてきたはずだ。それでも壁は壁であり続けた。
イージーな落球やファンブルが目立った。気合が空回りしたのか選手たちの動きが硬かった。New England守備陣はLBテディ・ブルスキやSロドニー・ハリソンのハードヒットが目に付いた。彼らは自信を持ってIndianapolisの攻撃を受けていた。マニングは得意のオーディブルを控え、堅実にプレイしようとしたが、Colts全体に漂う重いムードを振り払うことは叶わなかった。驚異的な力を発揮した攻撃陣は、あの活躍が幻だったかの如く、何もできないままに雪の中に沈んでいった。
New Englandの攻撃も気象条件を考慮し堅実すぎるほど堅実にプレイした。QBトム・ブレイディは長いパスを狙わず、短く短く刻んできた。プレイオフ初出場となるベテランRBコーリー・ディロンは泥まみれになりながら、貪欲にあと1ヤードを狙って走った。数年前までのランボー・フィールドで無敵の強さを誇ったGreen Bayのように、或いは極寒のリッチ・スタジアムで無類の力を発揮した昔のBuffaloのように、フォックスボロでのNew Englandはプレイオフにおいて数々の勝利を積み上げてきた。飛びぬけたビッグネームの選手の力に頼るのではなく、フットボールの基本をきちんとこなす選手たちをコーチ陣が巧みに使って勝利をもたらすスタイル。だからこそ、どのような環境でも戦え、主力をケガで欠いても安定した力を発揮できるのだ。
だが、チャンピオンシップゲームはフォックスボロの地ではない。連勝を止められたPittsburghとの再戦。ディヴィジョナルプレイオフではNew Englandの方がいい試合をしたが、New England以上の守備力とランオフェンスを持つ相手だ。PittsburghQBベン・ロスリスバーガーの出来次第で、試合展開は大きく変わってくるだろう。
96年ドラフト1位マーヴィン・ハリソン、98年ドラフト1位ペイトン・マニング、99年ドラフト1位エジャリン・ジェイムズの三人はトリプレッツと呼ばれIndianapolisの攻撃を支えてきた。マニングはルーキーシーズンから先発し、1勝15敗からスタートしたが、そこからチームは生まれ変わり、強豪へと成長した。トニー・ダンジーをHCに迎え守備を強化し、悲願のスーパーボウルを目指した。今シーズンは記録的なハイパーオフェンスでシーズンを戦い、その勢いをプレイオフまで持ち込んだが、New Englandには通用しなかった。エジャリンの契約が切れるため、このトリプレッツでのシーズンはこれで終わりになると予想されている。スーパーボウルへ何が足りないのか?何を変えていかねばならないのか?Indianapolisとマニングに重くのしかかる課題だ。
フォックスボロには魔物が棲んでいるのか?
IndianapolisQBペイトン・マニングはNFL記録となるシーズン49TDパスを決め、NFL史上最高と言っていいQBとなった。ホットラインWRマーヴィン・ハリソンだけでなく、WRレジー・ウェイン、WRブランドン・ストークリー、TEマーカス・ポラードといったレシーバー陣も成長し、マニングは豊富なターゲットに投げ分けることができるようになった。RBエジャリン・ジェイムズはケガからの低迷を脱し、今シーズンは全盛期に迫る復調振りを示した。OL陣もマニングをよく守った。パスもランも優れ、どんな状況でも力を発揮できるオフェンスだったはずだ。その最強のオフェンスがわずかFG1本に封じ込められた。
昨年の対戦でNew Englandの守備を支えた両CB、タイ・ローとタイロン・プールを負傷で欠き、エースDEリチャード・シーモアも欠場、試合前は果たしてマニングの攻撃を防げるのかかなり不安視された。その守備陣はTDを与えず、3つのターンオーバーを奪い、マニングの攻撃を完全に封じ込めた。
厳寒の地フォックスボロは小雪が降り続ける悪条件だったのは確かだ。フィールドも滑りやすく、人工芝とは勝手が違うのは間違いない。だが、それは始めから予想されていたこと。昨年のチャンピオンシップゲームと条件は変わらない。マニングにとってスーパーボウル出場のためにはNew EnglandHCビル・ベリチックは乗り越えなければならない壁だ。それは周知の事実。当然十分な準備をしてきたはずだ。それでも壁は壁であり続けた。
イージーな落球やファンブルが目立った。気合が空回りしたのか選手たちの動きが硬かった。New England守備陣はLBテディ・ブルスキやSロドニー・ハリソンのハードヒットが目に付いた。彼らは自信を持ってIndianapolisの攻撃を受けていた。マニングは得意のオーディブルを控え、堅実にプレイしようとしたが、Colts全体に漂う重いムードを振り払うことは叶わなかった。驚異的な力を発揮した攻撃陣は、あの活躍が幻だったかの如く、何もできないままに雪の中に沈んでいった。
New Englandの攻撃も気象条件を考慮し堅実すぎるほど堅実にプレイした。QBトム・ブレイディは長いパスを狙わず、短く短く刻んできた。プレイオフ初出場となるベテランRBコーリー・ディロンは泥まみれになりながら、貪欲にあと1ヤードを狙って走った。数年前までのランボー・フィールドで無敵の強さを誇ったGreen Bayのように、或いは極寒のリッチ・スタジアムで無類の力を発揮した昔のBuffaloのように、フォックスボロでのNew Englandはプレイオフにおいて数々の勝利を積み上げてきた。飛びぬけたビッグネームの選手の力に頼るのではなく、フットボールの基本をきちんとこなす選手たちをコーチ陣が巧みに使って勝利をもたらすスタイル。だからこそ、どのような環境でも戦え、主力をケガで欠いても安定した力を発揮できるのだ。
だが、チャンピオンシップゲームはフォックスボロの地ではない。連勝を止められたPittsburghとの再戦。ディヴィジョナルプレイオフではNew Englandの方がいい試合をしたが、New England以上の守備力とランオフェンスを持つ相手だ。PittsburghQBベン・ロスリスバーガーの出来次第で、試合展開は大きく変わってくるだろう。
96年ドラフト1位マーヴィン・ハリソン、98年ドラフト1位ペイトン・マニング、99年ドラフト1位エジャリン・ジェイムズの三人はトリプレッツと呼ばれIndianapolisの攻撃を支えてきた。マニングはルーキーシーズンから先発し、1勝15敗からスタートしたが、そこからチームは生まれ変わり、強豪へと成長した。トニー・ダンジーをHCに迎え守備を強化し、悲願のスーパーボウルを目指した。今シーズンは記録的なハイパーオフェンスでシーズンを戦い、その勢いをプレイオフまで持ち込んだが、New Englandには通用しなかった。エジャリンの契約が切れるため、このトリプレッツでのシーズンはこれで終わりになると予想されている。スーパーボウルへ何が足りないのか?何を変えていかねばならないのか?Indianapolisとマニングに重くのしかかる課題だ。
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