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日本惜敗!

2007年07月15日 20時55分20秒 | アメリカンフットボール
すっかり忘れてた……_| ̄|○
たまたまテレビをつけたら第3クォーターだった。

その時点で10-7と日本リード。アメリカの実力が未知数だったとはいえ、リードしている状況に驚いた。
その後、同点に追いつかれた。日本は幸運な判定に助けられ再びリードを奪うも終了間際にまたも同点に追いつかれ、最後はアメリカが時間を流したために延長戦に突入した。
延長戦最初のシリーズは日本に勝つチャンスも訪れたが、結局同点どまりで次のシリーズへ。第2シリーズに日本はFGを外して絶体絶命。アメリカがFGを決めて勝負がついた。

勝敗だけなら勝つチャンスは十分あったと言えるだろう。その意味では互角に近い戦いだった。ただ地力の差も痛感せずにいられない試合でもあった。
アメリカチームは昨年カレッジを卒業しプロには進めなかった選手で構成されている。カレッジに詳しくないのでどの程度の実績かはよく分からないが、プロレベルに比べワンランク下といった感じだろうか。1対1の状況で確かに日本人選手は苦戦していたが全く歯が立たないという状況でもなかった。過去、アイビーボウルなどで日米の力の差を見せ付けられてきただけに想像以上に健闘していたと思える。
ただし、アメリカは即席チーム。日本は十分に準備をしたチーム。アメリカンフットボールは準備のスポーツと言われるように、準備が力となるスポーツだ。オールスター戦がいまいち盛り上がらないように、組織の戦いという側面抜きにはこのスポーツは語れない。その意味で個々の力の劣勢を組織性でカバーできたのは事実だ。もし同じ準備期間で戦えばもっと差を付けられていただろう。

それでも日本がよく戦ったのは事実だ。NFLヨーロッパ組も参加していないし、まだまだ日本代表のノウハウは十分に蓄積されていない中で、地元開催の今大会はいい経験に繋がっただろう。
攻守に関してはかなりいい勝負を見せていたが、一番力の差を感じたのはキッキングゲームだった。キッカーやパンターは基本的にコンタクトしないポジションで力の差を感じずに済みそうな気がするのだが、これまでの歴史を見てもここが一番遅れていたのは事実だ。最近改善されてきたが、この試合でもFGをブロックされたりと安定した内容とは言えない出来だった。

試合後の阿部監督のインタビューではこの「あと一歩」の差は伝統によるものとのこと。確かにここ一番での集中力や体で覚えている細かなプレイの集積は一日の長があるように感じた。日本がそれを乗り越えるには更なる組織性やプレイの精度を高めていくしかないだろう。そして、もうひとつ。この試合も「勇気」あふれるプレイが目立ったが、更なる「勇気」を見せて欲しい。特にエンドゾーンに投げ込むパスをもっと見たい。勝負を決する場面ではリスクを背負いながら決断する「勇気」が求められる。その「勇気」こそ阿部監督が語った「プライド」だろう。

追記:
United States edges Japan to win American football World Cup(SI.com)


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