『がくえんゆーとぴあ まなびストレート!』というアニメがあった。近未来、少子化などの影響で活気を失くした女子高を舞台にした作品。転校生のまなびが生徒会長に立候補し、活気を取り戻す展開だが、シリーズ前半は明確なストーリーがなく、ミュージカル的な演出や微妙な人間関係のやりとりを丁寧に描いて印象的だった。
しかし、後半、学校の統廃合の話となり、それを阻止するための条件が出て来たあたりで、分かりやすいどこにでもある話になってしまった。前半が面白かったため、本当にがっかりしたのを覚えている。
ラブライブ!は企画もののアニメ化だが、冒頭で学校の廃校が発表されて、それを阻止するために「スクールアイドル」になるというストーリー。『まなびストレート!』とは逆に、単純明快なストーリーを提示した上で、各キャラクターの魅力を描くという手法がうまく機能していた。
例えば、野球マンガは昔から数多く存在する。中には異色の作品もあるが、多くは似たようなストーリーだ。それでもなんら問題ない。読者が期待するのは、個々の場面場面をどう乗り越えていくかであって、ストーリー自体ではない。
アニメのラブライブ!も同様で、ストーリーはあくまで背景のようなものだ。仲間が増えていく展開は予定調和であり、個々の演出が楽しむポイントになっている。アニメとしての質が高いとは思わないが、割り切りの良さがプラスに働いていたと思う。
それだけに、終盤の展開は肩透かしを食らった感じだった。最初からストーリー性で勝負している作品ならいざ知らず、王道的な展開のストーリーを捻ってしまうとつまらなくならないわけがない。
ストーリー性の薄い作品でも、ラスト間近になって急にストーリー性を持ち出して失敗するケースをよく見かけるが、本作もそんな陥穽に嵌った感じだ。自然に着地させることがそんなに難しいのか。
あと、歌(ダンス)のシーンの軽さというか薄さというかが気になった。まあ、京アニが特別なんだろうけど……。
しかし、後半、学校の統廃合の話となり、それを阻止するための条件が出て来たあたりで、分かりやすいどこにでもある話になってしまった。前半が面白かったため、本当にがっかりしたのを覚えている。
ラブライブ!は企画もののアニメ化だが、冒頭で学校の廃校が発表されて、それを阻止するために「スクールアイドル」になるというストーリー。『まなびストレート!』とは逆に、単純明快なストーリーを提示した上で、各キャラクターの魅力を描くという手法がうまく機能していた。
例えば、野球マンガは昔から数多く存在する。中には異色の作品もあるが、多くは似たようなストーリーだ。それでもなんら問題ない。読者が期待するのは、個々の場面場面をどう乗り越えていくかであって、ストーリー自体ではない。
アニメのラブライブ!も同様で、ストーリーはあくまで背景のようなものだ。仲間が増えていく展開は予定調和であり、個々の演出が楽しむポイントになっている。アニメとしての質が高いとは思わないが、割り切りの良さがプラスに働いていたと思う。
それだけに、終盤の展開は肩透かしを食らった感じだった。最初からストーリー性で勝負している作品ならいざ知らず、王道的な展開のストーリーを捻ってしまうとつまらなくならないわけがない。
ストーリー性の薄い作品でも、ラスト間近になって急にストーリー性を持ち出して失敗するケースをよく見かけるが、本作もそんな陥穽に嵌った感じだ。自然に着地させることがそんなに難しいのか。
あと、歌(ダンス)のシーンの軽さというか薄さというかが気になった。まあ、京アニが特別なんだろうけど……。