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ACL準々決勝第1レグC大阪-全北現代

2011年09月14日 22時21分09秒 | スポーツ
10日のJ1広島戦も0-3から5-4という奇跡的な逆転勝ちを収めたセレッソだが、今日の試合も3度同点に追いつき最後になんとか勝ち越しての勝利という劇的なもの。

今シーズンのセレッソの弱点がはっきり見えた試合だった。開始直後、終了間際、得点を取った後という集中を切らしやすい場面でことごとく失点した。
試合開始直後、いいリズムで試合に入りながら最初のピンチで簡単に決められてしまう。前半終了間際も相手のゴールキックで終了のホイッスルが鳴ると思われたが試合は続き、イドングクに再びゴールを許す。後半10分にコーナーキックから同点に追いついたのに、11分のコーナーキックから失点してしまう。

若いチームだからということもあるが、Jリーグでもこうした失点が目立つ。昨シーズンの飛躍は華麗な攻撃以上にリーグ2位の失点の少なさが要因だった。ボランチやディフェンダー、ゴールキーパーではアマラウの退団くらいしかメンバーが替わっていないにも関わらず失点が非常に増えてしまった。

それでも反撃力が表れるようになったのは成長の証でもある。今シーズンの低迷は不用意な失点の積み重ねが原因だった。まだそこは改善されていないがそれでも反撃する力が見えるようになってきた。それを生み出しているのが大ベテランの播戸だ。
途中出場でハットトリックを2回成し遂げている。時間当たりの得点は驚異的かもしれない。シンプルなプレイで確実にゴールを奪うベテランの働きがチームを牽引している。

今日の試合でも最初の同点ゴールを決めたのが播戸だった。この1点がチームに自信と勇気を与えた。残念ながらその後は流れの中からの得点は生み出せなかったが、セレッソには珍しくセットプレーからの得点3点で逆転した。ボールはキープできていたし、シュートの意識も低くはなかった。もうあと少しのイマジネーションがあればもっとセレッソらしい攻撃が見られただろう。

アウェーゴール3点を与えたことで第2レグは敗戦での突破は困難になった。しかし、引き分け以上なら問題なく突破可能なので、得点差を意識することなく試合に集中できると思えば3失点は気にする必要はない。もちろん、修正は必要。ディフェンスが崩された場面もあったが、失点は事故のようなものが多かった。ほんのわずかの集中の途切れが失点につながる怖さが国際試合だとより現れる。

第2レグはアウェーでの試合ということもあり、決して楽な試合にはならない。グループリーグでの全北戦もアウェーでは得点できずに敗れた。守って引き分けを狙う戦い方がセレッソにできるとは思えないので、アウェーでもボールをキープし勝ちに行く戦いに徹する必要がある。気持ちの強さを発揮できるかどうかがカギと言えるだろう。