奇想庵@goo

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アニメ感想:スレイヤーズEVOLUTION-R

2009年04月06日 18時53分14秒 | 2009冬アニメ
独立した第5期というよりも第4期『REVOLUTION』の後編と言うべきだろう。サブタイトルも『REVOLUTION』がA~Mで始まり、本作はN~Zで始まるようになっている。ストーリーも基本的に引き継いだ内容だ。
4期『REVOLUTION』は作画の悪さが目に付いたが、この5期は比較的安定していた。また、ストーリーや演出のまずさばかりが目立った4期に比べると、かなり改善されている。

オープニングに1期~3期のボスが登場するなど、スレイヤーズ完結編めいた印象を受けた。ストーリーもナーマが引っ掻き回す前半はともかく、後半はかなり落ち着いたものとなり、ラストに向けて収束する展開は見られた。ズーマの結末は原作準拠で、久しぶりにスレイヤーズにシリアスが戻ったという感じがした。
原作の本編の方はもともとかなりシリアス主体で、後半はやや盛り上がりに欠けたもののファンタジーとして成立している。アニメは特にオリジナルになればなるほどキャラクター頼みのものとなっている。4期はそれが最も悪い形で描かれてしまったと言えるだろう。

ラストはベタ甘の王道。この作品らしいと言っていいだろう。
個人的には原作第2部をベースにシリアスメインなものを見てみたかったけれども、既に作られたアニメ版のイメージを逸脱するゆえに難しいだろう。ただ今回のラストは第2部のラストと重なる部分もあり、その意味でもスレイヤーズという作品の〆を飾るに相応しいものと言えるかもしれない。

地上波での放送が無く、新規ファン獲得というよりも既存ファンのための作品となった感がある。その意味で、ナーマの登場などファン向けの要素が目立った内容だった。4期の出来がもう少しよければ、と思うが、ファンなら見る価値のある5期だったとは言える。

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アニメ感想:絶対衝激~プラトニックハート~

2009年04月06日 18時51分05秒 | アニメ・コミック・ゲーム
「プラトニックハート」と呼ばれる女性だけのバトルトーナメントを描くOVA。戦うと服が破れるというお約束の演出が特徴。
ストーリーは無茶苦茶、演出もひどく、バトルシーンもお粗末。1話のそんな印象は最後まで変わることはなかったけれど、なぜか最後まで見てしまった。キャラクターも決して印象的というわけでもなく、”謎”もよくあるようなもので興味を惹かれるほどではなかった。
しかし、最終回はある意味予想を大きく裏切るものだった。この手の作品のキモは主人公がピンチに置かれながらも大逆転して勝利することで得られるカタルシスにある。ところが、最終回は突然の鬱展開へと突き進む。

プラトニックハート決勝では精神的に追い詰められ、そこから逆襲するものの、バトルシーンはほとんどなし。反撃に出た次のシーンではもう相手は意識不明。
その後プラトニックハートの謎が解明されるが、それは主人公にとってひどい内容だった。更に窮地に陥り、そこからどう反撃するのか見守っていたら、なんと(ネタバレ―文字反転)母親に助けてもらうとか。一人生き延びたもののそれで終劇。えーと……どこで盛り上がればいいですか?って終わり方に唖然とするばかり。

まあ狙ってのことなのだろうが、作り手の自己満足に付き合わされる側としては厳しいものがある。確かに、スカッと終わっていれば記憶に留まらないような作品になっていた。こんなエンディングだからこそ、こうしてブログのネタにもなるのは事実だ。でも、こういう作品で捻られてもと思う。
作品ごとに進む方向性はある。どんなに凝ったことをしても、方向性に沿わなければ無意味なものとなる。この最終回はまさにそれだろう。
話題になればいいという安直さが源であれば、プロの作品とは呼べない出来と言われても仕方ない。

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アニメ感想:戦国BASARA 第1話「蒼紅 宿命の邂逅!」

2009年04月06日 18時48分34秒 | 2009春アニメ
イケメン戦国武将たちの架空戦国絵巻といった感じだろうか。
三国志だと、『一騎当千』『恋姫†無双』などキャラクター化(女性化)が進み、なんでもありの状況となっている。この作品はその戦国時代版だが、まだ三国志ほど吹っ切れてはいない印象も受ける。

ストーリーはバトル主体のバカアニメ(もちろん貶しているわけではない)。演出もド派手だが、イメージが主で具体的な戦闘の駆け引きなどはない。
歴史を持ち出せば滅茶苦茶になるので、それを忘れられるかが鍵といった感じ。見る側もバカになって楽しむのが正しい見方だろう。

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