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第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007

2007年06月09日 14時57分16秒 | アメリカンフットボール
来月、7日~15日の日程で「第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007」が川崎市で開催される。
アメリカンフットボールワールドカップは過去1999年と2003年に開催され、ともに日本が優勝している。3回目の今回は地元開催となった。本場アメリカが初参加となり、日米での決勝戦を期待するファンが多い。

NFLの下部組織であるNFLヨーロッパを春から夏にかけて毎年運営し、欧州でのファン獲得など世界への普及を目論むNFLだが、MLBやMBAなどと比べると海外市場への展開という面では見劣りする。メキシコでの試合開催で成功したものの、現在のNFLシステムだと海外での試合を増やすのは難しい。
このワールドカップにも過去二回アメリカは不参加だった。初参加となる今回もプロに手が届かない選手で構成されるチームとなった。ただそれでもアメリカが優勝候補の大本命であることは間違いない。

IFAF(国際アメリカンフットボール連盟)に加盟している国は45ヶ国。しかし、予選参加はわずか11ヶ国に留まった。本大会自体もおよそ1週間で各国3試合を行うハードスケジュールだ。運営費の問題が重く圧し掛かっている。

日本は過去2大会で優勝を飾ったように技術レベルは低くはない。しかし、日本人選手がNFLプレイヤーになれない現状で分かるようにアメリカとの差は歴然だ。昔、エプソンアイビーボウルなど日米の大学交流戦などが行われたが、カレッジフットボールで決して強豪とは言えないアイビーリーグ相手に全く歯が立たなかった。当事よりはレベル差は縮まったとは思うが、今大会で改めてその差が明白となるだろう。

野球が近年日本代表というものに価値を見出してきたように、アメリカンフットボールでもこのワールドカップの存在が代表の価値を生み出した。野球やアメリカンフットボールはアメリカのアメリカによるアメリカのためのスポーツで、国際的な取り組みはほとんど行われていなかった(興行的なものはあったが)。野球はオリンピック種目に取り上げられたものの、国際的な普及は進まず、アメリカ以外では東アジアと中米で人気があるに過ぎない。アメリカンフットボールは実質的なプロリーグはアメリカだけだ。それが少しずつだが変わりつつあるといったところか。
いろいろな問題を抱えているとはいえ、国内のアメリカンフットボールに関心を持つ者の一人として日本代表の誕生は希望の光のようなものだ。1999年に東京ドームで行われた壮行試合を見るためにわざわざ東京まで行ったことを思い出す。観客数はとても寂しいものだったけれど。

関西では最も人気ある大学スポーツとしてカードによっては2~3万人の観衆を今でも集めている。こうした根強い支持を更なる普及へと繋げていけない状況は歯がゆい思いが募る。ワールドカップが普及の起爆剤になるとは思わないが、地道な取り組みとともに代表チームの活躍が不可欠だろう。

公式サイト
日本代表

追記:記事の本題とは全く関係ないが、先日ミス・ユニバースで日本人が栄誉を勝ち得たが、その審査員の一人にトニー・ロモの名を見て、微妙に納得した(笑。NFLで久々に現れた、セクシーな白人QBだし、活躍しだしてすぐに女性アイドルとの噂も出たりと、なかなか大物だ。まあ外での活躍が目立って、本業が疎かになるとアレだけど、いろんな意味で注目したいプレイヤーだ。