スポーツネタをもうひとつ。
ポール・タグリアブーNFLコミッショナー、7月に勇退(NFL JAPAN)
最も成功したスポーツビジネスNFL。アメリカでいまや不動の人気ナンバーワンプロスポーツの座を獲得し、現代アメリカを象徴する文化となった。
これを生み出したのがピート・ロゼールであり、それを更に洗練したのがポール・タグリアブーだった。
弱冠33歳でコミッショナーの座についたロゼールは、対抗リーグのAFLと合併したり、スーパーボウルを創設したりと今日の礎となるシステムを作り上げ、およそ30年に渡ってリーグを全米で最も人気のあるスポーツに育て上げた。
1989年にロゼールから引き継いだタグリアブーは、フリーエージェント制とサラリーキャップにより、よりエキサイティングなリーグを作り上げた。
昨年、TV局との放映権の新規契約がなされ、今月には懸案だった労使協定が延長された。
放映権はNFLの屋台骨であり、この収入が全チームに分配されサラリーキャップの根幹となる。今回はFOXと6年42億7000万ドル、CBSと6年37億3000万ドル、NBCと6年36億ドル、ESPNと8年48億ドルと大型契約を結んだ(金額は推定)。4大ネットワークのうち、NBCが復活し、ABCが撤退した形だが、ABCの担っていたマンデーナイトフットボールが系列であるESPNに受け継がれることとなった。
一方、最も厳格なサラリーキャップ(選手等の年俸の合計に枠を嵌めるもの)は今回の労使協定でも維持され、今後6年間継続される。ドラフト制とともに、現在のパリティ(均衡)な戦力状況を作り、どのチームにも優勝のチャンスがあり、どの試合も勝敗に予断を許さないシステムは今のNFLの最大の魅力となっている。
こうしたNFLの将来に関わる契約を終えての勇退。次のコミッショナーがNFLをどんな方向へ導いていくのかが今後の関心事となっていくだろう。
ビジネス面のみならず、スポーツの発展には環境を整えるリーダーの存在が不可欠だ。日本でもJリーグ創設に川渕氏が多大な役割を演じたが、日本のスポーツ界に最も欠けている要素だろう。
ポール・タグリアブーNFLコミッショナー、7月に勇退(NFL JAPAN)
最も成功したスポーツビジネスNFL。アメリカでいまや不動の人気ナンバーワンプロスポーツの座を獲得し、現代アメリカを象徴する文化となった。
これを生み出したのがピート・ロゼールであり、それを更に洗練したのがポール・タグリアブーだった。
弱冠33歳でコミッショナーの座についたロゼールは、対抗リーグのAFLと合併したり、スーパーボウルを創設したりと今日の礎となるシステムを作り上げ、およそ30年に渡ってリーグを全米で最も人気のあるスポーツに育て上げた。
1989年にロゼールから引き継いだタグリアブーは、フリーエージェント制とサラリーキャップにより、よりエキサイティングなリーグを作り上げた。
昨年、TV局との放映権の新規契約がなされ、今月には懸案だった労使協定が延長された。
放映権はNFLの屋台骨であり、この収入が全チームに分配されサラリーキャップの根幹となる。今回はFOXと6年42億7000万ドル、CBSと6年37億3000万ドル、NBCと6年36億ドル、ESPNと8年48億ドルと大型契約を結んだ(金額は推定)。4大ネットワークのうち、NBCが復活し、ABCが撤退した形だが、ABCの担っていたマンデーナイトフットボールが系列であるESPNに受け継がれることとなった。
一方、最も厳格なサラリーキャップ(選手等の年俸の合計に枠を嵌めるもの)は今回の労使協定でも維持され、今後6年間継続される。ドラフト制とともに、現在のパリティ(均衡)な戦力状況を作り、どのチームにも優勝のチャンスがあり、どの試合も勝敗に予断を許さないシステムは今のNFLの最大の魅力となっている。
こうしたNFLの将来に関わる契約を終えての勇退。次のコミッショナーがNFLをどんな方向へ導いていくのかが今後の関心事となっていくだろう。
ビジネス面のみならず、スポーツの発展には環境を整えるリーダーの存在が不可欠だ。日本でもJリーグ創設に川渕氏が多大な役割を演じたが、日本のスポーツ界に最も欠けている要素だろう。