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奇想庵@goo

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NFL Divisional Playoff III

2005年01月17日 18時25分55秒 | スポーツ
★Minnesota Vikings at Philadelphia Eagles
やはり勝負を決めるのはディフェンス力か。
十分に準備の時間のあったPhiladelphiaが、プラン通りの戦いをして完勝した。前半に十分なリードを奪い、それを守りきった展開。特にワイルドカードプレイオフで見せたMinnesotaの破壊力を完全に封じた守備は見事だった。DEジェヴォン・カースのラッシュはMinnesotaQBダンテ・カルペッパーのリズムを狂わせ、満足なパスを投げられなくした。
しかし、詳細に見ると、Minnesotaの弱さやミスに助けられての勝利という側面も窺える。攻撃に関してRBブライアン・ウェストブルックへのパスが有効に使えたが、Minnesotaの守備力の低さを利用して堅実に攻めたという印象を残す。Atlantaの守備相手に同様の攻撃が決まるようには現時点では思えなかった。

むしろMinnesotaが自滅したという思いが強い。カルペッパーがプレッシャーのない場面でもパスの精度が乱れたり、攻撃のプレイの組み立てがPhiladelphiaディフェンスに脅威を与えていなかった。特にキープレイヤーに挙げたWRランディ・モスは、フィールド上に存在感を全く示せなかった。オープンになる機会も少なかったが、彼を生かすプレイコールも少なく、活躍する場面がないまま試合が決まってしまった。
準備、ゲームプランの面で遅れをとっては、格下が勝つのは難しい。少なくとも先制点を取るための戦術は用意して欲しかった。パスでリズムを作るチームがランを軸にプレイした時点で、勝負は見えたと言っていいかもしれない。シーズン中からキャッチアップ能力が低く、先制点が絶対に必要だったのに、そのチャンスを棒に振ってしまったからだ。守備の力はこんなもの。失点以上の得点を狙うハイパーオフェンスがウリのチームなのだから、どこと戦ってもそれをするしかない。だが、Minnesotaの良さを出し切れないまま終わってしまった試合だった。

チャンピオンシップゲームはPhiladelphiaの地にAtlantaを迎えることとなる。4年連続のチャンピオンシップゲーム出場となるが、常に阻まれてきた。そして、この試合内容を見る限りでは今年も厳しいと言わざるを得ない。


NFL Divisional Playoff II

2005年01月16日 20時13分56秒 | スポーツ
★St.Louis Rams at Atlanta Falcons
残念ながらワンサイドゲームとなってしまった。
Ramsの守備陣とスペシャルチームが蹂躙され、手の施しようがなかった。特にRBウォリック・ダンに手を焼いた。スピードスターだが、ずば抜けたRBとまでは呼べない彼に、Ramsは昔から相性が悪い印象がある。第1クォーターだけで100ヤード以上走られてしまっては為す術がない。また、QBマイケル・ヴィックにも同様に走られてしまい、パスラッシュは試合を通して機能していなかった。
NFL30位のランディフェンス、インターセプトの極端な少なさが今シーズンのRamsディフェンスに指摘されることだが、その数字がそのまま出た最悪の結果となった。また、スペシャルチームも同様に、シーズン中の不振が試合に現れ、PRアレン・ロッサムに記録的な数字を出されてしまった。
点差がついて、キャッチアップが必要となった後半は、攻撃も単調となり、オフェンスラインはQBを守れず、QBマーク・バルジャーも正確なパスを投げることができず、ずるずると時間を費やすしかなかった。後半の無得点は、勝つためにあがいた結果ではあるが、実力差を埋める戦術を用意できなかった結果とも言える。
キープレイヤーに挙げたRBステーヴン・ジャクソンは非常に精彩を欠いた。サードダウンショートでゲインできなかったり、サードダウンでのショートパスをイージードロップするなど、シーズン中の活躍と比べ、目を覆うばかりのひどい様相だった。
守備・スペシャルチームの不甲斐なさが、オフェンスでカバーできる限度を越えることが、前半から見て取れたため、チームのモチベーションも上がらず、プレイに覇気を感じられない内容となってしまったのが残念だ。

Atlantaにとっては理想的な試合となった。ただしこれはRamsの弱さの裏返しでもある。強豪相手にどんな戦い方を見せるのかが重要であり、この試合の内容は参考にはならない。ヴィックも不必要なパスを投げる傾向が見て取れるし、強い守備相手には苦戦することが予想される。
チャンピオンシップゲームでは、Minnesota相手であればホームで戦えるし、守備も強くないため、この日の試合と似た展開が期待できる。だが、Philadelphiaが勝ち上がれば、寒冷のリンカンフィナンシャル・フィールドに乗り込まなければならない。Eaglesは強いとまでは言わないが、しぶといディフェンスを持つ。Atlantaのこの攻撃の真価が問われるのはこれからだ。


NFL Divisional Playoff I

2005年01月16日 19時54分04秒 | スポーツ
★New York Jets at Pittsburgh Steelers
予想通りの好ゲームとなった。
第1クォーターJetsのQBチャド・ペニントンのインターセプトから、Steelersは流れをつかみTDで10-0。しかし、ボールコントロールはJets優勢。第2クォーター、サンタナ・モスのパントリターンTDで同点に。流れはJets。第3クォーターにはDBレジー・タングがインターセプトリターンTDでついに逆転。後半に入り、Steelersのランは安定して出だしたが、同点を目指したドライブでRBジェローム・ベティスがファンブルロスト。それでも守備が踏ん張り、つかんだチャンスをTDに持ち込み試合を振り出しに戻した。
残り時間6分。Jetsはペニントンのパスを軸に敵陣28ヤードまで迫り、勝ち越しのフィールドゴールを狙う。47ヤードのFGはポストに当たりノーグッド。風の強いハインツフィールドでは厳しい距離だった。これで攻撃権はSteelers。時間は2分を切り、ウィニングドライブが期待される。そのファーストプレイ。QBベン・ロスリスバーガーが投じたボールはすっぽりとDBディヴィッド・バレットの胸に。このインターセプトでSteelersは絶望の淵に立たされた。Kダグ・ブライエンの再挑戦は43ヤード。先ほどのキックの正確さから見ると成功して当然か。スタジアムの観衆が息を飲んで見つめたこのFGは、しかし大きく左に逸れた。
ついにオーバータイムに突入。Jetsにとっては3試合連続となる。コイントスに勝ったのはJets。レシーブを選択し、3度目のチャンスを目指す。だが、ペナルティもあってこのドライブは止められ、パント。Steelersに攻撃権が戻ったものの、フィールドポジションは悪く自陣13ヤードから。ルーキーQBのこの日の出来からすると、無理をさせるのが怖い場面だ。無難にランから入るのか、勝負を決めるためにパスから入るか、注目された最初のプレー。HCビル・カウアーは勝負に出ることを決断した。RBデュース・ステイリーのランもまじえて、パスを軸に攻めていく。ついに敵陣深くに入り、Kジェフ・リードのフィールドゴールに。33ヤードのFGは右ポストのぎりぎり内側を通り、劇的な試合は終焉した。
20-17はJetsのワイルドカードプレイオフの試合結果と同じものとなった。あのときSan DiegoのKネイト・ケイディングがFGを決めていれば、このスコアで敗れていた。今回はJetsがあのFG失敗の想いを担うこととなった。

SteelersQBベン・ロスリスバーガーは、オフェンスをコントロールできなかった。17/30という成功率、181ヤードの獲得ヤードはともかく、1TD2INTはいただけない。シーズン終盤に見られた自信は影を潜め、チームメイトを鼓舞する姿も映像からは見られなかった。ルーキーらしからぬシンデレラボーイはプレイオフの大舞台でルーキーに舞い戻ってしまった。やってはならないインターセプト2つは、試合を壊しかねなかった。オーバータイムを迎えたとき、シーズン開幕時のエースQBトミー・マドックスを使った方がいいのではないかとさえ思った。だが、地元ファンにビッグ・ベンと期待される若者は最後の最後にオフェンスをドライブしてチームを勝利に導いた。
シンデレラストーリーと言えばRamsのQBカート・ワーナーの時を思い出す。あの時もチャンピオンシップゲームで苦戦しながら辛勝し、スーパーボウル制覇まで駆け上がった。単なる実力を超えた勢い、それがビッグ・ベンに勝利を与えたように思う。しかし、次の試合は更に厳しいことが予想される。この試合のような内容では太刀打ちできないのは明らかだ。1週間でどこまで建て直せるかが鍵になるだろう。

Jetsにとっては惜しい試合だった。あと一歩決め手に欠けたのは、プレイコールの保守性だったか。FGをあと10ヤード短くできたなら・・・。ほんのわずかな差が明暗を分けてしまった。


NFL Divisional Playoff プレビュー

2005年01月15日 16時00分25秒 | スポーツ
いよいよ2004年度シーズンも大詰め。この土日に行われる4試合を大胆予想してみる。

★New York Jets at Pittsburgh Steelers
Key Player: Ben Roethlisberger(PIT)

いいQBとはどんなQBか?私の考えでは最高のQBはチームを勝利に導けるQBだ。パスレーティングやパスヤード、TD数は関係ない。どんな内容であれ勝つことが全て。勝利のためにコーチ・選手があらゆる準備とプレイを積み重ねるスポーツであるフットボールでは、QBも勝つことが最も求められるべきことだ。
Jetsのチャド・ペニントンは地元での評価は高くないが、チームを勝利に導くことに関してはトップクラスのQBである。同じ地区にトム・ブレイディがいて、存在がかすみがちだが、ミスの少ない正確なパサーとして二人はともに高いレベルにある。勝負強さでややブレイディに劣り、ケガがちなマイナス面もあるが、先のSan Diegoのゲームでは素晴らしい内容を示した。
しかし、勝てるQBという点において、ペニントン以上に目立つのがPittsburghのルーキーQBベン・ロスリスバーガーだ。なにしろプロ入り以来先発としては負け知らず。13連勝を誇る記録に残るQBだ。もちろんその連勝は、RBの活躍やディフェンスの踏ん張りなど様々な要素に支えられている。スタッツだけならそんなに飛びぬけた存在ではないし、プロボウルの選からも漏れた。それでも彼抜きにPittsburghの快進撃は考えられない。
彼の試合は何試合も見たが、試合ごとに確実に成長している。トミー・マドックスの負傷で突然回ってきた出番だが、当初は頼りなく見えた。ランが出ているお陰でなんとか勝てたという試合が目立ったが、徐々に彼がオフェンスをコントロールできるようになった。もちろん攻撃の形はラン主導で変わりないが、どうしても欲しい時に決められるパス、ミスしてはいけない場面での落ち着き、試合ごとに大きくなる存在感、これらがチームを勢いに乗せ、破竹の連勝を導いた。
もちろん不安もある。シーズン最終戦を休み、先週はbyeで、2週間の空きが却って彼の勢いを消してしまうかもしれない。彼にとって正念場だが、余計なことは考えずにこれまで通りにやれるかどうかが鍵となるだろう。
戦力的には大差はない。ホームフィールドアドバンテージが絶対でないことはワイルドカードプレーオフが証明した。2枚のエースバックがいる分ピッツが有利に思えるが、ルーキーのクォーターバッキング次第で全てが変わってくる。私の予想は、24-17でロスリスバーガーのシンデレラストーリーを推す。


★St.Louis Rams at Atlanta Falcons
Key Player: Steven Jackson(StL)

接戦が予想されるAFCに比べ、NFCは2強2弱の印象が強い。この試合もAtlantaが圧倒的に優位だ。
マイケル・ヴィックのパサーとしての能力はいまだ物足りなさが残る。だが、St.Louisの守備相手ならそんなに苦労はしないのではないか。そして持ち味のスクランブル能力は相手守備陣の脅威になるだろう。ウォリック・ダン、T・J・ダケットらRB陣は好調を持続している。守備力も向上し、特にランディフェンスは悪くない。
このAtlantaをどう攻略するのか。マーク・バルジャーの能力ではヴィックに勝てない。ドームでの試合なので、ある程度の得点能力は示せるが、勝利を引き寄せるにはボールコントロールが重要になる。今のSt.Louis攻撃陣で爆発力を期待できるのはルーキーRBスティーヴン・ジャクソンをおいて他にない。ハイスコアリングの点の取り合いでは昔のように対抗できない以上、ジャクソンのランを軸に接戦に持ち込み、勝機を見出すしかない。
まともにぶつかったなら、34-24でAtlanta。HCマイク・マーツの真価を問われる試合にもなりそうだ。

★Minnesota Vikings at Philadelphia Eagles
Key Player: Randy Moss(MIN)

Philadelphiaは本当に強いのか?ここ数年最もスーパーボウルに近いチームと言われながらプレーオフで涙してきた。今年も大本命と言われ、プレーオフに勝ち上がり、ホームフィールドアドバンテージも得た。しかし、AFCの強豪と比べると、目立つ要素に欠けている。QBドノヴァン・マクナブの能力の高さは誰もが認めるところだが、ランニングゲームはRBの負傷が多く低迷した。WR陣もテレル・オーウェンスの負傷で一気に混迷している。守備陣は強固だが絶対的な強さがあるわけではない。
今シーズンの戦いを振り返ると、終盤2試合はマクナブを温存して連敗、それまでの14試合は13勝1敗と圧倒した。ただ地区内の他の3チームは今シーズン調子が悪く、NFC内の強豪との対戦は、Green Bay、Minnesota戦があるだけ。AFCとの対戦は2勝2敗(1試合はマクナブ温存の試合)で、勝ったCleveland、Baltimore戦ともに接戦だった。Pittsburghには大敗した。
確かに強いチームであるのは間違いない。弱くてはこれだけ勝てない。だが、絶対的な強さは見えない。勝率ほどの強さを感じることができない。特にビッグプレイメイカーのテレル・オーウェンスがいない今、つけいる隙はいくらでもありそうに感じる。
Minnesotaは攻撃の破壊力ではNFC最強と言っていい。守備力は弱いが、これだけの攻撃力を勝利に結び付けないのは、コーチングスタッフの能力の低さが原因だと思われる。QBダンテ・カルペッパーはマクナブと同期。ここ数年陰に隠れ目立っていないが、ポテンシャルは高い。そして何よりWRランディ・モスがいる。今シーズン、ケガで欠場が続いたが、先週のGreen Bay戦で力強さを見せ付けた。セレブレーションの件で逆境にいるが、むしろそんな状況だから力を発揮するタイプだ。Philadelphiaはプレイオフでは堅実すぎるほど堅実にプレイし、それが災いしている。モスがブレイクしてハイスコアに持ち込めば、十分に勝機は見出せる。
Philadelphiaがモスを封じ込めれば、20-14で勝利できるだろう。Minnesotaが勝つにはモスで3本のTDが欲しい。


★Indianapolis Colts at New England Patriots
Key Player: Troy Brown(NE)

全米注目の一戦。連覇を目指すNew EnglandとTDパス記録を塗り替えたペイトン・マニング率いるIndianapolisの対戦。
RBコーリー・ディロンを獲得し昨年以上の布陣を敷いたNew England。QBトム・ブレイディは安定しているし、攻撃力は昨年以上だ。だが、エースCBタイ・ローをケガで欠き、他にもDB陣に負傷が目立って、今シーズンはWRトロイ・ブラウンをDBで起用しなければならなかった。攻撃力でなく、守備力で昨年全米を制したチームだけに、このDB陣の問題は非常に危険な状況だ。
一方、悲願のスーパーボウルを目指すIndianapolis。マニングの好調はあのダン・マリーノの不滅の記録を塗り替え、プレイオフに入っても持続している。RBエジャリン・ジェイムズ、WRマーヴィン・ハリソンら攻撃陣はここ数年の中でも最高の内容。守備は強くはないが、ターンオーバーが多く、ビッグプレイが期待できる。HCトニー・ダンジーにとっても悲願となるスーパーボウルがあと少しで手が届くところにある。
試合の興味は、最強と呼べるコルツのオフェンスが、厳寒の地で、巧みなHCビル・ベリチックのディフェンスを打ち破れるかどうかにかかっている。昨年のプレイオフでは、タイ・ローの驚異的なインターセプトの連発でマニングは沈んだ。彼がいない状況下でマルチプルに活躍しているトロイ・ブラウンが存在感を誇示できれば流れをつかめるし、逆に彼のところで抜かれるとコルツに流れが行くだろう。
もはやNFL史上最高のQBと呼べそうなペイトン・マニングが、彼の前に立ちはだかるベリチックの壁を越えることができるのか。マニングがこの壁を突破できれば、比較的点差のつく試合になりそうだ。接戦になれば勝負強さに秀でるブレイディがマニングの夢を打ち砕くだろう。24-20でNew Englandの勝利を予想するが、本当にどちらが勝ってもおかしくない試合だ。


NFLな・・・

2005年01月12日 15時10分52秒 | スポーツ
ビッグ・ベンはプレイオフで勝利に導くことができるのか?

Pittsburgh SteelersのルーキーQBベン・ロスリスバーガーが、プレイオフの大舞台でもシーズン同様の活躍ができるかどうかが注目される。

USATODAY: Rookie Roethlisberger wins over everybody

ここには過去のルーキーQBスターターの歴史が掲載されている。ダン・マリーノやバーニー・コーザーといった大物はルーキー時は敗戦。記憶に新しいショーン・キングはタンパベイを勝利に導いた(チャンピオンシップで敗戦)。

FOXSports: MOOSE: First look at Jets-Steelers

ここではダリル・ジョンストンが厳しい見方を示している。

一方、対戦するNew York JetsのサックアーティストDEジョン・エイブラハムの出場は「Questionable」とされている。

NFL.com: Jets' Abraham questionable to face Steelers


ランディ・モスのTDセレブレーションの反響

Minnesota VikingsのWRランディ・モスがGreen Bay Packers戦で見せたTDセレブレーションが問題になっている。SI.comでは毎日この話題を取り上げている。

SI: The amazing Randy, The mystery of Moss, Let's talk about Tice

実際の映像を改めて見た限りでは、セレブレーションの時間も短く、そう強い印象を残すものではない。ただTDを決めたあと、わざわざポスト下まで行ってまでやった行為であり、決してスマートなものではなかった。


ペイトン・マニングがほぼ満票のシーズンMVP

NFL.com: Colts QB Manning near-unanimous MVP

シーズンTDパス記録を更新したIndianapolis ColtsのQBペイトン・マニングがMVP。これは文句なしの結果。


ホール・オブ・フェイム最終候補15人発表

CBS SportsLine: Marino, Young among 15 finalists for Hall of Fame

Dan Marino, Steve Young, Michael Irvin, Derrick Thomas, Fritz Pollard, Benny Friedman, Harry Carson, Richard Dent, L.C. Greenwood, Russ Grimm, Claude Humphrey, Bob Kuechenberg, Art Monk, Roger Wehrli, George Youngの15名。ここから2005年の殿堂入りが選ばれる。発表はスーパーボウル前日の2月5日。


ワイルドカードプレーオフ

2005年01月10日 19時34分02秒 | スポーツ
今シーズンのNFLワイルドカードプレーオフ4試合が行われた。

ワイルドカードチームが3試合で勝利を挙げるという予想外の展開。私の予想(というか応援)も外れまくり(涙)。怒り心頭だが、ざっと振り返っておこう。

★St.Louis Rams at Seattle Seahawks
地区優勝を飾ったのはシアトルだったが、今シーズンの直接対決は2試合ともセントルイスが勝利していた。ともにそれなりのチーム力だが、シーズンの成績はイマイチ。それなりのタレントを持った選手たちにスーパーボウルリングを持ったヘッドコーチがいて、二桁勝てないのが謎の両チーム。
この試合もどちらもパッとしない内容。いいプレーもあるが、単純なミスも目立つ。両QB、バルジャーもハッセルベックもスタッツは良くても勝負所の信頼感がいまひとつ。すぐれた攻撃戦術を誇る両ヘッドコーチに期待されている二人だが、ヘッドコーチの望む役割をこなすことが精一杯で、それ以上のブレイクが期待できないところもよく似ている。試合のスタッツもともに2TD1INTと同じような結果だった。ランニングゲームで結果を残せなかったシアトルのアレキサンダーと、フォーク、ジャクソン二人でそこそこコントロールしたセントルイスの差が試合結果の差に繋がった。
次戦はアトランタ。チーム力では劣るがドームでの試合なのでハイスコアリングゲームに持ち込めば勝機がなくもない。

★New York Jets at San Diego Chargers
オーバータイムの接戦になった好ゲーム。直接的な敗因はサンディエゴKケイディングのFG失敗だが、遠因にはプレイオフで勝てないとかまびすしく言われるマーティ・ショッテンハイマーHCのスタイルがあったと思う。堅実で手堅いマーティスタイルはリーグ戦には非常に有効だ。弱小チームを12勝という好成績の地区優勝に導いた手腕は高く評価される(実際コーチオブザイヤー獲得)。ただバーニー・コーザーを擁したクリーブランド時代やマーカス・アレンやジョー・モンタナがいたカンサスシティ時代にシーズンで好成績を上げながら結局スーパーボウルまで達し得なかった。その背景にはやはりプレイオフでの戦い方に問題があったと言わざるを得ない。
この試合でも要所要所でもう少しリスクを背負うべきだったと思う。ジェッツは非常にチャレンジングな試合をしていた。負ければシーズン終了なのはプレイオフでは同じ条件だ。そこで思い切って挑むか、リスクを避け堅実に行くかでは前者の方がモメンタムを掴みやすい。それでもホームフィールドアドバンテージもあって土壇場で同点に追いつき、その勢いを駆ってオーバータイムでフィールドゴールレンジまで持ち込んだ。ケイディングの調子を見れば少々長い距離でも入りそうだったが、やはりプレッシャーはかかる局面だ。リスクを背負ってももう少し攻めるべきだった。レンジに入ってからの守りの気持ちがルーキーキッカーのプレッシャーをより強くした気がする。
ニューヨークでは評価が高くないジェッツのQBチャド・ペニントンだが、文句のつけようのない素晴らしいクォーターバッキングだった。得意のショートパスだけでなく、長いパスも決め、試合をよくコントロールした。負傷明けはやや調子が悪かったが、ペイトリオッツのQBブレイディと比べても遜色のない力を持つ選手だと思うし、その実力を大舞台で見事に発揮した。
次戦のピッツバーグはサンディエゴ以上に勢いに乗ったチームだ。一つのミスも許されないが、その中でもこの試合のようなチャレンジを見せて欲しい。サンディエゴは若いチームだけにこの経験を来シーズンに生かしてもらいたい。

★Denver Broncos at Indianapolis Colts
昨年と同じカード。昨シーズンはシーズン終盤にデンバーが勝利したが、プレイオフでは大敗。今シーズンは17週にデンバーが勝利したが、コルツは主力を休ませていた。名将マイク・シャナハンの頭脳と、勝利による勢いを信じてデンバー優勢と見たが、その期待はあっけなく崩れた。
コルツは昨年同様やりたい放題。史上最高と言っていいQBペイトン・マニングのパスは自由自在に通り、前半だけで35-3と試合を決めてしまった。デンバーはQBジェイク・プラマーのパスが決まらず、インターセプトもあったりで為す術がなかった。後半ようやくリズムを取り戻したが、時既に遅かった。シャナハンは2年続けての大敗でその能力を問われることとなるだろう。戦術そのものはともかく、早い時間でのフォースダウンゴーやスペシャルプレイなどでチャレンジする姿勢を見せてもよかったように思うが・・・。
圧勝したコルツは昨年敗れたニューイングランドとの対戦となる。コルツはここ数年好成績を挙げ続けているが、スーパーボウルには届かないシーズンを繰り返している。HCトニー・ダンジーもタンパベイ時代からシーズンの結果をプレイオフで生かせていない。徐々にチャレンジするように変わりつつあるが、果たしてブレイクスルーすることができるか。極寒のボストンが最初の試金石の場になるだろう。

★Minnesota Vikings at Green Bay Packers
シーズン中は2試合とも34-31でパッカーズが勝利。ともにKライアン・ロングウェルのFGでの勝利だった。実力はミネソタがやや優位にも見えるが、QBブレット・ファーブの精神力が接戦をものにする結果を導いた。ホームでの試合でグリーンベイ優位と見えたが、試合は予想外の流れとなった。
ミネソタの攻撃力は予想通り高く、グリーンベイの守備力の低さも目立ったが、これも予想の範囲内。問題はグリーンベイの攻撃で、なんと言ってもファーブの4INTが全てだった。数年前INTが増えて苦しんでいたファーブだったが、今シーズンはINTが減りかなり安定していた。それがこの試合で4INT。その内容もミネソタの守備が良かったとか、レシーバー陣が悪かったとかではなく、完全にファーブのミスといった感じ。グリーンベイは完全にファーブのチームであり、彼が精神的にも能力的にも全てを支えてきた。逆境において彼の神がかったプレイは多くのファンを魅了し、アメリカンスピリッツの体現者といった感もある。その彼が精彩を欠いた。理由は分からないが、それがこの試合の全てだった。
ミネソタは次戦フィラデルフィアとなった。NFCの大本命で実力ではミネソタが劣るのは明らか。これまで勝負所での弱さが目立ったこのチームだが、この窮地を乗り越える力はあるのか?