奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

インターネットの匿名化が誰かの陰謀だったとしても驚かない

2014年07月26日 21時41分10秒 | 日記・エッセイ・コラム
「大きな物語」の終焉をフィクションの世界で象徴的に表した作品が『新世紀エヴァンゲリオン』だった。

「大きな物語」後の世界のあり様に対して新たな道を示した作品が『高機動幻想ガンパレード・マーチ』だった。

世界(国家・社会)の意味を読み解き、個人が「成長」していく構造が「大きな物語」だった。

個人が他の人々と繋がることで、世界(国家・社会)に関わりを持っていくという手法が、『ガンパレ』が『エヴァ』に対する回答だった。

コミュニケーションを武器に世界を変える。それは、ゲーム内のシステムだけでなく、『ガンパレ』の発売手法とさえなった。
宣伝費ゼロ、まったく無名の作品が、ウェブを中心に口コミで広まり、アニメ化や続編が生まれる人気作になった。

こうした人とのコミュニケーションをゲームシステムに取り入れた作品としては『ペルソナ3』『ペルソナ4』がある。
それ以上に、リアルにコミュニケーションが重要になるのがMMORPGなどのネットゲームだった。

『ファイナルファンタジーXI』では、ソロではできることはわずかだ(のちには増えていったが)。レベルを上げるだけなら、誘われ待ちでもできるが、それ以上となるとゲーム内での人間関係を構築していく必要があった。

デュナミスというコンテンツが実装されてしばらくして、私が入った攻略LS(ギルドのようなもの)は100人近く(越えていたかも)のメンバーが所属していた。このコンテンツは1度に最大64人が参加可能。常にそれくらいの人数で突入しようと思えば、当日都合が悪い人が出ることを考慮するとそんな数が必要となる。当時は64人いても全滅が当たり前の難易度だった。
それだけの人数のLSを運営するのは容易ではない。結局、そこもメンバー同士の対立からボス攻略を果たせずに解散してしまう。

MMORPGは待っているだけでは得られるものは少ない。何かを得ようと望むなら、行動が、コミュニケーションが必要だった。

ゲームの話ではなく、現実で、人々が繋がり、世界を変えることはできたのか。

前世紀の終わりに人々はインターネットというツールを手に入れた。今世紀に入り、このツールは国の形を変えることもやってのけた。

ただし、それは世界での話。日本の話ではない。日本では残念ながら、暇つぶしの道具以上の働きはしてこなかった。むしろ、人々の生産性を下げ、堕落せしめたかもしれない。

その最大の要因は匿名性だろう。

匿名で語られた言葉に力はない。(この言説も同様だけれど)

MMORPGも匿名だが、そのキャラクターはプレイヤーの分身であり、その名前は簡単に変えることはできない。長い時間を掛けて築き上げられたキャラクターだから、MMORPGの中ではその名前はある程度の重さを持っていた。

インターネット黎明期、匿名であってもハンドルネームにはある程度の重さがあったと思う。しかし、2ちゃんねるが浸透したあと、ハンドルネームという文化さえ廃れた感じだ。

Twitterなどの多くのSNSは、複数のアカウントが取得でき、アカウント名の重さはウェブ全般とそう変わりない。

Facebookなどの一部の例外を除くと、日本では匿名性が重視され、それが変わることはなさそうだ。日本でのインターネットの文化が大きく変わる可能性は低い。それを望まない人々もいるだろう。

インターネット以外で、現実の世界でコミュニケーションを重視し、周囲の環境を変えようとしている人々はいるだろう。ただそれが大きな力を持つには至っていない。

現状をあまり変えたくない人たちがいる。既得権を持っていたり、変えることが不利益になると思っている人たち。変えないでいいのなら、それでもいい。しかし、日本に変えないでいいと言っている余裕があるようには見えない。

以前から、家畜化している若者たちというイメージを抱いている。今の若者は、それ以前の世代より、真面目で真剣で従順だ。だから、食い物にされている。ネトウヨの愚かさは涙なしには語れない。

最近、バトル系フィクションに人気作が増えている印象だ。目新しい存在ではないが、「戦うこと」が必要な時代なのかもしれない。問題は、なにと戦うのかだが。巨人やゴキブリ、ゾンビだけでなく、戦うべき敵を描く作品に出会いたい。




全く話は変わるが、「セカイ系」というものがずっとピンと来なかった。

エヴァ以降の話の流れとして、通常は「セカイ系」が語られる。

「セカイ系」と呼ばれる作品群をほとんど読んでいないし、読みたいとも思わないのだけれど、ふと思い付いたのは、エヴァによって突き付けられた「物語」の終焉を回避しようという試みだったのかなと。

世界に意味がなくとも、世界そのものと対峙すれば物語化するだろう。そんな発想。

違う?

よく分からないね。ほんと思い付いただけなんだけど。


わずか1日半のことなのに

2013年10月30日 17時37分35秒 | 日記・エッセイ・コラム
ようやく液晶ディスプレイが届き、セッティングも終わって、通常のPC環境を取り戻した。その間、およそ1日半。

ネットは旧PCでもできはしたが、非常に重く、様々な制約もあって快適な状態とは言えなかった。ディスプレイ購入もネットで行ったが、十分な情報収集もできず、一刻も早く届くことを最優先で選んだため、納得の選択とは感じられなかった。

一方で、PCが使えない時間で、本を読んだり、録り溜めたアニメを見たりすることができた。艦これにハマって以来、滞っていたこれらが少しはできたことは喜ばしい。本当は適度に休PCの日でも作ればよいのだが、心が弱いのよ(笑)

まだディスプレイの明るさや色合いには違和感を覚えるが、微調整が難しく、慣れていくのを待つしかないのだろう。安物だから過度な期待はできないが、出来る限り長持ちしてもらいたいものだ。


液晶ディスプレイがぶっ壊れた!

2013年10月29日 07時53分40秒 | 日記・エッセイ・コラム
何日か前に、Operaの呪いなんてツイートしたが、突然のブラックアウトがあった。その後も数回同じトラブルが発生。グラフィックボード関連の問題かと思ったが……。

これまでは再起動すれば復活したのだが、今回はどうもおかしい。ディスプレイに映るのにすぐにブラックアウトする。CSチューナーとHDMIで繋げているので、そちらを試すと同じ症状に。これはディスプレイのトラブルと発覚した。

これまで散々PCのトラブルに遭遇したが、ディスプレイだけは問題なく健気に動いてくれていたのに。

旧PCを久方ぶりに立ち上げ(こちらはCRTディスプレイで、97年ころ購入したものw)、ネットで調べてみた。どうも電解コンデンサなるものがトラブルの原因らしい。素人に手に負えるものじゃなさそうだ。

これまでだましだまし使ってきたPCだが、液晶ディスプレイが壊れてしまえばどうしようもない。旧PC(Windows Meですが、なにか?w)だと、サイト見るのにも苦労するのだけれど(Javascriptとか切れば軽くなる。でも、通販サイト見るのには……)、無いと困るしね。だって、ネット中毒者だしw

艦これは今日のデイリーはできないなあ。ディスプレイの電源を入れた直後だけ2、3秒は表示されるから、それを利用してプレイするか!(ぉぃ

液晶ディスプレイは寿命が短いとは聞くし、安物だから仕方ないっちゃ仕方ないんだけどさ。保険用としてCRTディスプレイに繋ぐ手段も考えないといけないかな。


『3・11の未来 日本・SF・創造力』第一部「SFから3・11への応答責任」

2012年04月26日 23時40分53秒 | 日記・エッセイ・コラム
四部構成で多くのコラムから成り立つので、感想も分けて書こうと思う。

第一部は、笠井潔「3・11とゴジラ/大和/原子力 ”ニッポン”イデオロギー批判」、笠井潔/巽孝之/山田正紀による鼎談「3・11とSF的想像力」、豊田有恒「原発災害と宇宙戦艦ヤマト 事故の核心とは何か?」、スーザン・J・ネイピア「津波時代のポニョ 宮崎駿監督に問う」の四編から成る。
ページ数的に一部の半分以上を占める鼎談とこの本の監修者でもある笠井の論考をメインに感想を述べたい。

鼎談の結論として日本のムラ社会批判が挙げられている。
笠井は論考の中で、日本人のアニミズムに根差す世界観が、海外から入ってくる絶対的理念を相対化し、現世利益的な観念へと換骨奪胎する様を描いている。にも関わらず、「ムラ」を断ち切ることが必要だと述べる。

日本人の精神の近代化は、明治維新以来インテリの悲願と呼べるものだ。様々な立場から多くのインテリが日本人大衆の前近代性を嘆き、その革新を求め続けた。近代化から150年以上経ってもその図式は変わらない。
戦後、日本のインテリは左翼化したが、平和や平等といったお題目こそ民衆に支持されたが、現実的な面では自衛隊や日米安保が支持された。やっかいな問題を先送りし、責任の所在を明らかにしない精神構造は、確固たる理念に基づいた近代的自我とは相容れないものだ。

ムラ社会もまたそうした精神構造が基盤となっている。明治維新や敗戦を経てもなお変わらない日本人の精神構造が「たかが」3・11で変わるだろうか。
あれから1年が過ぎたが、果たしてどれだけの変化があったのか。少なくとも私には「終わりなき日常」にほんのわずかな変化さえも訪れたように見えない。(もちろん変化そのものはある。ただそれは変えようと望まれた結果としてとは見えないということ。)

この鼎談を読んで、SFうんぬんはともかく、日本のインテリの歴史を繰り返しているだけにしか感じなかった。特に戦後のインテリは左翼的な立場から反権力を志向しているが、それは社会の安全な外部から批判のための批判を繰り返しているだけに過ぎない。
社会運動家の湯浅誠が内閣府参与として権力側で働いたことに批判する意見があるが、社会を変えようと思えば権力の側から変えるのが本筋だ。権力に取り込まれる危険もあるし、少数の声を集めることも社会運動の役割なのは確かではある。しかし、権力を批判しているだけでは大したことはできないし、権力の内部からでなければできること、できないことの見分けは難しい。
日本のインテリの系譜は理念が先行し、大衆を教化しようとする試みばかりが行われてきた。しかし、インターネット上でもムラ社会はあちこちで見つけることができる。

日本人の精神構造が日本人を規定するのであれば、その精神構造を根本から変えようなどとしても虚しいだけだ。ムラ社会はなくならない。それを前提に少しでもより良い社会を作るしかない。そのためにいかに権力を利用するか。いまその最前線にいるのが橋下徹と湯浅誠だと思っている。作家という立場では海堂尊もまたそれに近いだろう。
SFとしては、小川一水『復活の地』が権力側からの復興を描いており、3・11後として重要だと思うが鼎談内では触れられていない。

本書に限らないが、距離感への違和もどうしても持ってしまう。鼎談でも東京とフクシマでの捉え方の違いは述べられているが、福島以外の被災地、東京以外の都市部、福島以外の原発所在地、それ以外の地方それぞれで感じ方は異なるだろう。どうしても東京=日本というイメージで語られることにもどかしさを覚える。




豊田有恒の論考は非常に腑に落ちるものだった。原発事故があっても技術力を武器にすべきという意見は納得できる。しかし、私には納得できるものであっても、多くの人を納得させられるものかどうかは疑問だ。
放射能の問題であったり、原発の安全性であったりは明確な正解が存在していない。科学者であっても言っていることはバラバラだし、どこまで分かっているのかさえ怪しかったりする。「絶対の安全」が有りえないのはもちろんだが、確率的な安全性をどう捉えるかも非常に難しい問題だ。
一方で、名誉欲や金儲けのために危険を煽る人々が多数存在する有様だし、他方で、専門家と呼ばれる人たちへの信頼は失墜している。複雑な社会において何が正しいのか見極めることは困難だが、原発にまつわる言説はそれを顕在化した。

誰もが納得する解決は存在しない。それはこの問題に限らず当たり前のことだ。それを調整するのが政治の仕事だが、政治家と呼ばれるその専門家はまともに機能さえしていない状況だったりする。
ムラ社会では調整役が重要な存在なのだが、それすら機能不全に至っている。ひとりひとりの市民が自立して判断し選択するのが理想なのだろうが、あくまで理想に過ぎない(たとえ自立できたとしても判断することは困難だが)。

どんな解決法であっても、リスクとコストは存在する。未来から見れば最善から最悪まで選択肢に幅があったとしても、現在の視点では選択肢の幅はそう大きくは見えない(もちろん正しい選択肢があると思っている人にとってみれば大きく異なるだろうが)。
原発問題であっても、新規原発建造という推進派の極みから原発全ての即時廃炉という反原発派という幅の中であれば、最終的なリスクとコストはそんなに変わらないと私自身は思っている(経済や環境問題と広くリンクするがゆえだが)。未来から振り返ればこうすべきだったという最善解があるかもしれないが、それすら定かではない。

SFがSF的視点を持って役割を果たすとしたらそういうことじゃないかと思う。時代の空気に流されるのではなく、時代を超越する視点があるかどうか。

他にも書きたいことがないではないが、第二部以降を読んでからとしよう。


DIGA DMR-BWT510

2011年11月07日 21時18分28秒 | 日記・エッセイ・コラム
先月末にディーガを購入した。HDDレコーダはこれが2代目。それまで使っていたのは6年前に購入した同じディーガで、HDD、DVD、ビデオの3系統使える機種だった。
性能的には問題なかったが、地デジには対応しておらず、地上波の番組を録画するのが不便になっていた。特に番組表が使えなくなり、放送時間が変わりやすい深夜アニメを録画するのが手間に感じるようになった。

スポーツの生放送を除くと、TV番組はたいてい録画してから見ることが多く、なかでもNFLの試合は早送りを駆使して見ないと時間が掛かり過ぎるためビデオは必需品と言えた。HDDレコーダを導入してからはその利便性の高さに更に依存することとなった。
地デジ化に対してはCATV経由で回線を引いているので特に対応しなくても「デジアナ変換」によりしばらくは視聴可能。しかし、NFLシーズンが始まるとBSが見れなくなった影響が出るようになった(居間のTVはデジタル対応なのでそれを利用して録画可能なのだが2~3回録画失敗というハメに陥った)。

TVは古いブラウン管を使っていて、地デジ対応としてはPCによるTV視聴を考えていた。しかし、PCの調子が安定しない時期が長く続いて、PCでの視聴をあきらめた。チューナーの購入も視野に入れていたが、単なるチューナーだけの購入はもったいないようにも感じていた。PS3のトルネあたりも考えたがBSチューナー機能がないため却下。結局、TVかレコーダかの購入が必要と思い、必要度の高いレコーダの購入へと至った。

ネットでクチコミ情報を調べた結果、ディーガの評判が良く、これまで使っていた機種もディーガだったのでそこは迷いなく決定。だが、シングルチューナーにするかダブルチューナーにするかはかなり迷って、一度はシングルチューナーの機種にすることを決めたものの、最後の最後にダブルチューナーへと変更した。録画する機会が多いのでこの決断は悪くなかったと思う。

ネット通販を利用して購入し、取り付け自体はそう苦労しなかったが、旧レコーダを居間に移す作業が大変で翌日は筋肉痛に苛まれることとなってしまった(どんだけ運動不足なのか……)。
TVがTVなので画質が急に良くなったというわけではないし、HDDレコーダの便利性が前機種に比べて格段に向上したわけでもない。
起動のスピードは早くなり、HDDに録画した番組をラベルをつけて分類できる点などは良くなった感じだ。一方、文字入力の方法が変わって不便に感じられた。特にリモコンの数字ボタンが蓋を開けないと使えず、蓋を開けたり閉めたりを頻繁に繰り返す必要があるのが残念だった。

録画モードはハイビジョン画質・標準画質合わせて10種類以上あり、撮る番組に応じて切り替えている。HDDの残量は各モードで残り時間で表示されるがこれが分かりにくい。どうせなら録画した番組の容量(時間ではなくデータ量をバイト数で)を表示してくれた方が管理しやすい。PCを使い慣れているとそう感じてしまう。

今回のレコーダの買い替えで、スカパーチューナーの買い替えやTVの買い替えなどもと思ってしまう(お金ないけどw)。地デジ化は政府と企業の陰謀wなので対応したくはなかったのだけどね。


綺譚亭移転

2011年11月05日 19時58分22秒 | 日記・エッセイ・コラム
AAA! CAFEの無料ホームページサービス終了に伴い、このブログの附属BBS「綺譚亭」を移転した。

新URL

新しいCGIに替えることも考えたが、面倒なので結局同じものを使い続けることに。そのうち気が向いたら変えるかもしれない。

主にブログに書くほどでもないことを書いたりしているBBSだが、Twitterを使っているせいか書き込む機会は減りつつある。まあTwitter向けでないことを書き込んだりはしているけれど。




CGI設置可能な無料ホームページサービスは国内では少ない。一時期有料のスペースを借りていたこともあったが、現在は3ヶ所の無料サービスを利用している。そのうち2つがCGI設置可能だったわけだが、AAA! CAFEのサービス終了によって1ヶ所のみとなってしまった。

「グリムグリモア」「Toys Dream」「ペルソナ4」の攻略サイト(P4はコミュ攻略ページだが)もAAA! CAFEのスペースに置いているのでこの移転も急務。まあ容量はどれも小さいのでそう手間が掛かるわけではないが。

本当に移転したいのはこのブログだったりするけれど、これは容易ならざる状態なので難しかったりする。ブログ人は使いにくい。


「知の巨人」逝く

2011年07月29日 23時19分49秒 | 日記・エッセイ・コラム
SF作家の小松左京氏が亡くなった。

実は代表作である『日本沈没』『復活の日』は読んでいない。長編は古いものは読んでいると思うが、あまり記憶に残っていない。むしろ短編の方を数多く読んだ。最も印象に残る作品も短編の「夜が明けたら」だ。

筒井康隆、星新一とともに日本SF創生の立役者である。ブルドーザーに譬えられ、SFという魅力的なジャンルの地ならしをした。

私にとって小松左京という存在は、SFの体現者のようなものだった。

人の内面や情を描くのが文学だとしたら、文学で描かれない世界はなんと広いことか。20世紀後半、社会の変化と科学の日常への浸透により、人の抱える問題はもっともっと多様になっていった。しかし、ほとんどの文学者はそれに立ち向かおうとはしていなかった。
複雑化した世界を捉えるには相応の知の蓄積が必要となる。この時代にそれだけの知を蓄積し、それを分かりやすく表現できるという点に関しては他の追随を許さなかった。

私にとってのSFは、小松左京の描くSFだった。

科学であれ、社会であれ、あるいは未知の力であれ、それが引き起こす影響の程を知識の裏付けと合理性でもって描き出す。一種の思考実験こそがSFの大きな魅力だったし、それをエンタテイメントとして描く力を持っていたのが小松左京だった。

趣味としての博覧強記ではなく、実践としての博覧強記である最後の存在だったのかもしれない。単に作家としてだけでなく、万博のプロデュースなどその知を社会に還元した。SFに対しても数多くの作品を残しただけでなく、様々な場を通してSFをアピールし続けた。

小松左京のようなSF作家をいま求めるのは酷と分かっていても、それでも求めてしまうのは小松左京がいたからだ。

現役作家の突然の訃報とはまた異なる衝撃を受けた。心からご冥福をお祈りしたい。


決定!オールタイム・SF映画ベスト50~『SFが読みたい!2011年版』より

2011年02月18日 00時12分20秒 | 日記・エッセイ・コラム
■1位 ブレードランナー
監督:リドリー・スコット/1982年
ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記念エディション [Blu-ray]ブレードランナー ファイナル・カット 製作25周年記念エディション [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■2位 キング・コング
監督:メリアン・C・クーパー,アーネスト・B・シュードサック/1933年
キングコング [DVD] FRT-032キングコング [DVD] FRT-032
価格:¥ 500(税込)
発売日:2006-12-14


■3位 メトロポリス
監督:フリッツ・ラング/1927年
メトロポリス 完全復元版  (Blu-ray Disc)メトロポリス 完全復元版  (Blu-ray Disc)
価格:¥ 7,140(税込)
発売日:2010-11-27


■4位 スター・ウォーズ 帝国の逆襲
監督:アーヴィン・カーシュナー/1980年
スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソードV) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]スター・ウォーズ 帝国の逆襲(エピソードV) (リミテッド・エディション2枚組) [DVD]
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2009-11-18


■5位 2001年宇宙の旅
監督:スタンリー・キューブリック/1968年
2001年宇宙の旅 [Blu-ray]2001年宇宙の旅 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■6位 エイリアン
監督:リドリー・スコット/1979年
エイリアン [DVD]エイリアン [DVD]
価格:¥ 1,490(税込)
発売日:2010-10-08


■7位 ヴィデオドローム
監督:デヴィッド・クローネンバーグ/1983年
ビデオドローム (初回限定生産) [DVD]ビデオドローム (初回限定生産) [DVD]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2006-07-28


■8位 ターミネーター
監督:ジェームズ・キャメロン/1984年
ターミネーター [DVD]ターミネーター [DVD]
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2010-04-23


■9位 ゴジラ
監督:本多猪四郎/1954年
【東宝特撮Blu-rayセレクション】 ゴジラ(昭和29年度作品)【東宝特撮Blu-rayセレクション】 ゴジラ(昭和29年度作品)
価格:¥ 5,985(税込)
発売日:2009-09-18


■10位 未来世紀ブラジル
監督:テリー・ギリアム/1985年
未来世紀ブラジル [DVD]未来世紀ブラジル [DVD]
価格:¥ 1,800(税込)
発売日:2009-07-08


■11位 ダーク・スター
監督:ジョン・カーペンター/1974年
ダーク・スター [DVD]ダーク・スター [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2003-11-14


■12位 遊星からの物体X
監督:ジョン・カーペンター/1982年
遊星からの物体X 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]遊星からの物体X 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-11-26


■13位 バットマン・リターンズ
監督:ティム・バートン/1992年
バットマン リターンズ [Blu-ray]バットマン リターンズ [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■14位 マトリックス
監督:ウォシャウスキー兄弟/1999年
マトリックス [Blu-ray]マトリックス [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■15位 マッドマックス2
監督:ジョージ・ミラー/1981年
マッドマックス2 [Blu-ray]マッドマックス2 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■16位 バーバレラ
監督:ロジェ・ヴァディム/1968年
バーバレラ [DVD]バーバレラ [DVD]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2006-04-21


■17位 博士の異常な愛情
監督:スタンリー・キューブリック/1964年
博士の異常な愛情 [Blu-ray]博士の異常な愛情 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-16


■18位 時計じかけのオレンジ
監督:スタンリー・キューブリック/1971年
時計じかけのオレンジ [Blu-ray]時計じかけのオレンジ [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■19位 アンブレイカブル
監督:M・ナイト・シャマラン/2000年
アンブレイカブル [Blu-ray]アンブレイカブル [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-12-22


■20位 ロード・オブ・ザ・リング
監督:ピーター・ジャクソン/2001年
ロード・オブ・ザ・リング ― コレクターズ・エディション [DVD]ロード・オブ・ザ・リング ― コレクターズ・エディション [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2002-10-02


■21位 アイアン・ジャイアント
監督:ブラッド・バード/1999年
アイアン・ジャイアント 特別版 [DVD]アイアン・ジャイアント 特別版 [DVD]
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2000-07-20


■22位 ボディ・スナッチャー 恐怖の街
監督:ドン・シーゲル/1956年
ボディ・スナッチャー/恐怖の街 [DVD]ボディ・スナッチャー/恐怖の街 [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2001-10-17


■23位 原子怪獣現わる
監督:ユージン・ローリー/1953年
原子怪獣現わる [DVD]原子怪獣現わる [DVD]
価格:¥ 3,980(税込)
発売日:2006-07-12


■24位 スキャナー・ダークリー
監督:リチャード・リンクレイター/2006年
スキャナー・ダークリー [Blu-ray]スキャナー・ダークリー [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-21


■25位 禁断の惑星
監督:フレッド・マクロード・ウィルコックス/1956年
禁断の惑星 [DVD]禁断の惑星 [DVD]
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2000-04-21


■26位 ゾンビ
監督:ジョージ・A・ロメロ/1978年
ゾンビ ディレクターズカット版 HDリマスター・バージョン [DVD]ゾンビ ディレクターズカット版 HDリマスター・バージョン [DVD]
価格:¥ 4,935(税込)
発売日:2010-10-02


■27位 宇宙戦争
監督:スティーヴン・スピルバーグ/2005年
宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]宇宙戦争 スペシャル・コレクターズ・エディション [Blu-ray]
価格:¥ 2,980(税込)
発売日:2010-09-16


■28位 ロボコップ
監督:ポール・ヴァーホーヴェン/1987年
ロボコップ/ディレクターズ・カット [Blu-ray]ロボコップ/ディレクターズ・カット [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-07-02


■29位 猿の惑星
監督:フランクリン・J・シャフナー/1968年
猿の惑星 [Blu-ray]猿の惑星 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-07-23


■30位 遊星よりの物体X
監督:クリスチャン・ナイビー/1951年
遊星よりの物体X [DVD]遊星よりの物体X [DVD]
価格:¥ 3,675(税込)
発売日:2003-08-25


■31位 ダーククリスタル
監督:ジム・ヘンソン,フランク・オズ/1982年
ダーククリスタル [Blu-ray]ダーククリスタル [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-04-16


■32位 ガメラ2 レギオン襲来
監督:金子修介/1996年
ガメラ2 レギオン襲来 デジタル・リマスター版 [DVD]ガメラ2 レギオン襲来 デジタル・リマスター版 [DVD]
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:2010-07-23


■33位 宇宙水爆戦
監督:ジョセフ・M・ニューマン/1955年
宇宙水爆戦 [VHS]
価格:¥ 9,660(税込)
発売日:1986-09-05


■34位 フランケンシュタインの花嫁
監督:ジェームズ・ホエール/1935年
フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151フランケンシュタインの花嫁 [DVD] FRT-151
価格:¥ 500(税込)
発売日:2006-12-14


■35位 地球最後の男
監督:シドニー・サルコウ,ウバルド・ラゴーナ/1964年
地球最後の男 [DVD]地球最後の男 [DVD]
価格:¥ 780(税込)
発売日:2007-05-11


■36位 原子人間
監督:ヴァル・ゲスト/1955年
原子人間 [DVD]原子人間 [DVD]
価格:¥ 3,990(税込)
発売日:2008-11-28


■37位 機動警察パトレイバー THE MOVIE
監督:押井守/1989年
機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]機動警察パトレイバー 劇場版 [Blu-ray]
価格:¥ 8,190(税込)
発売日:2008-07-25


■38位 惑星ソラリス
監督:アンドレイ・タルコフスキー/1972年
惑星ソラリス [DVD]惑星ソラリス [DVD]
価格:¥ 6,090(税込)
発売日:2002-12-16


■39位 アルゴ探検隊の大冒険
監督:ドン・チャフィ/1963年
アルゴ探検隊の大冒険 [DVD]アルゴ探検隊の大冒険 [DVD]
価格:¥ 1,980(税込)
発売日:2009-12-23


■40位 去年マリエンバートで
監督:アラン・レネ/1961年
去年マリエンバートで  HDニューマスター版 [DVD]去年マリエンバートで HDニューマスター版 [DVD]
価格:¥ 5,040(税込)
発売日:2009-06-27


■41位 放射能X
監督:ゴードン・ダグラス/1954年
放射能X [DVD]放射能X [DVD]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2009-07-08


■42位 アイアンマン
監督:ジョン・ファヴロー/2008年
アイアンマン [Blu-ray]アイアンマン [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-05-26


■43位 地球の静止する日
監督:ロバート・ワイズ/1951年
地球が静止する日 [DVD]地球が静止する日 [DVD]
価格:¥ 1,490(税込)
発売日:2010-08-04


■44位 キング・コング
監督:ピーター・ジャクソン/2005年
キング・コング 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]キング・コング 【ブルーレイ&DVDセット 2500円】 [Blu-ray]
価格:¥ 2,500(税込)
発売日:2010-11-26


■45位 ピクニック at ハンギング・ロック
監督:ピーター・ウェア/1975年
ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]ピクニック at ハンギング・ロック ディレクターズ・カット版 [DVD]
価格:¥ 4,179(税込)
発売日:2005-01-28


■46位 地球爆破作戦
監督:ジョセフ・サージェント/1970年
地球爆破作戦 (リクエスト・ムービー 第1弾) [DVD]地球爆破作戦 (リクエスト・ムービー 第1弾) [DVD]
価格:¥ 3,129(税込)
発売日:2008-08-07


■47位 ゴジラ対ヘドラ
監督:坂野義光/1971年
ゴジラ対ヘドラ [DVD]ゴジラ対ヘドラ [DVD]
価格:¥ 4,725(税込)
発売日:2008-03-28


■48位 ダークマン
監督:サム・ライミ/1990年
ダークマン (ユニバーサル・セレクション2008年第6弾) 【初回生産限定】 [DVD]ダークマン (ユニバーサル・セレクション2008年第6弾) 【初回生産限定】 [DVD]
価格:¥ 1,500(税込)
発売日:2008-06-12


■49位 ギャラクシー・クエスト
監督:ディーン・パリソット/1999年
ギャラクシー★クエスト [DVD]ギャラクシー★クエスト [DVD]
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2009-04-10


■50位 恋はデジャ・ブ
監督:ハロルド・ライミス/1993年
恋はデジャ・ブ [DVD]恋はデジャ・ブ [DVD]
価格:¥ 1,480(税込)
発売日:2011-01-26





50本のうち確実に見たと言える作品は11~12本のみ。だが、ベスト10に限ると7本を見ている。

1970年代後半から80年代前半にかけてはハリウッドのSF映画がブレイクした時期だ。77年に『スター・ウォーズ』『未知との遭遇』が公開され、その後次々とSFエンターテイメント作品が作られた。この時期、劇場で見たものも含めリアルタイムでその流行を体験した。

『ブレードランナー』は神格化されている作品だが、そこまでの思い入れはない。ないつもりだけれど、この作品以外が一位だったとしたら不満に思っただろう。リアルタイムではないが劇場で見た覚えがある。
『キング・コング』『メトロポリス』は古い作品なのでキチンとは見ていないと思うが、断片的には見ている。『キング・コング』は76年のリメイクはたぶん見ていると思う。
『スター・ウォーズ』は最初の三部作しか見ていない。劇場で見たのは「ジェダイの復讐」だったか。でも、「帝国の逆襲」も見たような記憶も。どうだっただろう。それにしても、『2001年宇宙の旅』より上というところに時代を感じる。
10年前なら1位かと思うのが『2001年宇宙の旅』。キューブリックの名作で、TVで見た覚えはあるのだが、前半はよく覚えているのに後半はさっぱり。寝てしまったかも(笑)。キューブリックは好きな監督だが、『博士の異常な愛情』『時計じかけのオレンジ』を見てなかったりする。見てガッカリしてしまうのが怖いのかも。
『エイリアン』『ターミネーター』といったところはTVで見た。それぞれ素晴らしい作品だが、続編になるとほとんど見た記憶がなくなる。
『ヴィデオドローム』は全く覚えていない。80年代前半だというのに作品名に心当たりがない。クローネンバーグの名は知っているが、見た覚えはない・・・。まあTVで堂々とやりそうな作品じゃないのでそれで知らないだけか。
『ゴジラ』はさすがに見ているし評価も高い。
『未来世紀ブラジル』はかなり印象深い作品。名画座でたまたま出会った形だがそれだけにインパクトが大きかった。

『マトリックス』『ロード・オブ・ザ・リング』あたりまでは見ているが、それ以降はほとんど映画を観なくなったのでさっぱり。古い作品はTVで観ている可能性も無きにしも非ず。よく覚えているのはラストの衝撃の強い『猿の惑星』あたり。
日本のアニメ映画が『機動警察パトレイバー THE MOVIE』1本のみというのはちょっと寂しい感じ。まあこの作品が入っていればOKではあるのだが。他に挙げるとすれば大友ラインで『AKIRA』か『幻魔大戦』あたりだけれど。

企画自体はなかなか面白かった。選者の年齢が高過ぎという不満は残ったけれど。SFアニメのオールタイムベストとか興味あるけどやってくれないかな。まあどんなランキングになっても不満たらたらになっちゃいそうだけど(笑)。


本屋とは本を買いに行く場所ではなく、本と出逢いに行く場所である

2010年11月24日 22時35分16秒 | 日記・エッセイ・コラム
「本屋とは本を買いに行く場所ではなく、本と出逢いに行く場所である」という言葉は本屋巡りをしていたときに思いついた言葉。勇んでTwitterに書き込んだけれど全く反応は無かった……。

それはともかく。

子供の頃から本屋に入り浸っていた。当時は立ち読みがごく普通に出来たので、夏休みなんかは一日中本屋にいたくらいだ。
その後も、とりあえず本屋に入るという行動は変わらず、特に欲しい本がなくてもざっと棚を見渡すのが当たり前。一日に何軒かの本屋をハシゴするのも常だった。

本や雑誌を購入するのを自重するようになって徐々に本屋通いが減り、最近ではすっかり本屋で本を買わなくなってしまった。古本屋も昔からよく利用していたが、近所の店が畳んでしまって以来、たまに「まんだらけ」に行くくらいになっている。

新刊の購入はもっぱらAmazon。無料配送になって近所の本屋に入荷していそうな本でもAmazonを使ってしまうことも増えてきた。

本屋を舞台にした大崎梢の「成風堂書店事件メモ」シリーズや、出版社の営業の姿を描いた同著者の「出版社営業・井辻智紀の業務日誌」シリーズを読むまでもなく、小規模な書店の経営状況の厳しさは新聞などでも取り上げられたりして知っている。知っていてもなお、つい利便性の誘惑に負けてしまうわけだが。

コミック専門店などを除くと、本屋がなかなか「本との出逢いの場」になっていないのが一因かもしれない。日々、膨大な数の新刊が発売される状況で、限られたスペースの中に出逢いを求めるのが難しくなっているのは間違いないだろうけれど。


200冊

2009年11月12日 00時23分23秒 | 日記・エッセイ・コラム
読書メーターで読んだ本の数が201冊に達した。『図書館革命』を読み終わってすぐに再読し、2度記入しているためこれで200種類となる。
読書メーターに登録したのは8月に入ってからだが、ブログの記事を元に自分の中で読書モードに突入した7月初旬から記入している。その1冊目が『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』だ。

それまでも定期的に図書館で本を借りていた。主に歴史関係の本をゆっくりとではあるが読んでいた。コミックでは『けいおん!』にも手を出していた。『クビキリサイクル―青色サヴァンと戯言遣い』を読んだ7月10日は一つの区切りに過ぎない。
それでも、読書メーターへの登録がモチベーションに繋がり、本の感想をブログ記事のメインにするようになって、読書への姿勢も大きく変化した。その結果が200冊到達である。

内訳は以下の通り。重複除いた総計は200冊。

コミック 19冊
非小説 20冊
海外SF 4冊
ライトノベル 62冊
ノヴェライズ 1冊
上記以外の小説 94冊

有川浩、西尾維新らはライトノベルではなく上記以外の小説に分類している。
作家別(5冊以上)

西尾 維新 16冊 ”戯言”シリーズなど
雪乃 紗衣 16冊 ”彩雲国”シリーズ
有川 浩 12冊 ”図書館戦争”シリーズなど
支倉 凍砂 12冊 ”狼と香辛料”
東野 圭吾 12冊 ”探偵ガリレオ”シリーズなど
野村 美月 8冊 ”文学少女”シリーズ
小川 一水 7冊 ”天冥の標”シリーズ、「復活の地」など
北村 薫 6冊 ”円紫さんと《私》”シリーズなど
小林 立 6冊 「咲-Saki」
桜庭 一樹 5冊 「砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない」など
山形 石雄 5冊 ”戦う司書”シリーズ

コミックを除いて181冊。過去年間250冊の記録があるので、残り2ヶ月弱でその更新を目指す。
今回整理したついでに☆評価をコミックを除く作品全てに行ってみた。既に記したものはそのままである。

☆☆☆☆☆☆☆☆ 2冊
☆☆☆☆☆☆☆ 12冊
☆☆☆☆☆☆ 38冊
☆☆☆☆☆ 38冊
☆☆☆☆ 29冊
☆☆☆ 27冊
☆☆ 22冊
☆ 13冊

平均すると、☆の数は4.265。☆4つが平均のつもりなので、やや甘い点になっている。機会があれば微調整するかもしれない。☆8と☆7は全作挙げておこう。

☆☆☆☆☆☆☆☆ 『図書館革命』『ベン・トー〈3〉国産うなぎ弁当300円』

☆☆☆☆☆☆☆ 『星新一 一〇〇一話をつくった人』『フェルマーの最終定理―ピュタゴラスに始まり、ワイルズが証明するまで』『図書館戦争』『図書館内乱』『別冊 図書館戦争〈1〉』『彩雲国物語―光降る碧の大地』『阪急電車』『天冥の標 1上―メニー・メニー・シープ』『天冥の標 1下―メニー・メニー・シープ』『西の魔女が死んだ』『俺の妹がこんなに可愛いわけがない』『戦う司書と追想の魔女』

有川浩が多いのはデフォルト(笑)。シリーズものは点が伸びやすい傾向にある。但し、☆1もシリーズものが多い。野村美月6冊、西尾維新3冊入っている。

3冊以上読んだ作家の☆の平均ランキング

小川 一水  5.857142857
犬村 小六  5.666666667
有川 浩  5.666666667
アサウラ  5.5
雪乃 紗衣  5.1875
奥田 英朗  5
北村 薫  5
上橋 菜穂子 4.5
桜庭 一樹  4.4
支倉 凍砂  4.166666667
山形 石雄  4
仁木 英之  3.666666667
入間 人間  3.5
東野 圭吾  3.416666667
海堂 尊  3.25
西尾 維新  3.25
米澤 穂信  2
野村 美月  1.375

なんと私自身の予想を覆して、有川浩ではなく小川一水がトップ。これは、『復活の地』や『天冥の標』を個別に計算しているため。これらをまとめると、平均5.5となり3位タイになる。
支倉凍砂が平均4を越えたのもちょっと意外な感じ。甘く点数を付けすぎたかも。一方、東野圭吾は平均して辛め。完成度は高いが、インパクトの低い作品が多く、それが評価を下げている。
3点台は評価こそ低いが決して嫌いな作家というわけではない。東野圭吾、海堂尊、西尾維新は特に厳しい点の付け方になっている。