環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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90年代日本の温暖化政策② 1990年の「地球温暖化防止行動計画」と92年の「CO2排出抑制目標」

2008-02-09 11:24:49 | 温暖化/オゾン層
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90年代前半、日本政府は現在の地球温暖化への対応に直結する2つの大きな決定を正式に決めました。一つは1990年10月23日に地球環境保全閣僚会議で正式に決めた「地球温暖化防止行動計画」です。

●温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)排出量を「2000年に1990年水準に安定化する」という目標を初めて設定した。
●政府はこの行動計画を基に、1990年10月29日からジュネーブで開かれる国連の「世界気候会議」で、CO2の早期規制を国際的に公約する。


もう一つは1992年5月22日に地球環境保全関係閣僚会議で正式に決めた「CO2排出抑制目標」です。


●「地球温暖化防止行動計画」で定めた1990年度のCO2国内排出総量を、 「11憶7000万トン(炭素換算で3億1800万トン)」と定める。
●CO2排出量の発生源別の内訳(炭素換算)は、石油、石炭などの化石燃料によるものが、2億8810万トン(90.6%)となっている。
●一人当たりのCO2排出量は2.57トン(二酸化炭素で約9.4トン)となっている。


●今後はこれらの数値を基に各種の温暖化防止対策が実施される。


もう何回も繰り返していますが、私の環境論では、これらの政治的、行政的決定が今後の日本の「地球温暖化防止への対応」を原則的に決めることになります。 これらの決定が行われたのが1990年でしたし、決定後17年余り経ち、日本がいま大変混迷していることを見れば、この経験則が十分に機能していることがお分かりいただけるでしょう

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これら2つの日本政府の正式決定を伝える当時の記事を掲載します。


★1990年10月23日の「地球温暖化防止計画」

★1992年5月22日の「CO2の排出抑制目標」





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