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アーカイブ(公開論文集)
2009年1月18日の学習会のご案内 ここをクリック
いま発売中の雑誌「中央公論」の2009年1月号が「特集●危機の時代、どうする日本」と題して、p97からp132にわたって、次のような座談会と3本の記事を掲載しています。
座談会 金融危機、遠のく総選挙、バラマキ・・・・・・
麻生・小沢で難局を乗り越えられるか(p98~107)
塩崎恭久(衆議院議員・元官房長官)、枝野幸男(衆議院議員)、田原総一朗(ジャーナリスト)
金融立国でもモノづくり信仰でもなく
グローバリズムの呪縛から目を覚ませ(115~108)
東谷 暁(ジャーナリスト)
赤字拡大のアメリカと黒字消滅の日本に自覚はあるか(p119~116)
大場智満 国際金融情報センター理事
消費税引き上げ・高福祉がもたらすもの
スウェーデン型社会という解答(p120~132)
藤井 威 みずほコーポレート銀行顧問・元駐スウェーデン大使
今日は、藤井 威さんの「スウェーデン型社会という解答」に注目します。執筆者の藤井さんは現在、みずほコーポレート銀行顧問で、論文の最後にある略歴によりますと、1940年東京生まれ。東京大学法学部卒業。大蔵省主計局次長、経済企画庁官房長、大蔵省理財局長、内閣内政審議室長、駐スウェーデン大使兼ラトビア大使、地域振興整備公団総裁を経て2004年7月より現職。著書に『スウェーデン・スペシャル』など、となっております。
略歴を拝見する限り、藤井さんは高度経済成長期の日本およびその後現在にいたるまで日本の社会の中枢で官僚としてご活躍になられた方ですので、今回の論文は非常に説得力のある論文だと拝察します。この論文はそのタイトル「スウェーデン型社会という解答」が示唆するように、混迷する日本の現状を意識しながら、スウェーデンを分析し、日本の将来の方向を明らかにした示唆に富んだ論文となっています。
ご興味のある方にはこの論文を読んでいただきたいのですが、この論文の概要を知るために小見出しを掲げておきます。
小泉改革の光と影
高福祉高負担国家への道-スウェーデン
高福祉高負担国家はなぜ元気なのか
①産業構造・雇用構造の変動
②福祉国家における出生率の上昇
③福祉国家の所得格差是正効果
④福祉国家の地域格差是正効果
日本の可能性
この論文のなかに、スウェーデン大使としてスウェーデン経済社会の実態を詳しく知るにいたって、藤井さんのお考えが大きく変わったという記述があります。この部分は大変大事なところです。
藤井さんのお考えの大きな変化に基づくこの「スウェーデン型社会という解答」という論文は、閉塞感に充ち溢れ混迷が続く「現在の日本社会への解答」であると同時に、私が長年疑問視してきた「スウェーデン社会に対する日本の経済学者やエコノミスト、評論家などのもっともらしいが、あやしげな言説」への明確な解答とも言えるものでした。
過去にどのようなスウェーデン社会に対する批判が日本の経済学者やエコノミスト、評論家から出されていたのか 次回で紹介しましょう。
そして最後に、「日本の可能性」と題した部分では、スウェーデンの現状を踏まえながら、日本の将来を分析しておられます。日本の進むべき将来の方向が示されていると思います。
ここで、私がとくに強調しておきたいことは、藤井さんが「スウェーデン型社会という解答」でお書きになったスウェーデンの現状はまさに、私のブログの中心的テーマである「緑の福祉国家」(エコロジカルに持続可能な社会)の3つの側面「社会的側面」、 「経済的側面」および「環境的側面」のうち、最初の2つの側面を表しているのです。
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市民連続講座:緑の福祉国家3 スウェーデンが考える「持続可能な社会」(2007-01-13)
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金融立国でもモノづくり信仰でもなく
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スウェーデン型社会という解答(p120~132)
藤井 威 みずほコーポレート銀行顧問・元駐スウェーデン大使
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略歴を拝見する限り、藤井さんは高度経済成長期の日本およびその後現在にいたるまで日本の社会の中枢で官僚としてご活躍になられた方ですので、今回の論文は非常に説得力のある論文だと拝察します。この論文はそのタイトル「スウェーデン型社会という解答」が示唆するように、混迷する日本の現状を意識しながら、スウェーデンを分析し、日本の将来の方向を明らかにした示唆に富んだ論文となっています。
ご興味のある方にはこの論文を読んでいただきたいのですが、この論文の概要を知るために小見出しを掲げておきます。
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高福祉高負担国家はなぜ元気なのか
①産業構造・雇用構造の変動
②福祉国家における出生率の上昇
③福祉国家の所得格差是正効果
④福祉国家の地域格差是正効果
日本の可能性
この論文のなかに、スウェーデン大使としてスウェーデン経済社会の実態を詳しく知るにいたって、藤井さんのお考えが大きく変わったという記述があります。この部分は大変大事なところです。
藤井さんのお考えの大きな変化に基づくこの「スウェーデン型社会という解答」という論文は、閉塞感に充ち溢れ混迷が続く「現在の日本社会への解答」であると同時に、私が長年疑問視してきた「スウェーデン社会に対する日本の経済学者やエコノミスト、評論家などのもっともらしいが、あやしげな言説」への明確な解答とも言えるものでした。
過去にどのようなスウェーデン社会に対する批判が日本の経済学者やエコノミスト、評論家から出されていたのか 次回で紹介しましょう。
そして最後に、「日本の可能性」と題した部分では、スウェーデンの現状を踏まえながら、日本の将来を分析しておられます。日本の進むべき将来の方向が示されていると思います。
ここで、私がとくに強調しておきたいことは、藤井さんが「スウェーデン型社会という解答」でお書きになったスウェーデンの現状はまさに、私のブログの中心的テーマである「緑の福祉国家」(エコロジカルに持続可能な社会)の3つの側面「社会的側面」、 「経済的側面」および「環境的側面」のうち、最初の2つの側面を表しているのです。
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