環境問題スペシャリスト 小澤徳太郎のブログ

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フィランソロピー、メセナ、そしてCSR

2007-03-25 06:15:11 | 社会/合意形成/アクター
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都知事選立候補者の一人、淺野史郎さんの略歴を拝見しましたところ、淺野さんは現在、社団法人日本フィランソロピー協会の会長をされているそうです。この協会のHPには、「フィランソロピーはギリシャ語のフィラン(愛)とアンソロポス(人類)を語源とする合成語で直訳すると人類愛、慈善のことですが、日本では「社会貢献」の意味で使われています」とあります。

「フィランソロピー」は1990年代初めにマスメディアを賑わした言葉で、最近はほとんどマスメディアに登場しなくなりましたが、企業が社会に対してどう振る舞うかということです。淺野さんの略歴を拝見して、15年前の企業風土に関するある調査を思い出しました。日本の企業とヨーロッパ企業の相違の概略を紹介した調査です。



もう一つ、「メセナ」(フランス語)という言葉があります。この言葉も最近はほとんど目にしませんが、日本では、1990年に企業メセナ協議会が発足した際、「即効的な販売促進・広告宣伝効果を求めるのではなく、社会貢献の一環として行う芸術文化支援」という意味で「メセナ」という言葉を導入し、一般に知られるようになりました。その後、マスコミなどを通じてこの言葉が広まっていく過程で、教育や環境、福祉なども含めた「企業の行う社会貢献活動」と、広義の解釈でも使用されるようになりました。

そして、もうひとつ「企業の社会的責任」(CSR:Corporate Social Responsibility)という輸入概念が2000年頃から広まってきました。CSRは、「持続可能な社会」をめざすためには、行政、NPOのみならず、企業も経済だけでなく社会や環境などの要素にも責任を持つべきであるという考えのもとに成立した概念、現在では、「フィランソロピー」や「メセナ」に変わってマスメディアに登場しています。





いずれも、企業が社会に対してどう振る舞うかということですが、日本とスウェーデンの企業の間には、現実に生じている問題に対する興味深い相違があります。スウェーデン企業はフィランソロピーやメセナにはあまり熱心ではないようですが、環境問題への対応や持続可能な社会の構築には熱心です。


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