南北戦争直後の混沌とした時代に、南軍ゲリラくずれの兄弟たちで構成されたギャング団が銀行襲撃や列車強盗をしていく姿とその顛末を描いた西部劇。アウトローとして、特に列車強盗として名高い実在のジェシー・ジェームズをモデルに史実に脚色を加えて描いた作品。
1866年、南北戦争後初めての銀行強盗がミズーリ州リバティで起った。これを実行したのがジェームズ兄弟、ヤンガー兄弟、ミラー兄弟という7人のギャング団であった。彼らは襲撃対象を銀行か鉄道会社等に絞っていたため、南部人の間では義賊としての扱いを受けていたが、被害者たちが、ピンカートン探偵社に探索を依頼したことで、両者の闘争が幕を切って落されることになる・・・という設定。
登場する4組の兄弟役を全て実際の兄弟で配役した奇抜な人選に感服。またスローモーション撮影を駆使して撮られた映像や、スタントも実写で度肝を抜くシーンとあって、なかなか素晴らしい。ただどうも展開に起伏があまり見られず、物語としては、「ふーむ、なるほどね」で終わっちゃう。史実に近く描いた故なのだろうか・・・。