銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ドゥーム

2009-06-16 23:03:31 | た行
今宵は2005年制作の「ドゥーム」
火星の研究施設に突如出現した謎の生命体と海兵隊RRTS(緊急対応戦略部隊)の攻防を描いたSFホラー作品。元ネタは、シューティング・ゲームとして一世を風靡したもので、それを映画化したもの。CGでは無いクリーチャーがなかなか見応えのあるものなっている。

火星の考古学と遺伝子に関する研究を行っている研究所から救援要請を受けたサージ(ザ・ロック)率いる海兵隊RRTSの精鋭達は火星に赴き、研究施設内潜入する事となる。火星では隊員の一人であるリーパー(カール・アーバン)の姉であるサマンサの協力を得て、6名の科学者の安否確認と脅威の殲滅に着手した隊員達だったが・・・という設定。

ゲーム自体を知らないので、それとの比較はできないが、そこそこ楽しめる作品になっている。後半5分半もある一人称的シューティング映像は、映画としては画期的(ゲームでは当然な)作りになっているし、VFXに拘ったクリーチャーやロックの表情変化等、CG全盛の昨今には珍しいところも気に入ったが、B級の上くらいの出来かなw
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殺しのベストセラー

2009-06-02 02:26:20 | か行
今宵は1987年制作の「殺しのベストセラー」
警官と小説家という二足の草鞋を履いているデニス(ブライアン・デネヒー)と、自分をモデルに小説を書けと言う元殺し屋のグリーブ(ジェームズ・ウッズ)のコンビが、かつては暗黒街のボスで、今や街の名士である大物に立ち向かうハードボイルド・サスペンス作品。

証拠物件保管所襲撃事件で唯一生死をさ迷いながらも命を取り留めたデニスは、その事件を題材に小説を書きベストセラーとなるが、その後はいい題材も無く、警官としての職務も多忙で、鳴かず飛ばずの状態であった。そんなデニスの前に突然、自分の過去を題材にすればベストセラーが書けると売りこむ謎の男が現れ、デニスの行く先々にその影を落として・・・という導入。

まずもって、有り得ない設定がすごい。なので、ストーリーはご都合主義の展開だけど、意外と面白く観られる。元殺し屋グリーブは、極悪非道なんだけど人間味があり、感受性もある不思議な人物設定で、これをJ・ウッズが見事に演じきっているところは見物だね。ま、全体としてはB級作品かなぁw
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オーシャン・オブ・ファイヤー

2009-06-01 00:32:00 | あ行
今宵は2004年制作の「オーシャン・オブ・ファイヤー」
19世紀末期、世界的に馬による耐久レースが流行っていた頃に実在したフランク・ポプキンスという人物とヒダルゴという馬を題材に映画化されたものだが、このホプキンスは時に山師のような存在ともされているので、大幅に脚色されているであろう作品。簡単に言うなら伏線だらけの冒険映画かな。

白人と先住民族の子であるホプキンス(ヴィゴ・モーテンセン)は、その卓越した馬の扱いで、耐久レースで稼いだり、速達配達人をしたりしていたが、ある時、自分が配達した手紙が元でスー族虐殺の悲劇を引き起こしたのではと思い悩み、酒びたりの生活に陥ってしまう。そんな彼の元へ最も過酷なレースへの出場話が舞い込んできて・・・という展開。

一気に観られるので、悪い作品ではないんだけど、いろいろな要素(冒険・アクション・人情話・自分のルーツ等々)を詰めこみ過ぎているので、何となくポイントがはっきりしない感じ。でも過酷な耐久レースのシーンとかの映像は良く出来ているし、5頭用意されたというヒダルゴ役のお馬さんの演技もいいね。ま、時間的余裕があったら観たらいいかもw
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