銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

キル・ビル2

2006-11-30 01:31:01 | か行
今宵は2004年制作の「キル・ビル2」
TWINPACK アウターケース付き仕様。
Vol.1だけだとB級っぽく思えるところもあるが、このVol.2を続けて観ると1で張られた伏線や、根幹は“愛” をテーマにしていることが分かる。

1のチャンバラから、今度はカンフーやらマカロニウェスタンの世界へ。当然、突込みどころばっかしだが、それはご愛嬌w 順番に毒蛇暗殺団の部下を始末していき、ついにボスのビルを追い詰めるのだが、ここでばっさりと殺して、「はい、お終い」ではなく、意外な展開へ。

この作品は、1,2を連続して観ないとその良さは分かってこないと思われる。まぁそれにしても、“KILL BILL” という題名。単純だけどいいね。“ILL” で韻を踏ませるところやら、終始、メインの武器が日本刀で、ビルを倒す話だから“斬る ビル” だしね。こんなとこにも日本贔屓の影がチラチラw
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キル・ビル

2006-11-29 01:13:37 | か行
今宵は2003年制作の「キル・ビル」
TWINPACK アウターケース付き仕様。
日本贔屓の鬼才タランティーノが描く、んー、一応は復讐劇。乗りまくった監督が、カットする場面を惜しみ、急遽2部作となったという代物。

結婚式の最中、夫・神父・友人果てはお腹の子供までを毒蛇暗殺団に惨殺され、自らも死の淵をさ迷い、奇跡的に一命をとりとめた女が暗殺団とボスであるビルに復讐をするという話なのだが、結構、オムニバス形式で章組みされていて、ちゃんと話を整理して観ないと意味がわかり難くなっている。

Vol.1は日本への思い入れからチャンバラ中心の殺陣シーンが一杯、かつ激しい。勿論、突込みどころ満載! 日本刀持って飛行機乗れるとか、ヤクザはバイクに刀を搭載してるとか、料亭だかクラブだかわからん店とかw ともかく真面目に観ちゃ駄目だ、理屈なんてそっちのけで観なきゃ!
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エレクトラ

2006-11-28 01:29:36 | あ行
今宵は2004年制作の「エレクトラ」
前述のデアデビルよりスピンオフしたキャラクターであり、スーパーヒロインだ!
原作は、いつものマーヴェル社のコミック。

ブルズアイとの戦いで死に至る傷を受けたが、善の組織により蘇生し、かつての令嬢ではなく、サイを操るアサシンとしての生き方が描かれた作品。序盤は、力に頼り過ぎて悟りを開けぬまま闇に飲まれそうな姿を描写しながら、幼き日の自分に似た少女を守る事で、心の奥底に仕舞い込んでいた良心が現れ、悪の組織との戦いに向かって行き、本来の自分を取り戻すという展開。

悪の組織の5人の刺客が持つ特異な能力もなかなか面白い。それより何より、ワイヤーとVFXで華麗なアクションをこなす真紅のコスチュームに身を包んだジェニファー・ガーナー・・・もぉカッコ良過ぎ! デアデビルの時より良い!って、これはエレクトラ主役なんだから当然かw
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デアデビル

2006-11-27 01:25:21 | た行
今宵は2003年制作の「デアデビル(ULTIMATE EDITION)」!
初回限定生産の2枚組みデジパックアウターケース付き仕様。
原作は、やはりマーヴェル社のコミック。

幼い時に産業廃棄物の液体を浴びたことで、視覚を失ってしまった代わりに残る4つの感覚と身体能力が鋭敏・発達した盲目の弁護士マット・マードックが法で裁けない悪を夜な夜な斬る! といった内容。ブルズアイとの戦いやエレクトラとの恋と戦い等を散りばめることで、観るものを掴んで離さないまま結末へと導いて行く。

闇夜を駆け巡り、悪を懲らす男・・・いつしか都市伝説化されていく「The Man without Fear」(恐れを知らぬ男)! またもや新たなヒーロー見参!って感じ。
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タイムライン

2006-11-26 01:37:20 | た行
今宵は2003年制作の「タイムライン(2DISC EDITION)」!
初回限定アウターケース付き仕様。
小説家でもあり、映画監督でもあるマイケル・クライトンの原作を映画化。

14世紀の地層から現代製としか思えないメガネのレンズと“Help Me”と書かれたメモが出土した。発掘のスポンサー企業が極秘に時空間転送装置を完成させ、主人公:クリスの父親である教授が14世紀フランスに転送され消息不明になったという事実が判明。クリスは仲間と共に百年戦争真っ只中のフランスへという展開。

勿論、設定や展開には無理・矛盾があるけど、結構楽しめる作品だと思う。巨大な投石器は迫力満点だし、闇夜に放たれる夜矢も結構すごい。当然映像だから分かるのであって、実際夜に真っ黒な矢射られても見えないし。まぁ出来過ぎたハッピーエンドは、ちょっと甘いけどねw
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タイムマシン (2002)

2006-11-25 01:23:40 | た行
今宵の友は2002年制作の「タイムマシン 特別版」!
初回限定アウターケース付き仕様。
1959年の「タイムマシン~80万年後の世界へ」をリメイクした作品。原作者H・G・ウェルズの曾孫が監督をしたことでも知られている。

ある日、暴漢に婚約者を殺された主人公アレクサンダーが過去に戻れば救えると信じた一念でタイムマシンを完成させる。が、運命は変えられない事を痛感する。何故、運命は変えられないのかを解き明かす為に、未来への時間旅行に出る。そして行きついたのは80万年後、そこでアレクサンダーが見たものは!という展開。

勿論、原作にない話も盛りこんであるし、結末も変えているので、まったく別の話として観ることができる作品である。タイムマシン自体もとても美しく作られていて、一見の価値はある。
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ロード トゥ パーデイション

2006-11-24 01:25:50 | ら行
今宵は2002年制作の「ロード トゥ パーデイション 特別編」!
初回限定アウターケース付き仕様。
トム・ハンクス、ポール・ニューマン、ジュード・ロウと豪華な顔ぶれな作品。

妻子を殺された男と生残った息子の逃避行と復讐劇を描いた作品。まずは息子が回想するシーンから導入し、本題へと入って行く。勿論、銃撃シーンもあるんだけど、“破滅(地獄)への道” という題名とギャング映画という前振りなのでゴットファーザーやシシリアンをイメージして観たのが間違いの元だった。(汗 

マフィアの親分(P・ニューマン)と駄目な実子(ダニエル・クレイグ)の関係や実子以上に息子同然に可愛がられるルーニー(T・ハンクス)との関係。またルーニーと息子(誰よりも父に認めてもらいたいと思っている)の関係。全編を通して根幹を成すものは"父子の愛情"である。海外版:子連れ狼だなw
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A.I.

2006-11-23 01:26:29 | あ行
今宵は2001年制作の「A.I.(2DISC EDITION)」!
初回限定アウターケース、スピルバーグメッセージカード付き仕様。
故スタンリー・キューブリックの意思をスピルバーグが受け継ぎ完成させた作品。

不治の病の息子を持つ夫婦が、人工知能を持つ少年ロボットを息子の代わりとして家に迎えられ、徐々に人間臭くなってきたところで、本当の息子が奇跡的に治癒し、家に帰ってきた事からデヴィッド(=ロボット)は疎んじられ、捨てられてしまう。ここから人間になりたいと思うデヴィットの冒険という展開になる。

鉄腕アトムやピノキオ、果ては未知との遭遇といった話をごちゃ混ぜにした内容。デヴィット役のハーレイの演技は素晴らしいし、ジゴロロボットのジュード・ロウも役を上手くこなしている。後半はあれ?っていう展開で、どうも腑に落ちないままでエンディングへと話は進む。まぁラストは、スピルバーグならではの優しさで落ちを付けようとしたんだろと思うけど、観る前の期待感が大きかっただけに肩透かしくらった感じだ。
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マイノリティ・リポート

2006-11-22 01:22:16 | ま行
今宵は2002年制作の「マイノリティ・リポート 特別編」!
限定光沢パッケージ仕様。
トム・クルーズとスピルバーグによるSFアクションもの。

近未来、予知能力者(プリコグ)によって犯罪は事前に予知されるようになり、殺人が起こる前に未然に犯人逮捕が可能となった。そんな中、主人公ジョン・アンダートンが36時間以内に面識の無い人物を殺害すると予知されたから、さあ大変! 迫り来る追っ手から逃げ、システムに隠された事実“少数報告” を暴く事が唯一の助かる道・・・と、手に汗握る展開へ。

なんだかんだ言っても、アクションものをさせたらトム・クルーズ光るね! 単なる痛快アクションだけではなく、細かい心理描写や、意外な展開等、観るものを飽きさせずに結末まで持って行くあたり、さすがだ。
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エネミー・ライン

2006-11-21 01:48:18 | あ行
今宵は2001年制作の「エネミー・ライン(SPECIAL EDITION)」!
初回限定のアウターケース付き仕様。
所謂、アメリカ視点で描かれた戦争(と言えるかなぁ?)映画である。

偵察飛行中、地対空ミサイルにやられ敵地のど真ん中に墜落してしまった飛行士の脱出劇を描いた作品。救出に向かいたい米海軍と政治的配慮から止めるNATO軍提督。 孤立無援の中、数十メートルのダムを転げ落ちても、銃弾を浴びせられても、超一流のスナイパーに狙われても、無事に切り抜けるなど、上手くできてるw 無事脱出成功という結末は読めてるし。

見所は、米国防総省全面協力による原子力空母カールビンソンでの撮影やF/A-18スーパーホーネットと地対空ミサイルのバトルかな。確かに後者は宣伝文句ではないが「トップガンを超えた」と言える出来だ。
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バーティカル・リミット

2006-11-20 02:02:33 | は行
今宵の友は2000年制作の「バーティカル・リミット(COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定のアウターケース付き仕様。
標高8000メートルの"死の領域"で、大自然に挑む山岳レスキュー・・・のはず。

突込みどころ満載の設定。自分の会社の広告塔になろうと社長自らK2に挑むとか、救出の為にニトロを背負って行くとか、救出される人間より救出途中で死んで行く人間の方が多く意味無い救出劇だったり等々。とはいえ、CGを駆使した迫り来る雪崩、崩れ落ちる雪の崖、対岸の崖へひとっ飛び等、雪山の凄さやアクションの凄さは伝わってくる。

まぁ単純に観る分にはいいけど、観るものに感動を与えるんだったら、山への、あるいは大自然への畏敬の念をより盛りこんだ内容にすべきだったと思う。ただ2時間ちょい飽きずに観れたってことは、それなりに面白かったのかもw
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デイ・アフター・トゥモロー

2006-11-19 01:21:52 | た行
今宵は2004年制作の「デイ・アフター・トゥモロー(2DISC SPECIAL EDITION)」!
初回限定のアウターケース、パッケージホログラムシート付き仕様。
全ての人間が地球環境を考えるのに良いきっかけとなる作品だと思う。

地球温暖化の影響がまず南極で現れ、その後、海水の温度が上昇を始める。LAは巨大竜巻発生、東京(ちょっと描写が変だがw)はでかい雹が降り、NYは津波で水没、と天変地異が襲来。そんな大自然の脅威を描きながらも、NYで生き残っている息子を救出せんがため絶対零度の世界に向かう父親という人間ドラマをも描いていく。

温暖化というと気温が上がるとだけ考えがちだが、そうではなく温暖化の先には氷河期が待っているという事や現実の異常気象は人類が引き起こしていると言う事を嫌を無しに痛感させられる見応えのある作品だ。本編も良いが、特典DISCにも充分考えさせられる事が収録されていて、お得だ。
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ヘルボーイ

2006-11-18 01:34:32 | は行
今宵は2004年制作の「ヘルボーイ(DELUXE COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定のアウターケース付き仕様。
コミック原作の映画化。原作者はバットマンのマイク・ミニョーラ。

敗戦濃厚なナチス軍が、怪僧ラスプーチンと手を組み、異界から邪悪な神を召還しようとし、米軍の急襲で失敗。その時、異界から産み落とされた真っ赤な生き物がヘルボーイという前振りから話が始まる。大人になったヘルボーイは仲間の半漁人エイブと共に異界の侵略者との死闘を繰り広げていた。そんな時、ラスプーチンが復活し、人類の存亡を脅かす計画を実行しようと暗躍を始めた。ここからが激しいバトルだ(笑

ヘルボーイ:通称レッド・・・悪魔の子でありながら、恋には臆病だし、猫が好きだし、心は子供っぽいし、髪型はちょんまげだし。今までのヒーローとは違う新たなヒーローの在り方発見って感じだw
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スパイダーマン2

2006-11-17 01:21:49 | さ行
今宵は2004年制作の「スパイダーマン2(DELUXE COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定のアウターケース付き仕様。
前作から2年経過(実時間でも、映画内容でも)し、主人公は正義の味方と大学生の二足の草鞋生活という設定で話がはじまる。

今回もMJとの恋や親友ハリーとの友情(含む、ハリーの父親との一件)、自分の存在価値等々、これでもかと揺れる若者の心を描いている。そんな心の迷いから能力が消え始め、一度はマスクを捨てスパイダーマンを辞めてしまうのだが、新たな敵:ドック・オクが彼の前に立ちはだかった時、自分の宿命を受け入れ、スパイダーマンとして生きる事を決意をするという展開。

VFXを駆使し、前作以上の大立ち回りとなった本作品。続き物にありがちなマンネリ感など微塵も無い仕上がりになっている。ラストを「3」への繋ぎで終わらせた事で、2007/5の公開が待ち遠しくなった。
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スパイダーマン

2006-11-16 01:41:20 | さ行
今宵は2002年制作の「スパイダーマン(DELUXE COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定の光沢パッケージ仕様。
これもマーヴェル社のアメコミのキャラだが、他のキャラが大人なのに対しスパイダーマンは高校生という設定が、幅広い人気を得た一因であろう。

気弱な主人公が、遺伝子組替えによって誕生した蜘蛛に噛まれた事から超人的能力を身につける。その力を自分本位で使おうとするが、それが一つの起因となり叔父が殺されてしまう。この叔父の死の責任の一端を担ったことから超人的能力を犯罪と戦う為に使う事を誓う、という設定。若さ故の心の葛藤描写も派手な動きの裏に盛りこみ、完全無欠ではなく描いた点がキラリと光る。

CG技術の進歩により、不可能と思われていたスパイダーマンの動きが映像化されなかなか面白い。グリーン・ゴブリンも良い味だしている。ただ、ヒロインMJ役のキルスティン・ダントス・・・好みじゃないのが残念(笑
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