銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

海底2万マイル

2006-12-31 01:32:19 | か行
今宵の友は1954年制作の「海底2万マイル」
原作はSF小説の始祖ジュール・ヴェルヌ。潜水艦や動力が電気であるなど、100年も昔に考え付くとは凄いの一言。それをディズニーが映画化した作品。

19世紀半ば、世界各地の海で謎の怪物による船の沈没事故が続発していた。多くの船主や船乗りは恐れをなし欠航が相次いだ。そこで米政府が調査船を出し、その実態調査を開始。そして姿を見せた怪物の正体は、超巨大潜水艦であった。客とも囚人ともつかぬ立場で同船したアロナクス教授や銛打ちネッドを巻き込み、ノーチラス号は航海を続けていく、という展開。

地上での争いごとを憎み、海中に理想郷を求めたネモ船長という存在があり、彼がいることで超巨大潜水艦ノーチラス号が存在する。ここが話の鍵となり、単なる海洋冒険物語とは異なった趣を醸し出している。しかし30年以上前なのにこの映像とは圧巻だ。巨大イカなんて凄過ぎw
コメント

ディック・トレイシー

2006-12-30 01:31:58 | た行
今宵の友は1990年制作の「ディック・トレイシー」
久々アメコミからの作品。主役の刑事トレイシーをウォーレン・ベイティが演じ、脇をアル・パチーノ、マドンナ、ダスティン・ホフマンら錚錚たる役者が固める。

1930年代の犯罪都市を舞台に、腕時計に仕込んだ無線で神出鬼没の活躍をする刑事D・トレイシーとギャングの親玉ビッグ・ボーイ(アル・パチーノ)の戦い。そこに歌姫としてブレスレス・マホニー(マドンナ)が絡んできて、てんやわんやw ただのドタバタ劇にならない様にテスとの恋愛も混ぜながら話を展開させていく。

ギャング達が車で逃げ出す場面で、銃弾が雨霰の如く車に浴びせられるシーンは、その昔W・ベイティが主演していた“俺たちに明日はない”のラストを彷彿させる。アメコミの原色のみで構成される世界観を再現し、背景の大半もCGで構成し、果ては役者のメイクさえもコミック風にしているあたり、普通とは一味違うw
コメント

キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX

2006-12-29 01:37:59 | か行
今宵は2003年制作の「キューティ・ブロンド2/ハッピーMAX (SPECIAL EDITION)」!
前述の続編で、ハーバード卒業後のエルが描かれた作品。今回もピンク旋風大暴れの痛快コメディw いいねー、エル! 前にも増して最高。

大手法律事務所の一員となり仕事もプライベートも絶好調の彼女はエメットとの結婚式に愛犬ブルーザの母も招待しようと思い立ち、探偵を雇って調査をする。すると、動物実験施設のモルモットにされていたことが判明。怒ったエルは、動物実験を止めさせるために、議会に乗りこむという展開。

自分の信念に従い、我が道を突き進むエル。当然そこには逆風も吹く。だけど、エルにかかったらどんな逆境も跳ね返してしまう。ここがポイントだね。女性に人気の作品ながら、男性が観てもこの面白さは分かると思う。本編ではカットされたロッキーのパロディ場面、収録しても良かったのに(笑
コメント

キューティ・ブロンド

2006-12-28 01:34:48 | か行
今宵は2001年制作の「キューティ・ブロンド 特別編」
ブロンドでピンクの似合う主演のリース・ウィザースプーンはまさにバービー人形w 天然ぶりも板についていて、なかなか楽しませてくれる痛快コメディ。

裕福な家庭に育ち、学校一の人気者のエル・ウッズ(リース・ウィザースプーン)は、婚約寸前でブロンドの髪が政治家を目指す男の妻にはふさわしくないという理由でふられてしまう。納得のいかないエルは、一念発起しハーバードの法科を目指し、見事合格。ここからどのように彼女が成長して行くのか、という展開。

とにかく楽に観れる内容。リースの豊かな表情と動作だけでも充分楽しめる。もちろん有り得ない話もあるけど、そこはコメディということで。それにリースだからなのか、役柄設定なのかは分からないけど感情移入し易くて頑張れ、負けるな、なーんて思いながら観れちゃうし(笑
コメント

ピッチブラック

2006-12-27 01:27:33 | は行
今宵は2000年制作の「ピッチブラック」
未知の惑星で、未知の生物との遭遇を描いたSFアクション・スリラー。出演はヴィン・ディーゼル、ラダ・ミッチェル、キース・デイヴィッド等々。

宇宙船が航行中事故に遭い、未知の惑星に不時着したことから話が始まる。そこは三つの太陽に照らされた夜の無い星で、過酷な状況を生存者に与える。生存者は協力してこの砂漠の惑星から脱出の道を探ることになるのだが、その中には、殺人脱獄囚のリディック(ヴィン・ディーゼル)もいるうえ、未知の生物が出現し、22年に1度の皆既日食(完全なる夜)を迎える事となり、さぁどうなる!という展開。

CGを駆使した映像は、かなり迫力のあるもの仕上がっている。エイリアンに素手(あるいはナイフ1本)で立ち向かうリディックは、悪者ながら、良心の欠片が残っているダークヒーローとされていて、なかなか格好良い。特にゴーグルの下に隠された、闇に光る眼が印象深い!
コメント

アイ,ロボット

2006-12-26 01:39:41 | あ行
今宵は2004年制作の「アイ,ロボット(2DISC SPECIAL EDITION)」!
アイザック・アシモフの「われはロボット」のロボット三原則を原案に、近未来のロボット社会の姿を描いた、ある種考えさせられる作品。

時は2035年。街には家庭用ロボットが溢れ、急成長産業となっていた。そんな中、USR(ロボット産業の巨大企業)で現代ロボット工学の第一人者であるラニング博士が死ぬという事件が発生。自殺ではないと判断したロボット嫌いのデル・スプーナー刑事(ウィル・スミス)が真相究明に、という展開へ。

近未来を想定しつつも、町並みや服装や車に現代の香りを残しつつ描くことで、夢物語というより、信憑性のある30年後っぽくみせて作られている。準主役とも言える新型ロボットのサニーの感情の起伏や人間らしさも充分描かれているので、ちょっと感情移入しちゃうところもある。大半をCGで構成しているのだが、実写さながらの迫力のある映像も見逃せない。
コメント

ナイルの宝石

2006-12-25 01:17:02 | な行
今宵の友は1985年製作の「ナイルの宝石」
前述のロマンシング・ストーン/秘宝の谷の続編。主演も前作のままの二人。続編ではあるが、前作の宝石争奪戦とは趣の違った作品に仕上げている。

南米での大冒険から一転、平和な日々が続き倦怠期を迎えていた二人。ある日ジョーンはアフリカ某国大統領の即位式に伝記執筆者として招待される。刺激を求め招待を受けるジョーンと行きたくないジャックは喧嘩別れとなるが、ヨットを爆破され、“ナイルの星”という謎の秘宝が絡んでいると聞き、アフリカへとジョーンの後を追うジャック。そしてアフリカでは、という展開。

またもやオープニングは、あれ?っていう導入。前作観てると、あははって感じ。飛ばない(飛べない)ジェット戦闘機での戦闘場面とか結構うける。“ナイルの星”という謎の秘宝が何であるかは中盤で分かっちゃうが、それはそれでw ラストは冒険活劇にありがちなハッピーエンドだけど帆船ってとこが、良いオチだ。
コメント

ロマンシング・ストーン/秘宝の谷

2006-12-24 01:24:13 | ら行
今宵の友は1984年製作の「ロマンシング・ストーン/秘宝の谷」
キャスリーン・ターナー 、マイケル・ダグラス共演で描かれたロマンス・アクション。しかしダグラス家って、カークもマイケルも顎が割れてるなぁ、ま、親子だしね(笑

姉を助けるため、コロンビアへ単身赴いたロマンス作家ジョーン(K・ターナー)を待ち受けていたのは秘宝を巡る悪徳軍人とギャングの争奪戦! そんな中にいつのまにか巻き込まれたジャック(M・ダグラス)。二人は反目しつつも、ジャックは夢を語り、ジョーンは宝の地図を見せ、いつしか惹かれ合っていく。そして秘宝へ、という展開。

20年以上も前の作品なので目を見張るような視覚効果の映像とかは無いが、展開のテンポの良さで飽きずに観られる。でもやはり、ややもったり感は残るがw オープニングは、あれ?と思わせる導入だし、エンディングは、やられたな!っていう感じでなかなか楽しめる作品だ。
コメント

アウト・オブ・サイト

2006-12-23 01:40:01 | あ行
今宵は1998年製作の「アウト・オブ・サイト (COLLECTOR'S EDITION)」!
G・クルーニーとシンガーとしても活躍しているジェニファー・ロペスの共演。エルモア・レナードの原作をS・ソダーバーグが見事に描いたクライム・ムービー。

銃を持たずに200以上の銀行強盗を行ったジャック・フォーリー(G・クルーニー)が刑務所から脱獄したところ、連邦保安官のカレン・シスコ(J・ロペス)と鉢合わせ。強引に車のトランクにカレンを押し込み、自らも一緒に隠れて逃走するジャック。逃走中なぜだか気の合う二人。その後、ホテルのバーで再会し、互いの気持ちに正直になるのもつかの間、危険な連中を巻き込んでダイヤ強奪事件へと展開。

G・クルーニーは相変わらずこういった役が上手いね。J・ロペスは歌手としては知っていたが、映像で観るのは初めて。でもなかなか良い役者さんだね。ラストを彼女の意味ありげな微笑(どんな状況かは言えないw)で終わるなんてなかなか良い締めくくり方だ。
コメント

猿の惑星 (2001)

2006-12-22 01:34:20 | さ行
今宵の友は2001年制作の「猿の惑星」 初回限定の2枚組。
撃的なラストで印象深い1968年の「猿の惑星」の再映画化。リメイクでも無ければ、続編でもない。ティム・バートンによる新たな創造作品である。

宇宙ステーション:オベロン号は、宇宙空間に磁気嵐を発見。調査に飛んだチンパンジーが消息を絶った為、レオ(マーク・ウォルバーグ)が救助に出向くが彼もまた磁気嵐に飲みこまれて、ある惑星に不時着。そこはなんと知性を持った猿が人間を支配する惑星だった。将軍セード(ティム・ロス)は、この地に猿を繁栄させた神の子孫であり、人間を根絶やしにしようと目論んでいた。という展開。

基本的な骨子は1968年版と同じであるが、その肉付けが大きく違っているので、前作を見ていても、充分楽しめる作品に仕上がっている。だが、前作があまりにも印象深く、チャールトン・ヘストンのイメージが強いため、どうも貫禄負けだw まぁラストは観てのお楽しみ、っていうところかな。
コメント

スフィア

2006-12-21 01:35:52 | さ行
今宵は1998年製作の「スフィア 特別版(発売全て特別版なら普通なのにw)」
主演はダスティン・ホフマン、サミュエル・L・ジャクソン、そしてまだ脚光を浴びる前のシャロン・ストーン等々の豪華メンバー。原作は既出のマイケル・クライトン。

太平洋の真ん中、その海底で300年前の宇宙船と思しき物体が発見される。召集された調査員はこの船が50年後のアメリカ製であることを知り、さらに船内で巨大な球体“スフィア”を発見する。その後、ハリケーンの影響で地上との連絡が途絶え、孤立した空間で超常現象を体感することにる、という展開。

誰しもが持つ恐怖心、それがこんな形で現出するとは!(驚 ホフマン・シャロン・サミュエル三者三様の演技も光るが、視覚効果を狙った映像もなかなか凄い。大量のクラゲが・・・あぁ言えない、観てねw しかしこの後シャロンがセクシー女優に大化けするなんて分からんもんだな(笑
コメント

エントラップメント

2006-12-20 01:17:14 | あ行
今宵は1999年制作の「エントラップメント」
渋いショーン・コネリーと魅惑的なキャサリン・ゼタ=ジョーンズの共演で描く、サスペンス&ロマンの怪盗もの。キャサリンは、オーシャンズの時より魅力的だ。

NYの摩天楼で起こった盗難事件。世界屈指の美術品泥棒のマック(ショーン)に嫌疑がかかり、保険会社の優秀な女性調査員のジン(キャサリン)は、マックを罠にはめるための新たな窃盗計画を提示。 なんやかんやで相棒となり、黄金の仮面奪取、コンピューターの2000年問題に絡んだ銀行強盗へと話がNY、スコットランド、英国、マレーシア等々を舞台に展開。

エントラップメントとは、罠を仕掛けた者をさらに罠にはめ返すという意味らしいが、まさに題名に偽り無しの内容である。日本的な表現なら、大どんでん返し!だね。最後の最後までワクワクドキドキさせてくれる、面白い作品である。ショーンの好演は当然だけど、キャサリンがとっても良い!演技も表情もね。
コメント

素顔のままで

2006-12-19 01:29:21 | さ行
今宵は1996年制作の「素顔のままで」
デミ・ムーア主演のユーモア・サスペンス。7歳になる実娘ルーマー・ウィリスが、娘役としてデビュー出演している作品でもある。

ダメ夫のせいでFBIの秘書を失職し、かつ娘の親権争いでも負けてしまったエリン・グラント(デミ)が、養育権奪還の弁護士費用を稼ぐという目的で、ストリッパーへ転職する。そこへ選挙を間近に控えた下院議員がお忍びで来て暴力行為をはたらき、写真に撮られたから、さあ大変。強請・恐喝・口封じと物語は大きく動き出す、といった感じ。

デミ34歳の時の作品ではあるが、シェイプアップにより綺麗に鍛え上げられた肢体は美しいの一言。ストリッパーの役でありながら少しもいやらしくない。妖艶とは言い過ぎかもしれないが、なかなかのモノである。ただ声と容姿にギャップがあるのが残念だな・・・地声だから仕方ないが(笑
コメント

ソラリス

2006-12-18 01:23:27 | さ行
今宵は2002年制作の「ソラリス 特別編 (発売全て特別編なのに・・・苦笑)」
1972年の「惑星ソラリス」のリメイクで、原作は「ソラリスの陽のもとに」である。主演はジョージ・クルーニーで、オーシャンズでの役柄とは別の一面を見せている。

ある日、精神心理学者クリス・ケルヴィン(G・クルーニー)のもとに、惑星ソラリス探査中の宇宙ステーション『プロメテウス』で発生している異変の調査依頼が舞い込む。クリスが着くとそこには2名の科学者以外存在せず、友人ジバリアンを含め他の乗員は全て自殺していた。 いったい何が起こったのか? 生存者2名の話も要領を得ないうちに、クリス自身も不可解な現象が起こり始めた、という展開。

原作も読んでないし、先の惑星ソラリスも観ていないのでなんとも言い難いが、難しい(内容と言うより、主旨が)作品である。ソラリスが実は知的生命体で、潜在意識を実体化させる力があるとかは分かるが、それで?という感じである。妻を自殺に追いやったクリスの罪の意識を払拭させ、やり直しのラヴ・ストーリーだと言う監督や脚本家の考えが描き切れていないなぁ。
コメント

レッド プラネット 

2006-12-17 01:20:56 | ら行
今宵の友は2000年製作の「レッド プラネット 特別版(と言いつつ全て特別版w)」
白箱もあったが、あえての赤箱バージョン。主演はこの後、マトリックスシリーズで一躍ブレイクしたキャリー=アン・モス。

時は2050年、地球は環境汚染により破壊され、滅亡も時間の問題となった。人類は火星に大量の藻を送り込み、酸素を発生させるという火星地球化計画を実施。だがデータ送信の不通という結果となった為、原因を調査すべく科学者グループが火星に向かう。そこで太陽フレアの影響で宇宙船は損傷し、船長以外のクルーは着陸船で火星に降り立つことになった。さぁ火星はどうなっていたのか、という展開。

科学考証が徹底的になされた上に、SFXを駆使することで、火星に降り立ったクルーのサバイバルを結構リアルに描いている。元軍事ロボのエイミー・・・なぜかカンフーのような動きをするとこが笑える。しかし地球に持ち帰えることになった虫・・・諸刃の剣のような気がするが。
コメント