コンクリュージョン

今宵は2003年制作の「コンクリュージョン」！
ハンガリーを舞台に、台頭してきたロシアンマフィアの中へ潜入捜査で入り込んだアメリカFBI 捜査官を描いたサスペンス・アクションで、日本未公開作品。マフイアからは潜入捜査官かと疑われ、ＦＢＩ からは寝返ったと思われ、孤独感と焦燥感の中で自分を保っていく主人公マイク（スティーヴン・ドーフ）の葛藤が描かれている。

ハンガリー出身ということで白羽の矢が当たったＦＢＩ 捜査官のマイク（Ｓ・ドーフ）は、潜入捜査のため単身ハンガリーに巣食うロシアンマフィアのボズであるダリウス（ボブ・ホスキンス）に近づき、組織の内部に潜り込んで２年が経過していた。しかし、組織に深く入り込み馴染んでしまい、自分が潜入捜査官なのか、マフィアの一員なのか分からなくなってきていた。またマフィア、ＦＢＩ 双方から疑いをかけられ精神的に追い詰められていた時、大きな取引に起用されることになり、マフィア殲滅の絶好の機会がやってくるのだが・・・という流れ。

原題の“ＤＥＮ　ＯＦ　ＬＩＯＮＳ（＝ライオンの洞穴）” は、マイクの疑われれば“死”が待っている危険な状況を上手く表しているし、邦題の“コンクリュージョン（＝終結）” もマイクの最後の結論を意味していて、題名としてはなかなか良い出来。内容も結構ハラハラできるし、騙しあいや緊迫感も伝わってくるので面白く観られる作品。ヒロインのローラ・フレイザーは、まあまあかな。

ツイステッド

今宵は2004年製作の「ツイステッド」
サンフランシスコ市警殺人課初の女性捜査官が猟奇連続殺人事件の捜査を続けているうちに、被害者がいずれも自分と関係を持ったことがある人物であったため容疑者となってしまうと言う状況下での恐怖や孤独感を画いたサスペンス・サイコ・スリラー。題名のようにいろいろなものが捻れ巻きついている内容に仕上がっている。

殺人課で初の女性捜査官となったジェシカ・シェパード（アシュレイ・ジャッド）は、父親代わりのミルズ本部長（サミュエル・L・ジャクソン）の後ろ盾もあり、意気揚々と殺人課へ赴く。間もなく、殺人事件が発生し、現場に相棒のマイク（アンディ・ガルシア）と共に駆けつけると、そこにあったのは自分と一夜を過ごした男の死体であった。続け様に第２の殺人事件が発生、先の事件との共通点は手の甲に付けられた煙草の痕とやはりジェシカと一夜を過ごした男である、ということであった。ジェシカには殺人のあった夜の記憶が
無く・・・という設定。

何となく弱く、清廉なイメージのアシュレイが、体を張っての演技には拍手もので、結構引き付けられつつ観られた作品。突っ込みどころは多々あって、拘ったらきりがないのでスルーしながら観られれば、飽きずに観られる。ただ、突っ込んだり、伏線を気にしすぎるとつまらなくなってしまうかも。アシュレイ、ダブルジョパディの時から５年でちょっと老けちゃった感があるのが残念だなぁ。