銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国

2011-07-21 23:11:42 | あ行
今宵は2008年制作の「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国 (2DISC SPECIAL EDITION)」!
スティーブン・スピルバーグとジョージ・ルーカスが手を組み、ハリソン・フォードが大活躍する冒険活劇のインディ・シリーズで、19年ぶりに制作された第4作目。謎の古代遺跡を巡る冒険としての軸は残しつつ、設定を1950年代にしたことでロズウェル事件とも絡め、壮大な内容に仕上がった、懐かしさ満点の作品。

舞台は冷戦時代、ジョーンズ博士(H・フォード)は、ソ連のイリーナ(ケイト・ブランシェット)率いる偽装米軍によって拉致され、エリア51に連れて来られる。ここには米政府の機密物保管倉庫があり、そこでジョーンズにロズウェル事件で米軍が入手した強い磁気を発生する長方形の箱を探し出すことを強要される。箱は敵の手に渡るが、ジョーンズは何とか逃げ出すことに成功して・・・という導入。

古代文明と宇宙人、水晶髑髏に纏わる伝承等々をこれでもかと盛り込んで、繋ぎ合わせたモノなので、前3作からみると違った路線へと進んだ感は否めず、賛否両論ある作品だが、それなりに楽しんで観られる作品。過去のシリーズや他の作品へのオマージュやらが盛り込まれて、それを探すのも一興。
コメント

アローン・イン・ザ・ダーク

2011-07-16 01:30:17 | あ行
今宵は2005年制作の「アローン・イン・ザ・ダーク」
バイオハザードの原点とされる同名の3Dホラー・アクションゲームを映画化した作品。古代の悪魔をこれでもかと言うくらい撃ちまくる内容で如何にもゲームが元と思えるが、単なるゲーム感覚作品ではなく、そこに神話的モチーフをからめたホラー・アクション。

元超常現象の調査員カーンビー(クリスチャン・スレイター)は、繁栄を極めながら突然に消えた古代アビカニ族の遺物を入手し帰国をするが、それを狙う何者かに襲われる。時を同じくして、カーンビーと同じ孤児院で同時期育った19人が全員失踪する事件が発生する。遺物の解析を恋人のアリーン(タラ・リード)に託し、カーンビーは失踪の原因を探ろうとするのだが・・・という設定。

思わせぶりな出だしは良かったのだが、途中からただのドンパチ映画になってしまうし、大量のモンスターと言いつつ、ちょろっとしか出なかったり、なんだかなぁ・・・。でも、飽きるわけでもなしに観終えることのできる作品。世間的には酷評が多いが、最初からB級と思って観ればそれなりにOKかな。
コメント

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2011-07-15 01:32:12 | は行
今宵は2007年制作の「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド (2DISC SPECIAL EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
全3部作として作られたシリーズの最終章。舞台はカリブ海から「大海原へと大きく移され、ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)と世界各地の海賊長が終結し、世界征服を企む東インド会社のベケット卿との雌雄を決する戦いを描いた海洋アドベンチャー。

ベケット卿は手に入れたディヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)の心臓を使い、フライング・ダッチマン号で次々と海賊たちを葬っていた。海賊たちが生き残るには“9人の伝説の海賊長” が協力して全面対決をする方法しか残されていなかったが、その1人ジャック・スパロウ(J・デップ)は“世界の果て” に囚われているため、エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)等が救出に向かい・・・という導入。

第2部の続きだし、面白い場面も多々あるのだが、登場人物が多く、その間での結託・裏切りが頻繁にあっていつのまにか観る者だけが取り残されたしまうと言うような感じで、物語に入り込めない面が多いが、あまり深く考えずに観て楽しむのには良い作品。相変わらず、K・ナイトレイは綺麗だしね。
コメント

ウォンテッド

2011-07-14 02:01:49 | あ行
今宵は2008年制作の「ウォンテッド (2DISC LIMITED VERSION)」!
初回限定アウターケース仕様。
マーク・ミラーとJ・G・ジョーンズの書いた同名グラフィック・ノベルの映画化。平凡な青年(ジェームズ・マカヴォイ)がセクシーな女狙撃者(アンジェリーナ・ジョリー)の指導の元、連綿と連なる秘密の暗殺組織の一員として育っていく様を描いたサスペンス・アクション。

会社では上司に悪し様に扱われ、恋人も同僚に寝取られ、人生踏んだり蹴ったりのウェスリー(J・マカヴォイ)の前に、ある日突然、謎の美女フォックス(A・ジョリー)が現われ、ウェスリーの父が亡くなった事、父は秘密組織随一の暗殺者だった事、父の跡を継ぐ必要性がある事、そして今、それらの事由により刺客に狙われている事を告げ・・・という設定。

アメコミ原作のせいなのか、脚本や設定のせいなのか、内容に賛否両論のある作品。確かに人間性の低い主人公が、性格そのままの言動をするので不快感を覚える点もあるけど、まさにハリウッドっていうCGによる視覚効果や映像美は観るに値するとも思える作品。ま、アンジー好きにとっては彼女の姿・演技が観られればOKなんだけどね。
コメント

カンパニー・マン

2011-07-13 23:59:49 | か行
今宵の友は2001年制作の「カンパニー・マン」
初回限定アウターケース仕様。
ハイテク化の進んだ近未来のアメリカを舞台にそこで立ち回る産業スパイを描いたサスペンス。“CUBE” のヴィンチェンゾ・ナタリ監督が5年ぶりに取り組んだ作品で、無機質な風景、没個性の人間等を上手く映像化させている。

単調な日々の繰り返しに嫌気のさした平凡な会社員モーガン・サリバン(ジェレミー・ノーサム)は、刺激を求めてデジコープ社の産業スパイ試験に臨み、合格・採用となる。その日を境にジャック・サースビーという偽名とIDを使い、企業のコンベンションに参加しては、情報を盗聴し、デジコープ社へ送ると言うスリルと興奮の日々を満喫していたのだが・・・という設定。

なかなか面白く一気に観られる作品なのだが、そこはナタリ監督、観るものを迷路に迷わすように仕上げていて意表を突かれる。J・ノーサムの演技力も凄く、最初と最後で同一人物?と思わせてくれる。ただ、ヒロインがルーシー・リューなのが・・・別に彼女が駄目と言う訳じゃないけど・・・惜しい。
コメント

スパイ・ゲーム

2011-07-12 02:56:11 | さ行
今宵は2001年制作の「スパイ・ゲーム (COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
CIA退官の日に愛弟子が中国でスパイ容疑で投獄され、死刑まで1日と無い状況下で、米中関係を気にする上層部と愛弟子を救い出したい師匠の思惑との息詰まる駆け引きを描いたサスペンス・アクション。師匠にロバート・レッドフォード、弟子にブラッド・ピットと2大スターの競演作。

CIA工作員として輝かしい活躍をしてきたネイサン・ミュアー(R・レッドフォード)も退官の朝を迎えていた。しかし、そこに自分が発掘し、育て上げた工作員トム・ビショップ(B・ピッド)が中国で脱獄幇助・スパイ容疑で逮捕、投獄されたという非公式の情報が齎される。CIA上層部では米中関係を鑑み、ビショップの単独行動として見殺しにする方向だったのだが・・・という導入。

レッドフォードが渋い! なんか結構なお歳になっちゃったけど存在感もあるし、良い仕上がりになっている。ブラピはスパイらしくないスパイだけど、許容範囲。2大スター競演ながら絡みの場面はさほど多くないのが残念だが、全体的に楽しんで観られる作品。流石、男のドラマを描かせたら一流のトニー・スコット監督。
コメント

フェイク

2011-07-11 00:54:28 | は行
今宵は1997年制作の「フェイク (EXTENDED EDITION)」!
実在のFBI潜入捜査官ジョー・ビストーネが、ドニー・ブラスコとしてマフィアのボナンノ一家に潜入・壊滅した実話を元に作られた作品。人間同士の信頼、裏切り、友情に生死というスパイスを加えて仕上げた骨太のドラマのようなモノ。

FBI捜査官のジョー(ジョニー・デップ)は、囮捜査のため宝石鑑定屋ドニー・ブラスコとしてマフィアの一員であるレフティ(アル・パチーノ)に近づき、上手く弟分として相手の懐の中へ入ることに成功する。一家の中でレフティは忠実ではあるが、出世とは程遠い存在だったのが、頭がキレ、行動力のあるドニーを従えた事で、昇進の夢を見始めて・・・という設定。

同じマフィアでもゴッドファーザーの時と今回の役は両極のようなマフィアなのに見事に演じきるアル・パチーノの演技の振れ幅の凄さを実感。と同時にJ・デップのどんな役柄でもこなしてしまう凄さも痛感。ジョー本人は、今でもマフィアから50万ドルの懸賞金を掛けられ隠遁生活をしているらしいが、DVDとはいえ映像に出てきちゃってよいのだろうか・・・。
コメント (3)

フェィク シティ

2011-07-10 01:51:49 | は行
今宵は2008年制作の「フェィク シティ ある男のルール -特別編-」
自分の決めたルール(正義のため)なら手段を選ばないロス市警の刑事トム・ラドロー(キアヌ・リーブス)を軸に、彼を取り巻く上司、同僚、相棒、上層部等々、全ての存在にとっての正義とは?を描いたクライム・サスペンス+ありがちな汚職警官の話を融合させた作品。

トム(K・リーブス)は、捜査中にウォッカは飲むは、単身で犯人宅に乗り込みいきなり発砲するは、と事件解決の栄誉と共に署内での反発も買ってしまうような、自分の尺度でしか物事を計れない一匹狼の刑事だった。そんな彼を擁護するのは直属の上司であるワンダー(フォレスト・ウィテカー)だけという立場の中、かつての相棒が自分のことを内務調査班に売っているのではないかとの噂を聞き・・・という導入。

単純に善悪に分けることの出来ないそれぞれ各人の信念に基づく正義を題材にしているので、単なる汚職警官モノでも、勧善懲悪モノでもない、新たな観点から描かれているように感じられる作品。従来のキアヌのイメージとは異なるキアヌを観られるので、そこそこ面白い。
コメント

シン・シティ

2011-07-09 03:11:16 | さ行
今宵は2005年制作の「シン・シティ (PREMIUM EDITION)」! 
初回限定BOX仕様2枚組。
フランク・ミラー原作のコミックを映画化したもので、“罪の街=シン・シティ” を舞台に3人の男(ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン)が各々の愛を守ろうとする姿を描いていた作品で、その3人の物語が微妙に交錯しながら展開していくアクション・ドラマ。

仮出所中のマーヴ(M・ローク)は、高級娼婦のゴールディ(ジェイミー・キング)と一夜を過ごすが、目覚めると彼女は冷たくなっていた。殺人の罪を着せられたマーブは・・・。ドワイト(C・オーウェン)は、恋人のシェリー(ブリタニー・マフィー)につきまとう男を痛めつけるが、この男が実は警部補であったため娼婦達の自治区オールド・タウンの均衡が崩れ・・・。刑事ハーディガンは引退の日に幼女殺人犯を追い詰め、幼女を救出するも、相手が権力者の息子であったため・・・。という3つの設定。

3つのパートの時系列を変えていたり、明暗を強調したモノクロトーンを多用しつつ赤のみを強調したり、観る者の頭と目に刺激を与える筋・映像になっている。女優陣も豪華な顔ぶれで、ジェシカ・アルバは可愛いし、ブリタニー・マーフィは綺麗だし、満足。ただ、B・マーフィは2009年に心不全で亡くなっているのが残念。まだ32歳だったのになぁ。
コメント