銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

空軍大戦略

2021-10-26 00:09:18 | か行

今宵は1969年制作の「空軍大戦略」!
第二次世界大戦前期(1940年7月から10月)に行われた英国本土上空の制空権を巡る英国と独逸の戦い「バトル・オブ・ブリテン」を史実に基づき描いた戦争映画。通常の戦争映画と異なる点は、英独どちらが善悪という明示もなく、特定の主人公もおらず、日々の戦いの中に散りばめられた様々なエピソードを綴っていく群像劇として仕上がっている。

ナチス・ドイツの勢力は、日増しにヨーロッパ全土に拡がりをみせていた。そして、ついにフランスが陥落してしまい、ヒトラー総統は、次の戦いの矛先をイギリスへと向けていた。それに対しチャーチル首相は、「バトル・オブ・ブリテン」と銘打ち、英国本土の制空権確保へ向け、英空軍による迎撃準備に着手をし始めたが……という導入。

どちらの立場にも立たず、特定の主人公もいないので、感情移入すべきところは皆無。史実を見るかのような感覚で観終えた。特筆すべき点は、多数の実物の飛行機がほぼ往年の姿で登場するところと、最後の大空戦では効果音を消し、音楽だけで表現したところかな。映像に関しては、今ならCGとかでもっと派手に描けるのだろうが、当時の技術ではこれが限界か、といった感じだが、それなりに見応えはあった。


コメント    この記事についてブログを書く
« アルカトラズからの脱出 | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿