銀幕日記 ~今宵の肴~

夜更かしの友である映画の寸評というか、何というか、つれづれなるままに(笑 

ブラック・ダリア

2016-07-09 00:01:56 | は行
今宵は2006年制作の「ブラック・ダリア (COLLECTOR'S EDITION)」!
初回限定アウターケース仕様。
40年代に起こった女優志望の女性が惨殺された未解決事件を題材にジェイムズ・エルロイが自分なりの解釈で書いた同名小説をブライアン・デ・パルマが映画化したサスペンス。事件の解明を主軸にするというよりは、“ブラック・ダリア” 事件を追う二人の刑事の運命と姿を描いた感の強い作品で、単なるサスペンスより人間ドラマ色が強い。

LAの空き地で腰の部分から切断され、血が全て抜かれた女性の惨殺死体が発見される。被害者はハリウッドで女優になる夢を見ていたエリザベス・ショート(ミア・カーシュナー)と判明する。この事件の担当となったLA市警の刑事、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)はその捜査に着手するのだが、なかなか進展が無く……という導入。

事件を巡り翻弄される刑事二人とケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)を絡めた人間ドラマを構築しつつ、実際の事件を加味することでなかなか面白く仕上がっている。ただ結末はちょっと強引さもあるような、ないような。ちなみに“ブラック・ダリア” とは、黒い服を好んで着ていたことからマスコミが当時流行っていたアラン・ラッド主演の映画“The Blue Dahlia” をもじっての命名。
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